本当は二部もまとめて直そうと思ってたけど無理でした。自分が過去に書いた文読み返すのほんとしんどい。
20/9/08 本文を修正しました。
一話
ぼーっと、自分の眼が遮光カーテンを眺めている。クロカ選定のその深い藍色をバックに、柄の猫と、視界の左側でせり上がった枕の丘が奇跡的にも一幅の絵画のように合致して、瞳の水晶体に映っていた。
それに見惚れ、ぼんやり十数秒を消費した。そうしてようやく、ボクは自身がベッドの上で目を覚ましたことを自覚するのだった。
「……ねむい」
無意識に心境を口にしながら、この時期には少々厚めの掛布団をのける。続いて枕からも頬を引きはがし、丸まった身体を起こすと、ボクは四つん這いでぐうっと順繰りに伸びをした。ぱきぽき言う、腕、首、背骨。脚も股関節も凝りから解放され、と同時に習慣の自動操作が切れたために、ぺたりと腰がマットレスに落ちる。そして一つ、大あくびが寝起きの脳味噌からあふれ出た。
「ふぅぁ……今日は……朝かぁ……」
カーテンの隙間に見える朝日の匂い。閉め切られた室内に届く光量は僅かだが、しかしそれでも
まあ気分的な面はともかく、体調的には早朝起床などしない方がいいのだが。
「……夜までねてたい」
半ば夢の中に沈みながらそんなことを口走るくらいに、眠気と気怠さはまだ瞼の上に居座っている。睡眠時間も含め、朝の空気感が存分にボクの気力を削いでいた。
これが夜であったなら、もう少し寝起きも良かっただろう。しかし文句を言っても始まらないし、誘惑に負けて二度寝をするなんてのはもってのほか。ボクはふにゃふにゃ下がっていく頭と瞼の微睡みをどうにか持ち上げ、寝ぼけ眼を擦りながらぐんにゃり腰を捻った。寝台の逆側、空っぽになっているクロカの床を見下ろし、まつ毛の重さに瞬きした。
枕と、整えられた布団に手を差しいれる。温もりはもう残っていない。なればクロカが既に起床し、朝の準備を始めているのだろう。そんな中で一人のうのうと惰眠を貪るなど許されるはずもなく、故にボクは意を決する必要に駆られていた。
「うぅん……」
ため息代わりに再度背の筋を伸ばし、潰れた正座で痺れた脚をベッドから降ろした。床につき、じんわり戻ってくる足裏の感覚がカーペットの質感を思い出すまでしばらく呆け、待機の末にボクは夢現の緩慢で、身体を持ち上げるために後ろ手をついた。
が、腕を突っ張った瞬間、何かが腰を引っこ抜いた。
直立しようとする身体に反して腰回りが微動だにしない。とっさにそのことを理解できるだけの冴えは頭にも身体にもなく、たちまちバランスを崩して掛布団の上に倒れ込む。スプリングが軋んで、動物みたいな鳴き声を発した。
揺れと音にある種の安心感を見出してしまい、誘発される眠気。しかし抗い、それらが治まるまで耐えたボクの脳味噌は、遅まきにも痛覚を伝ってやってきた刺激に気付き、反応を示した。
「しっぽ……踏んだ」
ぎゅむ、と、マットレスに埋められている己の一部。
どうやら手をつく位置を間違えたらしい。というか、そもそも尻尾のことが頭に入っていなかった。
何をやってるんだ、と天井の模様を眺めながら思った。体勢故にまたあくびがこぼれ出る。
その目尻に浮いた涙を拭い、連続しそうな睡魔の信号を噛み殺してから、ボクは改めてベッドを離脱すべく身体を起こした。そのまま勢いをつけて一気に立ち上がり、よたよたとドアの方へ歩く。
もう踏んづけないよう、前に回した尻尾を抱えたままであるためにバランスは余計取り辛いが、しかしまたどこかに引っ掛けてしまうよりはマシだ。
ため息とあくびを融合させたようなよくわからない息を吐き出して、たどり着いたドアノブを回したボクは、未だ身を蝕む眠気の中で尾の先の毛をいじりながら、洗面所を目指した。
今現在、ボクとクロカが居を構えるのは、アメリカのとある都市、そこにそびえたつ高級マンションの一室だ。
『十二支ん』なる著名なハンターが経営する警備会社が入っているため、セキュリティーは標準装備で厳重。そこからさらに自前で『神字』と仙術による術式を施し、魔法的な守りも固めている。もちろん隠密の面でも抜かりはなく、あらゆる手段に於いて、ボクたちがこの部屋を本拠地にしていることに気付き、干渉することはすさまじく難しいだろう。隠れ家としてここ以上に適しており、且つ快適な場所はそうそうないと、自信を持って断言できるほど、ここは安全だった。
そんな手塩にかけた一室故に、この中では大概のことがやり放題だ。例えばボクが修行のために『念』を使っても気配は欠片も外へは漏れないし、秘密に関わる話も盗聴される恐れは皆無に等しい。
すなわちここに居る限り、ボクは『フェル』ではなく『ピトー』として、煩わしい様々な変装用具から解放される。わけなのだが、
「尻尾のことまで忘れちゃってるようじゃ、拘った意味ないにゃぁ……」
最近の仕事三昧のせいで、どうやらボクの認識は変装のほうを通常と捉えてしまっているようだった。
洗面台の鏡に映った自分を見ながら、ボクは気怠く片瞼だけを持ち上げた。
耳も尻尾も、あとそれから手も、隠していない状態がむしろ落ち着かない。連続した仕事中、ずっと『フェル』でいなければいけなかった弊害だろうか。薄い寝巻も、布団の熱が冷めた今となっては生地の薄さが違和感だ。
蛇口をひねり、手のひらに受けた水の冷たさもそう。手袋越しだとなかった液体の肌触りが、ぶるりと神経を撫でてくる。ダメ押しに、指が四本しかないことすら奇妙に感じた。
かなりの重傷だ。慣れというものは、斯くも恐ろしいものなのか。このままでは熱帯地方、もう一度京都なんかに行ってしまえば、今度こそ帽子も上着も脱ぎ捨ててしまいそうだ。
あるいはそれは、ただ寝ぼけているだけなのか。
手に溜めた冷水で顔を洗い、タオルで拭いて、瞼に冷たい棘を打ち込む。しかしそれでも気を抜けば下がりそうな重たさは止まず、ボクはもう一度水を汲み、また顔へ叩きつけることを繰り返した。
そうやって何回かするうち、少しずつ頭も目覚めてきて、色々な感覚にもスイッチが入り始める。鼻先が冷えて出たくしゃみの拍子に蘇った嗅覚は、それの筆頭だった。
ふと、辺りに芳ばしい匂いが漂っていることに気が付いた。恐らく、食品の香り。クロカが何か作っているのだろうか。
「料理、ヘタクソなのに……?」
いやもしやこれは、何かが焦げるにおいなのではなかろうか。
キッチンと、繋がったリビングは洗面所のすぐそばだ。ちょっと濡れてしまった前髪も急いで拭いてから、ボクはドアを引き開けた。
しかし杞憂。飛び込んだキッチンでは、特に火急の事態などは起こっていなかった。そもそも鍋やフライパンは火にかけられていない。いつも通り、使った痕跡が見つけられないくらいに整然と、コンロには薄い埃が積っていた。
そしてにおいの発生源、棚に置かれたちっちゃな機械には、ついさっき適当に水洗いされたような跡。こぽこぽと動作の余韻を引きずる機械の、その単一的な用途を鑑みれば、においの正体は明らかだった。
なんということもなく、その焦げ臭くも芳ばしい香りは、抽出されたコーヒーのものだったのだ。
久方ぶりに起動したブランクをものともせず、コーヒーメーカーは耐熱ガラスのカップの八分目までを黒い液体で満たし終えている。
ボクは肩をなでおろし、持ち手をつまんで取り出した。もうもうと吐き出される香りを含んだ湯気を直に嗅いでみれば、頭の奥にバチンと痛撃を浴びせられたような心地がした。
つまるところ、クロカもやはり眠かったのだろう。
それで数回使って以来インテリアと化していたこれをわざわざ掃除し、カフェインをそこら中に巻き散らしているわけだ。缶コーヒーでも買ってくればいいのに、と正直思わないでもない。
クロカもボクと同様、まだ頭が回っていないらしい。そんなことを笑いつつ、つい取り出してしまったコーヒーの原液をどうしようかぼーっと考え、しばらくしてふと思い出すと、ボクはカップを片手に冷蔵庫を漁り始めた。レトルト食品とラップのかかった食べ残しをかき分け、やがて袋入りのベーグルを探し当てる。
好きでもないのにコーヒーメーカーを買ってきた黒歌曰く、朝はコーヒーと、このベーグルで済ませるのがおしゃれらしいのだ。さっぱり意味がわからないが、せっかく淹れてくれたことではあるし、倣って体験してみるのもいいかもしれない。
芳香剤としてならまだしも、この苦いだけの泥水を飲むと考えると気分が塞ぐが、しかし試さなければわからないことだってあるだろう。
一つ大きな深呼吸をした。それからベーグルをかじり、咀嚼しながら湯気と黒の泉を見つめる。口の中で順調に堆積を減らしていくベーグルのタイムリミットで決意を固め、そして一気にコーヒーを呷った。
「ッッ!!!」
やっぱりボクは、まだまだ寝ぼけていたようだ。
熱湯に舌を火傷した。
「う……んぐ……ぷはぁ、い、
尻尾が跳ねあがり、毛がぶわっと広がっていた。当然の帰結。呑み下して放り込んだ胃が茹っていくのがわかるくらいの熱量だった。飲んだ時唇に触れた熱気だけでも危ないことはわかるだろうに、我ながらバカとしか言いようがない。味覚が焼かれて苦みがわからなかったことが怪我の功名と言えばそうだが、そんなことなど慰めにならず、ボクは頭を開いて脳味噌を直接ひっぱたいてやりたい衝動に駆られた。
が、もうこれ以上の失態はない。なぜなら身体を内側から引っかいた痛みが、頭の中の眠気を完全に消し飛ばしてしまったから。そして何より、やっぱりコーヒーなんてろくでもないと、揺るぎようのない確信を心に抱いたからだった。
「
出しっぱなしの舌を冷やすついでに呟いて、ボクはベーグルの二つ目を取り出した。口を縛って冷蔵庫に戻し、戸を閉めると、再度両手にコーヒーとベーグルを装備。八分目から七分目まで、少しだけ減じてしまった泥熱湯をこぼさぬよう気を付けながら、ボクはキッチンの仕切りを潜り、リビングに出た。
すわ火事かと、鈍い頭で焦るあまりに気付かなかったが、クロカはそこに、テレビの前にかじりつくようにして胡坐をかいていた。
両手を広げたほどもある大型の液晶モニターからの光が、見える彼女の背中に後光を纏わせている。一瞬、朝のニュースでも見ているんだろうと思って、しかしすぐにそうではないことに気が付いた。カーテンを閉め切り、灯りもつけずに熱中するその姿と、液晶が映し出す映像は、明らかに寝起きに想像で描いた認識と様子が違っている。
ボクは舌を引っ込め、声を掛けようと吸った息をため息に変えた。なにせ液晶は忙しなく瞬いているのに、肝心の音がない。髪の毛に溶け込む黒のヘッドホンでしっかりと、声も届かないくらいに没頭しているからだ。しかも周囲には、某有名エナジードリンクの空き缶と、額に貼るタイプの冷却シートが空き箱で転がっている。
そして内容、クロカの背ではほんの少しも隠せない液晶テレビの大スクリーンで動いていたのは、紛れもなくゲームの画面だったのだ。
ここまで目撃すれば、嫌が応にも認識の誤りを理解してしまう。ボクは二度寝しなかったことを結構本気で後悔した。
そのタイミングを見計らったように、クロカが呻いて手のコントローラーを投げ捨てるのだから、喉が詰まるのもさもありなん。ボクは食べかけの方のベーグルを口の中に押し込み、同時に零れかけた感情の諸々を呑み込みながら、
「あー、勝てない倒せないぃ……なんで二体同時にボスが出てくるのよぉ。隙が少なすぎて被弾がマッハ、回復の減りもマッハ……はあ、どうしよ。NPC呼んで片っぽターゲット取ってもらうとか……ああ、必要なアイテムなくなったんだった……またネズミ狩りに戻るのもめんどくさいし……ていうか、また呪われるの嫌だし……わたし石化フェチじゃないし……ふへへ……篝火のバケツメット殺せば、もらえるかなぁ……」
ゲームの中身を知らないからでもあるが、それを差し引いても尚意味不明の台詞を口に、クロカは不気味に笑う。同時に力が抜けたのか、ばたんと背中をカーペットに倒した。ヘッドホンも、頭から外れてそこらに除けられる。
「……あ」
それでようやく、クロカはボクの存在と、抱く感情に気が付いた。
「おはよ、クロカ」
「お、おはよう、ゴザイマス……」
至極いつも通りの調子で言うと、充血気味の眼がボクと合い、そして泳ぎ出す。額の冷却シートを剥がして丸め、彼女は怖々と間投詞を伸ばした。
「えーっと……ピトー、もしかして怒ってたり……する……?」
「……別に?」
それ怒ってるやつじゃん、と言いたいことがありありと見て取れる気配と口角の歪みっぷりを披露するクロカは、しかし言葉を呑み込んで身を起こした。今度はきちんと正座をして、うっすらクマの浮いた顔は、ボクの手に持つコーヒーに眼を付けた。
「こ、コーヒー持ってきてくれたんだ、ありがと。いやね、エナドリと冷えピタ使い過ぎてあんまり効かなくなっちゃって……だから新しい刺激を、と……思って……」
「何してるの?」
訊いてやると、たちまちクロカの眼はボクから逸れた。
「……ゲームです」
「いつから?」
「昨日……ピトーが眠ってから」
徹夜だ。紛うことなき徹夜。気の休まらない環境での長期間の仕事が終わり、ようやく己の寝床でゆっくりと休息を取ることができる、そんな日に、ゲームをするため、徹夜。
気を遣って起きることになった原因がそれでは、クロカに対してだろうが、思うところを露にしたっていいだろう。
だからボクは、また笑みを深くした。
「怒ってはないんだよ。イラっとしただけでさ」
「……ハイ」
「目が覚めたら隣にクロカが居なくて、眠かったけど、でもキミが起きたならって思って我慢したんだよね。それだけだから、うん、クロカが謝る必要はないよ」
「イエ……私が悪うございました」
「『謝る必要はない』ってボク言ったのに、なんでクロカは正座して謝ってるのかにゃ」
「その、それは……」
借りてきた猫みたいに恐縮するクロカは、後ろめたさを全開にしながら視線をあちらこちらに飛ばし、もにょもにょ口の中で攪拌する。そして、上目遣いにボクを見上げた。
「夜更かし、しちゃったから……?」
最後の最後に疑問形が入ったことには、まあ目を瞑ることとしよう。
ボクの無感情な笑みに落ち着かぬ様子のクロカへ、大きなため息を吐いてやった。
「夜更かしっていうか、疲れたら少しでも長く休息を取るべきって、クロカが言ったじゃない?だから徹夜してたなんて思わなくてさ」
「……言ったっけ、そんなこと」
脂汗の滲む顔が、段々変わって怪訝そうな表情で遮る。ボクはちょっとだけ眉根を寄せた。
「言ったよ。まだ冥界にいた頃、『巣』で喧嘩した前の日。……憶えてない?」
「お、憶えてない……。だって、あの時いっぱいいっぱいだったんだもん……」
「……怒ってないよ。別にね」
怪訝に不服を加えたクロカに、ボクは変わらない声色を返す。そしてまた跳ね返ってくる前に、しゃがんで耐熱ガラス器入りのコーヒーを差し出した。
彼女の眼を見つめて、捉えたまま。
「ほら、とにかくまずは目を覚ましたら?ちゃんと頭が働いてたらそう苦戦するほどでもないと思うよ、そのボス」
「まあ確かに、ここまでは割とサクサク進めてたけど……」
抱えるように受け取って、そして何かに気付いたのか、クロカは一瞬眼を落とした。しかしそれは少し恥ずかしそうで、ボクの内心は杞憂に落ち着く。
「……これ、ピトーも飲んだの?」
「うん、ちょっとだけ」
容器の縁、コーヒーが伝った跡を気にして見つめ、紛れた熱気で頬に色を乗せると、振り払うようにかぶりを振る。そして口をつけ、一気に傾けた。
末路は言わずもがなである。
「あっちゅひぃ!!!」
クロカもボクと同じ苦しみを味わえばいいのだ。
悶絶しつつも揺らさず抱える容器の上にベーグルを置いてから、ボクは立ち上がって少し離れたソファーにどっかり身を投げた。
さて、と。
フラストレーションの解消も為したボクは、残ったベーグルの欠片を口に投げ込み、オーク材のテーブルから端末を取り上げる。恨みがましいクロカの視線に知らん振りをして、起動した画面に目を眇めた。
情報収集。『電脳ページ』や『ハンター専用サイト』なんかでやる本気のそれではないが、一般のニュースサイトにも十分価値あるものは転がっている。特にここ最近はそれが顕著だった。
異形によるもの、人外共が隠しきれずに巷間へこぼれ出る不可解の量が、把握しているものよりずいぶん多い。京都がそうだったように、北欧、ギリシャ、中国、インド、ルーマニアと、世界中で頻発していた。人の世ではほぼすべてが都市伝説や怪異として面白おかしく扱われているが、そんなエンターテインメントじみたものだけでも、人外の存在を知る者からすれば立派な情報である。故に、情報料を払って詳細を買うまでもなく、ちょっと頭を働かせれば起こったことはすぐに察せられるのだ。
無論完全ではないが、下手に巻き込まれないよう、大まかにでもそれらの全体を頭に入れておくことは重要だ。
トップページにでかでかと掲載された、このドリームオークションの特集からだって明らかな矛盾が見て取れる。いかにも大衆向けのゴシップ記者が書いたような記事には、オークションの開催が早まったのはなぜか、という話題が、結論を放置して延々と根拠のない推論だけで回されている。のだが、その無い中身は無いからこそ、主題と合わせて露になっているものが様々だ。
普通、オークションがこのような中途半端を晒すはずがないのだ。正規と、表には知られない地下オークションには、『マフィアンコミュニティー』、その長たる『十老頭』が深く関わっている。無駄にプライドの高い彼らが開催日時という大前提的な方針を簡単に曲げるとは考え難く、しかし実際曲げられているのなら、それは面子よりも重要な
問題はその
それは『十老頭』、マフィアのやり口ではない。むしろ悪魔共のそれによく似ていた。
実際のところ、悪魔のせいであるかはわからないし、『マフィアのやり口ではない』と断言できるほど彼らを知っているわけでもない。その可能性が高いだろうという主観と推測だ。確証を得るためには一歩進んで情報を買うか、現地に飛んで調べる必要があるだろう。
しかしボクはこれの真実など興味がないし、元よりそこ、ニューヨークを再訪するつもりがない。諍いがあったかもしれない、という認識だけで警戒するには十分なのだから詳細を知る必要はなく、かつての猛吹雪と戦闘が腹立たしくもボクの好奇心を制してしまうのだから、そこに関わろうと思えないのだ
それに、別の問題もある。
(カタログ、1200万だけでも……ちょっと今は厳しいにゃあ)
金欠なのだ。払えないことはないが、しかし躊躇せざるを得ない程度には懐が肌寒い。主にクロカのせいで。
この四年で貯めに貯めた口座の数字を、その総量から見れば限りなくゼロに近いほどにまで放出してしまったがために、今は少々神経質な金銭感覚を保たなければならなかった。直近の報酬をすべて貯蓄に回しても、その穴は僅かも埋まらないほど深い。一般基準ならともかく、ハンターで言えば今のボクたちは紛れもなく貧乏だ。
だから万一のためにも一つおいしい仕事がしたいなあ、と、そんなことを考えながら、ボクは稚拙なニュースの数々をスクロールして流し読んでいたのだった。
だがしばらく続けても、有益で真新しい情報はほとんど見つからなかった。平和で結構なことだが、それではあまりにつまらない。意気を取り戻したクロカのゲームプレイを眺めていた方がずっと有意義だったろう。
思ってしまって落胆が湧き始め、ボクは情報収集という名の暇つぶしに飽きを見出しつつあった。メールの通知が来たのは、ちょうどページの終わりまで来て、閉じようとしたその時だ。
「……んあ」
飛び出したアイコンに操作が重なり、サイトを閉じるではなくメールのアプリを開いてしまう。暇つぶしで初めての情動だ。実に下らない初めてに鼻を鳴らし、ついでに新着のそれを開く。差出人は、いつもの仕事の仲介人だった。
新しい仕事。そしてこの仲介人が持ってくるのは、大抵が人外に関わるものだ。はぐれ悪魔の討伐だったり、邪教集団の殲滅だったり。つまるところ、得意分野の依頼。
殺せばいいだけだから割はいいし、殺してもいいから気分もいい。受けよう、と内容も見ないうちから即断して、決まり文句の挨拶を飛ばし、ボクは本文に眼を走らせた。
そして一瞬、決断が揺らいだ。
「よりにもよって、ねえ……」
高揚感をがっつり下げてきた依頼主の名前を、もう一度しっかりなぞる。
『リアス・グレモリー』と、そう記されていた。
四年前の京都以来、顔を合わせたことはもちろんないが、それでも未だ、『できることなら責め苦の上に殺してやりたい』悪魔の上位に位置する、赤髪のアイツ。しかも内容は殺しなんかではなく、戦闘技術の指導をしてほしい、などというものだった。グレモリー本家からでなく奴個人の依頼であることが、拍車をかけて癇に障った。
だがなればこそ、受ける以外に選びようがないだろう。風のうわさで聞いた、シロネが赤髪の眷属になったという話。当時ずいぶん気を揉んでいたクロカのためにも、彼女に会う機会をふいにするわけにはいかなかった。
「――ぃやったぁあ!!ようやくやってやったわこのおデブ!!なーにが第二形態よ、一人になれば片手でちょちょいのちょい!!ねえ見てた?ピトー」
だからボクは、ボスを撃破した喜びでバンザイしながら背を反った彼女に、まっすぐ眼を向けそれを告げた。
「見てなかったけど、そんなことより仕事だよ。リアス・グレモリーが、シロネに修行をつけてほしいってさ」
「……修行?」
歓喜の表情が、固まったまま繰り返した。衝撃を呑み込もうとしているようで、プツリと途切れた感情の発露を眼にしたボクは、しかしわかりきっている返答が故に気に留めず、端末を叩き返信の文面を書き始めた。
「期間は夏休みの終わりまでって……日本のは九月だっけ。二ヵ月もない期間で強くしろだなんて、今のシロネがどれだけできるのか知らないけど、無茶苦茶だにゃ。どうしよう?さっさと向かって時間取ろうか?」
ゆっくりと語らいたくもあるだろう。だがそう考えたボクの指は、次の瞬間、いかにも不満そうなクロカの声色に、その動きを止めた。
「えぇー……もう次のお仕事するの?無茶な依頼なら断っちゃいましょうよ」
戸惑いは防ぎようがなく、顔を跳ね上げあっけにとられるボクをよそに、不満顔のクロカはぐでんとひっくり返って机の上に頬杖をついた。
「だってめんどくさいし疲れるしゲームまだ中盤だし……駒王ってただの地方都市でしょ?どうせ働くならリゾートとか行けるお仕事探しましょうよ、遊びに行く富豪の護衛とか。私、そういうのがやりたい、にゃん」
「……そう?」
かわいらしく小首を傾げてみせるクロカに、ボクは曖昧に微笑んで見せる。それから再び、端末の画面に眼を落した。
少々、感情の整理が難しい。京都の時はあんなにも心配していたのに、と不思議に思うも、乗り気でないことに安堵してしまう自分が思考の邪魔をする。クロカがそう言うのならそれでいいじゃないかと、都合のいい理由がその要因に蓋をしてしまっている。
それで終わってしまうなら、クロカの考えを、気持ちを、想いを、理解できていないも同然だ。
ボクはクロカと、同じになりたい。褪せる気配も叶う気配もない衝動を抱えたまま、ボクはしばらく釣り合いの中心で揺れ動いた。
ふと、八坂とのやり取りを思い出した。
九重が、何でも一人でやりたがる『いじっぱり期』を迎えたという話。手順を知りもしないことまでやろうとするので、やっぱりできずに大泣きして困るが、それが余計に愛おしい。そんな近況報告。
思えば曹操も似たようなものだ。口で言ったことが本心とは限らないということは、人にすれば全くおかしくもないだろう。八坂と九重のように、血のつながった家族であればたちまちのうちに真意を見透かしてしまえるのかもしれないが、そんなものなど持たないボクは思考を回して見つける他ない。
だから想像してみた。妹への想いが、果たしてそう簡単に消えるものなのか。
クロカが、生まれて以来ずっと守ってきた、シロネという大切な存在。裏切られたが、しかし京都でのあの眼差しは確かにシロネを案じていた。つまり愛していたのだ。
離れていても想わずにはいられない、その気持ちはボクが秘める『王』への想いと十分似ている。そも生まれておらず、故に決して会うことはできないのだが、それでも心の奥深くに根付いて消えることはない。魂にまで焼き付いた忠誠が消えることなど、ありえなかった。
恐らくボクのその楔と同じくらいに強いクロカの想いが、たったの四年で消えうるのだろうか。
(……いや)
消えるはずがないだろう。どれだけ楽観的に解釈しようと、その結論だけは変わらなかった。
ボクの悪魔への憎悪慮ってくれたのであろうことは嬉しくあるが、そのためにクロカが自身の気持ちを捻じ曲げねばならないとなれば話は別、本末転倒だ。ボクは、クロカのために生きている。
この場合、
「でも、やっぱり引き受けにゃい?こんなに平和な依頼なんてそうそうないし、それに報酬も、アイツからなら結構搾り取れるよ、きっと」
半ばこじつけめいた理由だが、それでも正解であるはずだ。ますます不満そうに唇を尖らせるクロカに内心を揺さぶられながら、ボクはバタバタ暴れる自分の尻尾を意識して押さえつけた。
「そりゃあまあ、危なくなることはないでしょうけど……それを言うんなら護衛に討伐のお仕事でも、京都のアレ以上に危なくなったことなんてないじゃない。殺されかけるくらいのも、あの時が最後だったし。それに――」
クロカが懐から長方形のカードを取り出す。抓んでひらひら見せびらかされのは、『ウタ』の『ハンターライセンス』だ。
「プロハンターになったんだから、仕事なんて選びたい放題でしょ?そこまで報酬に拘らなくてもよくない?」
「……そうもいかないよ」
口座内の数字が脳裏をよぎり、振り払って鹿爪らしいふうを纏ってから、続ける。
「クロカ、この前すごく高いゲーム買ったでしょ?ほら、ハンター専用の~とかいううたい文句のやつ。依頼主がたまたま持ってて、それで富豪のバッテラと競りみたいなことしたじゃない?余裕があるふりしてたけど、あれでボクたちの全財産、ほとんど持っていかれちゃったんだにゃ」
「んぬっ!?」
変な具合に喉が鳴って、言葉を詰まらせたクロカが目を丸くする。その手からライセンスが零れ落ちた。ボクはそれを拾い上げた。
「ニューヨークのオークションに出るそれには手を出さないって約束で手を引かせた時にはもうギリギリでさ、あそこで頷いてくれなかったら今頃ボクたち破産だよ。あれは久しぶりに緊張したにゃぁ」
「だって……レアゲー欲しかったんだもん……」
「別に怒ってるわけじゃないよ」
気まずそうにむくれるクロカに、ついさっき口にした言葉と声色で微笑んだ。
眼前まで伸ばした尻尾にクロカのライセンスを乗せ、弄ぶ余裕を見せつけながら、眼で示す。
「お金は使ってこそって言うし。けど今何か入用になったら、これを質入れでもするしかないっていうのも事実。お金の余裕は早いところ取り戻さないとだよ、クロカ」
「……だからって、悪魔に関わって稼ぐ必要はないんじゃない?例えば他にも……地下オークションでマフィアに雇ってもらうとか……」
「拘束期間の割に実入りが少ないし、何よりボク、アイツら嫌いなんだよね。下品な視線が鬱陶しくてさ」
曰く、『色気たっぷりの気だるげなお姉さん』であるらしいフェルの印象は、ほとんどが男で占められたマフィアの構成員たちにとって、欲の対象になってしまうらしい。二、三人を締め上げれば手こそ出してこなくなるが、全身を嘗め回す視線は何をしようがなくならないのだ。
男ってそういうもんよ、と、ボクほどの数ではないものの、その豊満な胸で好色の注目を集めるクロカは笑って受け流していたが、ボクはどうにも無視することができず落ち着かない。これがフェルの姿の宿命であるのなら、やっぱりこれはパリストンの失敗、いや、嫌がらせなのだろう。解決しようのない事態であるところが実に奴らしい。
副会長に就任して以来、ますます調子づくようになった奴を想像の中で壊して晴らしつつ、ボクは息を吐いた。
くるくると、しっぽの上のライセンスを回して遊ぶ。それをじっと見つめるクロカが、表情を一層『気まずそう』へ寄せた。
「そんなに……お金、まずいの……?」
「うん」
「……どのくらい?」
「昨日までの仕事でようやく衣食住の不安がなくなったくらい」
一年分と見積もって、ほとんどがここの維持費で消える。だから、賄賂工作エトセトラ、そういう類に手を回せない現状。万が一の命綱が、一つ外れているようなものだ。
もちろん他にも保険は掛けてあるし、危機の到来が目前に迫っているわけでもない。が、お金はいずれ貯まるのだとしても、身の安全にかかわる以上、早いに越したことはないのである。
そういう建前で不安を埋め、クロカのためになるべく押し殺す。机の上に半分突っ伏して頭を掻く彼女の渋面に、ボクは最後の一押しをすべく顔を寄せた。
尻尾がライセンスを落とし、小さく鳴った音がクロカの注意をボクに引き付ける。
「シロネの指導っていうなら当然仙術のことだろうし、その負担は丸々クロカに行くと思う。ボクはあんまり手伝えないだろうから、クロカが嫌だって言うならそれに従うけど」
言うと同時に眉を下げてみせるのは、どうやらやりすぎだったらしい。クロカの眉間に寄ったしわが一瞬にして解け、顔を上げるまでをやってから、彼女は思い出したように視線を逸らした。
「別に、教えるくらいなら負担でもないけど。ネテロみたいに偏屈じゃないならなおさら……私のせいでお金が足りないなら、文句なんて言えないじゃない」
「じゃあ、これ引き受けてもいい?」
少しだけ申し訳なくなりつつ訊くと、「……うん」としぶしぶの小さな返事が返ってくる。円満とは言い難いが、しかし言質だ。
気が変わらぬうちにと、ボクはそのまま端末を叩くことに集中した。教科書に載っているお手本の文章のように、無心で了承の意を綴る。
クロカが、独り言のように諦めの吐息を吐いた。
「まあ、しばらくは殺伐なことばっかりしてたし、ぬるま湯浸って教師っていうのもいいかもね。簡単な内容でいっぱいの報酬。そんでもってグレモリー絡み。……ねえピトー、これってまるであの時みたいじゃない?」
思えば確かに、と一瞬手が止まり、クロカは「でしょ?」と苦笑した。縁起は、確かに悪かった。
などと軽んじていたら、
「ものの見事に
「……さすがにこんなのを予想したわけじゃないからね?」
と二人でぼやきながら、ボクたちは夜の街を大急ぎで駆け抜ける羽目に陥っていた。
節約のために飛行機と電車で来たのは間違いだったと、そう後悔せずにはいられない。もっと早くにこの地方都市、赤髪悪魔の住まう駒王町についていれば、たぶん曹操くらいなら援軍として引っ張ってくることもできただろう。無手の武闘にてクロカを抜き去り、全力の試合でも五分を演じられるまでになった奴がいれば、そっちの面でもずいぶん楽ができたに違いない。
だが生憎、引っ張ってくる時間はないし、そもそも事は既に始まっている。
ボクは近道のために住宅街の屋根を走りながら、目的地たる駒王学園の異常を見つめた。
敷地を丸ごと覆う結界。その中では、間違いなく戦闘が繰り広げられていた。
力を振るっているのは、恐らく堕天使。それも最上級に類する格の高い者だろう。それほど出来のいいものではないとはいえ、結界の障壁を突き破って尚強烈に主張する気配は、そう確信できるほど強大なものだった。
普通であれば、それに向かうではなく、逃げることを選択していた。
いずれあの結界は瓦解し、余波だけでもこの街に壊滅的な被害を起こすだろうが、しかし知ったことではない。ボクたちが日本に来たのは指導の依頼のためであり、人外狩りをしに来たわけではないからだ。ただ働きはごめんだし、それが危険なものともなればより然り。
だが今ボクたちはその選択肢をなくし、割に合わない戦いへ赴かざるを得なくなっていしまっている。堕天使の大きな気配に呑み込まれながら、か細くか弱く、しかし記憶に焼き付いたモノであるが故に目に留まったそれが、早く早くと足を急かし立てていた。
つまり、結界の中で強大な堕天使と戦っているのは、シロネと赤髪たちであったのだ。
知らない気配がいくつか混じってはいるが、それらを加味しても明らかに勝利できる見込みはなく、全滅は時間の問題。他はともかく、シロネが死ぬことは、避けねばならなかった。
ならば早く。気が進まなくとも、とにかくただ、それを防ぐために。
軽口のようなぼやきを吐きながら、だから速度だけは緩めなかった。
「――どうする?」
数歩分遅れて続くクロカが、ふとそんなふうに訊いた。ちらと振り向き、首を傾げるのもつかの間、意味していることに気付く。
いよいよたどり着いた結界の間近、視界が通った学園の校門に、術者らしい悪魔が数匹固まっているのが見えた。
どれも幼く貧弱で、且つ制服らしきものを着ていることを鑑みるに、やはりまともな対応はできていないのだろう。援軍はどうやら、嘆息ものだがボクたちだけらしい。
転移なりなんなりで寄こせばいいのに、それもない。理由は知らないが、この様子では事が済むまでに戦える悪魔が来ることはないかもしれない。全部、ボクとクロカで片付けねばならないということだ。
「もういっそ、帰っちゃう?」
苦笑いを漏らしてしまう気持ちもわかる。それでも尚、やらねばならないということも。
「冗談、って言わずに済んだらよかったんだけどにゃ」
クロカは苦笑に諦めを滲ませた。
「ま、そうよね、お金稼がないとだし。……依頼主が死んだら、日本に来たの無駄足になっちゃうもの」
未だ頑なな建前を口にして、クロカはボクの前に出た。屋根伝いから道路に降り立ち、結界の前までたどり着くと、その赤い水晶質に手を触れる。足音を殺さなかったことも相俟って、悪魔の一匹がその時ようやくボクたちの存在に気が付いた。
何やら喚く眼鏡の悪魔が、それに反応した他を制して焦燥の表情で寄ってくる。
「貴女たち、ここで何をしているのですか!?と言うより、なぜここに来れて……いえ、今はそんなことどうでもいい、すぐに去りなさい!今この学園は、ただの人間が近付いていい場所では――」
「ふぅ、もう行けるわよ、フェル」
眼中になく、取りついた結界から身を離したクロカ。そこに、
やり遂げたふうに額を拭うクロカは、眼鏡悪魔のその様を、可笑しそうに笑う。
「へなちょこ結界だったから、壊さずに穴あけるの大変だったわ。いいセキュリティーしてるわね」
「あ……貴女たち、何者なのです……?ただの人間では……」
呆然と呟く悪魔に、今度はボクがそれを示す。『フェル』の『ハンターライセンス』。
「ハンター……?もしかしてリアスが言っていた……あっ!ま、待ちな……待ってください!」
聞く義理はなく、ボクたちは結界にあけた穴を潜って敷地の内に入り込んだ。外で感じたものの比ではないくらいの圧力が全身を覆うが、身を震わす要因にはなり得ない。とうとう直に眼にしたその正体を、追おうと手を伸ばしたまま固まっていた悪魔が叫んだ。
「敵の首領は堕天使コカビエル!聖書にもその名が刻まれたほどの手練れです!……お気をつけて!」
開けた校庭に、見知らぬ顔がいくつか。ほとんどが悪魔だが、驚いたことに聖剣使いらしい人間もいる。そしてシロネは、ほとんど『気』を空っけつにして、赤髪悪魔に肩を借りていた。
皆が皆、ぜいぜい息を荒げている。その上空で、十枚羽の堕天使、コカビエルが嗤った。
「――先の三つ巴の大戦で死んだのは魔王共だけじゃぁない。我らが父、神もまた、同様に死んだのさァ!!」
狂気じみて眼をギラつかせる大ガラスの哄笑に、聖剣使いとシスター服の悪魔が膝を折った。三大勢力の関係者であれば皆知っているものと思っていたが、どうやらそうではないらしい。しかしまた、それもどうでもいいことだ。
「さ、ちゃちゃっと片付けちゃいましょ」
「怪我しないようにね」
互いに言い合うと、不敵に笑んでボクたちは、救うべく戦場に足を踏み入れた。
祝 更新再開
レイナーレとライザーくんをすっ飛ばしてコカビーからのスタートです。どうでもいいですがこの間まで『コカビエル』を『コビカエル』と読んでいました。新種の両生類です。あとライザーとレイザーってすごく紛らわしいですね。
そんでもってまたお知らせ。二部では不定期投稿として書け次第サイト様にぶん投げておりましたが、それをちょっと変えてみようかと思います。区切りのいいところまで書いて一気にドバーする予定なので、再開と言っておきながらまたしても更新に間が開きます。よろしくお願いします。以上です感想ください。