私はそんな世界認めない   作:HTNN

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第7-2話

私は一足早く退室し、自室に戻ろうとしていた。

 

私の手には貴重な電脳ダイブの資料と織斑先生の戦闘データがある。

 

私が中庭を歩いてると、一人の人物が私の前に立ちはだかった。

 

 

茅「ボーデヴィッヒさん...?」

 

???「私の名前は、クロエ・クロニクル。束様の敵である貴女を排除します」

 

 

その言葉で、私は二丁拳銃を取り出し先制攻撃をした。

 

私の二丁拳銃は、前回戦ったよりも攻撃力を上げ、絶対防御は壊せなくても相手に強い衝撃を与えるまで強化していた。

 

しかし、クロエ・クロニクルと名乗った女性は私の攻撃を簡単に避け、宙に舞った。

 

 

クロエ「遅い...」

 

 

白い亜空間が私を飲み込んだ。

 

.

.

.

 

今まで見た事も受けた事もない攻撃だった。

 

私は、右も左も下も上も分からなくなった。

 

しかし、この状況で無暗に動いても意味はない。

 

私は情報を集めるために防御に神経を尖らせた。

 

 

カァン!!

 

 

私の喉元に一本の剣が刺さった。

 

しかし、私の防御装置に阻まれたのを知るとすぐに引っ込み姿を消した。

 

この攻撃で私は勝機が見えた。

 

まず、相手には遠距離武器がないという事。

 

遠距離武器があれば、私に位置を悟られる事なく安全地帯から防御装置が切れるまで攻撃を続ければ良い。

 

また近距離攻撃なら、オータムのようにISそのもので容赦なく攻撃を加え続ければ私を倒す事が可能だ。

 

これらの事をしなかったのは、彼女のISは何らかの理由でISで攻撃出来ず、剣を用いた近距離攻撃しか出来ないと判断した。

 

それに加えて、自身の実態がないのであれば剣を引っ込めずに連撃すれば良い。

 

以上の事から、彼女の姿は見えなくても、こちらから攻撃を与える事が出来ると結論付けた。

 

私は次の攻撃に備えて全神経を張り巡らせた。

 

.

.

.

 

クロエ・クロニクルは驚いた。

 

背後から攻撃を仕掛けたはずなのに、攻撃を当てたと同時に時花茅の両手の銃がクロエ・クロニクルに向けられて発砲されたからだ。

 

普通の人間であれば直撃だったが、クロエ・クロニクルにはハイパーセンサーと同一の能力を持つ越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)が埋め込まれており、その力で攻撃を躱した。

 

しかし、勝負はこれで決したも同然だった。

 

このまま放っておけば、時花茅は出血死する。

 

しかし、確実に殺すためにあと一撃を入れようとした所だった。

 

 

千冬「そこまでだ」

 

 

クロエ・クロニクルの手は織斑千冬に捕まれ、時花茅を囲っていた白い亜空間は姿を消した。

 

 

千冬「生体同期型ISか。そこまで完成させていたとはな...」

 

クロエ「くっ...!」

 

千冬「やめておけ。お前の戦闘力では私に勝てん。今なら見逃してやる」

 

 

クロエ・クロニクルは織斑先生の声に怯み、空に飛んで消えて行った。

 

 

千冬「目を離すとすぐこれだ。よくもまぁ、生体同期型ISと戦って生きていたもんだ」

 

茅「せ、生体同期型IS...?」

 

千冬「後で話してやる。今はその傷を治しに行くぞ」

 

 

私は織斑先生に担がれて保健室に向かった。

 

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