一夏「な、なんだ!?」
茅「襲撃者でしょう。無人機か亡国機業かは分かりませんが、どっちであれ大会は中止です」
慌てる織斑君に、私は分かりやすい様に説明した。
一夏「くそっ!!」
織斑君はアリーナに走り出した。
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襲撃者は無人機だった。
私はコクピットの入口からやや遠い所でその戦いを見ている。
形勢は、専用機のメンバー達が不利だった。
その時、一人の少女が走ってくる音が聞こえた。
それは、更識さんだった。
茅「...何しに来たの?」
簪「わ、私も戦いに...!」
茅「私、言ったよね?アナタの専用機は完成したばかりで、まともに戦えるかは分からない。弱い人は足手まといになるだけ。そんな人は居ても邪魔なだけなの」
簪「それでも私は...!」
茅「日本代表候補生だから?教員に出動を命令されたから?自分の専用機を作ってくれた人達に申し訳ないと思ってるから?」
簪「違う!!」
更識さんは私の言葉を全て否定した。
簪「私が...私が一夏君を助けたいから...!!」
更識さんは私に怯まずそう答えた。
私は黙って道を開けた。
更識さんはそれと同時にISを展開して、戦場へ飛び出した。
...それでいい。
更識さんの意思は更識さんで決める事だ。
他人の意思で作られた意思など脆い物。
「私はそんな世界認めない」
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事件は収拾した。
更識会長が重傷を負った以外の問題はなかった。
私は更識さんが保健室から退出するのを見て、更識会長のお見舞いに来た。
楯無「...あら、意外なお客さんね。てっきり、嫌われているのかと思ったわ」
茅「大嫌いですよ。でも、アナタには一度お見舞いされた借りがあるので返しに来ただけです」
私は花束を置いてすぐ帰ろうとした。
楯無「簪ちゃんの事...私が間違ってみたいね。全部聞いたわ」
茅「そうですか...」
楯無「...機嫌が良さそうね。良い事でもあったのかしら?」
茅「さぁ...。そうだとしても、アナタには関係ない事です」
私は顔を隠す様にして保健室を後にした。
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真耶「やはり、無人機の発展機。コアは未登録。回収できたのは二つです」
千冬「政府には全て破壊したと伝えろ」
真耶「ですが...!それでは学園を危機にさらす事になります!」
千冬「おいおい、私を誰だと思っている。学園の一つや二つ、守ってやるさ。...それより、最後のアレの正体は掴めたか?」
真耶「はい...。でも、これは偶然でしょうか?」
無人機が停止する直前。
無人機のアームが代表候補生を襲った。
しかし、その攻撃が代表候補生に当たる寸前にそのアームが消え去る現象が起きた。
千冬「ISの量子分解...。まさか、な...」
一つの疑問を残して、この事件は幕を下りた。