――――――――――――D08基地仮設兵舎・朝
「出来たぞー!!!」
朝から万歳三唱聞こえてきて叩き起こされました。何事ですか?
騒いでるのは建築の人形ですね…出来たぞーって騒いでるからまぁあれでしょうね…兵舎が出来上がったんでしょう。
じゃ、この仮設兵舎は回収されるんでしょう…サヨナラコンテナハウス。
またロッカーに私物ぶち込んでえっちらほっちら運ぶことになるんだろうなー
G11が駄々こねるのは目に見えてるし先んじて運んでおこうかな?
まぁその前にメイクメイク…今日は私達が午前出撃だしささっとしないとね。
朝ごはんも食べて元気に警備に向かいましょう!
という訳でおらさっさと起きろスコーピオン、隊長のテメーが寝てちゃいけないでしょー!
「ふがっ!?」
「起きようねー♪」
「ふがふがふがふっ!」
鼻を摘んでみたら面白いリアクションをどうもー普通に揺すって起こしても中々起きないんだからね。
布団を引っ剥がす程度でも起きないし…どうしてこうも寝坊助は面倒なのか。
お、起きた起きた。この部隊一番の寝坊助がさっさと起きたしあとはM14とUzi起こせばOK
「ぁー…」
「はい、起きるー!朝だよー!起きろっつってんだろ!」
「んんっ…ふぁぁぁ…おはよー」
「なによもー…うるさいわねぇ…」
よし、M14とUziはこの通り号令かければ起きてくれるから良い。
寝癖がついてるから整えてきなよー未だ寝ぼけてるスコーピオン引っ張って私は食堂へ。
さっさと食って出撃するのよ。シャキッとしなさい隊長?
――――――――――――D08地区前線・朝
「はぁーぁ、ダーリンとのイチャイチャが中途半端で消化不良だわ…」
「そういうのは帰ってからにしなさい…」
「よくもまぁ人目を気にせずできるわねー」
「M14ー敵は見えなーい?」
「敵影なーし」
いつものゆるゆるフロントラインです。敵影は私から見ても無し。
本当にこれで前線なのかって位平和なんだよね…D地区がそうなのかもしれないけど…
激戦区のS地区は日夜ドンパチかましてるって聞くけどね…呪いのS02地区の話は私も社内報で見たし。
流れてくる鉄血人形はどれも程度の低い物ばっかりだし偶に装甲型が混ざってくるけどズタボロだったり…
The寄せ集めの烏合の衆って感じで攻めてくるからねー…ハイエンドなんて来ない来ない。
「417ーちょっと双眼鏡貸してー」
「ん?はいはい、どうぞ」
「さんきゅー」
スコーピオンが双眼鏡を要求してきた…何するんだろう?
上空を見上げてる?今日はドローンは持ってきてなかったはずだけど?
「バードウォッチングってのやってみたかったんだよねー」
「がくーっ…」
こいつ…任務中だってことを忘れてんのか…呑気に鳥を見てる場合かー!
こらそこのMk23は欲求不満だからって自分で胸揉んでるんじゃない、痴女か。
隊長がこの調子だから周りもおふざけムードだよ…任務に集中しろー
しかし…コーラップスの影響が少なからずあるはずなのに…この付近は自然豊かだし動植物も少なからず見かける。
つくづく前線とは思えないよ最前線のあの荒れ果てた荒野とは違うね…
「遊んでるんだったら返しなさい」
「えー…隊長権限で貸してなさい」
「……チッ」
しょうがない…索敵はスコープでやるか…舌打ちした私は悪くないぞー
「構えて何か居たのー?」
「……」
キレていいかな?私キレてもいーい?索敵に双眼鏡使うのに遊んでるからでしょー?
このふわふわ小隊ほんとやだ。キリッとした第4小隊に移りたーい…
――――――――――――D08基地兵舎・昼
「いや、デカいな…」
「すっごく広くなったねー」
「誰がここまでしろっていったのかなー…あははは…」
「お風呂入ろうよ、お風呂」
「そうねー」
出撃から帰ってきた私達を迎えたのは完成した兵舎だった。向かい側には職員用の宿舎もあり…似たような作りだ。
都合40名分の個室を備えた大型の宿舎になったし共有スペースは職員の人と被ることに。
お風呂は流石に別れてるみたいだけど混浴も可能だってさ…覗きとかないよねー?
基地の皆の荷物も運び込まれてもう仮設宿舎は撤去されていた。
これからはそれぞれ割り振られた部屋での生活になる…ある意味女子力も試される時だね。
お姉ちゃん達は交代で出撃していったし…今日の疲れを解すためにひとっ風呂浴びてきましょう!
でっかいお風呂と聞いてワクワクしないわけないでしょー…あ、メイク落としておかないと。
サウナっていうのも初めて聞く施設だし楽しみなんだよね。
今までは小ぢんまりとした更衣室にシャワーだけだったけど更衣室もでっかくなってるなー。
お、姿見とかもある…改めて私の全体を見る…もうやましい事は浮かばないね。見慣れてしまった。
隣ではUziが脱いでる…特に恥ずかしがる様子もないし私も特に思うことはない。
着替えのシャツとジーンズを置いてさて…いざ、入浴の時間です。
「これは…凄く良いわ…!」
「コレ何、ジェットバスじゃない!」
「こっちは滝みたいよー」
「これがサウナね…」
何この…何?下手なレジャー施設より整ってないかしら?
一個小隊全員が入れるジェットバスに大浴槽、滝打ちにサウナ…体を洗うスペースも確保されているし…
それぞれ興味がある浴槽に突撃していったけど私は取り敢えず体を洗いましょ。
髪が長いしこのバカみたいにおっきなおっぱいもね…ふぅ…
あ、ここにはシャワーがくっついてるのね、便利…ボディーソープもあるじゃない。
あ、でもそろそろ個人用のを持ったほうが良いわよね…んー…香りは嫌いじゃないけど。
湯温はちょっと熱いくらいだった、まぁ我慢出来ないことじゃないね。
マナー的には体を洗わずにどぼーんはNGだけど小うるさく言ってもねー…
伸び伸びとするのが良いだろうし…あ、そういえば…ここの清掃とかどうするんだろう…
専用の職員を雇うのか…それとも私達で清掃ってことになるのか…
まぁ今は気にしても仕方ないか…さてと、身奇麗にしたし私も湯船に入ろっと…
ん、こっちの湯もいい具合…ほふぅ…これは良いね、癒やされる…
「…じー」
「んー?」
大浴槽に入って肩まで浸かると隣から視線を感じる。なにかと思ったらスコーピオンがこっちを見ていた。
頭もぐっしょりだからさっきまで滝に当たっていたね?で、何を見てるのかなー?
「Uziもスゴイけど417はもっとスゴイ…」
「は?」
いや、何いってんのコイツ…目線が下?あ、ふーん…そっちを見てたわけね。
まぁ確かにスゴイデカさだけど…案外浮かぶものね、おかげで肩が楽なのよね。
人形の身体って作り物だからこの辺浮かばないかと思ったら…拘ってるのかしら?
Uziの胸も大きいから浮くのかしら?まぁ私のが浮いてるし浮くんだろうなぁ。
混浴は?ちょっと外に露天風呂が掘られてるらしい。暑い時期にはプールにして遊べるかもね。
ここまで言えば職員用の宿舎と近いことは分かるでしょ。
ついでに言えばその露天風呂を経由してこっちにまで来れるってことだと思うんだけど…人形側のドアは自動ドアになってるね。
人間が近寄っても反応しないから侵入は難しいかな?無駄にハイテクだな。
「ふぅー…新しい兵舎最高だね」
「まぁあの指揮官にしては思い切ったことしたわよね」
「Mk23は?」
「サウナに篭ったわ、暫く出てこないんじゃない?」
「サウナはどんな感じだった?」
「もっと小ぢんまりとしてるかと思ったら普通に私達入れるわよ」
「え、じゃあ入ってみようよ」
わーわーぎゃーぎゃー騒ぎながら私達は仕事の疲れを流していった…
サウナで私とUziがイジられたのはナイショ。
――――――――――――D08基地兵舎417個室・昼
ここが今から私の生活基盤となる個室かぁ…小さな窓ガラスから外は把握出来る。
中の間取りは質素なワンルーム、いくらか上等になったベッドにクローゼット…デスク。
私物のぬいぐるみがベッドの上に転がっている。ただまだ殺風景な印象だ。
これをどう飾っていくか…これからだね。来週末はファンシーショップで色々買い込むかな。
…やっぱり異質だよなぁ、ロードバイク…また乗りたいけどねぇ。
室内の壁に立てかけるように置いているけどかなり異質だ…どうにかしないとなぁ。
ピンクにリペイントしようかな…いや、ハンドル部分だけピンクのテーピングに変えたら良いかな…
あと自室でも出来る何か暇潰しを買っておかないとなぁ…
今は共有スペースのゲームスペースとかで暇をつぶすしか無いかなー?
いや、ここはお菓子を作りにキッチンに行くか…?
まぁ暇潰し先が用意されてるのは良いことだね…個室は寝る場所だね、今のところは…
…いつかお兄ちゃんを連れ込んだりしてみたいなぁ…うぇへへへ…♪
は…いかんいかん、ついトリップしてたぞー…あ、そうだカフェ見に行こう…
スプリングフィールドがどんだけウッキウキでオーナーしてるか見てみよう。
――――――――――――D08基地カフェ・昼
旧第4宿舎の中身を大改装して出来上がったカフェはかなりお洒落だ。
まぁ街のカフェと比較してもお洒落だ、来客を知らせるベルが鳴り中に居たスプリングフィールドがこちらを見る。
エプロンして髪をポニーテールにして…あらま、可愛い…
今やってるのはコーヒー豆を挽いてるのかな?天然物だろうか…わかんない。
合成物でも美味く淹れるから関係ないか。さてと…
「お手伝いは必要かな?」
「まだなんとも…それより何にしましょう?」
「んー…ブラックで」
料金は給料天引きなので心配はなしだ。午後の開始はこのカフェで始まる。
ちょっと優雅な昼下がり、ふふ…良いねカフェ。
あ、そう言えば増員するらしい、やっぱり第2部隊のマークスマンのスプリングフィールドが抜けるようなものだからね。
3体の人形が追加かぁ、誰が来るんだろうか…
所でなんでD地区って話しですけど…S地区があるならA地区とかもあるよねって安直な話しです。