やはり俺が“とある本丸鎮守府”の審神者兼提督で戦車道までやるとか多忙過ぎるだろう   作:BREAKERZ

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比企谷八幡は西住みほに説教する

ここ大洗生徒会室では今緊迫した空気に包まれていた。

 

河嶋「これはどういう事だ?」

 

高圧的な態度の河嶋先輩が出したのは、西住の選択科目の用紙、そこには“香道”に○をつけていた。

 

角谷「なんで選択しないかなぁ?」

 

河嶋「我が校、他に戦車経験者は皆無です」

 

小山「終了です、我が校は終了ですぅ!!」

 

武部「勝手な事言わないでよ!」

 

五十鈴「そうです、やりたくないと言っているのに、無理にやらせる積もりなのですか?」

 

武部「みほは戦車やらないから!」

 

五十鈴「西住さんの事は諦めて下さい」

 

議論が白熱してますなぁ。まぁ俺と清光と安定は応接用のソファーに優雅に座りながら眺めているがね。するとつまんなさそうにしていた会長が口を開く。

 

角谷「んな事言ってるとアンタ達、この学校に居られなくしてやるよ?」

 

武部「おっ・・・・!」

 

五十鈴「脅すなんて卑怯です!」

 

河嶋「脅しじゃない、会長はいつだって本気だ」

 

角谷「そうそ」

 

小山「今の内に謝った方が良いと思うわよ、ね、ね」

 

武部「酷いよ!」

 

五十鈴「横暴過ぎます!」

 

河嶋「横暴は生徒会にーーーー」

 

お~お~、昨日の長谷部や吹雪達みたいに前後不覚状態になりそうだなぁ。それにしても西住のヤツ、なにも言わずに俯いてやがる。誰のために武部や五十鈴が生徒会と口論してると思ってんだ?

 

武部「ちょっと比企谷! 無関係な態度取ってないでアンタからも何か言ってよ!」

 

うわっ、飛び火したよ。

 

河嶋「待て武部! それは貴様卑怯だぞ!」

 

五十鈴「比企谷さん、貴方のご意見を聞かせて下さい」

 

河嶋「五十鈴! だから別に比企谷を出さずとも良いだろうが!!」

 

安定「(ボソボソ)うわ~桃ちゃん先輩、八さんが入って来るの拒みまくりだね」

 

清光「(ボソボソ)口には出さないけど、桃ちゃん先輩って八さんに苦手意識があるからね」

 

何、そうだったのか? 俺は別に河嶋先輩に嫌われることはしていないつもりなのだが・・・目付きのせいか? なら仕方ないな、この目付きは生まれつきだから。

 

八幡「ふぅ~・・・・んじゃ言わせて貰うけどよ。西住、お前はどうなんだ?」

 

みほ「えっ?」

 

八幡「さっきから聞いてるとしゃべってるのは武部と五十鈴だけだろう? 西住、俺は戦車道やりたくないなら自分の口から会長達に伝えさせる為に連れてきたんだ。お前の言葉を聞かせてほしいんだが?」

 

武部「ちょっと! みほは戦車道をやらないって言ってーーーー」

 

八幡「少し黙っててくれるか武部?」

 

武部「えっ?」

 

八幡「俺は西住に聞いているんだ、お前に聞いている訳じゃない」

 

ゴオゥ!

 

言わなきゃいけない事を言わずに黙り決めてる西住に少しイラついていたようだ。自分でも驚くほど静かに、そして重く呟く。何か河嶋先輩がビクついて小刻みに震えて、小山先輩も身体を強ばらせ、武部は押し黙ってしまったが、退屈そうにしていた会長は俺が動いた事を面白そうに眺め、五十鈴はかわらず毅然とした姿勢をしていた。どうしたんだ?

 

清光「(ボソボソ)うわ~ぉ、出た出た八さんの“司令官モード”・・・・」

 

安定「(ボソボソ)あぁなると八さんって無自覚に相手を威圧しちゃうんだよね・・・・」

 

何か清光と安定が何か言ってるがどうでも良い。

 

八幡「西住よ、お前はどうしたい? 本当にこのまま戦車道をやらないのか? それともやるのか? 俺は武部の口からでも、五十鈴の口から聞きたい訳じゃない・・・・西住みほ、お前の口から、お前の言葉から聞きたいんだ・・・」

 

みほ「・・・・・・・・わ、私は・・・・」

 

清・安「「(ボソボソ)八さん、それなんか口説き文句みたいだよ」」

 

五月蝿いよ。

 

みほ「・・・・・・・・すぅ~、あの!私!」

 

角谷「ん?」

 

みほ「戦車道! やります!!」

 

武・五「「ええええええええええっ!!」」

 

清・安「「あらま」」

 

小山「良かったぁ!」

 

角谷「ふふふ♪」

 

河嶋「フッ!」

 

八幡「・・・・それがお前の答えか、西住?」

 

みほ「・・・・はい!」

 

八幡「良し分かった。会長、ご覧の通りになりました」

 

角谷「うんうん、それじゃ明日からヨロシクね~♪」

 

そしてそのままお開きとなり、西住と武部と五十鈴は生徒会室から出て行った。

 

角谷「イヤ~、比企谷ちゃんには悪いことしたね~。何か憎まれ役やらせたみたいでさ」

 

八幡「構いませんよ、それで男子には『マネージャー』をやらせると言っていたようですが、そのマネージャーって」

 

角谷「勿の論、比企谷ちゃんと加藤ちゃんと山本ちゃん♪」

 

八・清・安「「「(ガクンッ)やっぱし・・・・」」」

 

角谷「明日から三人にも働いて貰うから、今日は帰って良いよ~♪」

 

八幡「解りましたよ。清、安、行くぞ・・・」

 

清・安「「は~い・・・」」

 

俺達も生徒会室を退室した。さてさて、明日は一体どうなる事やら・・・・。

 

 

ー角谷sideー

 

角谷「イヤ~久しぶりに見たね~、比企谷ちゃんの“司令官モード”♪」

 

小山「笑い事じゃないですよ会長。比企谷くんがあのモードになるとこっちは寿命が縮む思いなんですから。ほら桃ちゃんも腰を抜かしてないでしっかりして・・・!」

 

河嶋「柚子ちゃ~~ん・・・!」

 

角谷 「まぁ比企谷ちゃんがあのモードになるのはそうそう無いし、傍目で見てると結構面白いけどね~♪ それで、他の男子生徒の希望者は?」

 

小山「はい、比企谷くんと、加藤くんと山本くんを除くと7人くらいは集まりました」

 

角谷「じゃその子達には悪いけど入部お断りで♪」

 

小山「分かりました。ほら桃ちゃんも、比企谷提督はもう帰ったから落ち着いて・・・!」

 

河嶋「比企谷提督がこわいよ~~・・・!」

 

角谷「(ボソッ)頼りにしてるよ、比企谷提督♪」

 

 

 

ー八幡sideー

 

さて、学校から帰って来て制服から審神者服に着替えた俺は本丸鎮守府にて、今年最初の“刀剣男士の顕現”を始めようとした。何せ今年に入ってから、やれ学園艦の護衛艦のシフト調整、やれ“鶴丸”企画の艦娘達も巻き込んだドンチャン騒ぎ、やれ出陣だ、やれ遠征だで新たな刀剣男士を顕現させる時間が取れなかったからな。今回は二振りほど顕現させようと、俺はお札を持って研ぎ部屋に赴いた。

 

???「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

そして、台座に置かれた刀身にお札を乗せると刀身が光り輝き、そこから二人の刀剣男士が顕現した。

 

 

~本丸鎮守府・食堂~

 

長谷部「皆注目、新しく顕現した刀剣男士を紹介するぞ!」

 

食堂に集まった刀剣男士達と艦娘達に新たな刀剣男子を紹介した。

 

一人はサラサラした豊かな黒い長髪に側頭部に白銀色と紫の髪飾りを付けた線の細く、瞳は“江雪左文字”とように閉じられているような細目の美青年。現在は内番服である白いラインが入った青いジャージを着ている。

 

数珠丸「はじめまして、私は“数珠丸恒次”。『天下五剣』の一振りです。どうぞよろしくお願いいたします(ペコッ)」

 

ざわざわ・・・・!

 

川内「『天下五剣』って!」

 

神通「三日月宗近様と同じ!?」

 

那珂「うわ~、綺麗な人・・・!」

 

早速艦娘達がざわつき、刀剣達も『天下五剣』の登場にざわつく。しかし数珠丸って、「お前を殺す」ってある意味での生存フラグを建てそうなセリフが似合いそうだな。

 

長谷部「静かに! もう一振りの刀剣男子が顕現している。主、どうぞ」

 

八幡「サンキュー長谷部。それじゃもう一振り紹介するな」

 

俺の後ろから現れた刀剣男士は青いTシャツに黄色いラインが入った白いジャージ(長袖に短パン)を着て紺色で癖ッ毛の長髪の両サイドを一部小さな三つ編みにして羽飾りを付けた俺と同い年の伊達系美少年。

 

太鼓鐘「待たせたなぁー皆の衆! へへへ、なぁんてね、俺が噂の貞ちゃんだぜ!」

 

八幡「こいつは“太鼓鐘貞宗”。伊達政宗の次男坊、伊達忠宗が使っていた短刀だ」

 

天龍「えっ? 伊達政宗って事は・・・・」

 

光忠「貞ちゃん!」

 

鶴丸「貞坊!!」

 

太鼓鐘「光ちゃん! 鶴さん!」

 

やっぱり燭台切と“鶴丸”と知り合いか、ん?てことは・・・・。

 

太鼓鐘「伽羅も久しぶり! また会えて嬉しいぜ!!」

 

伽羅「あぁ・・・・」

 

なんと、あの『大倶利伽羅』が小さくだが笑った。

 

“鶴さん”と呼ばれたのは白い着物に白銀の髪に白い肌をした、まさに純白の鶴を思わせん刀剣男士『太刀 鶴丸国永』。平安の時代に打たれた刀剣で三日月と同じく年長者組に入り、伊達家だけでなく“織田信長”や他にも多くの持ち主を転々としてきたことも有る経験者なのだが、その性格は“驚き”が大好きなやんちゃ小僧。この“本丸鎮守府のイベント企画部長”として日々“新たな驚き”を求める刀剣男士。

 

そして“伽羅”と呼ばれたのは光忠や太鼓鐘と同じく“伊達家伝来”の刀剣男士『太刀 大倶利伽羅』。赤いラインが入った黒いジャージを着て、浅黒い肌に黒い短髪、無口でクールな佇まいの刀剣男士。「馴れ合うつもりは無い」と言ってる近寄りがたい雰囲気を出す無愛想ボッチ系だ。同じボッチ系としてそれなりに俺とも以外と話が合うヤツだ。

 

龍田「アラアラ~、倶利ちゃんが笑うなんて珍しい~。そんなに太鼓鐘くんが来てくれたのが嬉しいのかな~?」

 

伽羅「別に普通だろう・・・」

 

大倶利伽羅をからかっているのは天龍の妹で『天龍型軽巡洋二番艦 龍田』。紫のボブカットヘアでおっとり口調で話す美少女だが、その実、笑顔で威圧して薙刀を振り回す恐い性格の艦娘。天龍が外見の恐さなら龍田は内面の恐さと言っても良いくらいだ。天龍が光忠と付き合うようになり、龍田自身も大倶利伽羅と付き合うようになった。嫌、どちらかと言うと大倶利伽羅が龍田から強烈なモーションをかけられており、寄り切られそうになっていると言っても良いな。

 

八幡「さて、それじゃ太鼓鐘の事は光忠、鶴丸、大倶利伽羅に任せるとして、数珠丸の方は・・・“にっかり”、任せるぞ」

 

にっかり「おや主、僕に任せるのかい?」

 

八幡「分かってるんだよ、お前と数珠丸が同じ“青江守次”作の刀剣だってな」

 

にっかり「おやおや、主は人の秘密を探るのが好きだねぇ・・・」

 

八幡「・・・兎に角任せたからな」

 

数珠丸「ヨロシクお願いします兄弟」

 

にっかり「あぁ任せてくれ兄弟、今は学園艦の護衛任務で居ない“如月”くんと“睦月”くんにも後で紹介しよう」

 

数珠丸「それは楽しみですね」

 

数珠丸と会話しているのは緑色の長髪で片目を隠した数珠丸と同じジャージを着た刀剣男士『脇差 にっかり青江』。かつてにっかりと笑う女の霊を斬った事からそう呼ばれるようになり、何かしら金色のグッズを持っており、如何わしい物言いが好きな変人である。

 

鶴丸「あ、主悪い、俺は新しい“驚き企画”をまとめないといけないから、貞坊の事は光坊と伽羅坊に任せて良いか?」

 

八幡「また何かのイベント企画か? この前の花見といい、その前のホワイトデー企画やバレンタイン企画や節分やら、ホント飽きないな鶴丸は・・・」

 

鶴丸「フッフッフッフッフッフッ・・・主、人生には驚きが必要なんだぜ♪」

 

コイツを角谷会長に引き合わせたら火に油に成りかねんな・・・。

 

八幡「ハァ・・・光忠、大倶利伽羅、太鼓鐘、こう言ってるが・・・」

 

光忠「僕は構わないけど・・・」

 

伽羅「俺も構わん・・・」

 

太鼓鐘「鶴さんが何をするのか、スッゲェ楽しみだぜ!」

 

八幡「あっそ、天龍、龍田、鎮守府の方はお前らが案内してやってくれ」

 

天龍「応よ!」

 

龍田「は~い」

 

八幡「“翔鶴”、“瑞鶴”、鶴丸が無茶振りな企画出さないようにストッパー役を任せる」

 

翔鶴「はい提督、鶴丸様は私達にお任せください」

 

瑞鶴「アタシ達が止めても鶴兄は止まらないと思うけど・・・」

 

心強い事を言うのは鶴丸と同じ銀色の髪を長髪にし、赤いヘアバンドを付けたお淑やかな艦娘『翔鶴型航空母艦一番艦 翔鶴』、ほとんど諦めの境地にいるのは翔鶴の妹艦で薄灰色の髪を白いリボンでツインテールにした気の強そうな性格の艦娘『翔鶴型航空母艦二番艦 瑞鶴』。二人とも鶴丸と同じく名前に“鶴”が入っている為、鶴丸とは家族関係な付き合いだ、鶴丸と翔鶴が夫婦みたいなモノで、瑞鶴は嫁の妹と言った感じだ。

 

さて、数珠丸と太鼓鐘の紹介も終わり、その夜は二降りの“歓迎会”で夜遅くまでドンチャン騒ぎの宴が始まった事は言うまでも無い。

 

 

 

~翌日・大洗学園校庭~

 

八・清・安「「「ふあぁ~~・・・・」」」

 

ヤッベ、昨日は遅くまで騒いでいたから俺も清光も安定も寝不足だわ・・・。全くこんな状態なのに校庭の大型倉庫に集まれって、会長も人使いが荒い、何処のブラック企業だ? 倉庫についた俺達の目の前に十数人の女子生徒達がいた。

 

見るからにノリの良さそうな、見た感じ一年生と思わしき六人。何か軽いスィーツな考えで入部したって感じだな。

 

真田幸村の六文銭のハチマキを付けた女子、ドイツ将校の格好の女子、ストールを巻いた古代ローマ風の女子や、紋付き羽織を羽織った女子と、珍妙なコスプレをした四人組。仮想大会出場者か?

 

バレーボールのユニフォームを着た長身が三人に小柄が一人の凸凹チーム。何か「目指せ、バレー部復活!」とか叫んでるけど、何ゆえ戦車道に?

 

そして西住と武部と五十鈴、と何か西住達から離れた位置で西住に熱い視線を送るゆるふわヘアの女子・・・えっ? まさかあれか? “大井”と同じタイプか? 勘弁してくれよ、クレイジーサイコレズは“大井”だけでお腹いっぱいなんだぞ・・・。

 

かなりバラエティーに飛んだどころか宇宙までかっ飛んで行きそうな連中だな。あ、西住達が俺達に気づいた、西住は目を反らしたが武部と五十鈴は警戒心出してやがる。まぁ別に良いけどな。

 

清光「(ボソボソ)思ったより集まらなかったみたいだね・・・」

 

安定「(ボソボソ)さっき小山先輩から聞いたけど僕達と生徒会を入れても24人だって・・・」

 

八幡「(ボソボソ)こんな寄せ集めのガラクタ集団で何とかなるのか・・・?」

 

あぁやっべぇ、スッゲェ不安・・・。

 

河嶋「では、これより戦車道の授業を開始する」

 

???「あい! その前に良いですか!」

 

河嶋先輩が授業を開始しようとしたら一年生組から小柄な生徒が挙手した。

 

河嶋「何だ、阪口桂里奈」

 

桂里奈「どうして男子生徒の人がいるんですか!?」

 

阪口桂里奈と呼ばれた女子生徒の質問は西住達を除く全員の意見だった。河嶋先輩の前に会長が説明した。

 

角谷「その三人はマネージャーだよ。流石に男手が必要になるときが有るかもしれないからね」

 

桂里奈「なるほど! マネージャーさんですか!」

 

会長の説明にみんなが納得した。西住達は「やっぱり生徒会の犬か」と言わんばかりの視線をビシバシ叩きつけているが。

 

角谷「それじゃ紹介しないとねぇ~、と言う訳で自己紹介ヨロシク~♪」

 

八幡「・・・・普通科二年A組、比企谷八幡」

 

清光「同じく二年A組、加藤清光。オシャレの事にはそれなりに相談になれるよ♪」

 

安定「僕も二年A組、山本安定。剣道部の助っ人も兼任しているよ、ヨロシクね!」

 

「うわ~、美形な先輩だね・・・」

 

「でも一人、目が腐ってるよ」

 

「キャプテン! あの人、根性無さそうです!」

 

「あの目、まるで落ち武者のようだ・・・!」

 

悪かったな。どうせ俺は清光や安定と違って美形ではないよ、だがこの目付きを直せばそれなりに二枚目なんだぞ。直す気はないけどな。清光や長谷部や今剣のような古株の刀剣男士達が言うには、一年前より目はマシになったそうだが・・・。

 

秋山「あのところで戦車は、“ティーガー”ですか? それとも・・・!」

 

角谷「え~と、なんだったけな?」

 

西住を見ていたゆるふわヘアの質問に会長が適当に返し、倉庫の扉が開かれるとソコには・・・。

 

小型で錆びまみれなボロッボロの戦車が置かれていた。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

女子一同だけでなく俺と清光と安定もガッカリした顔色を浮かべる。

 

安定「ねぇ清光・・・」

 

清光「言わなくても良いよ安定・・・」

 

「なにこれ・・・・?」

 

「ボロボロ・・・・」

 

「あり得な~い・・・」

 

五十鈴「わびさびで宜しいんじゃ?」

 

武部「これはただの鉄錆び・・・」

 

俺も一年生組と同じだ。ぶっちゃけあり得な~い!って叫びたいよ。つうか五十鈴、武部のツッコミ通り“わびさび”どころか、“詫びたくなるほど錆びだらけ”な感じだぞ? これで“わびさび”が有るって言うなら、今すぐにでもこの場に“歌仙”を呼び出して、茶を点てて貰いたい気分だわ。みんながガッカリしている中、西住がボロボロの戦車に近づき戦車の状態を確認するように見つめる。

 

みほ「・・・・・・・・・・・」

 

さっきまでと目付きが違うな。なんやかんや言っても家元の人間、戦車を見て反射的に興味を持ったか・・・。

 

みほ「装甲も転輪も大丈夫そう、これなら行けるかも・・・!」

 

『おおおぉぉぉ~~~~!!』

 

やっぱり西住は家元の人間だな。

 

武部「こんなボロボロで何とかなるの?」

 

みほ「多分・・・」

 

武部「男と戦車は新しい方が良いって言うよ」

 

だったら武部よ、刀剣男子は古い奴等(宗近とか鶴丸とか)よりも清光達幕末組のような新しいタイプの方が良いって言いたいのか?

 

五十鈴「それを言うなら、女房と畳は・・・」

 

武部「同じようなモンよ。それにさ、1両しかないじゃん?」

 

小山「えっと、この人数だったら・・・」

 

河嶋「全部で5両必要です」

 

角谷「んじゃぁみんなで戦車探そっか!」

 

『ええええぇぇぇ・・・!!』

 

おいこの適当生徒会長、戦車探そうかって、ちょっとコンビニまで買い物に行こうかみたいな軽いノリで言いやがったよ。

 

「探すって・・・」

 

「どういう事ですか?」

 

河嶋「我が校においては、何年か前に戦車道は廃止になっている。だが、当時使用していた戦車が何処かにある筈だ。いや必ずある。明後日、戦車道の教官がお見えになるので、それまでに残り4両を見つけ出す事」

 

「して、一体何処に?」

 

角谷「イヤ~それが分からないから探すの」

 

適当過ぎだろう、手掛かり0って・・・・。

 

「何の手掛かりも無いんですか?」

 

角谷「無い!」

 

小山「アハハハ・・・・」

 

河嶋「では、捜索開始!」

 

開き直ってふんぞり返りやがったよこの生徒会長。小山先輩も流石に苦笑い浮かべてるし、河嶋先輩の号令でそれぞれ動き出した。この広報、完全に生徒会長のイエスマンだな。

 

武部「聞いてたのと何か話が違う、戦車道やってるとモテるんじゃ・・・・」

 

角谷「明日カッコいい教官来るから」

 

武部「えっ! 本当ですか!?」

 

角谷「ホントホント♪ 紹介すっから♪」

 

武部「~~! いってきま~す!!」

 

み・華「「・・・・・・・・・・・・・」」

 

八・清・安「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

西住と五十鈴だけでなく俺達も呆れる。武部、お前変な勧誘に騙されるなよ、おかしな生物と契約して魔法少女になろうなんて考えるなよ・・・。

 

角谷「さて、比企谷ちゃん達はどうする?」

 

八幡「どうする?って、まぁ俺達も探しておきますよ」

 

角谷「だったら何処かの班と一緒に行動してみたら?」

 

八幡「例えば?」

 

角谷「例えば、一年生組の4班とか」

 

八幡「あのノリと勢いには付いていけません」

 

“藤四郎兄弟達”や“電”達ならともかく、初対面でテンションの違う人間は勘弁。

 

角谷「んじゃバレーボール部の2班は?」

 

八幡「熱血体育会系は間に合ってますので・・・・」

 

イヤホント、“山伏”や“同田貫”とかで間に合ってますから・・・・・。

 

角谷「んじゃさ、歴史大好きな3班はどうかな? 比企谷ちゃんも加藤ちゃんも山本ちゃんも歴史に強いじゃん♪」

 

八幡「3班ってあの珍妙コスプレ集団ですか? 俺の日本史の知識はおさわり程度(ある程度ウソ)ですよ。清光も安定も幕末時代をちょっと知っている(沖田総司関連)レベルですし、あんなオタク&マニア組には敵いません」

 

しかもあの中の一人(黒髪のモジャモジャヘアに眼鏡を掛けたトランジスターグラマーな女子)、間違いない無く幕末時代のマニアだ。清光と安定がボロを出す可能性が有る。

 

角谷「それじゃ西住ちゃん達1班・・・」

 

八幡「さっきの西住達の様子見ました? 西住はさることながら、武部と五十鈴も俺達を警戒しまくってますよ。一緒に行ったら険悪ムード全開じゃないですか、そう言う会長達は動かないのですか?」

 

角谷「私達は指揮官としてこの場所でみんなを待つよ♪」

 

ようするに面倒事は下の者にやらせるのね、良い性格してるよウチの会長様は。

 

安定「(ボソボソ)ねぇ清光・・・」

 

清光「(ボソボソ)なに?」

 

安定「(ボソボソ)あのね、ヒソヒソヒソヒソ・・・」

 

清光「なるほどね、わかった。八さん! そろそろ行こうよ!」

 

八幡「おう、んじゃ会長、俺達はこれで。んで何処を探す?」

 

安定「森の方を行ってみようよ。宝物は森の中に有るって言うのが相場だしさ!」

 

八幡「あのな安定、お前変なテレビの見すぎじゃねぇのか?」

 

安定「そんな事無いよ! きっと戦車は森の中に有るよ!」

 

清光「ま、他にアテは無いし、行ってみようよ八さん」

 

八幡「清光まで・・・わかった行ってみるか」

 

安定「かくして、勇者八幡は森の中へ進んだ!」

 

イヤなんだよ安定そのモノローグ。つか俺が勇者なんて世界破滅するぞ。て言うかお供が剣士2名って、近接接近だけじゃねぇか、せめて僧侶だけでも加えようぜ。

 

なんて馬鹿話しながら俺達は森へ向かった。

 

 

 

 

 

~数分後~

 

八幡「何だこりゃ??」

 

???「ZZZ・・・ZZZ・・・ZZZ・・・ZZZ・・・」

 

俺と清光と安定は戦車を探して森を歩いていると、木漏れ日で横になって昼寝をしている女子生徒がいた。一年生位の小柄な背丈に五十鈴と同じ長い黒髪をして、顔には日除けの為か開いた本を被っている。寝息だけでも気持ち良く寝てるのが分かるわ。

 

清光「ねぇ八さん。確か今は選択授業中だよね?」

 

安定「なのにこの子こんな所で寝てるけど・・・」

 

八幡「大方サボりだろう、こちとら生徒会に目ぇ付けられて社畜ヨロシクな学生生活で苦労しているって言うのにいいご身分なこって・・・!」

 

清光「どうする? 起こす??」

 

安定「でもさ、無理矢理起こすのは気の毒だと思うよ」

 

八幡「ほっとくぞ、暇人に構っているほど俺らも暇じゃない」

 

俺達は寝ている暇人をそのまま放置して森の奥へ進んだがーーーーーー。

 

 

 

~十数分後~

 

八幡「迷った・・・」

 

森の奥へ進んだ俺はいつの間にか清光と安定とはぐれてしまっていた。勿論ケータイで連絡しようとしたが。

 

《現在電波が届いていないか、電源が入っていないため繋がりません》

 

この通りである。まったく、この事を長谷部に伝えてきつくお叱りをしてもらおうかと考えていると、視界に何かが入った。ソレに向かって歩いていくと。

 

八幡「マジかよ、安定の勘って本当に良く当たるな・・・」

 

目の前で見つけたのは古い戦車、確か『ドイツ戦車 Ⅳ号戦車』か。随分と古い戦車だな、第二次世界大戦でナチスの戦車だな。

 

みほ「比企谷くん・・・?」

 

八幡「あ? 西住?」

 

すると戦車の横に座っていたのか西住がいた。なんだよこの偶然、ん? 偶然か? まさかアイツら・・・・まぁとりあえず。

 

八幡「西住、まさかお前も迷子か?」

 

みほ「お前もって、まさか比企谷くんも?」

 

八幡「ハァ、お互いツイてねぇな。武部達と連絡とれるか?」

 

みほ「アハハ、実は携帯、寮に忘れちゃって・・・」

 

八幡「ケータイの意味ねぇじゃねぇかよ・・・」

 

みほ「ゴメンね、比企谷くんの方は?」

 

八幡「清光と安定に連絡したが、電源が入っていないのか通じない」

 

みほ「・・・・他に連絡できる人は?」

 

八幡「・・・・中学の方に妹がいるがまだ授業中だ。他に連絡できる奴は大洗には居ない、学園内で連絡を取れるのは清光と安定だけだ」

 

見える「えっ? 生徒会の人達は??」

 

八幡「あの人達は俺のケータイ番号なんか知らねぇよ」

 

それに教えてないし、学園艦の護衛艦の打ち合わせは殆んど生徒会室でやってるしな。

 

みほ「えっ? 比企谷くん、生徒会の人じゃないの?」

 

八幡「あぁ?」

 

ゴオゥ!

 

みほ「ひっ!!」

 

八幡「(シュン)おっとすまん、まったく心外で的外れな事言われてムカッと来ちまったマジですまん」

 

みほ「あ、こっちも、なんかゴメンね」

 

俺は西住から少し離れて腰掛ける、最終手段として護衛艦として来ている三日月達に連絡する事も考えとくか・・・。

 

みほ「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

お互い無言になるが、正直気まずい・・・・あぁ仕方がない。

 

八幡「なぁ西住・・・・」

 

みほ「な、なに?」

 

八幡「お前が戦車道をやりたくないって言ってたの、“去年の決勝戦の事”を気にしてたからか?」

 

みほ「っ! なんで、知ってるの?」

 

八幡「実は去年の決勝戦、俺も見ていたからな・・・・」

 

みほ「そう、なんだ・・・・」

 

そう俺は知っていた。西住の去年の決勝戦の起きた出来事を。

 

西住が去年までいた黒森峰は十連覇を目指して決勝戦でプラウダ学園とあたった、切り立った崖の道を行軍していた黒森峰チーム、西住は試合の勝敗を決める“フラッグ車”に乗っていた、しかしその日は生憎の雨で地面がぬかるんでおり、黒森峰の戦車1両が泥濘に転輪を取られ、崖から落ちて激流になっていた川に転落、西住は間髪いれずに転落した戦車に向かうが運悪くプラウダの戦車チームに見つかり、フラッグ車が攻撃されて黒森峰は敗退、記念すべき十連覇を逃してしまった。しかも敗退の原因は、“戦車道の家元である西住家の娘”が勝手な行動を起こした為だ。そんなスキャンダルをマスコミと言う名のマスゴミ連中が見逃す訳なく、西住はパッシングを受けてきた。

 

八幡「OG達やチームメイトからの非難、マスゴミからのパッシング、戦車道をやりたくない理由としては立派な理由になるな・・・」

 

みほ「うん、それにお母さんにも言われたんだ。“貴女は西住流にふさわしく無い”って・・・」

 

八幡「なるほど、実の親からもそんな事言われたら正にやりたくない理由の3連斬りだわな・・・・」

 

みほ「私、ただ“勝つだけの戦車道”がどうしても納得できなかった。でも、お母さんもお姉ちゃんもそんな私を“ダメな子”だと思ったんだなって思うと、戦車道が恐くなって・・・・」

 

八幡「・・・・何処の誰が“ダメな子”なんだよ?」

 

みほ「えっ?」

 

八幡「良いか西住、世の中にはな。“贋作”だって理由だけで弟に反発されている兄がいるし、“写し”だって理由でコンプレックス抱いてネガティブオンステージになっているヤツだっているんだぞ・・・!」

 

 

 

ー本丸鎮守府・虎撤の部屋ー

 

長曽根「へックシっ!!」

 

浦島「“長曽根”兄ちゃん、風邪? 大丈夫??」

 

浦風「風邪なら薬研くんからお薬を貰ってくるぞ?」

 

長曽根「あぁ大丈夫だ“浦島”、“浦風”・・・」

 

蜂須賀「“浦島”達に伝染すなよ、“贋作”!」

 

浜風「“蜂須賀”さん、そんな言い方は・・・!」

 

長曽根「気にしなくて良いぜ、“浜風”」

 

磯風「本当に大丈夫なのか“長曽根”?」

 

長曽根「あぁ、本当に大丈夫だぜ、“磯風”」

 

 

ー本丸鎮守府・中庭ー

 

山姥切「クシュンッ!」

 

叢雲「ちょっと“山姥切”、風邪でも引いたの?」

 

山姥切「イヤ、問題無い“叢雲”」

 

堀川「兄弟、ちょっと良いかな?」

 

叢雲「“堀川”?」

 

山姥切「どうした兄弟?」

 

堀川「うん、山伏兄弟が数珠丸さんとにっかりさん、それに“同田貫”さんと一緒に修行に行こうとしているから、僕も行こうと思ってね、兄弟もどうかな?」

 

叢雲「“山伏”と“同田貫”?! 本丸鎮守府の中でも修行&鍛練馬鹿コンビじゃない! て言うか“堀川”、“和泉守”と吹雪はどうしたの?」

 

堀川「“兼さん”は今日は“遠征”に行ってるし、吹雪ちゃんも“知波単”の護衛任務で出ているから大丈夫だよ」

 

山姥切「“写し”の俺なんかを連れていっても・・・」

 

堀川「そんな事言わないで兄弟! 僕も山伏兄弟も、兄弟の事を兄弟だって思っているんだから・・・!」

 

山姥切「しかし・・・・」

 

叢雲「あぁもう、めんどくさいわね! せっかくの兄弟からの誘いなんだから行って来なさいよ!」

 

山姥切「・・・・兄弟、構わないか?」

 

堀川「勿論だよ! 兄弟!!」

 

山姥切「わかった・・・」

 

叢雲「気をつけて行きなさいよ」

 

 

ー八幡sideー

 

八幡「だがな、ソイツらは自分の事をそんな風に言っても言われても、自分のやるべき事をちゃんと理解して、自分の成すべき事を成す立派な奴等だ。だから俺はソイツらを“贋作だ”とか“写しだ”とかで区別なんかしないし、ソイツらを“尊敬”している。ソイツらに比べたらお前の“ダメな子発言”なんて、今までエリート街道を歩いてきて挫折したお嬢様の愚痴みたいなモンだ・・・!」

 

みほ「・・・・・・・・・・・・」

 

はっ! しまった。

 

八幡「すまん、ちょっと熱くなってしまった」

 

みほ「ううん、ちょっと以外だったから・・・」

 

八幡「以外?」

 

みほ「比企谷くんって、加藤くんや山本くん以外の人達をそんな風に思っているなんて少し以外だなって」

 

八幡「フン、友人なんてあんまり多すぎると関係を保つのに気苦労が多くなるだけだ。ほんの一握りの友人が居ればそれだけで十分なんだよ」

 

まぁそう言いながら、現在は一握りで済まなくなってしまったが・・・。

 

みほ「そう言うモノかな?」

 

八幡「まぁ、俺の持論は取り敢えず置いといて・・・西住よ、お前自身はどう思っているんだ?」

 

みほ「え?」

 

八幡「あの時、あの決勝戦での事故の時、チームメイトよりも優勝を優先してれば良かったと思っているのか?」

 

みほ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

八幡「多分だけど、チームメイトを見捨てて優勝を優先していたら、いや寧ろそうしていたら、今よりももっと辛かったと思うぜ」

 

みほ「今よりも辛い?」

 

八幡「西住ってさ、“自分よりも他人を優先してしまうタイプ”だと思う。そんな西住がチームメイトを見捨てていたら今よりも苦しんでいたと俺は思うぞ」

 

みほ「そう、かな・・・?」

 

八幡「俺が勝手に西住の性格を考えてみたんだがな。西住、お前自身はどう思っているんだ? お前はあの時に見捨てておけば良かったと思ってるのか? 助けなければ良かったと思ってるのか?」

 

みほ「・・・・・・・・(フルフル)」

 

西住は少し考えると無言で首を横に振る。一年前の俺なら西住の行動を理解出来なかっただろうな、他人の為に行動する人間なんていない、人間なんてみんな自分本意な生き物だって思っていたあの頃の俺よりも、少しはマシになったのかな?

 

八幡「だったらそれが“答え”だ西住。俺の知り合いの中には、大事な人を助けたくても助けられずに、心に傷を負った奴等も結構いる。だがお前は助けられた。それは誇っていい所で有り、後悔するものではないぞ」

 

池田屋事件で折れてしまった清光も、病で刀が振るえなくなった沖田総司に何もできなかった安定も、“土方歳三”を守れなかった“兼定”も“堀川”も、坂本龍馬を守れなかった“陸奥守吉行”も、源義経と“武蔵坊弁慶”を守れなかった今剣と“岩融”も、刀剣男士達の中には前の主を守る事ができなかったヤツがいるからな・・・。

 

八幡「これからもあの決勝戦の事を責める人間が現れるだろうよ。だが、ここにお前のやった行動を支持する人間が少しばかりだが、居るって事は理解しておけよな・・・・ん?」

 

みほ「(ポタポタ)・・・・・・・・」

 

ふと西住の方を見ると、何故か西住が顔を俯かせて泣いていた。えっ? なんで? どうして? ヤバくない? これ誰かに見られたら俺が西住を泣かしたと思われるんじゃね? ヤベーイ! マジヤベーイ!! 俺の心のハザードトリガーが叫ぶ!

 

八幡「あの、西住・・・さん?」

 

みほ「あっ、ゴメンね・・・何か・・・そんな風に言って貰えたの・・・初めてだったから・・・」

 

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

親や姉、チームメイトにマスコミ、色んな人達から責められてて相当辛かったようだな。

 

八幡「西住、泣きたいときは泣いておけよ。変に我慢していると逆に辛いだけなんだ・・・」

 

みほ「うっ、うぅっ・・・! 比企谷くん・・・」

 

八幡「ん?」

 

みほ「ありがとう・・・」

 

八幡「・・・・・・・おう」

 

この時、俺と西住の距離感が少しばかり縮んだ気がしたのは、多分気のせいではなかった・・・・。

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