ラウラ「一戦目で当たるとはな...待つ手間が省けたものだ」
一夏「そりゃ、何よりだ。こっちも同じ気持ちだぜ」
試合が始まった。
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私達の作戦は決まっていた。
ボーデヴィッヒさんが織斑君を倒すまで、私が相手のパートナーの動きを封殺する。
私は、デュノアさんの動きを徹底封殺する事だけに専念した。
千冬「...中々やるな」
千冬は、織斑・デュノアペアだけではなく、ボーデヴィッヒ・時花ペアにも高い評価を下していた。
真耶「そうですね。織斑君・デュノア君のコンビネーションは凄いですが、ボーデヴィッヒさん・時花さんは個々の役割に特化して動いています」
千冬「それだけではない。時花は一人でデュノアを倒せると最初から思っていない。あくまで織斑との連携を阻止するためだけに動いてる。その絶妙な調整は誰にでも出来る物ではない」
時花茅はこれまでの戦いで分かった事がある。
時花茅の実力では、専用機持ちの代表候補生には勝てないという事だった。
しかし、強い味方が居れば話が変わる。
そのアシストに特化すれば、時花茅は勝負に勝てなくても試合には勝てると考えていた。
また、織斑一夏のパートナーがシャルル・デュノアであった事も幸いした。
シャルル・デュノアは時花茅に対して負い目があり、全力を出せずにいた。
その想いの差が両者を拮抗までに追い詰めていた。
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ボーデヴィッヒさんが織斑君を後少しで倒す直前だった。
私にまた頭痛が襲って来た。
茅「くっ...!なぜこんな時に...!」
私の異変に気付いたデュノアさんはチャンスだと思い、織斑君を助けに行こうとした。
茅「行かせるか...!」
私はこの頭痛に負けずに、デュノアさんを食い止めた。
しかし、頭痛はどんどんひどくなり、ボーデヴィッヒさんが織斑君を倒す前にデュノアさんの援護を許してしまった。
シャルル「一夏!助けに来たよ!」
一夏「シャル!時花はどうした?」
シャルル「分からない...。けど、チャンスだよ!今なら二人で戦える」
ラウラ「おい、時花!どうした!?返事をしろ!」
ボーデヴィッヒさんが私を呼んでいるが、私は意識を保つことでさえ精一杯であり動けずにいた。
ボーデヴィッヒさんは織斑君とデュノア君の連携に押され始めた。
私はデュノアさんに攻撃を仕掛けようと思ったが、そのたびに頭痛が増し、完全に身動きが取れなかった。
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真耶「時花さん!聞こえますか!?大丈夫ですか!?」
山田先生は様子がおかしくなった私に通信機で声を掛けていたが、返事をする事が出来なかった。
真耶「返事はありません。織斑先生どうしますか?」
千冬「以前にも同じような事があった...。偶然とは思えん...試合を中止させるぞ!」
山田先生が試合中止を合図する直前だった。
ボーデヴィッヒさんの身にも異変が起きたのは。