秋の大運動会。
女子生徒達は『次学年で織斑君と同じクラスになれる特権』を得るために盛り上がっていた。
私の傷は治りかけていたが激しい運動ができず、前回同様にセキュリティー担当として働いていた。
運動会が中盤に入った頃だった。
地響きが発生し、空にはスコールと名乗るISと無人機が宙に存在していた。
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千冬「数が多すぎる!私達も行くぞ!!」
真耶「はいっ!!」
織斑千冬と山田真耶は武装し、運動広場に向かおうとしていた。
その途中、二人を阻む影があった。
マドカ「織斑千冬...。今こそ決着を付けるぞ...!!」
そこには、黒騎士と言う名のISを身に纏った織斑マドカが居た。
千冬「...山田先生、先に行っててくれ。コイツは私が狙いのようだ」
山田真耶は織斑千冬を置いて先に運動場へ向かい、織斑千冬と織斑マドカは死闘を始めた。
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織斑千冬は苦戦していた。
織斑千冬は以前、生身でアメリカ特殊部隊のISを倒していたが、今度の敵は違う。
織斑マドカは専用機を所持している事もそうだが、ISに関してはかなりの実力者であり、篠ノ之束が連日メンテナンスを繰り返し行った事で格段にパワーアップしていた。
マドカ「織斑千冬...。この程度か?少し失望したぞ..」
二人の戦いの最中、一人の人物が姿を現した。
束「やっほ~、ちーちゃん」
千冬「束...!なぜ、貴様がここに...!!」
束「織斑千冬と織斑マドカの決着、束さんがわざわざお膳立てしてあげたんだよ~。だから、特等席で見届けたいんだよね~」
千冬「...まさか、この事件は貴様の仕業か!!」
束「ふふ、気付くのがちょっと遅かったみたいだね~。でも、もう手遅れだよ...」
織斑千冬は今回の事件の真の目的に気づいた。
それは、織斑千冬を足止めして時花茅を抹殺する事だった。
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セキュリティーセンターでは、私とクロエ・クロニクルが対峙していた。
私はこの事態をすでに予測していた。
前の戦いで、クロエ・クロニクルの言動から篠ノ之束の従者である事を察し、彼女が再び私を殺しに来るだろうと。
しかし、私の回りには織斑先生が居て、普通の手段では織斑先生に守られる結果に終わる。
だが、何らかの手段で織斑先生を行動不能にすれば、その隙を付いてクロエ・クロニクルが殺しに来るだろうと分かっていた。
私は亡国機業が襲来した瞬間でも、亡国機業がISコアを取り戻しに来る事はありえても、専用機強奪を無視してオータムの仇を取りに来るとは思わなかった。
だが、無人機を確認した時に篠ノ之束が必ず裏にいるとすぐに分かった。
そして、篠ノ之束を慕っているクロエ・クロニクルが、私の抹殺を失敗した事を後悔してないはずがないと思っていた。
クロエ・クロニクルの信念は『篠ノ之束の役に立つ事』
私はクロエ・クロニクルと篠ノ之束の関係は詳しく知らないが、クロエ・クロニクルの信念だけは理解していた。
だからこそ、この状況は必然であると私は感じていた。
だが、これ以上篠ノ之束の思い通りにはさせない。
「私はそんな世界認めない」