やはり俺が“とある本丸鎮守府”の審神者兼提督で戦車道までやるとか多忙過ぎるだろう   作:BREAKERZ

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サンダース付属はオープンである

ナオミ「それで、その隊長のボーイフレンドはどうしてウチの戦車倉庫に来たのかな?」

 

ナオミさんが至極もっともな質問をしてきやがった。チッ、ケイが現れてなぁなぁな感じでうやむやには出来なかったか・・・・。

 

ケイ「あぁそれは私が八幡に最近会えてないから、丁度サンダースに来ていたので戦車倉庫に来て欲しいって連絡したからなのよ」(パチクリ!)

 

ケイがソッと俺に向かってウィンクした。どうやら学園長から俺<本丸鎮守府提督>が航路の打ち合わせに来ている事を聞かされていたようだな。

 

清光「そうなんですよ。んで俺と安定もサンダースの戦車が見たいって言ったから、八さんが連れてってくれたんです」

 

安定「そしたら八さん、サンダースの学園艦が大きくて広いから迷子になっちゃってたんです」

 

清光と安定がケイさんの話に合わせたか。じゃ俺も。

 

八幡「えぇ実はそうなんです」

 

アリサ「ふーん、でも一応部外者は立ち入り禁止だから、とっとと帰ってよ」

 

八幡「(ムッ)そんなツンケンな態度だと、意中の人は気づいてくれないかもな・・・・」

 

アリサ「なっ!!」

 

アリサさんの態度にムカついたからさっきの事をチラつかせると、慌てて俺の口を塞いだ。

 

アリサ「(ボソボソ)さ、さっきの事は隊長達には黙っておいてよ!」

 

八幡「はいはい、分かってますよ(黒笑)」

 

こんな面白いネタ<弱味>、そう簡単に喋りはしませんって・・・・ん? ポケットの携帯が振るえている、確認してみると大淀からのメールだった。

 

大淀[提督、間も無くサンダース学園長との会合です。直ぐにお戻りください]

 

八幡(もうそんな時間か・・・・了解っと)

 

八幡「すみませんケイさん、そろそろ俺達はお暇させて貰います・・・・」

 

ケイ「OH! 残念。せっかくだからサンダース戦車道チームのブリーフィングを見て行ってほしかったわ」

 

八幡(それは残念だが仕方ない)

 

八幡「それでは失礼します。清、安、行くぞ」

 

清・安「「あいよ」」

 

俺は清光と安定を連れだって、会議場所へと移動した。今度はちゃんとケイさん達に道を教えて貰ったからな。同じ轍は踏まん。

 

 

ーアリサsideー

 

アリサ「隊長。いくらボーイフレンドだからって、部外者、それも男を入れるだなんて・・・・」

 

ナオミ「良いんじゃないか? 隊長がボーイフレンドに会おうとするのは」

 

アリサ「アイツが他の学校の偵察だったらどうするのよ?」

 

ナオミ「ふむ、隊長。彼はどこの学校の生徒ですか?」

 

ケイ「ん? 大洗学園よ♪」

 

アリサ「大洗って・・・・ウチの一回戦の相手じゃないですか!?」

 

ケイ「ノープログレムよ! 例え偵察、私達は負けないから♪」

 

ウィンクする隊長の言葉にナオミは同意するように頷くけど、やっぱり“アレ”は必要ね・・・・。

 

 

ー八幡sideー

 

八幡「では、この航路でよろしいですね?」

 

サンダース学園長「えぇ、燃料と資材などはまだ余裕がありますからな」

 

八幡「分かりました。護衛の艦娘は以下のメンバー、阿賀野、能代、矢矧、酒匂ですが、そちらとしてはどうでしょうか?」

 

サンダース学園長「はい、護衛艦の艦娘もそれで良いです」

 

八幡「では、本日の会合はこれくらいと言う事で?」

 

サンダース学園長「わざわざお越し頂いて恐縮です、比企谷提督。お見送りをしましょうか?」

 

八幡「いえ、御校の生徒達に見られるのは避けたいので・・・・」

 

サンダース学園長「あぁそうですね。ではここで、本日はありがとうございました」

 

八幡「こちらこそ」

 

サンダース学園長との会合も終わり、サンダース学園長と握手をかわして、俺は大洗と清光と安定を連れて学園長室を退室し少し歩く・・・・さてと。

 

八幡「はぁ~~。肩が凝るわ・・・・」(カクンカクン)

 

ようやく肩から力を抜くことが出来る俺は肩を鳴らしながら気を緩めた。

 

大淀「お疲れ様でした提督」

 

清光「かなり気取った感じだったね~」

 

安定「最初の辺りは大淀さんが代わりに話し合いをしてもらっていた置物見たいな感じだったのに、成長したよね」

 

八幡「大淀ありがとうな。あと清、安、五月蝿いぞ」

 

労う大淀と違って清光と安定はからかいやがって。

 

大淀「では提督、私は一足先に連絡船に戻っていますので、ケイ戦車道隊長にご挨拶をしてきてください」

 

八幡「えっ? なんでだよ??」

 

大淀「な・ん・で・も・で・す」

 

はて、何故大淀さんは笑顔なのに圧が出ているんでしょうか?

 

八幡「(大淀を見送り)仕方ない、清、安。ケイさんに一応挨拶に行くぞ」

 

清・安「「は~い」」

 

俺達は再び戦車倉庫に向かっていたが、なんか騒がしいなと思って角を曲がると、何かフワフワした毛玉が突撃してきた。

 

ドゴッ!

 

八幡「ぐおぁ!?」

 

???「うわっ!」

 

清・安「「主っ!?」」

 

角から現れた毛玉とぶつかり、尻餅を付いた俺は同じように尻餅を付いた毛玉を見る。あれ? このユルフワの毛玉、見たことある。と言うか・・・・。

 

八幡「こんな所でなにしてんだ、秋山?」

 

優花里「あれ? 比企谷殿? 加藤殿に山本殿? 何故お三方がここに?」

 

質問を質問で返すなよな、人殺しのサガを持った手フェチの殺人鬼みたいな台詞を吐きそうになったぜ。

 

安定「優花里さん、何でここに?」

 

サンダースモブ生徒1「侵入者を探せっ!」

 

サンダースモブ生徒2「戦車道のブリーフィングに忍び込むとは、舐めたことしてくれる!!」

 

清・安「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

八幡「・・・・・・・・・・・・秋山?」

 

優花里「ア、アハハハハハ・・・・」

 

半眼になる俺達の視線から目を逸らしながら、乾いた笑い声を上げる秋山。

 

八幡「(ため息)たくっ、とりあえず逃げるぞ」

 

清光「優花里ちゃん、ついてきて」

 

安定「ほら急いで」

 

優花里「うわうわ!」

 

秋山を連れて俺達はコッソリと逃げる。メールで大淀に連絡を取っておく。

 

 

* * *

 

優花里「ひ、比企谷殿。何故に連絡船があるのですか?」

 

八幡「細かい事は気にすんな。とりあえずお前は倉庫にでも隠れていろ」

 

連絡船についた俺達は、秋山を倉庫に放り込んでそのままサンダースの学園艦から離れた(大淀は秋山を連れてくる前に連絡を入れて秋山に見つからないように隠れてもらっていた)。

 

秋山を隠したので一応ケイさんに連絡を送っておくか。

 

八幡「すみませんケイさん。挨拶に行こうと思ったんですが、何か忙しそうだったので挨拶をしないで帰ってしまい・・・・」

 

ケイ《ドントウォーリー! こっちもバタバタしちゃって挨拶しないでソーリーね。次は戦車道一回戦で会いましょう!》

 

八幡「一応言っておきますけど、俺は相手チームのマネージャーですけど?」

 

ケイ《ノープログレム! 戦車道はスポーツマンシップで執り行うスポーツだからね! 敵とか味方とか細かい事は気にしなくてオールオーケーよ!》

 

う~む、この大雑把な所が良い所と思って良いのか? 副隊長のアリサさん、苦労してそうだな。

 

ケイ《所で八幡、聖グロリアーナのダージリンにプライベートナンバーを教えたそうね?》

 

八幡「・・・・・・・・ハテ? イッタイナンノコトヤラ??」

 

ケイ《この間ダージリンが自慢気に話してくれていたのよ》

 

ちょっとダージリンさん? 少々口が軽いんじゃないんですか?

 

ケイ《ダージリンにだけに教えるなんて不公平よ八幡?》

 

八幡「はあ・・・・」

 

ケイ《だ・か・ら♪ 私にも教えてくれないかしら?》

 

八幡「・・・・・・・・まぁ、ダージリンさんにだけに教えてケイさんには教えないって言うのは少し失礼ですからね、今度の一回戦の時に教えます」

 

ケイ《イエス! サンキュー八幡! チュッ♥》

 

なんか最後にキスするような音が聴こえたが、気のせいと言う事にしよう・・・・。

 

 

~大洗学園艦~

 

大洗に戻った俺達はそのまま秋山の家に送りに行く。大淀には連絡船の手続きやらしてもらい、丁度放課後を迎えた小町に連絡を入れて大淀を迎えに来てもらった。

 

八幡「悪いな小町」

 

小町「良いよお兄ちゃん。それよりも優花里さんをちゃんと送るんだよ。この気遣い、小町的にポイント高い!」

 

大淀「ポイント高いですよ小町さん」

 

だからなんのポイントだよ? 大淀はそのまま小町と一緒に本丸鎮守府に戻ってもらい、俺は別の場所で待たせてある秋山と清光と安定と合流して秋山の家に向かう。

 

八幡「それで秋山、なんだってお前はサンダースに来ていたんだ?」

 

優花里「いや~そのですね、西住殿に少しでもサンダースの情報を教えれる事ができれば、西住殿の作戦立案の役に立てると思ったので、コンビニの定期便に忍び込んでコッソリ入手したサンダース制服を着て戦車道の作戦会議に潜入したのですが、ちょっと失敗しまして・・・・」

 

コンビニの物資運搬の定期便に忍び込んで潜入って、以外と行動力があるなコイツ。定期便の警備体勢の見直しも必要だな。

 

清光「でも今日って学校あったんじゃない? そっちはどうしたの?」

 

優花里「あぁ~、それはでありますね・・・・」

 

安定「無断欠席、サボったの?」

 

優花里「まぁ、平たく言えば・・・・そうであります」

 

八幡「お前な・・・・」

 

優花里「あぁでも! 比企谷殿達だって学校をサボっているじゃないですか!」

 

八幡「一緒にすんな。俺達はちゃんと学校から許可を貰っているんだよ」

 

優花里「ええぇぇっ!?」

 

安定「僕達の方は捨て置いて、何でまた西住さんの為にそこまで?」

 

優花里「あ、はい。実は先日学園艦に戻る連絡船で、生徒会の人達に、“絶対に勝て”と言われて、西住殿が困っていたのでそれで・・・・」

 

安定「それでサンダース潜入したって、優里花さんも無茶するなぁ」

 

清光「もし捕まったら大変な事になっていたよ」

 

八幡「最悪、監禁&拷問も有り得たかもな」

 

優花里「ええぇぇ! そんなぁ!?」

 

八幡「まぁそれは半分冗談として」

 

優花里「半分っ!?」

 

まぁケイさんの性格上拷問はないだろうがな。なんてバカな会話を繰り広げている間に、秋山の家である『秋山理髪店』へと到着した俺達。

 

優花里「比企谷殿、私は二階から入っていきます。両親にも黙って行っていたので・・・・」

 

八幡「分かった。俺らは正面から行くな」

 

秋山を見送ると俺達は理髪店に入っていった。

 

八幡「すみませ~ん、秋山優花里さんはご在宅でしょうか?」

 

???「っ!?」

 

何か、店主らしい眼鏡をかけたパンチパーマをした男の人が俺を睨んだ。えっ? 何ですか?

 

秋山(父)「どうも、優花里の父です」

 

八幡「あっ、これはどうも。秋山優花里さんの所属する戦車道のマネージャーの比企谷八幡と言います」

 

秋山(父)「(ピクッ)ほぉ~、そのマネージャーさんがウチの娘に一体何の用ですか?」

 

あの秋山のお父さん、何で殺気を放ちながらハサミを構えてらっしゃるのですかな?

 

清・安「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

それと俺の後ろからも秋山のお父さんに向けて殺気が飛んでいるのですが、これは振り向かずとも分かる。間違いなく清光と安定だな。

 

清・安「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

秋山(父)「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

あのお三方、何で殺気を放ちながらメンチ切り合っているのですか? 間に挟まれた俺は生きた心地がしないのですが・・・・。

 

???「もうあなた、せっかく来てくれた優花里のお友達に失礼じゃない・・・・」

 

すると秋山の面影がある女性、おそらく秋山のお母さんが秋山のお父さんを宥める。

 

秋山(父)「だけどおまえ、こんな目付きの悪いヤツとマニキュアをしているヤツや長髪なんてチャラい髪型したヤツが優花里の友達だと思うのか??」

 

悪ぅ~ござんしたね、目付きが悪くて。

 

秋山(母)「もうあなたったら目付きで人を判断したらダメでしょ? さっき来た子達と同じように優花里のお友達よ」

 

八幡「えっ? さっき来た子達??」

 

秋山(母)「えぇ、上がっていって、優花里ももうすぐ帰って来るから」

 

秋山のお母さんに勧められて家に上がる俺達、清光と安定は秋山のお父さんと相変わらず睨み合って火花を散らせていたが・・・・。

 

秋山(母)「ここが優花里の部屋よ。さっき来た子達もいるからね」

 

八幡「はぁ・・・・」

 

曖昧に返事した俺達は秋山の部屋に入ると、もはや見慣れた四人がいた、西住と武部と五十鈴と冷泉だ。

 

みほ「ひ、比企谷くん・・・・?」

 

八幡「あ、西住・・・・?」

 

秋山のお母さんが部屋から離れ、俺達は秋山の部屋に入ると、西住と武部、五十鈴と冷泉がいた。それにしても秋山の部屋って戦車のプラモやポスター、戦車関連グッズでいっぱいだな。まだ艦娘達の部屋の方がお洒落しているぜ。

 

八幡「んで? 西住達は何で秋山の家に?」

 

みほ「優花里さんが今日学校を休んでいて、携帯にも出なかったから心配で・・・・」

 

沙織「そう言う比企谷に清くんと安くんもどうしたの? 小町ちゃんに聞いたら三人とも今日は風邪気味だから休むって聞いていたけど?」

 

華「風邪はもう良いのですか?」

 

まぁサンダースの学園長と航路スケジュールの打ち合わせに行っていました、だなんて言える訳ないよな。

 

優花里「あれ? 西住殿達?」

 

沙織「ゆかりんっ!?」

 

麻子「なんで窓から入ってきた?」

 

とか言っている間に秋山が窓から入ってきた。

 

優花里「皆さんどうしたんですか?」

 

みほ「秋山さんこそ」

 

華「連絡が無いので心配して・・・・」

 

優花里「すみません、電源を切ってました」

 

沙織「つーか! なんで玄関から入ってこないのよ!」

 

優花里「いや~、比企谷殿達と一緒に帰宅したら父が心配すると思ったので・・・・」

 

確かにさっき秋山がいない状況でも、秋山の親父さん凄い殺気を出していたからな。秋山と一緒に帰って来たらマジで血の雨が降っていたかもしれん。俺の血か、親父さんの血かは分からないが・・・・。

 

優花里「でも丁度良かったです! 是非! 見ていただきたい物が有るんです!」

 

USBメモリを出した秋山はそれをテレビに繋げて再生すると、『実録! 突撃!! サンダース☆付属高校』と表示された映像が流れた。

 

華「こんな映像が有るんですね」

 

沙織「何処で手に入れたの?」

 

優花里「フフ~、実はサンダースに潜入して帰りの連絡船の中で自分で編集しました!」

 

コイツ連絡船の中でそんな事してたのか、どうりで大人しいと思った。

 

優花里「テロップもまだ仮なんですけどね」

 

清光「いやそう言う問題じゃないでしょう?」

 

サンダースの制服に着替えようとした映像の時は俺達男衆は目を背けた、俺達は紳士だぜ。

映像が流れると、サンダース戦車道チームのブリーフィングが開かれていた。秋山って社交的だな、あっという間にサンダースに溶け込んでやがる。映像の中のケイさんとアリサさんとナオミさんが制服で現れた。

 

アリサ【では一回戦出場車両を発表する。ファイアフライ1両、シャーマンA1 76ミリ砲搭載1両、75ミリ砲搭載8両】

 

優花里【(ヒソヒソ)容赦ないようです・・・・】

 

ホント容赦ねぇわ・・・・。

 

ケイ【じゃ次はフラッグ車を決めるよ! OK!?】

 

サンダース隊員達【イエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェイッッ!!!】

 

なんだこのレッツパーリィーしそうな雰囲気は? 光忠達伊達組も溶け込めそうだな。

 

優花里【(ヒソヒソ)随時とノリが良いですね。こんな所までアメリカ式です】

 

サンダース隊員達【おおぉ~~!】

 

優花里【フラッグ車が決まったようです】

 

アリサ【何か質問は?】

 

優花里【はいっ! 小隊編成はどうしますか!?】

 

ケイ【おぉ良い質問ね。今回は完全な二個小隊は組めないから、3両で1小隊の1個中隊にするわ!】

 

優花里【フラッグ車のディフェンスは?】

 

ケイ【ナッシング!】

 

優花里【敵には三突がいるのですけど?】

 

オイ秋山、こっちの戦力を相手に教えるな、不自然だろう。

 

ケイ【大丈夫。1両でも全滅させられるわ!】

 

サンダース隊員達【おおぉ~~!】

 

ナオミ【見慣れない顔ね?】

 

優花里【えっ?!】

 

ざわざわ・・・・。

 

アリサ【所属と階級は?】

 

優花里【えっ、あのー、第六機甲師団オッドボール三等軍曹であります!】

 

秋山・・・・実はおまえってアホだろう。

 

ケイ【ぷっ・・・・!】

 

ナオミ【偽物だーーーー!!】

 

優花里【うわーーーーーーーーーーー!!】

 

一目散に逃げ出す秋山。

 

アリサ【待ちなさい! 追えーー!!】

 

ブリーフィングルームから通路に出る秋山。

 

優花里【ハァハァハァ、有力な情報を入手しました! これでレポート終わります! うわっ!】

 

八幡【ぐおぁ!?】

 

清・安【【主っ!?】】

 

なるほど、ここで俺達と出くわしたって訳ね。画像が消えてエンドロールが流れた。

 

麻子「なんと言う無茶を・・・・」

 

優花里「頑張りました!」

 

みほ「比企谷くん達はどうしてサンダースにいたの?」

 

八幡「あぁ、実は俺達も偵察しようと思ってな、会長に許可を貰ってサンダースに行っていたんだ」

 

安定「それである程度に戦車の事が分かったから帰ろうとしたら」

 

清光「優里花ちゃんと会ったって訳」

 

華「皆さんも無茶をしますね」

 

優花里「それで比企谷殿達の乗ってきた連絡船で帰って来たのであります」

 

沙織「でも良いの? こんな事して・・・・」

 

優花里「試合前の偵察行為は承認されています! 西住殿、オフラインレベルの仮編集ですが、参考に為さってください」

 

みほ「ありがとう。秋山さんのおかげでフラッグ車も分かったし、頑張って戦術建ててみる!」

 

沙織「無事で良かったよゆかりん」

 

麻子「ケガは無いのか?」

 

華「ドキドキしました」

 

清光「今度から偵察行くときは俺達マネージャー組にも声をかけてよ」

 

安定「僕達も協力するから。ね、八さん?」

 

八幡「ま、秋山1人で無茶させるよりは安心できるな」

 

秋山が感激したような顔になる。

 

優花里「・・・・心配していただいて恐縮です。西住殿達もわざわざ家に来ていただいて・・・・」

 

華「いいえ、おかげで秋山さんの部屋も見れましたし」

 

色気の無い部屋だがな。

 

優花里「あの、部屋に来てくれたのは皆さんが初めてです。私、ずっと戦車が友達だったので・・・・」

 

八幡「それ言ったら俺も去年までずっとぼっちだったぞ」

 

みほ「えっ? そうだったの?」

 

麻子「てっきり加藤さんや山本さんとずっと一緒にいたと思っていたが・・・・」

 

清光「俺と安定が八さんと一緒になったのは去年の頃だったからね」

 

沙織「ここにアルバムがあるけどさ、ほとんど戦車写真だね」

 

優花里「あっ・・・・」

 

おい武部、無断で人のアルバムを見るなよな。と言いつつ俺も覗いてみると。

 

八幡「・・・・おい秋山、なんでパンチパーマになってんだ?」

 

写真の中の幼い秋山がパンチパーマになっていた。

 

優花里「癖毛が嫌だったし、父がしてるのを見てカッコいいと思いまして。中学からはパーマ禁止だったので元に戻したんですけど」

 

八幡「友達できなかったの、戦車じゃなくてこのパンチパーマのせいだろう・・・・」

 

沙・清・安「「「うんうん・・・・」」」

 

優花里「えっ?」

 

秋山って以外と結構アホだな。

 

麻子「何にせよ、一回戦を突破しなければな・・・・」

 

華「頑張りましょう!」

 

沙織「一番頑張んなきゃいけないのは麻子でしょう?」

 

麻子「何で?」

 

安定「忘れたの冷泉さん・・・・」

 

清光「明日から、朝練が始まるよ」

 

麻子「・・・・・・・・・・・・えっ?」

 

冷泉が絶望の表情を浮かべる。

 

麻子「ひ、比企谷さん、マネージャーとして起こしに来てくれ・・・・!!」

 

八幡「お前な・・・・」

 

沙織「麻子! 比企谷達に迷惑かけちゃダメじゃない!!」

 

麻子「私がいなければ戦車が動かないぞ!? それでも良いのか!?」

 

コイツ、自分で自分を人質に取りやがった。ふてぶてしいヤツ。

 

八幡「(ため息)分かった分かった、起こしに行ってやる」

 

みほ「比企谷くん、大丈夫なの?」

 

八幡「大丈夫だ。清光と安定もいるし、万一遅刻しそうになったら簀巻きにして学校に連行する」

 

優花里「なんだかんだ言って比企谷殿は面倒見が良いですね」

 

華「ですが、麻子さんに不埒な真似はしないでくださいね」

 

沙織「そうだよ! 私も手伝うけど、麻子にエッチな事しちゃダメだからね!」

 

何を言ってんだか、清光と安定は彼女持ちだし、俺もイエスロリータって訳ではないからそんな事は絶対しないわ・・・・多分。

 

 

* * *

 

秋山の家を出て(その際また秋山の親父さんが清光と安定とまた睨み合った)、西住達と別れてすぐに政府からの【出陣要請】が送られ、内容を見て長谷部に連絡を取り、急いで本丸鎮守府に戻った俺達は、審神者の執務室に事前に選抜していた出陣メンバーの刀剣男士を集めた。

 

八幡「もう長谷部から聞いていると思うが、『永禄八年』にて『時間遡行軍』が動いているとの事だ。時代は1565年 6月17日、室町幕府第13代将軍足利義輝らが討たれた『永禄の変』、または『永禄の改変』が起こった時代だ」

 

こんのすけ「今回向かう時代は、その『永禄の変』が終わって“1ヶ月”が過ぎた時です」

 

宗近「はて? “永禄の変が始まる前”や“永禄の変の真っ只中”ではなく、“永禄の変が終わった後”に現れるとは、なにやらキナ臭いな?」

 

出陣メンバーの三日月宗近が思案顔で呟く、正直俺も腑に落ちない。今までの『時間遡行軍』の行動パターンからして、『永禄の変』を改変するために現れるなら兎も角、『永禄の変』が終わった時間軸に現れるのは不自然だ。

 

八幡「確かに色々気になる点があるが、それも含めて『永禄の変』が起こった京の都の調査をしてくれ。出陣メンバーは、『太刀 三日月宗近』」

 

宗近「あいわかった」

 

八幡「『太刀 髭切』」

 

髭切「承知したよ」

 

八幡「『太刀 膝丸』」

 

膝丸「了解だ」

 

八幡「『太刀 大典太光世』」

 

大典太「(コクン)・・・・」

 

八幡「『脇差 骨喰藤四郎』」

 

骨喰「分かった・・・・」

 

八幡「そして隊長は、『打刀 山姥切国広』」

 

山姥切「全く・・・・俺に何を期待しているのやら・・・・」

 

八幡「俺にソレを期待するのがそもそも間違っているぞ山姥切」

 

清光「イヤ主がそれ言っちゃったらダメでしょ?」

 

安定「そうそう」

 

清光と安定のツッコミはスルー。

 

八幡「宗近と大典太と骨喰は、『足利の宝剣』として二条御所にいたからな。それに骨喰は将軍足利義輝が最後まで使っていた脇差だ」

 

骨喰「しかし主、俺には記憶が無い。炎に呑まれ焼かれた記憶しか無いんだ・・・・」

 

八幡「あぁそうだったな。だったら、記憶探しも兼ねて今回の任務に付いてくれよ」

 

骨喰「記憶探しか・・・・分かった」

 

八幡「宗近はどうだ?」

 

宗近「フム、懐かしい京の都の案内なら出来るだろう。大典太はどうだ?」

 

大典太「俺の使い道は誰かが病で倒れた時のみ、強い霊力を恐れてご大層な倉にしまわれていただけの刀だ」

 

なるほど、霊刀として扱われていたのか。大典太が厩舎で馬の世話をすると馬達が怯えるって長谷部から聞いていたが、強い霊力のせいだったのか。

 

安定「でも病が治る刀なんて凄いよ! 僕にもそんな霊力があったら・・・・」

 

八幡「安定・・・・」

 

安定「あぁゴメン・・・・」

 

自分にもそんな霊力があったら病床の沖田総司を助けられたかもと言わんばかりの顔をする安定。まったく、んなしょげた顔するなよな。

 

清光「それよりもさ、今は主に刀として使ってもらって、自分の意思で動いたり喋ったりしてるんだからさ。倉に籠る事もないでしょ?」

 

大典太「・・・・・・・・」

 

清光の言葉に大典太が少し困り顔で黙るが・・・・ん? なんだこのドンヨリとした空気は? 山姥切から出ているぞ?

 

山姥切「『天下五剣』の三日月宗近と大典太光世、『足利宝剣』である骨喰藤四郎、『源氏の重宝』の髭切と膝丸、いずれも名だたる名刀ばかり・・・・なのに俺は・・・・写し・・・・」

 

すん・・・・と擬音が聴こえるほどに落ち込む山姥切、あぁ山姥切のネガティブコンプレックスが始まった。

 

八幡「(山姥切の頭を叩く)ほれ山姥切隊長、落ちてる場合じゃねぇぞ。出陣だ、出陣」

 

山姥切「あぁ・・・・」

 

出陣メンバーが執務室を出ていき、今は俺と清光と安定、長谷部とこんのすけだけになった。

 

長谷部「しかし主、太刀が四降りに打刀と脇差が一降りずつ、ずいぶん偏った編成ですね?」

 

清光「それに大典太はこの間顕現したばかりだよ、何が起こるか分からないキナ臭い場所に出陣させるなんて、ちょっと危険なんじゃない?」

 

八幡「だが、“永禄八年”の京の都を知ってるのはアイツらだけだ。それに宗近や山姥切や骨喰がいる、そうそう遅れを取る事は無いだろう。それに、あのマイペースな宗近や髭切と膝丸の手綱役、山姥切や骨喰だけじゃ手が足りないだろう?」

 

安定「あぁ、なるほどね・・・・」

 

究極のマイペースである宗近は勿論、髭切、膝丸も兄者である髭切ほどじゃないが結構マイペースな性格だからな、普段からマイペースな兄弟の鯰尾と構ってちゃんな子犬系女子の夕立と恋人として付き合っている骨喰や、以外とみんなを見ている山姥切がいるなら、大典太も安心できるかもな、何か大典太って“コミュ障ぼっち”って感じがあるし・・・・。

 

 

 

~十数分後~

 

『時空門』のある中庭に来た俺達は、丁度来た出陣メンバーとそれぞれの付き人達が集まった。

 

青い平安装束を着た三日月宗近と、その後に付いてきた高雄と艦娘の三日月。

 

髭切は白で膝丸は黒のスーツのような装束を着て、その後に千歳と千代田が。

 

骨喰は貴公子のような洋服を着て夕立(改)が隣り合わせに来て、その二人の後ろを鯰尾と時雨、それと付き添いであろう吹雪と睦月が。

 

大典太には兄弟刀のソハヤノツルキが一緒に来た。

 

そして隊長の山姥切は戦装束のスーツにいつもの薄汚れた布を巻き付け、叢雲と一緒に来た。

 

八幡「さて、今回は何が起こるか分からないからな。それぞれどんな事態になっても臨機応変に対応してくれ」

 

山姥切達『承知』

 

八幡「それと大典太。渡しておく物がある」

 

大典太「???」

 

俺は大典太の髪と同じ紺色のお守りに雷が好きな大典太用に、稲妻の模様と『刀剣御守』と刺繍したお守りを大典太に渡した。

 

八幡「これは審神者である俺の力を込めたお守りだ。他のみんなも持っている。今回の任務は色々と不明瞭な点が多いからな、何か有ってもお前を守ってくれる筈だ、持っていけ」

 

大典太「これを俺に?」

 

八幡「お前だけじゃないぞ。当然山姥切達も持っている」

 

大典太が山姥切達を向くと、それぞれのお守りを出した。

 

宗近「これらは全て主のお手製だ。主が我ら皆が無事に帰ってくるように想いを込めて作ったのだ」

 

大典太「・・・・主が?」

 

清光「最初の頃は馴れないせいか、よく自分の指を刺して血塗れのお守りを何個も作ったんだよ」

 

安定「今じゃすっかり玄人の領域に入っちゃったけどね」

 

八幡「その内ソハヤノツルキの分も作る」

 

ソハヤ「ソイツは楽しみだな! 良かったな兄弟!」

 

大典太「・・・・あぁ、主」

 

八幡「ん?」

 

大典太「必ず折れずに戻る」

 

八幡「あぁ。山姥切、宗近、骨喰、髭切、膝丸、大典太、出陣だ」

 

『応!』

 

山姥切が時空門を起動させ、6降りが光に包まれる。

 

三日月「お爺様! いってらしゃい!」

 

高雄「(ニコッ)」

 

宗近「ウムいってくるぞ」

 

元気良く手を振る三日月と笑顔で見送る高雄に小さく手を振る宗近。

 

千歳「髭切様、お気をつけて」

 

千代田「膝丸! ヘマしまいようにね!」

 

髭切「いってくるよ千歳」

 

膝丸「俺と兄者ならばヘマなどしないぞ千代田!」

 

千歳と千代田ににこやかに会話をする髭切と膝丸。

 

ソハヤ「兄弟! 初陣を飾れよ!」

 

大典太「あぁ・・・・」

 

兄弟からの激励に頷く大典太。

 

夕立「ばみ君! ファイトっぽい!」

 

骨喰「あぁ」

 

大きく手を振る夕立に、骨喰も微笑んで答える。

 

叢雲「山姥切、隊長としてしっかりとね!」

 

山姥切「写しの俺でも、隊長としての責務は分かっている。心配するな叢雲」

 

叢雲「べ、別に心配なんかしてないから!//////」

 

はい叢雲のツンデレ入りました。

 

八幡「全員、気をつけて行けよ!」

 

山姥切達『(コクン)』

 

俺の言葉に頷く刀剣達は“永禄八年”へと向かった。

 

足利義輝亡き後の京の都、ソコに骨喰を待ち受ける存在がいたことを、俺は帰還したみんなから聞いたのは、サンダースとの一回戦が始まる前日だった。

 




今回の出陣は、『刀剣乱舞 活劇』から抜粋しました。
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