一夏「お前、鈴か!?」
鈴音「そう!中国から来た凰鈴音よ」
クラスが騒ぎ出した。
彼女が二組の転校生だった。
茅「凰さんと言いましたね。情報が古いとはどういう事でしょうか?」
鈴音「私が今の二組のクラス代表って事よ!」
中国の代表候補生が二組のクラス代表と言う事に、またもクラスが騒ぎ出した。
千冬「何を騒いでる。授業の時間だ」
鈴音「あ...!じゃあ、また後でね、一夏!」
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私は、凰さんについて調べていた。
凰さんは、わずか一年で専用機持ちの中国代表候補生となった女子だった。
紛れもなく努力の天才であり、今の織斑君が勝てる可能性は万に一つもないと思った。
私は凰さんを詳しく調べたいと思っていた。
すると凰さんが泣きながら、とぼとぼ歩いて来た。
茅「どうしたのですか?こんな時間に」
鈴音「グスッ...アンタこそ、こんなに時間に何やってんの...」
ここは、寮の広間。
消灯時間も近い。
茅「私は副委員長としての雑務です。自室では同室者がうるさいので」
嘘は付いていない。
私の仕事は、常に動かなければ終わる事はない。
しかし、同室者が私に対して嫌悪しているため、作業道具を持って広間で行っている。
鈴音「『反織斑』とか言われてるけど、なんで一夏の事嫌いなの...?」
茅「私は、織斑君の事は嫌いではありません。嫌いならこんな事はしていません」
私は作業をしながら淡々と答えた。
鈴音「変なの...」
凰さんは私の隣に座り、少しずつ落ち着きを取り戻していった。
すると、ポツポツと話し始めた。
凰さんは織斑君のニュースを聞き、IS学園に編入して来た。
しかし、織斑君と会った凰さんは、織斑君が約束を忘れていた事にショックを受けていた。
鈴音「あいつ!絶対クラス対抗戦でボコボコにしてやるんだから!」
私は名案を思い付いた。
茅「凰さん、もし宜しかったらクラス対抗戦まで私とISの訓練をしませんか?」
鈴音「はぁ!?何言ってんの!?」
茅「私は、一夏君のためにアナタの情報が欲しい。対して凰さんは訓練の相手が欲しいのではないですか?二組のクラス代表とは言え、あまりクラスに馴染めてないのでしょう?」
鈴音「そ、それは...」
二組は編入してきた凰鈴音に代表の座を突然奪われ、不満を持つ者も少なくなかった。
凰鈴音に協力する者が二組に居るかどうかを考えると難しい事である。
茅「私はこれでも少しはISを手馴れています。初心者を相手にするよりはずっとマシだと思いますし、不満を感じたらすぐに止めても良いですよ」
鈴音「分かったわ...!頑張って、私から情報を引き出してみなさいよ!!」
私はこのチャンスを必ず生かそうと決意した。