元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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安易に属性を増やしていく


Day54 おにゅーな趣味

――――――――――――D08基地農業エリア予定地・朝

 

 

さて、農業しようと思うわけですがそのノウハウは私達には無い。

精々がお手本DVDによってもたらされた物だけだ。そんなのとてもではないが心許ない。

では今回は何をするかって言うと…森林伐採です。

基地内は見事に舗装され尽くしているので農業なんて出来ません。

地質はまぁこの森林地帯ですから栄養は豊富なことでしょう。

では目下の問題はエリアが確保されていないことなので…伐採してから開拓するんです。

そして今基地にお金は無いので…自力でやっちまおうって事で暇な私がガスガスやろうってことです。

汚してもいいかなって事でメンテンス班のツナギを貸してもらってシャツとジーンズの上から重ね着です。

そのうちオーバーオールでも買おうかな…まぁ暫くはこれですね。

おっぱい周りは丁度いいけど他がだっぼだぼでどうにかならないかな?

 

今回使う道具は経費削減の為に斧一丁だけ!

切り倒した木はどうするかって?後で街の木材店が買い取る手筈になってる。

つまり私がハッスルしたらそれだけ臨時収入として潤う訳ですよ。頑張るぞー

今日の私はバーサーカーだぜーふぅははははは!斧を担いでブンブン振り回すロリっ子ってインパクトデカいな…

まぁという訳で…早速木を伐採していきましょう。

 

木の伐採は計算づくなんです。決して感性だけで斧を入れてはいけない。

倒れてもいい方向を決めておいてそっちの方向から大きく切り込みを入れる。これを受け口って言うんだ。

切り込みは直径の1/4か1/3程度でOK、水平にガスガスやってから角度は上30度程度に追加で叩いて三角形にする。

中身は全部除去する。出来上がった三角形の空間が受け口。残った部分はつるって言う。

だが木って言うのは中々しぶとい物でこれだけじゃ倒れちゃくれないの。

追い口って言うのも切り込まなくちゃいけない。受け口の正反対の場所、上に2/3位オフセットした場所に同じ要領で切る。

さらに気をつけなくちゃいけないのが森林地帯で倒す場合他の木に掛かっちゃう事が多い。

こうなった場合はさっさと対処して完全に倒さないと危険なので…バールとか棒で根本からガスガス動かして倒す。

それでもダメな場合は最悪は別方向から伐採して両方ばったーんとさせないとダメ。

今回は私ソロな訳ですが…複数人いる場合は倒す際に大声で倒れるよってアナウンスしないといけない。

安全に作業するための鉄則なので貴方も伐採する場合は覚えておきましょう。

 

大まかにだけど予定地の面積は教えてもらってるから…その端々に杭を打って目印にしよう。

では、やりますか…私の新しい趣味のためにぶっ倒れろぉぉぉおおおお!!

 

「そぉい!!もういっちょぉ!!そーれぇ♪」

 

かーん!かーん!と小気味良い音と共に木に受け口を彫っていく。

理論は頭に叩き込んでるからあとはやるだけなのぉ!ひゃぁこれたーのしぃー♪

っとと切込みを入れすぎる所だった…あとは斜めから切り落として…

ゴスゴス横から叩けば除去できるね、うん。これで受け口は彫れた。

では次は追い口を彫ろう同じ要領で反対側から…と、その前に目印代わりに軽くコンコンと…

うし、レッツゴー!思いっきり振りかぶって水平にぃ振り抜くぅ!

 

「お、おぉー!」

 

メキメキといやーな音を立てて木が倒れていく。

計算していた通りに倒れてくれてあとに残ったのは切り株だ。大成功です。

ではこれを後何十本もやるんですよ…これは重労働だなぁ…これ人間がやってたんだよ?

さぁ次じゃー!イクゾー!

 

 

――――――――――――D08基地農業エリア予定地・昼

 

 

「ふぅー…」

 

精神的に結構疲れた…作戦行動と違って単調な作業だからね。

休憩ついでに軽くお昼をつついてから兵舎にいっぺん戻ってからある物を取ってきた。

屋台で買ったアコースティックギターだ。こいつを新しい趣味にしたいんだよね。

あ、因みに今日の午前だけで25本伐採しました、えっへん♪

 

このアコースティックギターで何を演奏するかって?まぁ知ってる曲が限られるし…

弾けそうな曲って言うのがさらに限られる…ではどうするか?

脳内耳コピーっていう暴挙に出て爪弾くのさぁ。人形ボディの良いところぉ!

絶対音感も標準装備なのですぐにチューニングも出来るし耳コピーもラクラク。

ちょっと開けて切り株だらけになった所に腰掛けて…よっこいせ。

では軽く…黒ネコのタンゴでも弾くか。本来は別な楽器とするもんだけどね。

 

「んんっ…LaLaLaLaLaLa♪La~La♪」

 

左足でリズムを刻みながらじゃんじゃんと鳴らしていく。

ちょっとぎこちなさが出るけどそこはしょうがないね。私初心者だし。

そしてそんなギターの演奏に合わせて歌い上げていく。

2分チョットの短い曲だし割と単調な曲…だと思うから弾けるかな?

一人でじゃんじゃんかき鳴らして歌うコンサート、聴くのは伐採された木。

そして午後もガスガス切り倒す予定の木々…

ん…頬を撫でる風が心地いいな。太陽の陽気と合わさって昼寝したくなる。

 

「にゃぁ♪…なんちゃって」

 

歌い終わって茶目っ気で猫の鳴き真似なんてしてから誰も居ないよね…?ってキョロキョロ見渡す。

いや、なんとなくやったことだけど普通に恥ずかしいし…

 

休憩時間はまだまだあるし…もう一曲だけ練習がてらに弾いてみようかな…んー…

やっぱりTakemeHome,CountryRoadだな、これ定番。

アコースティックギターといえばカントリーミュージックって相場が決まっている。

ゆったりした曲調だし練習にはもってこいだよね。

いやもう一つ練習に良いかなって曲はあるけどゲームミュージックだしなぁ…

そういうのはまだ早いでしょ。うん。

…この曲の舞台であるウェストバージニア州は今どうなってたっけか

第三次世界大戦でズタボロだっけか…アメリカがそもそも危ういっけ?

やっべぇうろ覚えだ。まぁ良いやそんなのはどうでもいいし。

 

あ、アメリカで思い出したけど木こりの逸話でポール・バニヤンなんて言う巨人も居たっけ。

西部開拓時代って言われる時代に流布したジョークだっけ?

奇しくも今私も開拓してるわけだから旧時代のアメリカと同じ様な事してるのかな?

……なんか腹が立ってきた、追加でガスガスぶっ倒してやる。

てめぇらは私達の基地の臨時収入になるんだよ。上等だろ?

アコースティックギターは基地の柵に立て掛けてもう一回斧を片手に森林伐採に出ていく。

 

「よっ…こいせー!」

 

今の私は戦術人形である前に木こりなんだよぉ!この鬱蒼と茂る木を倒さなくちゃいけないの!

あ、この斧を入れるリズムがちょうどいいな…歌いながらやろうかな?

俄然楽しくなってきたぞーもっともっとぶっ倒しちゃうよー!

 

いけね、エリアオーバーまで切っちゃった…まぁ良いのかな…?

 

 

――――――――――――D08基地司令室・夕方

 

 

ツナギを脱いで返してから制服に着替えて報告に上がった。

そりゃ基地の敷地とは言え開拓したんだから叩き切った木の本数を報告しなくちゃ。

んで、合計何平米開拓したかを報告に上げた。

 

「え?マジで417一人でこれだけやったん?」

「まじまじ、疑うなら見てきても良いんじゃない?」

「えぇ…今日の一日でこれだけ開墾したのかよ…まぁ、おつかれさん」

 

お兄ちゃんはかなり困惑した様子だけど私の報告って事で納得してた。

ふふん、私の普段の言動が信頼されてる証だね。やったぜ。

 

「じゃあ計画を進めても良さそうだな…まぁ木がどれだけで売れるかだがな」

「高く売れたら良いね、お兄ちゃん」

「ついでだから農業エリアの周辺数メートルも開拓しといて。野生動物に荒らされるかもしれねーから」

「了解、明日やっておくね」

 

明日は更に言えば木材店が買い取りに来る日でもあるらしい。

明日は早朝からガンガン切り倒さないとね。早起きして頑張らないと。

因みに計画が進めば金網の一部を倒してまたやり変えてから農業エリアと基地を接続するの。

そして金網でぐるっとまた囲うようにして一応動物除けするらしいけど…

まぁー明日は大忙しだな。追加で木を伐採してから切り株の除去もしなくちゃいけない…

お察しかもしれないけど全部人力でガリガリやらなきゃいけない。

農業責任者として私がやんないといけない…ひー大変だ。

 

「農業関係用の倉庫も建てないとなー」

「作物の倉庫は確かに欲しいね」

「ついでに高圧電流でも」

「それは電気がもったいなくない?」

 

未だ設計図状態の農業エリアの間取り図を囲ってあーでもないこーでもない。

お兄ちゃんと意見交換しながら書き足しては計画を練っていく。

 

「所で」

「ん?」

「ソロコンサートするんなら聞かせろよ」

「っ!?聞いてたの!?」

 

メンテンス班が聞いていたみたいで暇してる人形も来て私の聞かれてたらしい…

うっわなにそれ恥ずかしい…めっちゃ恥ずかしい。

 

「ほれ、にゃぁって鳴いてみ」

「にゃ、にゃぁ…あうぅぅ」

「良し可愛い」

 

お兄ちゃんに可愛いって言われたから私もこれで良し…!

さらに言えばご褒美にお菓子も食べさせてもらって今日はもう気絶しても良い…

 

 

――――――――――――D08基地HK416私室・夜

 

 

「って事があってね、もう私今日はテンション爆上げなの♪」

「それは分かったから静かにしてちょうだい」

「むぅ…」

 

もう嬉しくてからお姉ちゃんのお部屋に突撃して今日の事をべらべらマシンガントークしたの。

ただお姉ちゃんは新しい趣味にする予定のボトルシップの作成に集中していた。

お部屋の中は私が散々キレたからかキレイになっている。ズボラした形跡も無し。

私に対してもかなりの塩対応で思わず私のほっぺも膨らんでしまう。

 

ちょっと横から覗いてみればピンセットで船の船体を組み立ててる模様だ。

お手本にはS09第○地区の416が作ったボトルシップ…

負けず嫌いが発揮されてるのか精巧に作っていってる。

お姉ちゃんのストイックな性格もあってこういうのは向いているのかもね。

 

「やってみてどう?」

「出来なくはないわ、向こうの私に出来ることだから当然だけど」

 

ふむ、この組み立て方はかなり難しい筈の組み立て方だけど…

お姉ちゃんは初心者ながらにチャレンジしている…本来は設計図も必要な物だけど…

まぁ私達人形には脳内で設計図を引いてそれと照らし合わせて…みたいな事は出来るか。

と、ここでお姉ちゃんがぐるぐると肩を回した…凝ったのかな?

この様子だと明日も朝から制作に精を出すんだろうなぁ…

 

「無理のない程度にね?」

「分かってるわよ」

「ご飯はちゃんと食べてるよね?」

「食べたわよ…」

「なら良いの♪」

 

お話が一方通行だったのはがっくしだけどお姉ちゃんの真剣な顔を拝めたし。

そんな中でもちゃんと生活はしてる様子だから私は良しとしましょう。

 

「じゃ、おやすみ…お姉ちゃん」

「おやすみなさい、417」




TOKIO系アイドルP38のお手本から全部自分でやっちまえとなった結果が木こり系人形417という物を誕生させた。
そして黒ネコのタンゴは416の中の人ネタでーす。417も声帯は大体同じですから
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