やはり俺が“とある本丸鎮守府”の審神者兼提督で戦車道までやるとか多忙過ぎるだろう   作:BREAKERZ

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明けましておめでとうございます!

年末中に呼んだ俺ガイルとガルパンのクロスを見てハマり、刀剣乱舞と艦隊コレクションのクロス作品に惚れ込んで作ってしまいました。


本丸鎮守府の審判者兼提督 比企谷八幡

俺の名は比企谷八幡。『学園艦』にある『大洗学園』に入学する日に交通事故にあい、刀剣に宿る付喪神“刀剣男士”を顕現させる力を持つ『審神者』の力に目覚めた・・・・何この厨2能力?

しかも政府から歴史改変を目論む『歴史修正主義者 時間遡行軍』から歴史を守るようにと命令されるわ、さらに時々海から現れる深海凄艦と戦う『艦娘』達を指揮する『提督』として働かされるわで、もう過重労働じゃねぇの? まぁお蔭で給金はかなりの高額だけど・・・・オマケに刀剣男士と艦娘達の恋愛事情の相談にまで巻き込まれるとか、何これ最悪過ぎだろう・・・・。

 

 

 

ー八幡sideー

 

八幡「ふぁあ~朝か・・・・」

 

日差しが瞼に刺し込み、畳の匂いが鼻腔をくすぐる朝。俺、比企谷八幡は『審神者の執務室』を出て階段を降りると、二人の男子と会った。

 

???「おはよう“主”」

 

???「今日も朝から走り込みに行くの?」

 

八幡「あぁ、おはよう“清光”、“安定”」

 

俺の目の前に立つのは黒い髪にツリ目の赤い瞳に透き通る白い肌をした赤い和装袴姿の少年、幕末の京都で活躍した日本最後の剣客集団である“新選組”、その“一番隊組長 沖田総司”の“打刀 加州清光”と青みがかった黒髪をポニーテールに結わえた清光と対となる青い和装袴姿で、同じく沖田総司の愛刀“打刀 大和守安定”。本来刀剣である彼らは、高校デビューを失敗した俺が『審神者』としての力に目覚め、刀剣から顕現させた人の姿をした”刀剣男士“である。ちなみに俺が初めて顕現させた刀剣男子が目の前の加州清光なのだが、初めて会った時なんか・・・・。

 

清光【うわっ!スッゴい目が腐ってるね、アンタがおれの主なの?】

 

と結構嫌そうな顔をされた事は多分一生忘れんと思う。

 

安定「どうしたの主? いつにも増して目を腐らせて」

 

八幡「イヤな安定、初めて清光と会った時の頃を思い出してな・・・」

 

清光「あ、主もう良いじゃないのそんな昔の事・・・」

 

八幡「たった1年前だろうが。所でお前ら、今日も学校があるからな」

 

清光「うん」

 

安定「は~い」

 

清光と安定と別れ、顔を洗い、運動用ジャージに着替え外に出ると、俺を待っていたのか先客がいた。

 

???「主! 本日の走り込み、この長谷部がお供させていただきます!!」

 

八幡「朝からテンションたけぇな長谷部・・・」

 

暑苦しい忠義に少しげっそりしながらも、俺は灰色の短髪と精悍な顔つきに青いジャージを着た二十代位の青年と共にランニングを始めた。青年の名は“打刀 へし切長谷部”、第6天魔王と吟われた戦国武将“織田信長”の刀であったが、“へし切”と言う名を付けられ、更に直臣ではない黒田家に贈られたことを怒り、織田信長を嫌っている。刀剣男士として顕現してからは『審神者』である俺に本人曰く。

 

長谷部【全身全霊圧倒的責任感でお仕えします!】

 

と暑苦しい忠義を示してくれる。まぁ俺も最初はうっとおしいと思ったが、『主お世話係』として仕事を手伝ってくれるし、俺が学校に行っている間は本丸を任せているからあまり文句は言えん。

 

八幡「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ・・・」

 

長谷部「主も走り込みの距離が段々長くなりましたね、体力が付いてきた証でしょう」

 

八幡「そうか? 1年間ランニングやってれば当然だろ? 特にここ、『本丸鎮守府』に居ればな・・・」

 

刀剣男士達が居る『本丸』の壁伝いに走っていた俺と長谷部は大きな日本家屋の本丸から、軍学校の宿舎がある軍港、『鎮守府』の敷地に入った。

 

???「あっ、おはようございます、“提督”に長谷部さん!」

 

俺と長谷部は鎮守府のグラウンドに付くと、同じように走り込みしていた少女に会った。

 

八幡「おはようさん、『吹雪』」

 

長谷部「おはよう」

 

茶色を帯びた黒髪を後ろに結わえた少女、“特型駆逐艦一番艦 吹雪”、かつて世界の海を荒らした謎の艦隊『深海凄艦』と戦う為に建造された『艦娘』の一人。

しかし現在は『深海凄艦』が現れる事が少なく、もっぱら艦娘達の任務は学園を載せた艦船『学園艦』の護衛や物質搬入や哨戒任務位しか無くなってしまったが、このまま廃らせておくのも勿体無いと考えた政府により、刀剣男士のいる『本丸』と艦娘がいる『鎮守府』を合併させた『本丸鎮守府』が生まれ、そして『審神者』である俺に艦娘を指揮する『提督』を任さた、と言うよりも押し付けられたんだよなぁ・・・と黄昏ている俺と並んで走る長谷部に吹雪の横を黄色い突風が追い越した。

 

八幡「ん? なんだ?」

 

吹雪「あっ『島風』ちゃん!」

 

島風「おう! 皆おっはよ~!」

 

黒いウサミミのカチューシャに超ミニスカートと露出の激しい格好をした中学生位の女の子『島風型駆逐艦 島風』。速さに自慢があるのか、俺が早朝の走り込みをしていると必ず現れては俺達の前を走るのが日課のようになっている。

それはいいのだが、せめて長谷部や吹雪のように運動用ジャージで来いよ! さっきからチラチラと超ミニスカートから見えそうで見えない絶対領域は思春期の少年には目に毒過ぎるんだよ! そんな俺の心境が分かったのか、吹雪は少しジト目に、長谷部は島風に向かって走り並ぶ。

 

長谷部「島風! 貴様、主より先に走るとはなんたる無礼だ!」

 

島風「おう! 長谷部っち、おっはよ~」

 

長谷部「おはようではない! いいかぁ! 俺とお前の主である比企谷八幡さまに対してお前と言う奴は日頃から・・・って話の最中に走り去るな貴様ーーーーーーーーっ!!!」

 

島風「長谷部っちおっそーーーーーーーーい」

 

長谷部「なんだと!? もう勘弁せん! 今日と言う今日こそ、叩斬ってくれるーーーーーーーーっ!!!」

 

長谷部のヤツ、島風と追いかけっこ始めてあっという間に遥か向こうに駆けていきやがった。

 

吹雪「提督・・・・」

 

八幡「ま、二人共腹が減ったら戻るだろう、そろそろ戻るぞ吹雪」

 

吹雪「はい・・・・」

 

俺と吹雪は切り上げて俺は本丸に、吹雪は鎮守府へと戻っていった。

 

 

***

 

朝風呂(鎮守府は室内風呂で本丸は露天風呂)でさっぱりすると長谷部が戻ってきて(島風には逃げられたらしい)、見事なスライディング土下座をかます長谷部をいさめて風呂に行かせると、執務室に戻って学校の制服に着替えた俺は朝メシ貰おうと本丸鎮守府の食堂に行く、すると食堂でマイエンジェルな妹、『比企谷小町』がいた。ちなみに本丸鎮守府の食堂は本丸と鎮守府の丁度間にある施設で、それぞれの施設への行き来にも使われている。

 

八幡「よっ小町」

 

小町「あっお兄ちゃんおはよう」

 

八幡「またこっちに来ていたのか? いくら“向こうと繋がっているから”ってそう頻繁に来て良い場所じゃないんだぞ。一応ここ政府や軍の施設なんだからな」

 

小町「良いじゃん、小町だってたまには鎮守府にいる艦娘の皆とおしゃべりしたいし、本丸でのんびりしたいんだから」

 

八幡「お前な、本丸鎮守府を憩いの場にしてんじゃねぇよ」

 

小町「そ・れ・に! お兄ちゃんの日頃どれだけ刀剣の皆さんや艦娘の皆さんに思われているか聞けるしさ、小町的にポイント高い!」

 

八幡「何のポイントだよ?」

 

???「まあまあ主、小町ちゃんは主を心配しているだけなんだから、そんなに邪険にすることないんじゃないかな?」

 

???「そうそ、俺らも小町が来んのは別に構わねぇよ」

 

八幡「“光忠”、“天龍”・・・・」

 

光忠「はい、主の朝ご飯持ってきたよ」

 

八幡「おうサンキュー」

 

俺に話しかけてきたのは、俺の朝食を持ってきてくれた、黒いジャージを着て高身長でサラサラとした黒髪に右目に眼帯を付けた伊達男、独眼竜と呼ばれた戦国武将“伊達政宗”の刀であった『太刀 燭台切光忠』と、光忠の身長を低くして女にしたような容姿で男口調で話す“光忠の恋人”、『天龍型軽巡洋艦一番艦 天龍』だ。光忠は伊達政宗がよく家臣や客人に料理を振る舞っていた為か、今では本丸鎮守府の台所番(光忠の他にもいる)として“食”を支えてくれる。天龍は食べる専門だが、食器並べ位の手伝いをしている。

 

八幡「んじゃいただくな」

 

光忠「はい召し上がれ。じゃ天ちゃん、僕達も台所に戻ろうか?」

 

天龍「あいよ光」

 

並び合って笑い合いながら台所に向かう刀艦カップル。

 

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・爆裂しろ」

 

小町「お兄ちゃん、みっともないからやめて。光忠さんと天龍さんがカップルになったのはお兄ちゃんのせいでも有るんだから」

 

八幡「分かってるから余計腹立つんだけどな・・・!」

 

小町「そう思うならお兄ちゃんも恋人作ったら?」

 

八幡「俺を養ってくれる女ならOKだ」

 

小町「小町的にポイント低いよお兄ちゃん、なんなら“足柄”さん辺りにでも・・・」

 

八幡「スマン、勘弁してくれ」

 

小町「即答?!」

 

なんて小町とバカ話しながら食事を終えていると、“俺と同じ制服”を着た清光と安定が恋仲である『川内型軽巡洋艦三番艦 那珂』と『川内型軽巡洋艦一番艦 川内』を連れてやって来た。

 

清光「主、小町ちゃん、そろそろ行こう」

 

八幡「へぇへぇ、また面倒くさい学校か・・・」

 

安定「文句言っちゃダメだよ、せっかく政府が学生である主に配慮してくれたんだから」

 

八幡「違うな安定、未成年の俺を政府の都合で働かせているのを世間にバレれば世論からパッシングを受けるのは間違い無しだ。だから学校生活の援助をすることで少しでも言い訳を作っておこうと言う汚い腹積もりだ」

 

清光「はいはい主のひねくれ思考はそのくらいにして早く行こうよ、遅刻したらまた風紀委員長がうるさいよ」

 

小町「すみません清光さん、安定さん、このゴミィちゃんがご面倒を掛けて・・・」

 

八幡「小町ちゃん、然り気無くお兄ちゃんをディスるのやめて」

 

清光と安定と小町と一緒に、俺は『審神者の執務室』に向かうと、刀剣男士達と艦娘達がこぞって見送りに来た。

 

???「主、勉強頑張れよ!」

 

???「勉学に励んで下さい、提督」

 

八幡「おう“兼定”、“長門”」

 

???「いってらっしゃい、主さん」

 

???「提督、気を付けて下さい!」

 

八幡「おう“堀川”、“吹雪”」

 

???「勉強に励むぜよ♪」

 

???「いってらっしゃ~い♪」

 

八幡「おう“陸奥守”、“陸奥”」

 

???「「頑張ってね主さん(提督)♪」」

 

八幡「おう“鯰尾”、“時雨”」

 

???「主、気を付けてくれ」

 

???「提督ファイトっぽい!」

 

八幡「おう“骨喰”、“夕立”」

 

???「主、お気を付けて」

 

???「いってらっしゃいませ」

 

八幡「おう“蜻蛉切”、“鳳翔”」

 

???「主・・・いってらっしゃい」

 

???「いってらっしゃいませ提督」

 

八幡「あぁ“お小夜”、“扶桑”」

 

???「今日は驚きのある学園生活になれば良いな主♪」

 

???「お気を付けて提督」

 

八幡「おう“鶴丸”、“翔鶴”」

 

???「大将、怪我すんなよ」

 

???「いってらっしゃ~い提督♪」

 

八幡「おう“薬研”、“愛宕”」

 

???「今日は善き日になると思うぞ主」

 

???「いってらっしゃい提督!」

 

???「いってらっしゃいませ、提督」

 

八幡「おう“宗近”、“三日月”、“高雄”」

 

見送りに来た奴らに挨拶している後ろで、長谷部が清光と安定に話しかけていた。

 

長谷部「良いか加州に大和守、俺達刀剣男士の中で加州は一番の古株で大和守は相棒だから連携が取れやすいし、主と外見年齢が同じだから主が学園生活する上で、主の“護衛役”として選ばれた以上、主の剣となり盾となり「もう、長谷部っち話なっが~い」うわっ! コラ島風! 話をしているのに横槍いれるな!!」

 

清光「分かってるよ長谷部、ちゃんと主の護衛はするって。じゃ、那珂ちゃん、いってくるよ」

 

那加「うん、いってらっしゃい清光くん♪」

 

川内「しっかりな、安定!」

 

安定「任せておいて、川内♪」

 

長谷部「いってらっしゃいませ、小町様」

 

島風「小町ちゃんもまた来てね~~」

 

小町「ありがとう長谷部さん、島風ちゃん!」

 

???「主、一つ“厄払いの祈祷”をやっておこうと思いますが・・・」

 

???「何か良くない事が有るかも知れないし・・・」

 

八幡「心配しなくて良いぜ、“石切丸”、“飛鷹”。清光、安定、小町、行くぞ」

 

そして俺達は『審神者の執務室』にある扉を開くと、いつもの『学園艦にある俺の家の部屋』に付いた。相変わらずまるで“ド○え○ん”の“○こ○も○ア”みたいな感じだ。

 

小町「んじゃお兄ちゃん、小町こっちだからまた放課後にね~。清光さん、安定さん、ろくでなしの兄を宜しくお願いしま~す」

 

だから小町ちゃん、何故君は兄を息を吐くように簡単にディスるの? お兄ちゃん泣きそう・・・。

それから少し歩くと、前方の女子寮から一人の女の子が出てきて学校に向かって行った。あの女の子って最近転校してきた・・・。

 

清光「主、あの娘・・・『西住みほ』だよね?」

 

八幡「あぁそうだな・・・」

 

安定「『西住みほ』って、“戦車道”の家元の娘のあの西住みほさん? 何で大洗に??」

 

清光「あぁ安定は西住さんが転校してきた時、遠征任務だったな」

 

『戦車道』。華道や茶道や舞踊のような乙女の嗜みとして乙女が戦車に乗って大砲を撃ち合って勝負するマイナーなスポーツだ。俺も男の子だから戦車に好きだから戦車道の試合を見ている。無論“去年の決勝戦”も。

 

八幡「(本来戦車道の名門『黒森峰女学院』にいる筈の彼女が“戦車道が無い”が無い大洗にいるって事は・・・)」

 

???「ちょっと! そこのアナタ! 目が腐ってるわよ! シャキッとしなさい!!」

 

八幡「ゲッ、“園先輩”」

 

園「ゲッとは何よ!? 普通科二年A組の比企谷八幡くん! 貴方のその目付きは風紀を乱すわ!! あと、同じく普通科二年A組の“加藤清光”くん! 貴方はまたマニキュアをして!! それに同じく普通科二年A組の“山本安定”くん! 貴方もその髪型、校則違反よ!!」

 

考え事をしている内に学園の門前に来ていた俺達は、『大洗学園風紀委員長 園みどり子先輩』に捕まっていた。風紀委員は全員が黒髪おかっぱ頭で見分けが付かないが、何故か風紀委員には見分けが付くらしい。

因みに“加藤清光”、“山本安定”、これは清光と安定の学校での偽名だ。もしも刀剣の事を知る人間がいても誤魔化せるようにだ。

 

清光「だって可愛くお洒落したいじゃん、園先輩」

 

安定「この髪型は生まれつきなんだよ、みどり子先輩」

 

園「言い訳無用よ!!」

 

八幡「清! 安! 逃げるぞ!」

 

吠える風紀委員から逃げるように退散する俺と清光と安定は教室に入ると件の“西住みほ”が居るのを確認した。

 

安定「(西住さん、まだクラスに馴染んでいないみたいだね)」

 

清光「(そりゃそうさ、いきなり転校してきてあっという間に友達を作れる程、彼女って器用な方じゃなさそうだしさ)」

 

八幡「(しかしあの程度で“ボッチ”を語るのは早いな。真のボッチとは孤高にして至高の存在で・・・)」

 

清・安「「(主、バカな思考を巡らせないでよね)」」

 

何でコイツらと言い、本丸鎮守府の奴らや小町と言い俺の考えが読めるの!? 先駆者か!? 脳量子波で読んでるのか!?

なんてバカな思考をしている内に席に付くと、清光は女子に囲まれながらファッション誌でのお洒落話に花を咲かせ、安定は剣道部の連中から大会の助っ人を頼まれていたりと、コイツら主の俺よりも学園生活を満喫してやがる・・・・。

 

ピンポンパンポン~♪

 

アナウンサー《生徒会から連絡~、生徒会から連絡~、普通科二年A組の比企谷八幡くん、加藤清光くん、山本安定くん、至急生徒会室にお越し下さ~い。繰り返します。普通科二年A組の比企谷八幡くん、加藤清光くん、山本安定くん、至急生徒会室にお越し下さ~い》

 

八・清・安「「「ッッ!!??」」」

 

校内放送で“生徒会”の単語を聞いた瞬間、俺と清光と安定はすぐに教室から嫌、学校からズラかろうとした。この学園で“生徒会”に呼び出されると言う事は、“録でもない厄介事”に巻き込まれると言う意味だからだ!

逃げようと教室のドアに手をかけた瞬間、俺の脳裏に学校へ向かう際に“鶴丸”と“宗近”が言っていた事がよぎった。

 

鶴丸【今日は驚きのある学園生活になれば良いな主♪】

 

宗近【今日は善き日になると思うぞ主】

 

こんな驚き願い下げだし、絶対に善き日にはならないぞ! 清光にしろ安定にしろ、今まで散々ばら振り回されたあの『魔王』の企みに満ちた笑みが浮かび上がったのか身震いしているし! 冗談じゃねぇ! 只でさえ忙しいのにあの『魔王』の悪巧みに付き合ってなんかいられるか!! ドアを開けてトンズラかまそうとしていた俺達の目の前に、“赤い髪をツインテールにした小柄な女子生徒”がいた。

 

八・清・定「「「げっ・・・・!」」」

 

その生徒を見た瞬間、俺達は理解した・・・理解してしまったのだ・・・『魔王』からは逃げられないと・・・・。

 

???「やぁやぁ比企谷ちゃんに加藤ちゃんに山本ちゃん。どこ行くのかなぁ~~?」

 

その『魔王』の企みに満ちた笑みを笑顔を見た時、俺は心の中で懺悔した。

 

八幡「(スマン“石切丸”に“飛鷹”・・・やっぱり“厄払いの祈祷”してもらえば良かったわ・・・・)」

 

魔王と書いて『生徒会長 角谷杏』に首根っこを捕まれ引き摺られる俺に付いてくる清光と安定の諦めた表情を眺めながら、俺は石切丸や飛鷹に祈祷をしてもらえば良かったと、心の底から後悔していた。

 

この後、学生でありながら政府直轄の『とある本丸鎮守府』の“審神者兼提督”として刀剣男士達と艦娘達と共に歴史と世界の海を守っている俺に、更なる面倒事が降りかかる事をこの時の俺は知る由もなかったーーーー。




こんな感じです、因みに大洗学園は共学で、男子生徒の制服は総武高校の制服(ブレザーの色は緑色)です。

小町の在籍している中学校は本来は無いですが、今作のオリジナル設定です。

刀剣男子と艦娘のカップリングはまだまだ増えます!

次回でガールズ&パンツァーの主人公チームの三人と、八幡と清光と安定が出会います。

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