私の目覚めは最悪だった。
織斑君をクラス代表にさせてしまった事に自責の念を感じていた。
だからと言って、私は織斑君を見捨てたりはしない。
それは、私が『私』である事を捨てる事だから。
「私はそんな世界認めない」
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私は、オルコットさんに織斑君達とISの訓練を誘われていたが断った。
オルコットさんは皆に謝罪し、クラスに溶け込む事はできたが、私は違う。
私は『反織斑』と言う謂れのないレッテルを張られクラスで孤立していた。
そんな私が織斑君達と居ても迷惑を掛けるだけだ。
それでも、織斑君の様子が気になり隠れて訓練を覗いていた。
しかし、私が見た物は篠ノ之さんとオルコットさんが織斑君を取り合っている光景だった。
IS学園はエリート学園だ。
織斑君は今の状態でもギリギリなのに、ISの訓練もまともに出来ず、委員長の仕事まで押し付けられている。
「千冬様の弟だから大丈夫」
「世界でただ一人の男性操縦者だから大丈夫」
皆、口々にそう言う。
では、彼が壊れたらどうする?
私はそんな未来は許さない。
「私はそんな世界認めない」
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職員室。
千冬「何の用だ?時花」
茅「私を副委員長にして下さい。委員長の雑務は私がやります」
千冬「なぜ、そこまで織斑に肩入れする?」
茅「私は皆とは違います。彼に全てを押し付けません。これは私の意地です」
千冬は時花を見る。
彼女は、一夏に恋をしている訳ではない。
何故かは知らないが、彼女には一夏を放っておけない理由があるのだと感じた。
千冬「...分かった。今でも仕事は山積みだ。大丈夫か?」
茅「はいっ!」
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「知ってる?時花さん、副委員長になったんだって」
「今更、織斑君を味方に付けようって事かしら?」
「実際は、雑用押し付けられてるだけみたいよ」
ヒソヒソと話をしている。
織斑君が気に掛けて、私に声を掛けているが、
茅「織斑君は自分の事だけを優先して下さい」
と、織斑君に負担を掛けない様にしている。
そんな中、クラス対抗戦の日は刻々と近づいていた。
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茅「これが他のクラス代表者の情報です」
私は、織斑君にクラスの代表者達の情報をまとめたファイルを渡した。
一夏「あ、ありがとな!」
私は一組では嫌われているが、織斑君に負けて欲しいとは思っていない。
織斑君も少しずつだが、今の環境に慣れ始めている。
そんな織斑君が惨敗し自信を失ったら...と思うと私は怖くてたまらなかった。
茅「分からない事があったら、遠慮なく聞いてください。では...」
???「その情報古いよ!」
一人の人物が、私の前に立ちはだかった。