やはり俺が“とある本丸鎮守府”の審神者兼提督で戦車道までやるとか多忙過ぎるだろう   作:BREAKERZ

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ストーリーはガルパン沿いで行きます。


こうして彼は戦車道に参加する

青春とは嘘であり、悪である。青春を謳歌せし者達は、常に自己と周囲を欺き、自らの取り巻く環境の全てを肯定的に捕らえ、青春の1ページとして思い出に刻もうとする。

 

例えば『学園艦』、“来るべき国際化社会の為に広い視野で大きく世界に羽ばたく人材の育成と、生徒の自主独立心を養い高度な学生自治を行うために、これからの教育は海上で行うべし”と唱われてはいるが、数年前まで世界の海で猛威を振るっていた『深海凄艦』が姿を消した事で海から脅威が無くなった事を世論にアピールする為に造られたシステムである。

 

そしてもう1つが『戦車道』。『深海凄艦』との戦闘では精々海岸で『深海凄艦』への防波堤代わりにしか役に立たなかった戦車には、国が開発・量産の為に莫大な費用が掛かっている。それを廃らせたくなかった人間達が、“乙女の嗜み”と謳い文句を付けて“戦争の兵器”を“競技用の玩具”にして、尚且つ女の子達の“戦争ごっこ”の小道具に仕立てあげた、つまり『学園艦』も『戦車道』も、“国家の見栄と虚栄心”の為に造られた政治的・軍事的プロパガンダに過ぎないのだ。

 

しかしそれに気づかない世の中の暢気なリア中共は学園艦に乗れば、「うわ~、海風がとても気持ち良い、最高~♪」とかほざき、戦車道をやる女子連中は、「やった当たった! ウチ等なら戦争やっても楽勝っしょ♪」と調子に乗った妄言をくっちゃべる。

 

そして彼等は忘れている。『深海凄艦』から我々を守ってくれた艦隊娘達を『無用の長物』扱いしている事を。誰が深海から我々を守ってくれたんだ。その“恩”すらも忘れて学園艦や戦車道に現を抜かしている。

 

結論から言おう。全艦娘よ! 学園艦のリア充共を撃滅せよ!! 戦車道に現を抜かしている暇が有るならリア充を撃て!!

 

 

 

???「アハハハハハハハハハハハハッッ!! やっぱ比企谷ちゃんって面白いね~~! ア~ハハハハハハハハハハハハッッ!!」

 

目の前で生徒会長の机に座り、俺の作文と言う名の黒歴史を心の底から面白そうに音読する赤い髪をツインテールにした小柄な女子生徒。何を隠そうこの人こそ、この『大洗学園生徒会会長 角谷杏』さん。見た目で言えば、『中学生位の駆逐艦クラス』の女の子だがこの姿に騙されてはいけない。

 

一応この人は俺より“年上の三年生”なのである。もう一度言おう、“年上の三年生”なのである!

 

しかもこの人はこの学園の理事長よりも強い権限を持ち、学園を裏から仕切っている『裏の支配者』なのだ。その権限で俺や清光や安定は何度この人の無茶振りに付き合わされて来たことか!

 

清光「(ボソボソ)ちょっと主、何やってんの・・・?」

 

安定「(ボソボソ)この会長に弱みを握られる事がどれだけ恐ろしい事か、主が一番良く知ってるのに・・・」

 

八幡「(ボソボソ)書いてる内についペンが進んで、止まらなくなってしまったんだ・・・」

 

後ろに控えている安定と清光からの耳に痛い呆れた苦言を聞きながら俺は内心頭を抱えた。マジでなんであんな事を書いたんだ、今すぐにでも長谷部に『装置』で過去に戻ってもらってあの時の俺を止めて来てくれと命じたい! まぁできないんだけどね・・・・。

 

???「比企谷くん、作文の題名は覚えている?」

 

八幡「え~と、『高校生活を振り返って』ですかね?」

 

???「それがどうして『学園艦』や『戦車道』に対する文句と、全艦娘さん達を巻き込んだテロ宣言になっちゃったの・・・?」

 

俺の答えに呆れたため息を吐いているこの三年生の先輩は『大洗学園生徒会副会長 小山柚子』先輩(三年生)。茶髪の髪をアップしてポニーテールにし、おっとりとした雰囲気をした先輩。隠れファンも多く、清光と安定が女子や男子から聞いた話では。

 

『お付き合いしたい三年女子ランキング』、『お嫁さんにしたい三年女子ランキング』、『甘えたい三年女子ランキング』、『お姉様と呼びたい三年女子ランキング』、『あの“膨らみ”に頭からダイブしたい三年女子ランキング』他多数。

 

これらのランキングで不動の1位に君臨する三年生のマドンナである。そのおっとりとした雰囲気に反した『空母艦クラス』の凶悪(胸悪?)なバストサイズをしているのも人気の一つだ。

 

???「おい貴様ら! 何だその気の抜けた態度は! 会長の話をちゃんと聞いているのか!?」

 

安定「あっ、“桃ちゃん先輩”」

 

清光「“桃ちゃん先輩”が吠えた」

 

桃ちゃん?「“桃ちゃん”と呼ぶな!加藤清光に山本安定!」

 

前髪を弄っていた清光と大きな欠伸をしていた安定に怒鳴っているのは、『大洗学園生徒会広報 河嶋桃』先輩(三年生)。黒髪に片眼鏡をした一見すると知的な美人なのだが、その実成績は下位の方で、かなりの“ヘタレ”なのではないかと清光と安定は見抜いている。

 

河嶋「比企谷! 貴様はコイツらの上官だろう!? 一体どういう教育をしているんだ!?」

 

八幡「ウチは基本放任主義なんで(あぁ五月蝿い・・・)」

 

清光と安定が“付喪神”である事は言えないので、生徒会には、この二人は俺の“部下”と言う事で通っているが、河嶋先輩はどうもこの二人といまいち反りが合わないのか良く俺に文句を言うが華麗に聞き流す。

フッ、1年前の俺なら河嶋先輩のようなタイプに怒鳴られれば内心ビビっていただろうが、残念ながら我が鎮守府には『怜悧冷徹に睨む空母艦』、『にこやかな笑みで薙刀を振り回す軽巡洋艦』、『恐怖の笑みを浮かべるクレイジーサイコレズの軽巡洋艦』、『迫力が半端無い嫁き遅れ間近の重巡洋艦』等と河嶋先輩など足元にも及ばない程の超怖い女性達がいるからな! ソイツらに比べたら河嶋先輩の怒鳴りなどまるで子犬が吠えているみたいな気分だ。

 

八幡「(長谷部にどやされてる時の刀剣の奴等もきっとこんな気分なんだろうな・・・)」

 

ギャイギャイと右耳から左耳へと聞き流している清光と安定に怒鳴る河嶋先輩を眺めていると、生徒会長が声を上げた。

 

角谷「まぁまぁもうその辺で良いだろう河嶋。所でさ比企谷ちゃん、何で呼び出されたか分かる?」

 

八幡「ん? その作文の事ではないんですか?」

 

角谷「まぁ私として面白いからこれはこれで有りなんだけどねぇ、生徒会長としては容認出来ないんだよねぇ」

 

八幡「分かりましたよ、書き直せば良いんですね・・・」

 

会長に近づいて作文<黒歴史>を取ろうとしたらヒラリとかわされる。

 

角谷「いやいやまさかそれで許されるとでも?」

 

ニヤリとした笑みを浮かべる会長を見て、俺と後ろにいる清光と安定も同じ気持ちだろう。

 

八・清・安「「「(あっ、面倒な悪企みを考えてる・・・)」」」

 

逃げても無駄だと言うのはこの一年ばかりの付き合いで理解しているのでほぼ諦め状態の俺は会長に話す。

 

八幡「何が目的ですか? 沖縄か北海道辺りに遊びに行きたいから護衛艦を寄越してくれですか? 艦娘達を連れてきて一緒に遊びたいんですか? それとも鎮守府を見せてくれですか? 最後以外なら何とかやってみますけど?」

 

俺がそう答えると会長と河嶋先輩と小山先輩が目線を合わせる。

 

角谷「まぁこの作文は面白そうだから出しただけだけど、本当に分からないの、 “比企谷提督”?」

 

八幡「・・・・・・・・・・・・」

 

この人が俺を“提督”と呼ぶ時は『大洗学園の生徒である比企谷八幡』ではなく、『鎮守府提督である比企谷八幡』に用がある時だけだ。学園艦の護衛艦をする艦娘達を指揮を行う『提督』の役職上、何度もこの人や他の学園艦の人達とうち合わせの話をするからである。勿論俺が『提督』である事は理事長や一部の教師陣と、生徒会の人達くらい、他の学園艦の人達も同様だ。

 

八幡「どういう事ですか? 『角谷杏大洗生徒会長』?」

 

そして俺が『提督』として気持ちを切り換えると、清光と安定の纏う雰囲気もピシッとした空気に変わる。

 

角谷「実はね、ーーーーーーーーーーーー」

 

八・清・安「「「っ!?」」」

 

角谷会長から放たれた言葉に俺だけでなく清光も安定も驚きを露にした。思わず目を鋭くした俺に河嶋先輩がびびって小山先輩の背中に隠れたが今は気にも止めなかった。

 

 

 

~数十分後~

 

八・清・安「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

午前の授業を免除してもらって生徒会室を後にした俺達三人は屋上に行き、俺は長谷部と“長門”に連絡を入れて、角谷先輩が言っていた事が事実か調査して貰い、待っている間に俺と清光と安定は屋上の床に座りながら、俺は来る途中に購入したMAXコーヒー(略してマッ缶)を飲み、清光は烏龍茶、安定は緑茶を飲んでいた。

 

清光「主・・・角谷会長が言っていた提案、どうするの?」

 

安定「そうだよね、もしも本当の事だったら・・・」

 

八幡「そんときは会長の“策”に乗るしかないな」

 

ドゴォーーーーーーーーーーーーン!

 

俺の携帯の着信音である戦車の大砲の砲音が鳴り響き、直ぐ様俺は電話に出ると長谷部と、長谷部と一緒にいる鎮守府で俺の『秘書艦』である『長門型1番艦戦艦 長門』と『秘書艦補佐』である『長門型2番艦戦艦 陸奥』からの報告を聞いていると、次第に俺の腸がグツグツと煮え、携帯を握る拳が強くなる。

 

安定「(ボソボソ)主の目付きが段々鋭くなってる・・・」

 

清光「(ボソボソ)これは会長の言っていた事が事実だったようね・・・」

 

俺は携帯を切ると、一度気持ちを落ち着かせようとまだ大分残っているMAXコーヒーをイッキ飲みする。

 

八幡「フゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・」

 

清光「主、一応聞くけどさ、どうだったの?」

 

八幡「『こんのすけ』にも確認を取ってもらった。どうやら本当のようだ・・・やってくれやがったな、あの“エリート気取りの陰険陰湿七三メガネ”が・・・!」

 

安定「で、主どうするの?」

 

八幡「ハァ、学園で“主”はやめろ清、安・・・」

 

清光「それじゃさ、どうするの“八さん”?」

 

清光、安定は『どんな判断を下しても、俺達は付いていくよ』と謂わんばかりの瞳で見つめる。少し前の俺ならこんな瞳をした奴等、信用しなかったろうが・・・この二人は、この二振りは、嫌・・・俺の“刀達”と“艦達”なら、信じられる!

 

八幡「清光、安定、やるぞ・・・『戦車道』!」

 

清・安「「(コクン)」」

 

二振りが頷くのを確認した俺は生徒会室へと向かった。

 

 

 

ー二年A組ー

 

さて『戦車道』をやる事を決めて、会長にこの事を報告すると。

 

角谷《それじゃぁさ、ちょっと『西住ちゃん』を生徒会室に連れて来てくれないかな? 比企谷ちゃん達と同じクラスの『西住みほ』さん、ヨロシクね♪ あと比企谷ちゃん達は“生徒会の仕事の手伝い”って事で午前の授業を免除したから♪》

 

と言われた。生徒会の仕事の手伝いでまかり通ってしまう辺り、この生徒会長の恐ろしさが分かるわ。そして昼休みに西住を探して教室に行くと、俺らが生徒会に呼ばれている間に、いつの間にか茶髪のロングで結構カワイイ系の女子と“扶桑”と“榛名”と少し似た感じの黒髪ロングの和風美人と話している西住みほがいた。

 

八幡「西住、ほんの少し前まで俺と同じボッチだったのに一体何が起きた・・・!?」

 

清光「あの子達って、沙織ちゃんに華さんだね」

 

八幡「流石は清光、女子生徒と顔見知りが多いな。んで俺らと同じクラス?」

 

安定「八さん、クラスメートの顔くらい覚えておきなよ・・・」

 

八幡「多忙の俺にクラスメートの顔を覚える余裕などない」

 

清光「あぁ、そうね・・・茶髪の子は『武部沙織』ちゃん。何度か男子にモテる方法とかファッションで話をしてるよ、かなり社交性も有るし気さくで明るいし、話しやすいし他の女子に聞いたけど、女子力も結構高いって言うし、何でモテないんだと不思議に思う女の子だよ」

 

八幡「ふーん、んでもう1人は?」

 

清光「黒髪の方は『五十鈴華』さん、何でも実家が“華道の家元”つまりお嬢様だね、少し世間知らずでずれていて天然な所はあるけど、物腰穏やかで礼儀正しい大和撫子な女の子だよ。確か沙織ちゃんとは幼なじみだって聞いたな」

 

安定「へぇ、“大和”さんや“扶桑”さんや“榛名”さんみたいな感じなんだ」

 

なるほど社交的な性格をした二人がまだクラスに馴染めていない西住を気遣って話しかけて、友人になったってことね。

 

安定「主、早く西住さんを呼んできなよ」

 

八幡「わーてるよ安定・・・・清光、ちょっと呼んでこい」

 

清光「えぇ、俺?」

 

当然だろう、日頃から女子と混じってファッション情報やらお洒落談義に花を咲かせているお前なら女子を呼び出す事なんて造作もないだろう、適材適所だ。

 

清・安「「まったくヘタレなんだから・・・・」」

 

八幡「ヘタレではない、適材適所だ」

 

呆れ顔で心外な事を言う二振りだな。

 

 

ーみほsideー

 

西住みほが武部沙織と五十鈴華と楽しく談笑していた。元々率先して人と話す性格でもないみほにとって自分に話しかけてくれた沙織と華には本当に感謝していた。

 

清光「西住さん、ちょっと良いかな?」

 

みほが沙織や華と談笑していると、自分の名を呼ばれたので隣に目を向けると。黒い髪にツリ目の赤い瞳をし、白い肌をし口元にホクロを付けた綺麗と言うより可愛い男の子がいた。

 

みほ「えっと、加藤清光くん?」

 

清光「あれ、俺の名前知ってるの? 参ったなぁ転校生が注目しちゃう程俺って可愛い?」

 

みほ「えっ・・・そのあの私、クラスの皆と友達になりたいからクラスの皆の名前を覚えていて・・・」

 

清光「えっそうなの? 凄い記憶力だね。それってさ、俺とも友達になりたいってこと?」

 

沙織「ちょっとちょっと清くん、あんまりみほを困らせないでよね。それに午前中何処行ってたの?」

 

グイグイくる清光に参っているみほに助け船を出す沙織。

 

清光「ゴメンゴメン沙織ちゃん。ちょっとからかっただけだよ♪ 午前中は用事が有ってね、先生からは許可を貰っているよ。それよりもさ西住さん、ちょっと俺に付き合ってくれない?」

 

みほ「えっ? 付き合うって・・・?」

 

沙織「えぇっ!? 清くん、みほに何をするの!? まさか、これまで多くの女子とお友達になってきたカワイイおしゃれ系男子の清くんに、遂にお付き合いしたい女の子が?!」

 

華「沙織さん、落ち着いてください。加藤さん、みほさんに何の御用でしょうか?」

 

はしゃぐ沙織を抑えながら、華は少し警戒しながら清光を見据える。

 

清光「そんなに睨まないでよ華さん、俺が、と言うよりも、あっちにいる人が用があるんだ・・・」

 

清光が親指を立てて、安定といる八幡を指差す。

 

沙織「安君に・・・えっと誰だっけ?」

 

みほ「比企谷八幡君だよね?」

 

清光「西住さんホントに記憶力良いね。沙織ちゃん一応クラスメートの顔くらいは覚えていてよ」

 

沙織「あっ、思い出した! 清君と安君の席の中間に座っているいつも歴史書を読んでたり、2つのiP○dで遊んでいる人だ!」

 

一応八幡の名誉の為に言うが、歴史書を読んでいるのは“刀剣達の歴史”や“艦娘達の歴史”を知る為に読み、2つのi○adは1つは“審神者の仕事用”として、もう1つは“提督の仕事用”として使っているのだ。

 

清光「まぁね、あの人女の子と話すの馴れてないからね、俺が呼びに来たってワケ、良いかな西住ちゃん?」

 

みほ「えっ・・・うん」

 

清光に連れられ、八幡達と廊下に向かうみほ。

 

沙織「華ってさ、なんで清くんと安くんをそんなに警戒するの? 清くんって良くおしゃれ話やモテる方法とか教えてくれるし、安くんも明るくて感じの良い子じゃん」

 

華「それは私も分かってはいます。あの人達が悪人ではない誠実な方達である事くらいは・・・」

 

沙織「じゃ何で警戒するの? 華がそういう態度取るなんて珍しいから気になるよ」

 

華「・・・・沙織さん、加藤さんと山本さんの“匂い”を嗅いだこと有りますか?」

 

沙織「“匂い”って、清くんも安くんもハーブの良い香りがしているけど・・・」

 

華「えぇ、それに比企谷八幡さんからも同じ香りがしています」

 

沙織「そう言えばあの三人っていつも一緒にいるよね~、男の子同士で同じ香りがする香水でも使ってるのかな?」

 

華「比企谷さんからはハーブの他に薄荷<ミント>の香りや、“鉄と油”の匂いが混じっています」

 

沙織「えっ、そうなの!? 華って嗅覚凄いよね・・・」

 

華「それに加藤さんと山本さんからは・・・」

 

沙織「ん?」

 

華「わずかに“鉄”の他に、“血”の匂いが混じった匂いがするんです」

 

五十鈴華。華道の家元故に嗅覚が鋭く、比企谷八幡と加藤清光こと加州清光、山本安定こと大和守安定の身体から発する匂いが、華の心に警戒を浮かべさせていた。

 

 

ー八幡sideー

 

八幡「単刀直入に言うぞ西住さん、生徒会からの要望を伝える。必修選択科目、『戦車道』にしてもらうから」

 

みほ「えっ!?」

 

西住が戸惑いを浮かべるのも無理ないな。この学園の必須科目は『茶道』、『書道』、『華道』、『弓道』、『合気道』、『香道』、『長刀道』、『仙道』、『忍道』と有り、『戦車道』は無かった。後半の何だ?というツッコミは無しだ。

 

みほ「ひ、比企谷くん、この学園って『戦車道』は無かった筈じゃ・・・」

 

八幡「何でも昔は有ったらしくてな、今年から復活させる事にしたようだ。だがウチの生徒会も戦車道の経験が無いからな、西住の実家はその道の“家元”だろう? つまり経験者だ。経験者の知識が必要だから協力してくれ」

 

みほ「で、でも比企谷君私・・・!」

 

八幡「さっき言った事一つ訂正するな、これは生徒会からの“要望”ではなく“命令”だ。悪いが拒否権は無い物と考えてくれ」

 

みほ「そ、そんな・・・・」

 

うわっ、西住の目が目に見えて分かるほど死んでいる。

 

清光「うわっ、始めて会った時の八さんと同じ目になってる・・・」

 

安定「へぇ、八さんってあんな死人のような目だったんだね・・・」

 

そこの打刀二振り、五月蝿いよ。

 

沙織「ちょっと比企谷君!!」

 

うわっ、何かさらに五月蝿くなりそうなのが来たよ・・・。

 

沙織「いくらフラれたからってみほに何をしたのよ!」

 

八幡「お前こそ何言ってんだ?」

 

清光「沙織ちゃんは何言ってんの?」

 

安定「沙織さん、何を言ってるの?」

 

俺と清光と安定にツッコまれた武部はキョトンとした。

 

沙織「えっ? みほをめぐって比企谷君と清君と安君による四角関係の修羅場が始まったんじゃないの?」

 

八・清・安「「「全然違うから・・・」」」

 

どこをどう見たら俺達が西住をめぐってそんな昼ドラよろしくみたいなドロドロ展開を起こしたと思うんだ? 第一清光には“那珂”がいるし、安定には“川内”がいるんだぞ。ん、俺? “年齢=彼女いない歴”ですがなにか?

 

華「だから言ったじゃないですか、そんな痴情の縺れを起こしているようには見えませんって」

 

五十鈴が呆れたように出てきた。サラッとコイツら盗み見してやがったな。

 

安定「西住さ~ん、正気に戻って~」

 

安定が茫然自失し立ち往生した西住の眼前で手を振ると西住は口から白い靄を出てきた。あれ魂か? 器用な事するなぁ・・・。

 

清光「西住ちゃん大丈夫? 保健室行ったら?」

 

みほ「うん・・・そうする・・・」

 

西住がフラフラとした足取りで保健室に向かった、瞳のハイライトさん仕事しろよ。

 

沙織「・・・・あっ! 私も急に具合が悪くなって来ちゃった!」

 

華「私も急に持病の癪が・・・!」

 

八・清・安「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

わざとらしく仮病を使うなコイツら。

 

八幡「先生には言っとくからお前らも保健室行ってこいよ」

 

沙織「ありがとうね比企谷! 華行くよ!」

 

華「はい、では失礼します」

 

俺にお礼を言って保健室に走っていく武部と五十鈴。病人なら静かに動けよ、仮病だってバレるぞ。俺にお礼を言うのは筋違いだろうがよ」

 

清光「八さん、声に出てるよ」

 

八幡「おっと・・・・」

 

安定「二人共、友達想いだよね」

 

清光「西住ちゃん、良い友達を持ったじゃん」

 

八幡「フン、清、安、教室に戻るぞ」

 

さてさて、これからどうなる事やら・・・・。

 




しばらくは刀剣と艦娘は出番無しです。
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