元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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安易に属性を追加していくぞぉ


Day65 G28覚醒

――――――――――――D08基地HK417私室・朝

 

 

んー…私の朝は比較的早くなった。農作業があるからね。

種芋仕込んで今の所進展はないけど生育していると信じましょう。

さて、朝の支度をしてるわけですけど…お化粧は済んで髪型をバッチリ決めるの。

エクステの要領で増量された髪を結い上げてツーサイドアップにするの。

手癖になったけど留めるため髪飾りを口に咥えるようになっちゃったんだよね。

こう両手で纏めてから片手でホールドして咥えた飾りで留めるの。

ん、良し今日もバッチリ417です。っと何だ?ドタドタと朝から――――

 

「ごめんなさい417ちょっと匿って!」

「は?」

 

お姉ちゃんが転がり込んできたかと思うと私のクローゼットの中に隠れた。

何事やねん…と思いながらも気にせず私はお化粧に入った…お?次は何だ?

 

「417ァ!ここに416来なかった!?」

「お願いだから朝は静かにして」

「それより416!もしくはもう417でも良いわ!」

「いや、なんやねん」

「417、私と愛を育みましょ!」

「は?」

 

この馬鹿妹はついに頭のネジがすっ飛んでいったか?

アホくせぇ…バカと付き合ってる暇は無いからさっさとお化粧しよ…

 

「MakeLoveNOOOOOOOOW!!!」

「ぎゃー!!」

 

こいつガチだ!私の貞操はお兄ちゃんに捧げるんだからヤメロォ!!

あとお化粧途中に襲うのはヤメロォ!んぐ、こいつ同じRF人形なのになんでこんなパワー強いんねん!

体格差はあるけど私の方が躯体と電脳のグレードは上のハズなんだぞ!?

押し倒されてから変に鼻息の荒いG28に恐怖しながらも必死の抵抗。

待てよ、このままちょっと体重を移動させてやれば…

 

「どっせぇい!」

「やーん☆」

 

こいつ何をしでかそうとしてたか右手がフリーだったからそれ突いて重心をずらしてやって逆転に成功。

あぶねぇ…こいつ完全に私を食いに来てやがった…何がこいつに起こったんやねん…

つーかお姉ちゃん私をスケープゴートにしようとしたな?覚えてやがれ。

 

「お姉ちゃん、制圧成功」

「よくやったわ…」

「これは3P!ばっちこいよ!」

「「しねぇよこのスカタン」」

 

えぇい暴れるな。私はお前と違って体重は軽い方なんだから…

おぉ自分以外のブルンバストを見ることになったけどこれはスゴイな…

あ、こらこらダイナゲートちゃんは乗っからないの。

 

 

――――――――――――D08基地共有スペース・朝

 

 

「で?G28がこんな奇行に走った原因は?」

「分からないわよ…朝いきなり私の事を襲ってきたんだもの」

「家族なんだから愛し合うものでしょ!」

「「ちょっとベクトルが違うわよ」」

 

こいつ何か変な物見ただろ絶対。姉として見てるお姉ちゃんは兎も角私まで襲ったのは解せん。

ちょっと後ろ手に縛り上げてから朝食を一緒に摂ってるわけだけど…

スキあらば縄を解いて私達を襲おうとしてるから怖いんだけど…妹がガチレズなんだけど…

 

「いやね、戦闘面が完璧な416にはべた惚れだし家庭的で戦闘面も面倒見てくれる417にももうべた惚れ。なんだかんだ言いながらも面倒見てくれる姉が二人も居たらもう幸せ過ぎてヤバいんだけど二人揃って美人でしょ!なんだかんだで認めてくれているし417に至っては特別視もしてくれてるでしょ?もうヤバいう惚れた。女の子は女の子を愛する物なんでしょ!?」

「オッヒ…」

「ヒンッ…」

 

お姉ちゃんはSAN値チェックでファンブルったか卒倒。私は恐怖で手が止まる。

確かに妹として見ていたから特別視はしてたけど…あと戦闘面はお前がトチ狂った事するからであって…

 

「よし、だから二人纏めて私の物にするの☆」

「まぁ待とうか。普通に姉妹で良いでしょ?」

「それも良いけど私は416と417の特別になりたいの!」

 

もうやだこのネジがぶっ飛んだ妹…その欲情した目で私を見るな。

そんな目で見て良いのはお兄ちゃんだっての…普通に姉妹の関係で良いでしょうが。

いろいろとぶっ飛びすぎてから頭痛くなってくるんだけど…私でもこんなぶっ飛んだ事はしでかさないぞ…

特別なら普通に妹って枠で収まってくれよ頼むぜ…手の掛かる妹なんて枠は要らねぇぞ。

 

「普通に妹って言うのは特別な枠だと思うんだけど…」

「それもそっか…でも417のおっぱいとか独り占めしたいな~」

「ヒエッ…」

「ついでに言えば指揮官も」

「それは認められんな」

 

お兄ちゃんも独り占めとか許されると思ってんのかおぉん?

きっちり競争してもらおうじゃないの。そうじゃないとお前から始末するっぞ。

こいつもあれかG36Cと同じ類いに化けたか…姉への好意が振り切れたパターンか…

もうちょっとマイルドになってくれたら私もまぁ諸手を上げて愛でてあげるんだけど。

 

「分かった、じゃあ毎朝毎晩の挨拶のキスをしてくれる?」

「それくらいなら…」

「よっしゃ、ならハグは?」

「それもOKだけど」

「一緒にお風呂も?」

「OKだけどおっぱい揉みに来たら締め出すからね?」

「やった☆大好きだよ417~♪」

「はいはい…じゃああーんして?」

「あーん♪」

 

こっちの心中察してからマイルドになる宣言か?この程度なら良いけど…

とりあえず朝飯を食わせてからお姉ちゃんを叩き起こさないと…

仲良し姉妹の枠で収まる事なら私は構わないんだけどね…おっぱい揉むのも収まる?……ノーコメントで。

 

 

――――――――――――D08基地シューティングレンジ・朝

 

 

朝の畑のお世話を終えて私が向かったのはシューティングレンジ。

お姉ちゃんが居ない間極力私が付いている事がG28の出した条件だったからね。

今頃射撃訓練に精を出してるだろうからその様子を…っといたいた。

 

「やっほーG28、調子はどう?」

「417~見てみてヒットレートもばっちしだよー!」

「どれどれ…ん、まぁ及第点だね。その調子♪」

 

よしよしと頭をなで…なで…!くそっこういう時に身長が低いと不便だ…!

コホン、まぁそれは良いとして…G28は元々のスペックが良い事もあってメキメキ実力をつけている。

今では立派に第2部隊のマークスマンをしている。自慢の妹である。

ただこれで満足されては困るのでまだまだ上を目指してもらいます。

目指すは見敵速殺ね。それもワンショットワンキルで。

 

「よーっしじゃあその顔をぶっ飛ばして」

「その構えは止めなさい」

 

この癖さえ無ければなぁ…とにかく変な構え方をしようとする…

今回は肩にちゃんとストックは当ててるんだが…何故かハンドガン持ち。

いやいやそれで精度はでねぇからな!手首パーツに負荷が掛かるだけだから止めておけ。

 

「じゃあ、G28は私とアイリンクしてから戦術データに落とし込んでみ?」

「はーい」

「行くわよ」

 

スティグマ無しのガチな実力でどこまで持っていけるかだけど…

私の半身たるHK417ではなくG28の半身を担いでいる。乱暴は出来ない。

かなりフロントが軽いからちょっと違和感だな…まぁやることは変わらない。

バーティカルグリップを握り込みしっかり構えてスコープを覗き込む。

アイリンク完了通知…よし、じゃあ始めていきましょ。

 

シューティングレンジに7.62mmの銃声とマズルフラッシュが上がる。

両目を開きポップアップする的とスコープにズームアップされる的を見比べながら状況判断と射撃をこなしていく。

しっかり訓練さえすればスティグマ無しの銃でも十分な性能は発揮可能。

ただスティグマ有りの半身となった銃の方が圧倒的なパフォーマンスを見せるだけ…ただそれだけのこと。

 

「ふぅ…上出来って言うのはこういうのよ」

「ほへぇー」

「はい、次はG28の番よ。頑張りなさい、我が妹よ♪」

 

ポンと肩を叩いてからG28を押し付けて見守る。

因みに私のスコアは文句なしの100%をマーク、ほぼ全部ヘッドだよ。

システムの補助なしにこれだけやれるようになるんだから出来るでしょって発破だけど。

 

「じゃあ100取れたらご褒美考えておいてー!」

「はいはい、一緒に寝てあげよっか?」

「よっしゃ頑張るー!」

 

よし、それじゃあ私はそろそろお昼の準備してから出撃準備だな。

 

 

――――――――――――D08基地食堂・昼

 

 

「なんでG28まで?」

「417と一緒が良いのー!」

「今朝からこんな調子で…あははは…」

 

お昼ご飯を隊のメンツと食べてたらG28が私の隣に身体をねじ込んできた。

まぁそんなこんなで私にベッタリなのですよ…あははは…

 

「今日のこれはスプリングフィールドの手作りだな」

「あーこのキッシュ?」

「そうそう」

「417~あーんして」

「あー…」

 

周りに何が居ようがG28の我の強い押しには参っちゃうなぁ…

とりあえずあーんとして食べさせ合いっこに興じてるんだけど…

Mk23はじめとする隊の皆の視線が結構痛いんだよなぁ…お姉ちゃんは心中複雑だぞ。

 

「ねぇ417ちゃん」

「なーにMk23?」

「お姉ちゃんとしては嬉しいんじゃない?」

「んー…まぁ悪い気はしないよ、はい…あーん♪」

「あーん♪」

 

視線が痛いこと以外は確かに悪い気はしないんだよね。

妹みたいな姉とか言われていたのが立派な姉扱いだからね。うん…

それはそれとして甘えてくる妹は可愛いから私はOKなんだ。

お姉ちゃんも私を見た時はこんな感じだったのかな?

 

「じゃあ私は出撃だけど代わりにお姉ちゃんが帰ってくるから…ね」

「なんか417に甘えたら満足したから今日はもう良いかも」

「なんじゃそりゃ…」

 

この妹扱いが複雑になるなぁ…放ったらかしたらレズりにくるし…

とりあえず出撃だ…こういうのは身体を動かして忘れよう…

 

「あ、お姉ちゃんおかえり。じゃあとりあえずG28の事頼んだー」

「は?」

「416~一緒にご飯たーべよー♪じゃないと押し倒すぞー☆」

「あぁ…そういえばそうね…」

 

お姉ちゃんは疲れたような顔をして顔を覆った。午前は私が面倒見たんだからね?

だから午後はお姉ちゃんが面倒見るんやで?朝の押し倒され案件の恨みはまだ忘れちゃいないからね?

なおお姉ちゃんは昼間の食堂で押し倒されて一悶着あったらしい。45姉から聞いた。

あーん拒否してそのまま押し倒されて無理矢理あーんされそうになったらしい。

誰か止めてやれよ…




クレイジーシスコンG28とか言う毒電波

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