元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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姉妹百合って何だよ
このルートに入るには?
条件1:指揮官への好意に気付くこと無く夜戦に突入。
条件2:お姉ちゃんっ子化してること。
条件3:416が指揮官への好意がまだ友好程度に収まっていること。



IF番外 白百合は夜に咲き誇る

――――――――――――

 

「げほっげほっ…」

 

酷いヘマをやらかしたなぁ…通信機には被弾するし左腕は損壊。

身体にも何発か貰っていて痛覚遮断してないと発狂しかねない痛みだな…

現に制服は血が滲んでエマージェンシーって文字がHUDに浮かんでいてやかましい。

回収ヘリ到着まで時間がないな…この戦速だと問題なければ時間内に辿り着けるけど…

ちょっと血を流しすぎた…痕跡から追跡されていたら多分私はまた戦わなければならない。

このズタボロな状態でどこまで出来るか…ただで死ぬつもりは無いけど…

 

MAPではもうそろそろ半分といった所か…追跡されている様子は今の所無い。

エネルギーだってまだ余裕はあるけど…疑似血液がちょっと足りなくなってきたな…

止血できてるのは左腕だけだからなぁ…身体のいたる所にできてる銃創はほったらかしだからなぁ…

 

「はぁっ…はぁっ…」

 

人形になって久しくしてなかった息切れが私を襲う。

いよいよ余裕がなくなってきた。エマージェンシーインフォメーションがやかましい…!

システム維持が出来ない…戦闘に関係ない所はシャットダウン。

なんとか持ってよ…私ぃ…!

グラグラと揺れる視線に走馬灯が見えてくる。私…ここで死ぬのかな…

あはは、お姉ちゃんが怒ってる。あれは私との初対面だ。私の着崩しっぷりに怒ってたんだっけ。

これは…I.O.Pに殴り込むぞって意気投合した時だね…思えばここから私の中でお姉ちゃんって位置づけになったんだよね。

 

「417―事―――い!応答――さ―!!」

 

あはは…先に行ったはずのお姉ちゃんの声がする…いよいよ私も…

あれ?怖い顔してこっち見てる…?あれ?私…なんで横に…?

 

そして、私の意識は暗転した。

 

 

――――――――――――

 

 

次に私が意識を取り戻したのは回収ヘリの中だった。横たえられてたみたいだ。

薄っすらと瞼を開ければお姉ちゃんがボロボロと涙を流しながら私の顔を覗き込んでいた。

どういう事…?って首を傾げる前に私はぎゅっと抱きしめられた…

 

「良かった…」

「お姉…ちゃん…?」

「もう、無茶をしないで…私は、417…アンタを失いたくなんて無いわ…」

 

左腕は依然エラーを吐いて動かない…まだ動く右腕でそっと抱き返して…

私は、なんて言えばいいのかわからなかった…頼りになるお姉ちゃんはこんなに小さく見えたかな…?

 

「その…ごめんなさい…」

「良いのよ、417がこうして生きてくれてるんだから…」

「もう私の静止を無視して救助に行った時はどうしようかと思ったわ」

「結局417単独だったら置いていかれてたかもねー」

 

なんとか出た言葉はお姉ちゃんへの謝罪だけど…お姉ちゃんは声を震わせて抱きしめたまま離してくれない。

45姉は呆れ半分に私達の方を見ていて…やれやれって感じで肩を竦めて見せてた。

9姉は仲睦まじいねってニコニコ笑って見ていた。

気絶する前にちょっと聞こえていたお姉ちゃんの声は本物だったのかな?

 

「もう416ったら半狂乱で助けに行くって行って飛び出していったのよ?」

「まぁー無線応答なしだったしねーで、途中でフラフラとしながらやってきていた417を発見してまたそこで発狂したのよねー♪」

「そうそう、417が気絶したんだけど死んだんじゃないかって取り乱して…大変だったのよ?」

 

何ていうか…お姉ちゃんの愛情の深さに驚かされる。

確かに私の通信機はぶっ壊されて…あのままだったら途中で倒れて置いていかれていただろう。

最悪あのまま死んでいたかもしれない…そう思うと怖い…恐ろしくて身体が震える。

さらに言えば…お姉ちゃんの身体も震えている…あはは、こんなに弱かったっけ…?

 

「大丈夫…私は生きてるから…」

「全くよ…もう心配させないで」

 

全く完璧な姉な筈なのに…なんでこんなに弱いかなぁ…

完璧な妹な筈なのに…こんなにも弱っちいのかな…私…

情けなくって申し訳なくって私までボロボロ泣いちゃって姉妹揃ってわんわん泣いちゃった。

 

 

――――――――――――D08基地工廠

 

 

「大丈夫だって」

「心配なのよ…いけない?」

「いけなくないけど…」

 

帰り着いた後の修理なんだけど…お姉ちゃんも付き添いでやってきてから譲らないの。

心配性過ぎないかな…と呆れるんだけどお姉ちゃんは今にもオロオロとしそうな雰囲気を醸していて無下に出来ない。

工廠の職員全員揃って生暖かい目で見てきているし…勘弁してほしいんだけど…

派手に損壊した左腕は修理より取り換えになるみたい。修理はそれよりボディに出来た銃創の修繕だね。

難しいことは無いし心配すること無いのに…むぅ…

 

「そんなに心配なら修理中手でも握ってな」

「そうさせてもらうわ」

「えぇ…」

 

見かねた主任が言った言葉にお姉ちゃんは食い気味に頷いてから私の手をぎゅっと握った。

メンテナンスベッドの上に横になった後もずっとだよ?いやいやそんな重大な手術でもないからね?

うーん…何がこんなに私を心配にさせるのやら…しょうがないお姉ちゃんだなぁ。

 

「大丈夫だって…」

「でも…」

「じゃあ、握っててね…?」

 

あ…メンテナンスが始まるんだろうな…スリープモードに入っていく。

ちょっとだけギュッと握って…私は眠りに落ちた。

 

 

それから工廠は忙しなく動くことになった。姉である416が見守る中417の修理は進んでいく。

使いものにならないほど破壊された左腕は新品のパーツと交換され背面にいくつも出来てしまっていた銃創と破損部を修復。

 

「調整が遅いぞ」

「駄目です各部シンクロが狂ってます」

「ったく、嬢ちゃんも無茶しやがって」

「417…」

 

修復は終われど仕上がりに不備があったか各部関節にメスが入る。

そんな修復の様子に不安を覚えながらも妹の手を握り祈るばかりの416であった。

 

 

――――――――――――

 

 

「んぁ…」

「目が覚めた?」

「お姉ちゃん…うん、ばっちしぃぃぃいいいいい!!?」

「417どうしたの!?」

「ぉーぅ…感覚が一気に繋がったから左腕からじーんと来たの。あーびっくり…」

 

おぉ痛い痛い、痛覚神経ONのまま入ったからか。すんごく痛い。

いやお姉ちゃん大丈夫だから心配しないでってば…そんなに顔を覗き込んでもなにもないぞー?

しかし整備班の仕事は完璧だね。左腕の感覚もバッチリ。背中も多分もうなにもないんだろう。

システムからの応答も各部オールグリーン。躯体状態は良好そのもの。

左腕を可動させてみてもスムーズに動いてくれる。うん…昨夜の損壊っぷりが嘘のようだ。

 

「動ける?」

「勿論、ほら、完全ふっかーつ♪」

「念の為しばらくついて回るわよ?」

「心配性だなぁ…」

 

妙にお姉ちゃんの距離が近い。まぁ心配かけたからしばらくはこうなのかな?

復活したってアピールでその場でくるりターンして見せても右手を取って握ってくる。

まぁ確かに整備になにかあって突然関節がすっぽ抜けたりなんてのもありえなくもないかもしれないし。

ついていてもらうのは間違いではないかもね。なによりお姉ちゃんと一緒ってなんだか嬉しい。

ただ食事もあーんで食べさせる必要はあったかな?私は自分で食えるんだぞ?

 

「私は問題ないわよ」

「私的には恥ずかしいんだけど!?あ、あーん…んー…」

 

食堂でもどこでも私は雛鳥かなにかなの?

やっぱりなんだかお姉ちゃんの様子がおかしい。私が負傷してからこうだよ…

なんというか姉妹の距離感じゃないように思うんだ。

 

「417、口元…」

「ん?ついてるの?」

「はい、ごちそうさま…」

 

ん?ん!?お姉ちゃんの顔が近寄ったかと思ったらペロリと舐められた?

お姉ちゃんってこんな事するキャラだったっけ?

 

 

――――――――――――D08基地第4部隊兵舎・夜

 

 

「で、私はお姉ちゃんと一緒に眠るわけね?」

「良いでしょう?」

「んー…まぁ良いけど」

 

その日は結局お姉ちゃんに振り回され気味だったけど一人で眠るかと思ったらお姉ちゃんがここで駄々をこねた。

私を抱きしめて有無を言わさず兵舎に連れ込んで二人抱き合ってベッドイン。

不安そうな顔して覗き込まないでよ。強く言い返せないからさ。

実際こうして抱き合って眠るのは悪い気はしない。大好きなお姉ちゃんを肌に感じて眠れる。

 

「じゃあ、おやすみ…お姉ちゃん」

「……」

「お姉ちゃん?」

「417、ちょっとこっち見て」

「ん…んっ!?」

 

見上げる私が見たのは私と同じ翡翠色の瞳。唇には柔らかい感触。

何が起こったのか私は理解が出来なくてエラーを吐き出して固まってしまう。

それを見てからかお姉ちゃんはさらに舌をねじ込んできてから…

 

「んぁ…ん、ちゅ…ぷぁ、あ…」

「だめ、もう抑えられないわ…大好きよ、417…」

 

私は酸素を求めて僅かな合間に息継ぎに喘ぎ舌のせめぎ合いに久しく忘れていたものが胸の奥から燃え上がってくる。

胸の鼓動は早鐘のように鳴り響き下腹部に熱がこもってくる。

人形の身体にもアレは存在している。それが熱く可動し始めている…

お姉ちゃんは一方的に私を貪りながら身体を絡め合わせていく…

ギシギシとベッドの軋む音と私達姉妹の舌が奏でる水音が兵舎の中に響く。

 

「ぷはぁっ…はぁ、はぁ…な、なんで…?」

「私はね、417が大好きなの…もう離したくない、受け入れてくれる?」

「……ぅ、うん…私もお姉ちゃんは大好きだから…た、ただ…驚いたなぁこれがLikeかLoveかはまだ判別つきかねるけど」

「……可愛いわ、417…今夜はもっと可愛がってあげるわ…そして私をもっと好きにさせてあげるわ♪」

 

やっと離してくれた唇の合間には銀の橋がかかった。蕩けたお姉ちゃんの瞳には恍惚の私の顔が映し出されていた。

やばい、うちの姉がシスコンガチ勢に変わってた。

私を愛情深く思ってくれてるのはありがたいけど…ま、まさかカップルになるとはなぁ…

妖艶に笑うお姉ちゃんは色っぽくて正直惚れました。もうゴールしてもいいや。

その夜、私は眠ることは叶わずお姉ちゃんによって女の快楽というものを徹底的に教え込まれた。

女の子同士ってあんなに気持ちいいんだね…私には到底想像も理解も出来てなかった世界だったよ。

 

なお翌朝45姉に苦情入れられた。盛るのは結構だけど時間を考えろって。

まぁあれだけアンアン喘いでたら苦情は来るよね…うん…恥ずかしい…




降って湧いた姉妹百合の構想な
正直百合も理解不足してると思う、要は練習がてらなんだよ。勘弁してくれ。
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