私は、不審者のISに捕まり嬲られていた。
???「雑魚のくせに余計な手間掛けさせやがって...!」
私は、体力・逃げ道・武器・通信機の全てを失い、何一つ打てる手はなかった。
それでも不審者を一秒でも長く足止めするために、心だけは怯まずに強い眼光で不審者を睨み付けていた。
それが不審者の癇に障ったのか、私に止めの一撃を与えようとした時だった。
織斑君が姿を現した。
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一夏「時花!」
???「おやおや、自分から姿を現してくれるとは。探す手間が省けたもの...」
一夏「その声...巻紙さんか!?アンタ、何してんだ!!」
不審者は、私を織斑君に投げ付けた。
織斑君は私を受け止めたが、勢いが強く二人とも壁に激突した。
巻紙「この機会に白式を頂きたいと思いまして...とっとと寄こしやがれよ!!」
その言葉に、織斑君は白式を展開させて不審者に応戦した。
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学園祭は終了した。
あの後、更識会長が参戦し、織斑君と共に不審者を追い払った。
幸い、怪我人は私一人という形で事件は終結した。
私は、保健室で更識会長と二人で居る。
楯無「ISも使えないのに、単身で向かうなんて。本当に無茶する子ね、貴女は」
茅「本当にそう思ってるなら、私の連絡に出て下さい...」
楯無「う...!それに関しては申し訳ないと思ってるわ...」
更識会長は『反省』と書かれた扇子を広げた。
楯無「それと私の計らいで貴女を一人部屋にしたわ。その方が良いでしょう?」
更識会長は私の境遇を理解し、今回の一件を通して、生徒会長特権を使い、私の一人部屋を許した。
しかし、私は更識会長が嫌いだ。
そんな彼女に借りを作るのはゴメンだった。
私は懐からある物を取り出し、更識会長に手渡した。
茅「なら、更識会長。それを差し上げます...。私には必要のない物ですから...」
それは、織斑君の被っていた王冠だった。
私は戦いの最中、織斑君が落とした王冠を胸にしまっていた。
楯無「あらっ。それさえあれば、一夏君と同室になれるのよ。それをなぜ私に?」
私は実感した。
今の私では、ISに勝つ事は出来ない。
これから先、同じ事があれば私は織斑君の負担になり続けてしまう。
織斑君の隣には、常に強い人が居なければならない。
それは、更識会長しか該当しなかった。
茅「私の意地です...」
それしか言わなかった。
更識会長も『了解』と扇子を広げて、何も言わずに保健室を後にした。
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私はまた負けた。
...それでも、私は諦めない。
ISに乗れなくても、篠ノ之束やISに敗北を許す訳にはいかない。
「私はそんな世界認めない」