私はそんな世界認めない   作:HTNN

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第4-4話

私は自室で祈るしか出来なかった。

 

作戦は成功しなくても良いから、二人には無事に帰ってきて欲しいと。

 

しかし、私が耳にした事実は残酷な物だった。

 

 

『作戦失敗。織斑一夏が福音の攻撃で海に落ち、意識不明の重体となった』

 

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茅「篠ノ之束はどこだ!!」

 

 

私は勢いよく作戦本部となっている部屋を開けてそう言った。

 

私を見た教員達は驚いた。

 

 

茅「殺してやる!!出せ!篠ノ之束を出せ!!」

 

千冬「時花、落ち着け!ここに束は居ない!」

 

 

織斑先生は、錯乱する私を取り押さえた。

 

 

千冬「誰か時花を連れて行ってくれ。だが、手荒な事はするな。彼女の気持ちも皆分かるだろう...」

 

 

私は、教員と共に自室待機を命じられた。

 

私は泣いた。

 

周りに関係なく、顔も拭かずに大声で泣いた。

 

自分が無力だという事に泣き続けた。

 

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私が自室で待機していると、外で騒がしい声がしていた。

 

専用機のメンバー達が独断で福音に挑むと騒いでいた。

 

私は、部屋を出て彼女達を止めた。

 

 

茅「皆さん、止めて下さい!そんな事をしても犠牲者を増やすだけです!!」

 

 

私は決死の思いで、彼女達の前に立ちふさがり、止めようとした。

 

しかし、ISを持たない私では彼女達を止める事は出来なかった。

 

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私は、専用機のメンバー達が独断で福音に向かった事を、急いで織斑先生に伝えた。

 

教員達は、専用機のメンバー達に撤退を命令している。

 

私は彼女達に何事も起こる前に無事帰還する事だけを祈って、自室に戻ろうとしていた。

 

その時、廊下が騒がしくなっていた。

 

それは、意識不明だった織斑君が目を覚ましたという事だった。

 

私は安堵したが、織斑君は専用機のメンバー達が福音と戦っている事を知ると、自分もその場に行くと言い出していた。

 

今、専用機のメンバー達には教員達が撤退を命令している所だった。

 

そんな所に、重傷者の織斑君を向かわせたら最悪な結末を迎える。

 

私は、織斑君の前に立ちふさがった。

 

その手に包丁を持って。

 

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織斑君の周りにいた女子は悲鳴を上げていた。

 

私はそんな悲鳴などお構いなしに言った。

 

 

茅「織斑君。自室に戻ってください。アナタはまだ動ける状態ではありません」

 

 

本当は、包丁一本でどうにか出来るとは思っていない。

 

それでも、私は織斑君を止めなければならない。

 

 

一夏「時花、そこを退いてくれ。俺は行かなくちゃいけないんだ」

 

 

私にも織斑君にも引けない意地がある。

 

だが、私は今回だけは毛頭引く気はなかった。

 

 

茅「退きません!もし、一歩でも進んだら刺しますよ!脅しじゃありません!!」

 

 

しかし、織斑君はISを展開し、包丁を持つ手を掴んですれ違い様に言った。

 

 

一夏「ごめん。時花」

 

 

その言葉だけを残して、織斑君は私を置いて居なくなってしまった。

 

残された私は、『人殺し』と皆の中傷を浴びながら泣き続けるしかなかった。

 

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