元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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140cmのロリっ子が運転するってどうよ?


Day51 兄と姉

――――――――――――D08基地兵舎HK417私室・朝

 

 

今日は外出日だ。一週間ぶりの兄との会合の日。

茶目っ気の発露でナチュラルメイクではなくギャルメイクで行ってみよう。

無職童貞の兄には目の毒な童貞殺しの服で行って…ふふふふ、今日は目一杯からかってやろう。

ついでにお買い物をしてからお部屋を彩るファンシーアイテムを買い漁らないと。

お部屋が殺風景だと女子っぽくないしねー…今あるのは猫ちゃんぬいぐるみくらいだもん。

ぬいぐるみを多く買ってからお部屋に飾りつけよう、あとは可愛い小物だね。

あとあと街でスイーツを買ってから冷蔵庫の中に放り込むかな?

出撃後とかに自分で作るだけの時間がない時にリラックスするためだ。

 

うん、メイクもバッチリ。服もおかしい所はなし!

どこに出ていっても恥ずかしくない美少女だね、えっへん♪

じゃ、後は簡単に朝ご飯食べてから行動開始だね。お腹が空いてはなんとやら。

間違ってもチョコレートバーで済ませるような事はしちゃいけない。

 

こんな時のために昨晩こっそり作っておいたのが…春田印のイングリッシュマフィン!

ベーシックに目玉焼きとベーコンとチーズをチョイスしているから朝からボリュームはOK!

一晩置いて冷めちゃっても美味しいのがこれいいぞ~♪

 

あと、例のブツも冷えて出来上がってるだろうし…プレゼントしたら喜んでくれるかな?

 

かくしてお部屋から一歩も出ること無く朝の支度は完了だ…後は同行する人形か職員が居るか確認して…

…あー、今日は誰も出ないと来たもんだ。私が運転かぁ足届くかな?相当座席を前に出さないと届かなさそうなんだよなぁ。

ロードバイクに跨がれたからまぁイケるっしょ。お姉ちゃんの足長いし私の足も長い方だからきっとイケる!

 

おっといけねぇ護身用のMk-23を忘れる所だった…

 

 

――――――――――――

 

 

座高が足りてない上に足がギリギリだったから運転するにあたりかなり危なっかしい事になった。

ハンヴィーの想定してる運転手の体格が良すぎるんだよぉ!ちくせう。

ということでちびっこ人形用に用意されていたバギーを借りることになった。

荷物の安全はちょっと保証できないけど私でもまぁ運転できなくはない範囲だ。

私一人でのお出かけっていうのは初めてだな…帰りの時間をあんまり考えなくてもいいから気が楽だね。

 

脳内ナビゲーションに従ってバギーを走らせて…街につくのはやっぱり昼か。

バギーの動力性能じゃ出せる速度なんてたかが知れている。

無理くり速度を出しても事故の元なので無理はしない。安全第一さ。

 

運転免許?んな細かいことは気にしちゃいけないのよ、人形だぜ?

普通にG&Kの所属証を見せりゃ止められても黙らせれるのよ。

最悪それでも聞かないなら人形である証の識別コードを見せればそれで黙る。

まぁ街の中で脱ぐ必要が出るからそれは勘弁願いたいけどね。

長時間のドライブだ、さて楽しんでいきましょう。

 

 

――――――――――――

 

 

街について真っ先に向かったのはお馴染みのショッピングモール。

ファンシーアイテム買い漁りタイムですよ。えぇ。

ピンクで可愛らしいクッションにテディベア、猫ちゃんぬいぐるみ!

この手のアイテムとしては手頃なのが良いけど嵩張るなぁ。

すぐに満杯になったお買い物かごを片手に抱えて向かうのはテイクアウト可能なファストフード店。

ジャンクな物だけど偶には良いでしょ。見れば嘗ての私と同じ様な学生の姿がちらほら見える。

それも今の私と大差無さそうな女学生の姿も見える…残念だが今の私はぼっちだがな。

 

お姉ちゃんだけでも良いからついてきてくれてたらなぁ…と思わなくもないけど。

私のお買い物に付き合わせるのもアレだし気ままなぼっちツアーを楽しもうじゃないの。

 

「ヘイ彼女、一人?」

「んー?」

「俺たちと遊ばない?」

 

おーおー出たナンパ男。始めて見たけど実在したものなんだね。

まぁ冷静に見ればぼっちの美少女を放っておくわけもないか…面倒臭いのに絡まれたなぁ。

兄さんのとこに行くつもりなのに…さーて…無視してさっさと行くかな?

はよテイクアウト品出てこいよ…

 

「無視ぃ?ちょっとそれはないんじゃない?」

「優しくしてあげるウチに返事しなよ…あぁ?」

 

うわー面倒くさ…女になってこれは面倒くさいなぁ…ここで乱暴ごとにするつもりはないしどうしようかねぇ

銃でちょっと黙らせるか…ついていくふりして路地裏でボッコボコにするか…決めた!

 

「あぁごめんなさい、それで何?何して遊ぶの?」

「そりゃぁもちろんイイコトよ」

「天国に連れて行ってやるぜ…へへ…」

「ふーん…」

 

視線は私のおっぱいか…まぁ下衆な欲の塊と言った所か。

おとなしく付いて行ったら何されるかわかった物じゃないな。

という訳で私が行使するのは…

 

「ごりっと♪」

「お、おっと…」

「へいへい、そんなの取り出すのはノーだぜ…」

「とっとと失せなベイビー、それとも脳天で呼吸出来るようになりたい?」

 

慣れた手付きでMk-23を引き抜いて眉間にごりっと押し当てる。

目に見える抑止力は大事だねちょっと予定外の事で時間を取られたけど…さて兄さんの所に行きましょか。

 

ん?なんだか背後で見慣れたモノが見えたような…気のせいかな?

 

 

――――――――――――

 

 

「やっはろー♪愛しの妹が今日もやってきたぞー!」

「声がデケェよバカ妹」

「んなぁ!?バカ妹とは何さー!」

 

愛しのマイスイートホームの近くにバギーを停めて押し入る。

ふむ、今週はそこそこ清掃していたな、上出来じゃない。

ただバカ妹発言はいただけねぇぞヒキニートォ!!

 

「ぷーだ…あ、そうだ♪はいこれプレゼント!」

「ん?何だこれ」

「開けてみ、ふふん♪」

「…チョコレート?」

「数日遅れのハッピーバレンタインだよ、兄さん」

 

そう、昨日作っていたブツとは兄さんに贈るための生チョコレート。

ヒキニートな兄さんには縁遠いものだっただろうブツさ、妹は頑張ったんだぞ♪

身内からのものだったとしても嬉しいんじゃない?

 

「うめぇな」

「でしょ?はい、あとこれお土産のハンバーガーだよ、おやつ代わりにどーぞ」

 

よし、美味しいをいただきました…まぁ間違いはなかっはずだからね。

ん?お外でなにか物音…?何事だろう…?

 

「そういやお前には朗報かもしれねぇ…就職先見つけたんだ」

「マジで?兄さんがヒキニート卒業…だと…?」

「おう…清掃員だけどな、住み込みだし給料も良いんだぜ?」

「やったじゃん!」

 

べしべし肩をぶっ叩いて我が事のように喜ぶ。

脱ヒキニートは大きな一歩だぞ兄さん!ただ住み込みかぁ…このアパートどうするんだろう?

 

「だからこの部屋もほぼ引き払う…お前の部屋がまだあるから退去はしないけどな」

「んー…私の部屋はもういいよ?ほら…私はもうこんなんだし、男物は要らないんだ」

「ゲーム機はどうするんだよ」

「今日持っていくつもり、車で来てるし」

 

宅配なんて基地に頼めないし…どこからのだよって怪しまれるからねぇ…

自分で持ってきたらジャンク品を買ったってまだ誤魔化せる。

んん?ノック?誰だろう…

 

「はーい…え?」

「417、この家はどういう事かしら…?」

「……尾行か」

「勝手に尾行したのは悪かったと思うわ、でもこの兄っていうのはどういう事?」

 

玄関を開ければそこに居たのはオフの格好をした我が姉、416であった。

毎週どこかに出かける私を訝しんだか?尾行するにしても今日は出ないって…

まぁ隠すことでもないし…堂々とするか…

 

「そのままだよ、お姉ちゃん…この人は私の兄」

「人形ではないわよね?」

「そりゃそうだよ、この兄さん人間だもん」

「分かりやすく説明しなさい、417」

「おい、姉ってどういう事だよ…417?どういうこった」

「「黙ってて」」

 

あーあ、これは私の奥深くを姉さんにも話さなくちゃいけないなぁ。

人形の身体になった経緯はぼかしながらも私の意識、AIの根幹は人間のものであること。

それが段々と今の形に形成された事を話した…当然、私が元男って言うのも含めてね。

 

「にわかに信じ難いわ」

「だろうね、ならなんで見ず知らずのハズのこんな家に入り浸ってると思う?」

「…………もともとアンタは私のダミー人形だったはずよね?」

「生産段階ではね。それもエラーロット…普通は倉庫とかで永遠眠り続けるはずだった」

「私が知ってるのは世界で最も可愛い妹よ、元男?元人間?知ったことじゃないわ…」

「…」

「どんな経緯で生まれたとしても417、アンタが今の私の妹であることに変わりはないわよ、姉を舐めんじゃないわよ。

それとそこの男、ご覧の通りで今は私の妹でもあるから渡さないわよ」

「わっぷ」

「元から俺のものじゃないし…バカ妹を頼むぞ」

「フン、言われなくとも私が面倒を見るわ」

 

お姉ちゃんと兄さんとが目線を合わせてバチバチ火花を散らせてるぅ…主にお姉ちゃんから一方的にだけど。

所でお姉ちゃん、息苦しいんだけど…めっちゃおっぱいで鼻が潰れてりゅ。

 

「じゃ、俺はゲームするんでその妹そのまま連れて行けよ」

「いやまってよ兄さんせめてワンゲーム位は一緒にしようよ!?」

「ワンゲームだけよ…」

「あぁん!?お姉ちゃんもやるんだよぉ!!」

「何で私まで…」

 

その後結局日が暮れるまでゲーム三昧したのであった。

一番熱中したの?言うまでもなくお姉ちゃんだけど何か?

 

 

――――――――――――

 

 

「で、なんでお姉ちゃんは私を尾行したのさ?」

「そりゃ毎週末ショッピング以外に出かけている妹が心配で先週時点で発信機を着けてたのよ」

「えぇ…」

「個人宅に数時間も居たんだから心配にもなるわよ…その、変なことされてないかとかね?」

「私がそれを黙ってるクチだと思う?」

「それでもよ」

 

帰り着いた後荷物片手にお姉ちゃんに聞けばそんな種明かしをしてきやがった。

身内だろうが怪しめば容赦なくそういう事するのね…

だから初っ端結構剣呑な雰囲気で来たのね…

 

「もう一度言うけど…アンタの出生がどうであれアンタはアンタ、私の妹よ。それ以上でもそれ以下でもないわ」

「ふふ…良い兄に良い姉をもって私は幸せだよ♪」

 

今日はとっても良い夢が見れそうだ。




お姉ちゃんには秘密をゲロっちゃいましたけどこの世界は優しい世界だから

Q:この回でバラす必要ある? A:ある(鋼の意志)



おまけ・その日のご近所さん

「ねぇ聞いて、あの部屋の引きこもりさんなんだけど今日は二人も女を連れ込んでいたわよ!」
「あらやだ、あの引きこもりがそんなプレイボーイだったなんて…その女は?」
「二人揃って超美人なのよぉ!しかも似てたから姉妹かしら?ダメンズ好きなのかしら?」
「あらやだ~あの子にも春が来たのね~」

<アァァアアアア!!フザケナイデ!
<オネエチャンオチツイテ
<コントローラーナゲンナ

「楽しそうねぇ」
「そうねぇ~」
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