時花茅。
グループ分けの際に、織斑先生に僕のグループに入りたいと志願した子だった。
織斑先生の計らいで時花茅は僕のグループに入ったが、他の女子生徒も同じ様に頼み込んでも取り合って貰えず、贔屓だと彼女は周りの女子生徒から大きく非難されていた。
後で聞いた話、時花茅は『反織斑』と呼ばれ、一夏のクラス委員長立候補に反対したり、クラス対抗戦で二組に寝返った裏切者と呼ばれていた。
「シャルル君も気を付けて!」
「何かあったら私達が助けるから!」
女子生徒達は僕の事を心配していたが、一夏の話を聞くと腑に落ちない点があった。
シャルル「あのさ...一夏は時花さんの噂って知ってる?」
一夏「噂?何の話だ?」
織斑一夏は、時花茅が『反織斑』と呼ばれている事は知らなかった。
時花茅が織斑一夏の代わりにクラスの雑務を行っている事は事実で、下手に織斑一夏の前でこの事を言うと余計なトラブルを起こしかねないと思い、皆は織斑一夏の聞こえない所でしか噂していなかったからだ。
シャルル「ごめん、なんでもない!ほら、明日も早いんだからもう寝よう!」
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翌日。
真耶「えっと...今日も嬉しいお知らせがあります。またクラスに一人、お友達が増えました。ドイツから来た転校生のラウラ・ボーデヴィッヒさんです」
教壇には、転校生が立って居た。
「どういう事?」
「二日連続で転校生だなんて」
「いくら何でも変じゃない?」
真耶「皆さん、お静かに!まだ自己紹介が終わってませんから...」
千冬「挨拶をしろ。ラウラ」
ラウラ「はい。教官」
転校生は織斑先生に挨拶をすると自己紹介を始めた。
ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
転校生はそれしか言わなかった。
真耶「...あの。以上...ですか?」
ラウラ「以上だ」
すると転校生は織斑君に近づき、平手打ちを織斑君に与えた。
ラウラ「私は認めない!貴様があの人の弟であると...。認めるものか!!」
私は、このクラスにまた波乱の波が訪れた事を感じた。
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放課後。
転校生のボーデヴィッヒさんがアリーナでトラブルを起こした。
私は、副委員長として事後処理のために動いていた。
処理は早急に片づけたが、またトラブルがあると面倒なので、私は織斑先生の元へ向かった。
ボーデヴィッヒさんが織斑君を敵視している理由は織斑先生に関係があると思い、話を聞こうと思ったからだ。
私は中庭で織斑先生を見つけたが、何か様子がおかしかった。
ボーデヴィッヒさんが織斑先生と言い争った後に走りだし、隠れていた織斑君が織斑先生と何か話をしていたからだ。
私は、一人になった織斑先生に話し掛けた。
茅「織斑先生」
千冬「今度は時花か。何の用だ?」
茅「ボーデヴィッヒさんが織斑君を敵視する理由について何かご存じありませんか?」
千冬「...なぜ、それを知りたい?」
茅「ボーデヴィッヒさんは今日アリーナで織斑君とトラブルを起こしました。その事後処理は私が行いましたが、これから先同じ事がないとも限りません。ボーデヴィッヒさんを事前に止めるのも私の仕事だと思い、こうして尋ねて来ました」
千冬「あのバカ...。分かった、話してやろう」
私は、織斑先生から第二回IS世界大会(モンド・グロッソ)での政府によって隠蔽された真実を聞き、それが起因でボーデヴィッヒさんが織斑君を敵視している事を知った。