千冬「ハイパーセンサーを阻害する煙幕に疑似絶対防御装置だと?」
茅「はい、私が設計しました。これを作って貰えませんか?」
千冬「何を考えている。まさか、ISと戦う気じゃないだろうな?」
茅「...いえ、これは逃げるための道具です。今年はIS絡みの事件が多く発生しています。せめて、自分の身は自分で守れるくらいの力が欲しいんです...」
真耶「良いんじゃないでしょうか、織斑先生。特に殺傷能力もなさそうですし」
千冬「...分かった。倉持技研に頼んで作って貰う。だが、ISと戦おうとは絶対思うなよ」
茅「はい...分かりました」
私は攻撃器具を裏で作り、防御器具を織斑先生と山田先生を騙して倉持技研に作って貰った。
私の中に罪悪感はあるが、もう手段を選んでいる暇はなかった。
このまま何もしなければ、私はいつか殺される。
「私はそんな世界認めない」
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私は最後の武器を出し、相手のISに向かった。
オータムは専用機アラクネの手足で私を串刺しにしようと攻撃を与えた。
私の急所は近接攻撃でも防御装置で守られているが、それ以外は生身である。
私は多くの傷を負ったが、相手の胸部のISを量子分解させて、一本の小刀を突き刺した。
私の切り札はこの小刀だった。
この小刀は零落白夜を解析して生み出した武器。
私の二丁拳銃は、ISパーツを量子分解できても絶対防御までは分解出来なかった。
そのため、絶対防御を貫く一撃必殺の武器が必要不可欠だった。
それが、零落白夜と同質性能を持つこの小刀。
これは零落白夜同様に燃費が悪く、使える回数は限られ、ISパーツを壊す力すらなかった。
だが私は、これまでの戦闘経験を生かし、この二つの武器を活用してオータムに致命傷を与えた。
私はオータムの息の根を止め、ある物を奪い取った。
私はフラフラにながらも人里になんとか下り、そこで力尽きて倒れた。
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時花茅は病院の一室で寝ている。
そこの病室に向かって一人の人物が歩を進めていた。
千冬「止まれ」
その人物は歩を止めて、織斑千冬の方に振り向いた。
千冬「やはり、貴様か。束」
束「はろろ~ん、ちーちゃん。こんばんわ~」
千冬「何しに来た?」
束「お散歩だよ~。束さんは夜の暗い病院で肝試しするのが趣味なんだ~」
千冬「時花を殺しに来たのか?」
その言葉に篠ノ之束は表情を変えた。
束「ちーちゃん。アイツは危険な存在なんだよ。生身でISを倒すとは私も思わなかった。だから今殺すのが一番なんだよ」
千冬「そんな事はさせん。私は時花の教師だ、時花を守る義務がある」
束「...アイツはちーちゃんにそっくりだから放っておけないんだよね。じゃあ、今回はちーちゃんに免じて見逃してあげる。...でもね、いつか私はアイツを殺すよ、絶対に」
そう言い残し、篠ノ之束は闇の中に消えた。