『織斑君が福音を倒した』
皆は織斑君達を讃え、嬉しそうに詰め寄っていた。
私は、福音を倒した事よりも彼らが誰一人死なずに帰還できた事を内心ホッとした。
しかし、私は皆の輪に入る事は出来なかった。
私が決死の思いで織斑君を止めようとした行動は、織斑君を殺そうとしたと事実が湾曲化され、今まで以上に孤立化したからだ。
私は一人海岸に居た。
私の居場所はどこにもない。
私が一人で海を眺めていると、背後から声が聞こえた。
???「はろろ~ん、優等生さ~ん」
私は、姿を確認せずに声の主を殴りつけようとした。
しかし私の拳は当たらず、バランスを崩して転倒した。
茅「貴様...!!」
束「ほら~、束さんの言った通りでしょ?いっくんがみーんな解決してくれたよ。やっぱり束さんは天才なんだね。どっかの『人殺し』とは違ってさ~」
茅「今さら、何の用だ...!!私を笑いに来たのか...!!」
束「いっくんも皆にモテモテだし~、白式も二次移行したから~、君に伝えたい事があるんだ~」
私を嘲笑いながらに見下し、興味のなくなった玩具を見るような目でこう言った。
束「お前はもういらない」
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茅「どういう意味だ...」
束「そっか~、凡人には束さんの言ってる事が理解出来ないんだね~。じゃあ、君にも分かるように言ってあげるね。『お前はもう用済みだからIS学園を辞めろ』」
茅「ふざけるな!誰がお前の言う事なんか聞くか!!」
私はコイツの言っている言葉の真意は分からないが、コイツの命令だけは身が裂けようとも従う気はなかった。
束「ふ~ん。束さんは今機嫌が良いからチャンスを与えたのに、君は本当に馬鹿だね~。今以上に酷い目に遭いたいなんてさ...」
篠ノ之束は笑いながら飛び去って消えた。
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新学期。
合宿が終わり、いつもの日常に戻った。
私の怪我も完治し、ISの実技授業に参加出来る様になった。
しかし、ISを動かそうとしたが、何故か動かなかった。
その様子を見て織斑先生は言った。
千冬「...山田先生。済まないが、ここを頼む。私は時花と話したい事がある」
そう言って、織斑先生は私をとある一室に連れて来た。
そこには見覚えがある物があった。
入学試験のさいに使われた、ISの適正を調べる装置。
千冬「時花、これを触ってみてくれ」
私は織斑先生に言われるがままに、その装置に触れた。
しかし、反応がなかった。
千冬「...やはり」
茅「どういう事ですか?何が分かったんですか?」
千冬「お前のIS適正は完全に失われている」
私はISを動かせなくなったと宣告を受けた。