元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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続きが見たいという要望と今日という日が重なった結果だ。


IF番外 ホワイトデーなHK姉妹

「お姉ちゃん」

「ん、何かしら417」

「今日は何の日か覚えてるかなー?」

 

今日は3月14日、世間一般的にはホワイトデーと呼ばれる日だ。

そう、バレンタインデーと対を成す恋人たちの特別な日です。

バレンタインデーに贈り物を贈られたらそのお返しに今日贈り返すって日だね。

ヤーパンの企業が儲けのためにやり始めたとかなんとかだけど…まぁそんなのはどうだっていい。

今日という日が恋人たちの聖なる日って言うことが事実になってるんだからね。

そして私はお姉ちゃんと恋人同士な訳で…勿論バレンタインデーにお互いチョコを渡しあって居る。

私は特に贈ってもらうつもりは無いけど…お姉ちゃんには贈っておこうってつもりです。

 

「今日?3月14日ね…なにかあったかしら?」

「ははーん…お姉ちゃん知らないなー?」

 

案の定お姉ちゃんはこの日のことを知らなかった。メジャーじゃないと思うしね。

まぁそんな訳で…私からの返礼品です。街に行ってから選んできたんだけど…喜んでくれるかな?

白と青のラッピングで包まれた小箱をそっとお姉ちゃんに渡す。

お姉ちゃんは何のことやらって感じで小首をかしげている。

 

「どういう事?」

「ホワイトデーだよ。大好きなお姉ちゃんへ、私からの贈り物です♪」

 

中身は真っ白なアザレアを模したネックレス。綺麗な白だもん。お姉ちゃんにはぴったりかなって。

花言葉を調べたら私の想いとぴったりだし…コレしか無いかなって。

ちなみにお兄ちゃんはかなり困ってたね。この習慣を知ってるみたいで。

貰ったチョコが結構な量に登ってたからお返しも結構考えないとねー

 

「ホワイトデー?」

「ヤーパン発祥のバレンタインデーの対となる日だよ」

「え、何よそれ」

「恋人同士の贈る贈られるがこれで完結するの、えへへ…だからこれは私からの愛してるってメッセージです♪」

 

にっこり笑ってプレゼントを押し付けるとお姉ちゃんはぽかんとして…

次第に顔を赤くしてから私を抱きしめた。感極まったって感じかな?

それと同時になんだか申し訳なさそうな感じ…んー知らなかったとは言え用意してなかったのが不満なのかな?

私は別に良いんだけどね。毎日幸せにしてもらってるし。

 

「何か贈り物じゃないけどさせてくれない?」

「んー…じゃあ今日はデートしない?」

「デートって…あの?」

「街に繰り出そうよ♪お姉ちゃんプランニングで」

 

それからちょっとまってと言い残してからお姉ちゃんは私室に篭ってからドッタンバッタン。

ふふ、ああ言ったけど私は自宅デートでも良いんだけどねー…んふふ♪

何よりお姉ちゃんが私のために動いてくれるってだけで嬉しいし。

でもお姉ちゃんだから完璧に私をエスコートしようとするだろうから…楽しみ♪

 

 

――――――――――――

 

 

「んふふ~♪」

「楽しそうね、417」

「そりゃねー♪」

 

お姉ちゃんが急遽外出届出してから承認されたから即日外出となりました。

もちろん私達揃って私服でのお出かけです。お姉ちゃんが運転で助手席には私。

デートプランは一切聞いてないけど…まぁお姉ちゃんだからどこに行っても良いけどねー。

まぁそんなこんなで自動車で揺られること数十分、やってきたのは街で…

 

「おぉー!」

「まだ営業してる遊園地があったから…その顔だと感想を聞くまでもないわね?」

 

私も知らなかったけどこの街に遊園地なんてものがあったなんて。

駐車場に車を止めて降りてみれば人の歓声で賑わっているのが聞こえてくる。

ただやっぱりというか…規模は小規模だ。大規模な遊園施設は軒並み破壊されてしまっている。

半世紀も前なら大きな遊園施設はあったらしいけどね…第三次世界大戦でお陀仏さ。

今はこんな規模の遊園地もかなり貴重なんだ…楽しみだ!

 

「417は何から遊ぶ?」

「んー…じゃあ最初はこれ!」

 

パンフレットを手渡されて真っ先に目についたものを指差す。

遊園地の外周を猛烈なスピードで駆け抜けるアトラクション…その名もジェットコースター!

中々体感できないGと落下体験がスリルを呼ぶんだけど…それより私はお姉ちゃんの隣でわーわーはしゃげるのが良いんだよね。

ここのジェットコースターは二人がけでカップルに人気らしい…私達にうってつけな訳だ。

 

「そうと決まれば早速行くわよ」

「うん!」

 

しっかり手を繋いでから入園。そう広くない遊園地の中を二人並んで歩く。

ゆっくり、人の流れに乗って微笑み合いながら。途中で遊園地のマスコットと記念撮影したりして。

この平和な時間を大事に…ちょっと無駄にするくらい贅沢に使っていった。

ジェットコースターは中々人気で結構な列が出来ていた。中には私とそう背丈の変わらない子が居たり。

家族連れとかも居たり…私達と同じ様なカップルがちらほら見えたり。

家族かぁ…好き合ってるけど夫婦にはなれたりするのかな…姉妹だし…

 

「順番が回ってきたわね…」

「ん…身長制限ギリギリかよ、あぶねー…」

 

私はちょうど身長制限ギリギリだった。多分安全バーの関係だろうけどね。

おー座ってみるとホントギリギリだね…あ、まっておっぱいが邪魔して安全バーが…が…いたたたた!?

あにゃぁぁぁおっぱいがめっちゃ潰れちゃうぅぅぅ…苦しい…あ、このまま動くの?

 

「417大丈夫?」

「苦しい…けどへーき…あれ高くね…?」

 

私この時忘れていた…自分が高所恐怖症である事を。そしてジェットコースターというものの特性を

高いところからの落下エネルギーで速度を乗せるんだ…つまり…

 

「いやぁぁあああああああああ!!下ろして下ろしてぇぇええええええ!!!!!」

 

私はガチな絶叫を上げることになった。めっちゃ泣いた。

 

 

――――――――――――

 

 

「ごめん、お姉ちゃん…しばらく立てない…」

「高い所が苦手ならそう言いなさいよ…」

 

おもらしはしてないけど腰が抜けて近くのベンチで座り込むハメになった。

お姉ちゃんが心配してから近くの自販機から飲み物を買ってきて渡してくれた。

失念してたんや…私悪くないもん。ただ高いだけなら耐えれるんや。

ただそれにかなりの落差を高速で下りて逆転とかまであったんだもん。怖いわ。

その結果が腰が抜けて動けなくなる戦術人形って事ですよ…

お、この炭酸飲料美味しい…爽やかなレモンの風味があって好きだ。

まぁ次は無難なの選ぶし…コーヒーカップとかどうかな?

 

「ちょっと私も喉乾いたわね…それ一口くれる?」

「ん?いーよ」

 

ちょっと口に含んでたけどいいよって言って缶をそっと出したんだけど。

あれ?なんでお姉ちゃん顔を近づけ…

 

「んみゅぅ!?」

「ちゅ…ぷ…」

 

私の口の中から飲料が吸い取られていってついでにとばかりに舌を舐られた…

放心してる私に対してお姉ちゃんはしてやったりといった表情でウィンク。

唇と唇の間に唾液の橋がかかる…は、白昼堂々とするかよぉ…

 

「ふえぇ…」

 

腰が抜けた問題の他に動くに動けない案件が出来上がった…もう顔が熱い…

耳がすごく熱持ってるのが分かるし鼓動がアホみたいに高鳴ってるのが自覚できるんだもん。

くそぅ、こんなの惚れる…自宅だったら押し倒してる…

両手で顔を覆って縮こまるしかありませんでした…もう白旗降参です…

 

「今度は417からしてくれてもいいのよ?」

「むりぃ…」

 

お姉ちゃんが意地悪してきます、だれかどうにかしてくれませんかね?

私から出来るわけ無いじゃん…二人っきりならともかく…こんな白昼堂々…

 

 

――――――――――――

 

 

「どう、楽しかったかしら?」

「ん…楽しかったけど…お姉ちゃん意地悪しすぎ」

「417が可愛らしすぎるからよ」

「ぶー…」

 

遊園地の最後はこれまた定番で観覧車で締めでした。

来た頃は青空が広がっていたけど今はもう夕暮れ。お姉ちゃんの背後に夕日が見える。

ゆっくりと上っていって街や遊園地の中を行き交う人が小さく見えてくる…

喧騒からもちょっと遠ざかってまるで私とお姉ちゃんだけの空間みたいに思える。

楽しい時間も…もうおしまいか。楽しい時間は本当にあっという間に過ぎ去っていく。

事あるごとに私にディープキスしてから恥ずかしがらせるお姉ちゃんのせいで各アトラクションで私がフリーズする事案があったせいでもあるけどね。

お姉ちゃんはキス魔、これはもう決定的に明らかな事だ。私が身をもって証明する。

 

「ねぇお姉ちゃん」

「ん?」

「今日はありがとうね」

「どういたしまし…」

 

言い切らせなかった。だって私が唇を塞いだんだもん。

私からのファーストキス…私からの明確な好意の証。大好きだよって言葉の代わり。

思い切ったことをしたもんだからした後…ろくに顔を合わせられない…

うわーうわーやっちゃったやっちゃった、お姉ちゃんに私からキスしちゃったー!

 

「417…」

「んにゃぁ!?」

「もう、可愛いわ…」

 

ドンッと顔の横に手を突かれてびっくり顔を上げると…そのまま顎を摘まれて

あ、これは私死んだ…観覧車が下りきる頃には私出来上がっちゃう奴だ…

 

「んんんんん~~~~♪♪」

 

お姉ちゃんによるべろちゅー地獄によって私は腰が立たなくなってお姉ちゃんに抱えられて降りることになりました…

そりゃもうお姫様抱っこで車まで運ばれましたとも…恥ずかしさで死ぬかと思った。

 

完全に余談ですがホワイトデーの夜も私は寝させてもらえませんでした…




はい、という訳で幸せたっぷりなHK姉妹の√でーす。
おかしい、百合書きじゃなかったのに…なんでこんなに筆が進むんすかねぇ…?
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