元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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案外降ってきた

このルートに入るには?
条件:誰ともフラグを建てずに妹会を発生させる&9にファミパン食らってること


IF番外 百合の蕾

――――――――――――D08基地共有スペース

 

 

今日の妹会は優雅にって事で紅茶なんてものを用意してたり。

マカロンなんていうお菓子にケーキスタンドにスプリングフィールド直伝のケーキを並べて。

3人で行うにはちょっと派手すぎるくらいの妹会。今日はどんな事話すのかな?

と言うか今日はG36Cがどんな暴走をしでかすか…って所だね。

 

「こんばんは9お姉ちゃん♪」

「こんばんはー417♪」

「あれ、G36Cは?一緒じゃないの?」

「今日はG36の所で一緒にお掃除してるってー」

「なーる」

 

暴走要員であるG36Cは今日は不在。となるとこのお菓子は私達だけでかぁ。

うーん、お互いの姉の事は知ってるしなぁ。どんな事話したものか。

というか自慢なら腐るほど聞いてるからなぁ…お互い知らないされたことしたこととか?

 

「今日の議題はどうしよっか?」

「ずばり姉にしたいこと、されたいこと!」

「ふむふむ…」

 

お姉ちゃんにしたいことされたいことかぁ…したいことって言ったらあれだなぁ…

兎に角お姉ちゃんは私生活が危ういからお世話を焼きたいな。

ちょっとスキを見せると楽だからって女子力壊滅させるようなことしでかすから。

その辺の矯正も含めてお世話だね。うん…あとは一緒にゲームだね。

出来れば私の大好きなレースゲームに引きずり込みたいけど…何でも良いかな?

されたいことは…うーん…頭を撫でてもらってぎゅっとしてもらえたら良いしなぁ…

後はまぁ…戦闘面の事にダメ出ししてもらいたいくらいかな…

逆に9姉はどうなんだろう…聞いてみるかな。

 

「9お姉ちゃんはされたいことってあるの?」

「勿論あるよ!けど言葉にするのはちょーっと難しいかも」

「ほほぅ?」

 

言葉にするのが難しい…どういう事なんだろうか?物理的に言うのが憚れる様な事か?

 

「あ、このショートケーキ美味しい♪」

「おそまつさまー」

「417の手作りなの?すごーい!」

 

ん、ショートケーキは好評だ。そりゃそうだスプリングフィールド直伝だからね。

そこのガトーショコラなんかはFALも唸らせれると思う出来栄えだよ。

んふふ♪9姉の笑顔が最高の対価だよ。美味しそうに食べてくれるから作り甲斐もある。

 

「私なんかしてもらいたい事なんてぎゅっとしてもらうか頭を撫でてもらうか…戦闘面のダメだしくらいだよ?」

「ふーん、そんな程度なんだね」

「してあげたいのは兎に角お世話!お姉ちゃんは私生活がだらしないから…」

「あー416って確かに私生活が結構ルーズというかいい加減だねー」

「そうそう、食事だってチョコレートバーで片付けようとするし」

「え?それいけないの?」

「よくねぇよ、アホか」

 

ルーズなのが目の前にいやがった…こいつも矯正しないとチョコレートバー漬けにならないか?

そういや買い出しの時異様に買い込んでたけどまさか常習的にそれだけで済ませてるって事は無いよね?

ここにも残姉ちゃんが居たか…くそ、これは盲点だったぞ…

 

「そうだそうだ、私が45姉にしてもらいたいこと試すからさ、ちょっと417のお部屋でやらない?」

「ふーん…まぁ良いけど?」

 

ついでにてめーのズボラ癖を矯正してやろうじゃねぇかおぉん?

 

 

――――――――――――D08基地兵舎HK417私室

 

 

「で、9お姉ちゃんの45お姉ちゃんにしてもらいたいことって?」

「どーん♪」

「あにゃぁ!?」

 

ファンシー一色な私の部屋にケーキスタンドを持ち込んで続きをって思ったら9姉に押し倒された。

何事!?ってなってる私の肩をしっかり押さえ込んで身動きを封じてくる。

時間が止まったように私と9姉の間には静寂が生まれる。お互いの瞳は交差して覗き込んでいる。

9姉の瞳に映る私の眼は動揺して揺れている…何で?何で?

そんな私を見て9姉は何がお気に召したかニコニコ笑っている。

 

「ふふ、可愛いね417は♪」

「はい?」

 

何を言ってるんだこの9姉は?酒か何か飲んできてたか?

いや、酒臭さはないから素面かな?でもこの挙動はどういう事か…

 

「可愛いしお料理は上手だしお世話焼きで…たまに見える男っぽさが良い…」

「ねぇ何かの冗談ならやめてくれなーい?」

 

男っぽさって何よ。まぁ元男だからちょっと名残はあるだろうけど…

兎も角これ何かの悪いジョークでしょ。いい加減にしてほしいんだけど…

ぐっと両手で9姉を押し返そうとするんだけど体重を乗せて抵抗を許してはくれない。

 

「冗談じゃないよ?私は本気」

 

おぉっと?45姉にぞっこんな筈の9姉が笑顔を引っ込めて真顔で私に言ってきてる。

笑顔が引っ込むタイミングはマジな時だ。これはそこそこ付き合ったら分かること。

主にこんな表情になったりしたのは楽しみにしていたプリンを誰かに食われた時。

だからこの話しとか雰囲気はわりかしマジなんだろう…でも何でかなー?

 

「ねぇ、417…良かったら私と家族にならない?」

「もう私と9お姉ちゃんは家族でしょ?」

「もっと深い家族だよ…OK?」

「つまり恋人みたいな?」

「そ、そうだよ!」

 

ほほーぅ私と恋人ねー…うーん、私は確かに9姉のことは悪しからず思ってるけど。

 

「ちょっと待とうや。そういう重要なことはさ、すぐに結論なんか出せないんだ。一朝一夕で出した結論は双方にとっても良くない。だから今日は普通に私の作ったスイーツ食べて紅茶で一服してさ…一緒に寝よ?」

「ぶふっ!?え、ちょっとそれは…」

「あ、変な意味じゃないよ?普通に寝るの。9お姉ちゃんの事は嫌いじゃないしその気持ちに向き合えるか私自身分かってないの。だから今日からちょっと近寄って…確かめていくの」

「うん、それでもいいよ♪絶対に好きにさせてあげるから!」

「一応一週間って期限切ってね…よろしくね9姉。じゃあお茶会再開しよ♪」

 

こういうのは焦ったら遺恨を残すだけだからゆっくり向き合うのが良いの。

ちょっと距離を詰めてから私自身の気持ちも、9姉の気持ちを受け止めきれるかも見極めないと。

ただいつまでも引き伸ばしても9姉に失礼だから期限を切って…ね。

 

「はい、あーん♪」

「あ、あー…」

 

お互いへの食べさせ合いっこに発展したお茶会は夜遅くまで続いた。

私にあーんしてもらってる時の9姉はとっても可愛かった。

逆に私がしてもらう時はちょっと恥ずかしかったかも。慣れないことはしないべきかな…

自分で食べる時より甘く感じたのは気のせいかな?

 

 

時間は過ぎて深夜…部屋の照明は落とされた。

 

 

「じゃあおやすみ…」

「おやすみなさい♪」

 

二人ぴったりくっついて手も握って眠りにつく。

9姉はここでも楽しそうにニコニコ笑って私を見てる。この場合は嬉しいからかな?

窓から差す月明かりに照らされて見惚れる笑顔だ…アンバーの瞳が私の顔を映している。

私の顔もちょっと微笑んでる。

 

「暖かいね」

「ねー♪」

 

お互い人形だけど体温が心地よく眠りを誘ってくる。

瞳を閉じてみれば繋げた手の暖かさと首筋や胸元にかかる息がくすぐったい。

私のおっぱいが邪魔してないかな。ちょっと心配になったりもするけど…

まぁ…そんなのは気にしないかな…9姉はそういうのを気にする質じゃないとおもうし…

 

 

「417、もう寝ちゃった?」

「………」

「本当は起きている間にしたかったけど…」

 

「おやすみ」

 

暗闇の中で唇が月明かりに照らされ艶めかしく光っていた。

 

 

――――――――――――

 

 

「ん…」

 

朝か…小鳥の囀りと朝日が眩しく目が覚める。

目を開ければ目の前には9姉の寝顔。手はしっかりと握られていてこれは起こさずに抜けるのは無理かな?

ただぎゅっと握られてるだけなら良いんだけど繋ぎ方が恋人繋ぎだからなぁ…

まぁ偶にはこんなまったりと過ごす朝もいいかな?

 

「んー…ん?」

「起きた?」

「あ、おはよー417…」

「おはよ、9お姉ちゃん♪」

 

まだ半分寝ぼけた感じの9姉は大あくびしてから目を擦って…私の顔を見てから固まった。

 

「なんだ夢か」

「所がどっこい現実だよ。昨日ちゃんと一緒に寝たでしょ?」

 

現実逃避してるような9姉にもーってほっぺたつねってやる。

ついでに…ちょっと刺激の強い目覚ましかもしれないけど…私から朝の挨拶。

唇と唇でする朝の挨拶をしてみる。目は閉じてやったけど…目を開けてみれば真っ赤な9姉が、可愛い。

 

「ふふ、これでわかったかな?」

「ばっちり…」

「じゃあ起きて朝にしよ?お手伝いしてくれる?」

「もちろん…」

 

あれだけ押せ押せだったのに攻められると弱いんだー…可愛いな♪

お布団を捲ってから起き出して9姉を抱き起こす。朝はこれからだよ。

ほら、私を好きにさせるんでしょ?私にもっと可愛い9姉を見せて♪

お料理だって私と一緒にしてからさ、ね♪

 

 

「ふんふんふーん♪」

「ふふ♪これかぞっこれかぞっ♪」

 

今日のメニューは9姉が作れるものに限られるけど誰かと一緒に食事を作るのって楽しいな。

ついつい自然にハミングしちゃうし何時も以上に身体もノッて揺れ動いちゃう。

9姉はいつもの調子に戻って笑顔でお料理してるし…そうそうこれこれ。

 

「「あ…」」

 

調味料とる時に手が重なっちゃってどっちともなく顔が赤くなっちゃう。

さっとどっちも手を引っ込めたけど私も9姉も手を擦っちゃって…うーん意識しちゃうな。

 

「「お先どうぞ」」

 

どうしよう、お料理が進まなくなっちゃう…結局私から使ったんだけどね。

やべぇ焦がしかけてた…

 

「はい、あーん」

「あーん」

 

出来上がった料理は勿論といった雰囲気であーんで食べさせ合いっこになった。

うん、美味しい♪これは私も会心の出来だけど…9姉のはどうかな?

 

「美味しいね」

「ね♪」

 

 

――――――――――――

 

 

「じゃ、私の趣味にも付き合ってもらおうか」

「おー♪」

 

二人で興じているのはパーティープレイ可能なレースゲーム。

アイテムでの妨害有りのアレですよ。マリオカートです。

二人してハンドル持って運転するけど…お互い身体も動いちゃって白熱していく。

 

「ふざっ…おんま…3連チャンはないよー!?」

「ごめーん♪」

 

9姉は私の思考が読めるのか緑甲羅をバカスカ当ててくる。CPUの妨害もあってトップから引きずり落とされた…

 

「ぐすっ…」

「ごめんね、ごめんね…」

「もっがい!!」

「らじゃー!」

 

なお私は9姉に勝てなかった…ちくせう…これには肩をがっくり落として…9姉に慰められることになった。




こういう距離感も百合って言うのかなって
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