主なきノラネコたちの家   作:もちごめさん

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脱字報告ありがとうございます。


九話

「……あの技は、少なくともゲームでは封印しておくべきものだ。なぜ今の今まで放置されていた?誰も注意しなかったのか?悪魔とはこれほど非常識な連中だったのか?」

 

「ああ、そうだな。わかったから少しは落ち着け、曹操」

 

 戦闘フィールドから帰ってずっと俯きぶつぶつ呟くばかりの曹操に、ゲオルグは自身のローブをかけてやりながら呆れ半分でそう言った。引き締まった裸体が隠れ、それによって女性陣、ジャンヌとルフェイとそれから曹操と共に帰還したクロカも息を吐き、ようやく視線の自由を取り戻す。

 ボクも建前的に逸らしていた眼を戻し、精神的な負傷が激しい裸ローブの奴へ微笑みかけた。

 

「スタジアムの映像で見てたけど、モノ自体は映ってなかったから大丈夫。上がってたのも黄色い悲鳴だけにゃ」

 

 その内の凡そは嘲りだったが、慰めた。同時に視界の縁に映るクロカの顔がまた一段赤みを増したが、しかしそうでなくても適当な言葉で羞恥を克服できるはずもなく、むしろ悪化してしまい、曹操は頭を抱えてうぐぐぐと唸り出した。

 

「まさかこんな……大勢の前で醜態を晒してしまうとは……。俺がいったい何をしたと……」

 

「心当たりはありそうなものだけどね、君の場合」

 

 そう苦笑するのはジークフリート。曹操の槍を肩にかけ、ソファーの背の上に腰かける。

 そしてその感想はボクも同感だ。彼とボクとでは“心当たり”の内容は違うだろうが、しかしあくどいやり口は似通ったものらしい。

 

 罰が当たったのだと言ってやろうかと思ったが、はっきり言葉にするともっと面倒なへこみ方をしそうなので寸でで止めた。そんなボクの代わりに、頭を振って羞恥を追い払うことに成功したらしいクロカが、曹操のそれをも抹消しようと咳払いをして注目を引き付けた。

 

「それはともかくさ!白音よ白音、私の……弟子。すごいと思わない?つい最近まで仙術どころか【念】すら教えられたことなかったのに、たった数ヶ月であんな立派な能力!まだまだ調整は必要だけど、極めればピトーの念能力だけじゃなく他の能力も……それどころか念能力じゃない能力もコピーできるかも!将来性の塊にゃん!」

 

「……そうだな、赤龍帝をコピーしないことを祈るばかりだ」

 

 後半あたりから、恐らくボクにも向けられていた喜びの声だったがしかし、曹操の傷は塞がるどころかぱっくり開いた。というか空気を読む気もない投げやりそれで自ら傷口を開き、クロカはそれに言葉を詰まらせられた。

 うぐ、と鳴る喉へ、曹操は顔を上げると力のない半笑いの顔を作る。

 

「師匠なら、まかり間違って赤龍帝のあの【洋服崩壊(ドレス・ブレイク)】まで真似てしまわないよう、しっかりと見張っておいてくれよ?あれは存在から抹消してしまったほうが世のためだ……」

 

「……心配しなくても、そもそも人の服を剝くような子には育ててないわよ」

 

 ジト目を向けて言ってから、クロカはボクの隣の席に腰を下ろした。諸々の疲れで長々息を吐き出して、弛緩した身体が革張りのソファーに沈みこむ。お尻と背にも伝わってくるそれがボクの手を引こうとしているようで、ボクは思わず身体を固くした。

 

 ちょうどその時に、それまで静かに集中していたクラピカが、組んだ手に落としていた視線を上げ、尋ねた。

 

「ところで……四連続で勝利してしまったが、どうする」

 

「どうする……とは?」

 

 真っ黒のサングラスをかけた男、コンラといったか。何時かにボクとクロカをストーキングしていたという奴が、何のことかと首をかしげる。

 その本心からの困惑を見るに、聞いていないのか。いや、どちらかといえば奴が、伝える必要がない程度の強さであるからなのかもしれない。

 

 となればクラピカが知っているのは曹操辺りが教えたからなのだろう。推察を裏付けるかのように、曹操は未だ消沈しながら弱々しくそれを言った。

 

「本来この三回戦目、俺たちは負ける予定だったんだよ……」

 

 コンラの口が驚きの形で固まる。がそれも一瞬のこと、悟ったらしい。

 

 これはレーティングゲーム。戦闘ではなく、“ショー”だ。

 

「片方が勝ち続けても面白くないだろう?盛り上がるのは接戦。一方的なばかりのショーなど、退屈なだけだ」

 

 現に今も、そしてその前も観客たちはお通夜気味。曹操の裸体で盛り上がったのはごく一部だけだ。それらも含めて観客の大部分は一般人、冥界に住まう悪魔どもで、ハンターチームと悪魔チームのどちらを応援しているかは言うまでもなく、また負け続けている現状の感想も言うまでもない。

 

「だからまあ、つまるところこれは悪魔たちのガス抜きなんだよ。知っていると思うが現在、悪魔界では人類の進出が進んでいる。魔王が認めたとはいえ自分たちのテリトリーによそ者がやって来ることをよく思う者は少ない上、貴族だけでなく民衆にも人間を下等種族とみる風潮は強いんだ。その爆発を抑制するためにも、適度に負けて不満を忘れさせる必要があるわけだ」

 

「適度と言わずゲーム自体に敗北してもいいんだがな。……さすがにそこまでは強制しない」

 

 後に続けるゲオルグは、その台詞に不満そうな顔をしたヘラクレスへやれやれという風に首を振る。彼は既に一匹、純血貴族悪魔を倒していたが、どうやらまだまだ戦い足りないようだった。

 

「……だが次の試合は負け試合にする気なんだろ?なら俺は出ねえからな。あのサイラオーグって野郎の【念】、ぶっ潰してみたいんでな!」

 

「あ、それ、私もパス……して、いいかしら?一勝くらいしないと、師匠とかゴンとかキルアとかとかに色々言われそうだから……」

 

 などと言いながら、相も変わらずチラチラとボクへ恐れの視線を向けるのは、金髪碧眼のジャンヌ。いつまでやっているのかと、視線を返したボクは益々青くなる彼女を見やっていた。するとさらに、クラピカの拒絶が続いて首を振った。

 

「私も八百長を受ける気はない。眷属化の件があるからな」

 

「……物好きなやつだ」

 

 ヘラクレスが肩をすくめた。次いで頭をかきながら、周囲の顔ぶれを見回した。

 

「で、どうすんだ?ルールじゃ同じやつは連続して試合に出れねえんだろ?……っつーことは――」

 

「フェルに出てもらうべきでしょう」

 

 そして見回した眼が一点で止まる。ボクの名前を出したソイツ、アーサーは、リング側にしつらえられた台から降りつつ、そうボクへ視線を向けていた。

 

 そのほとんど同時、リングの中央上空に浮かぶディスプレイが試合のリプレイ映像から切り替わり、ショーらしく騒がしい実況者の声が、それを煽り立てるように読み上げた。

 

『さあダイスが振られ、出目の合計は再び5です!両チーム、駒価値の合計が5以下になるよう選出することができます!』

 

 ダイスフィギュアなるルールのそれだ。『そろそろ若手最強と名高いあのお方の登場を期待したいですが……』なんてまくしたてるスピーカーを一瞥してから、(キング)の役目でサイコロを振ってきたアーサーは、押し上げた眼鏡でボクを見下ろしながら続きを言った。

 

「相方なんでしょう?ならばその失態は貴女がカバーしてください」

 

「……失態って言うなら曹操じゃない?」

 

 クロカが眉を寄せたが、しかしアーサーの整然とした表情が崩れることはなく、その面のまま見返した。

 

「黒い念弾で赤龍帝を撃退できていれば、曹操が貴女の身代わりになる必要もなかった。つまり、貴女の油断が原因ですよ。調子に乗り過ぎた、ということです」

 

「なにせお弟子さんの晴れ舞台でしたもんね!……そういえば、おっぱいドラゴンさんもフェルさんの弟子なんでしょう?」

 

「……教えてたのは筋トレだけにゃ」

 

 違う、とはっきり言いたかったがしかし、名目上は弟子である以上、それは嘘。諦め、せめてもの抵抗に首を振り、「いいなぁ、私、おっぱいドラゴンのファンなんですよ!」なんて眼を向けてくる彼女の趣味を心の中で嘲った。

 

 だが一方クロカは、「わぁ……ずいぶん変わった趣味してるわね。ルフェイって言ったっけ、あんた」と口にまで出してしまう。同感なのだろうアーサーの口は噤まれたままだが変なふうに引き攣っていて、ボクはそれも内心の慰撫に使うと、師弟の件を頭の隅に追いやり、大きく息を吐き出した。

 

「まあ、いいけど。負ければいいんだよね?」

 

「……ええ。恐らく次はサイラオーグが出て来るでしょう。戦力の出し惜しみはしないはずです。ヴァーリを除いたあのチームの中では突出して強く、その姿勢から民衆の人気も強い。こちらにとっても波風が立ちにくく、ショーとしてもヒーローにちょうどいい、負けるには最も適当な相手です」

 

 それにコカビエルを倒したボクを倒せば、それは間接的に筋肉達磨が伝説の堕天使をも超えたという証になる。観客の悪魔どもはそれはもう大喜びするだろう。

 

 だからボクはもう一度、計二度のため息を吐く。クロカのためクロカのためと心の底を宥め、必死に取り繕った“人間”をアーサーに見せる。

 

「適当って、言う方はそうだろうけどさ……。アイツ強いし、勝つよりうまく手加減して負ける方が難しいくらいだと思うんだけどにゃあ」

 

「そうそう、簡単に言うんじゃないわよ。っていうか、フェルもフェルよ!あっさり受け入れちゃって……そういう危ないことは、ヘラクレスみたいな野蛮人とかにやらせとけばいいのに」

 

「おい誰が野蛮人だ!!」

 

 こめかみに青筋を立てるヘラクレスだが、しかしクロカの眼は冗談のそれではない。他はともかくボクの場合、血の一滴でも流してしまえば致命傷となるからだ。

 

 だからその事情を知らないアーサーやその他の耳を誤魔化しつつ、クロカはボクに顔を寄せた。ボクの身と正体を案じる、あるいは不安がっているその表情に、ボクは心配ないと首を振った。

 

 だがそれを目にしたクロカの表情を見るに、ボクの中でのクロカとシロネの決心は、もう大分擦り切れてしまっているようだった。

 しかしそれでも、アーサー達は騙せたらしい。

 

「生憎、もう交代はなしですよ。登録してしまいましたから」

 

 アーサーが(キング)用の席に座ると、同時にボクの身体が光と、そして魔法陣に包まれた。たちまち観客の喧騒や実況の喚き声も遠ざかり、我に返って何かを告げようとするクロカの声と姿も、すぐにボクの感覚から消え去った。

 

 一瞬の明滅。転移させられたボクが目にしたのは、やはり予想通り、筋肉達磨の姿だった。

 

「……俺の運がいいのか、それともそちらの(キング)が聡いのか。……どちらにせよ、嬉しく思う。フェル殿、ようやく貴殿と戦えるな……!」

 

 練られた【気】が膨れ上がり、風圧となってボクの髪の毛を揺らす。応える気も、そもそも答えられすらしないのだが、ボクも静かに【念】を纏った。

 

 威圧をいなすが、しかし生じた風圧に応えるものは一つもない。さっきのフィールドに広がっていた草原でもない、円形に広がる一面の石板敷き。埃の一つもなく筋肉達磨の【気】だけが巻き上がり、それを眼で追った拍子に周囲、僅かな赤色が入った透明の結界の向こうに観客や選手たちの姿を発見した。そして筋肉達磨と同時に、それに気付いた。

 

「【念】のみの格闘戦であればわざわざ異空間を使う必要もない、ということか。カメラを介さない生勝負、いよいよもって情けない姿は見せられん」

 

 筋肉達磨の【気】と観客のボルテージがどんどん上がっていく。盛り下がっていた会場に対する運営側の思惑だったようだ。

 が一方、見世物にされている感覚がますます増したボクにとってそれは面白いわけもなく、喉がひとりでに鳴り、続く声も一段不機嫌なものへと変わって口に出た。

 

「……気が散るにゃあ。四方八歩から見られてたんじゃ、下手なこともできないし」

 

「ふ……ならばあの時言ったように、殺す気でかかってきてもらって構わないぞ。というか、その気で戦ってほしい。俺も、全力で挑ませてもらおう」

 

 にやりと笑う奴は恐らく、ボクの言う『下手なこと』が悪魔への憎悪からなる嫌がらせか何かだと思ったのだろう。実際、そんな意識がないわけでもなかったが、しかしボクの頭の中にはそれよりもアーサーの言葉が座っている。

 

 つまるところ負け方だ。筋肉達磨もやる気十分であるようだし、果たしてどうやって負けようか。

 パッと思いつけるような解はなく、そして時間もなかったようで、実況の声をも掻き消すほどになった観客の歓声を、さらに押し退ける筋肉達磨の戦意が、ボクの聴覚と警戒心を打った。

 

「今日という日のこの戦いのために、俺も【念】を磨いてきた。それを今、見せよう。行くぞ、フェル殿……!!」

 

 一歩の踏み込み。石板が縦横にひび割れ、砕ける。

 

「【猛虎の(バイフー)――」

 

 ゆっくりと引かれる拳に【気】が集中し、【硬】となる。さすがに笑えない威力を目にし、ボクも回避のためにそれを見極めようと構えて見つめた。

 

 その一瞬の膠着。放射される圧迫感にあれだけうるさかった観客すら息をつめる。

 

 その瞬間だった。

 

 がしゃぁぁあん

 

 ガラスが割れるような騒音が頭上で鳴り響いた。

 

 筋肉達磨の拳にばかり意識を取られていたために、それはボクを驚愕させるに十分なものだった。しかしもとからあった警戒心も手伝って面には出さず、それに任せてその場を飛び退く。

 だが、てっきり筋肉達磨の攻撃かと思ったそれは、同時に同じように飛び退った筋肉達磨の驚愕の眼と、その間に落ちてきた人影によって否定された。

 

 駒価値的にどちらも一対一が決まっているから、という理由もあったが、それ以上にその正体。

 

「貴様……!!まさか、シャルバ・ベルゼブブ!!?」

 

 敵に違いなかった。

 

 破損が波及する結界の外側もざわめく。実況の戸惑いと、両チームメンバーの絶句。そして一瞬遅れて、貴族や招待客向けのVIP席から赤髪魔王の敵意が大波のように押し寄せた。

 

「グレイフィア!!結界再展開の準備を!!総司とベオウルフはリング内へ!!彼を拘束しろ!!」

 

 切迫した声で指示が吐かれ、いつかの侍ともう一人の男が席から飛び出した。そのただならぬ様に、突然の事態にあっけに取られていた観客たちも現状を認識し、途端にパニックが巻き起こる。我先にと出口に向かう民衆の顔には一様の恐怖。VIP席の貴族悪魔や人間たちも、落ち着いているようには見えるがしかし、発するその気配には一部を除いて恐れがあった。

 それは見た通り、初代魔王の血族の能力が故か、あるいは旧魔王派の再来、それが引き起こした犠牲を想起したのかもしれない。筋肉達磨の顔もそのさらに奥の悪魔チームの連中もそういった様子だった。

 

 それらの中で唯一、ボクだけが恐怖を感じていなかった。

 

 名前も姿も、思考までは届いていなかった。ボクが理解できたのは筆舌に尽くしがたい何かだけ。フリードや九重に感じたような、不可視の糸に心臓を絡め取られたような情動が、ボクの意識をそれだけに釘付けにしていた。

 

 ボクは、目の前のシャルバに“キメラの力”を感じていた。

 

 とてつもないものだった。だからその時、既視感の中で停滞していたボクは、起こったそれをほとんど認識できなかった。

 

「フェルッッ!!」

 

 クロカがリング傍の控え席から飛び出していた。振り返らずともわかるほど、その声は焦燥と恐怖に濡れている。それらを敵意に変えて向ける先はもちろんボクの眼前、シャルバだ。

 

 攻撃、いや、殺そうという意志が、ボクの傍をすり抜けた。

 

 その直前に、ボクの手は全力の【気】を纏ってクロカの身を打っていた。

 

 肉と、その奥の骨までをへし折る感触。がひゅ、と吐き出された血が見えて、そこでボクはようやく我に返った。

 

「――そんなの……」

 

 振り向く。恐れの眼がボクを見て絶望へと傾いている。一瞬で脳味噌の最奥までもが冷え切って、しかし手は止まらず、振りきられてクロカの身体は跳ね返された。

 

 観客席の壁まで弾んで転がり、衝突して石板を粉砕した。半ば埋もれたまま、気を失ったのかクロカは動かなくなる。ボクはそれを認めて、俯いていく頭がやがてそれを成した己の手に落ち、固まった。

 

「……あ……れ……?」

 

 自身のしたことが信じられなかった。無意識であった分、より驚きで、そのあまりに続く言葉は出なかった。ただじっと、皮手袋についた赤い血を見つめていた。

 

 しかしそれはただ、見つめることによって眼を逸らしていただけなのかもしれない。意味する事実を認めることを拒んで。

 

 だが、見ないふりなどもう許されない。

 

「サイラオーグ様ッ!!」

 

「ッ!!?フェル殿!!ここから離れろッ!!」

 

 悪魔チームの兵士(ポーン)の一人であった仮面の悪魔が叫んだ。飛び出したのはクロカとほとんど同時だったのだろう。魔王の眷属どもは客席の外、リングと控え席のあるフィールドに降り立ったばかりだが、仮面のその足は既にリングを踏んでいた。

 そして放たれた警告のような声色に反応し、驚愕を戦慄まで引き上げた筋肉達磨がボクへとつなぐ。だがしかし、通常ならば言われるまでもなくそれには気付いていただろうが、今は大声の知らされてなお、気付くのに時間がかかった。

 

 一瞬の間だったが、それだけでもう手遅れだった。

 

 周囲、リングの外周を囲うようにして、どこからともなく生じた無数の糸がひゅるひゅると天へ伸びている。それらは互いに編まれ、壁となり、頭上までもを半円に覆っていき――数秒と掛からず、ボクと筋肉達磨どもをその内側に閉じ込めてしまった。

 

 光も音も途切れ、糸の壁をすり抜ける僅かなそれらだけが、どこか懐かしい静寂となって空間を満たす。それ故に慌てることもできないボクの耳に、どがッという、何か恐ろしく硬いものを叩いたような打撃音が響き渡った。

 

「くッ……!!なんて硬さ……脱出路を開くのは困難か……!」

 

 見れば筋肉達磨がボクに向けるはずだった拳を壁へ振るい、ひびの一つも入らないそれに歯噛みしている。あの威力を以てしても破壊不可能。その上出口も見えないとなれば、魔王の眷属どもやレーティングゲームのメンバーたちも、少なくともしばらくはこの中に入っては来れないということだ。

 

 ならば筋肉達磨が決心するのは当然だっただろう。拳へ集わせたその力を、今度はリングの中央、着地してからずっとその場に蹲るシャルバへと向け、敵意の言葉を口にした。

 

「……一応聞いておくが、投降しに来たわけではないんだろう?貴様が魔王様の説得を拒絶し、挙句敗走したことは聞いている。……たった一人生き残り、今更何をしに来た、シャルバ・ベルゼブブ!!」

 

 奴が率いていた組織、旧魔王派は、幹部を含めたその構成員のほぼすべてが魔王によって壊滅させられた。生き残りは奴以外に、少し戦えるくらいの下級悪魔が精々数匹といったところだろう。

 

 減りに減ったその戦力では、組織の目的たる現魔王の排斥などという夢は叶わない。子供の頭でもわかることだ。だから筋肉達磨は敵意を向けながら、その中に僅かばかりの疑念も含ませていた。

 

 もしかすれば前提から覆すほどの企てがあるのか。あるのなら、それを止められるのは、冥界を守れるのは己だけだと、筋肉達磨は拳をより強く握りしめた。

 だがその拳も、使命に燃える表情もすべて、次の瞬間に憐れみのそれへと変わった。

 

「……あ……ば……」

 

 首だけが動き、その顔が露になった。

 

「あばっばばぶば!!ぶい、びばばあぁぅぅっ!!」

 

 気狂いと、そう評する以外にない有様だった。

 

 言葉にもならない呻き声を吐き出す口からはだらだらと唾が垂れ、両目はそれぞれあらぬ方向へ向いてどこを見ているのかさえ定かでない。理性も知性も何もない、それはもはや悪魔ですらなく、ただ醜悪なだけの動物だった。

 

 驚愕。そんな、直視に耐えないモノが、“キメラの力”を使っていた。

 

「っ……。そうか、狂気に呑まれ、まともな思考を失くしたのか。……ならば、もう言葉は無意味。せめてバアル家次期当主である俺が、終わらせてやろう!」

 

 筋肉達磨がちらりとボクを見る。手を出すな、という意味合いであろうそれを寄こした後、筋肉達磨は傍に控える仮面の悪魔へと手を伸ばし、唱えた。

 

『我が獅子よ ネメアの王よ 獅子王と呼ばれた汝よ 我が猛りに応じて、衣と化せ!!』

 

 ――【獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)】!!

 

 光輝き、次の瞬間、仮面の悪魔の姿は消えていた。代わりに筋肉達磨の身体を覆って現れた、金色の全身鎧。

 赤龍帝の禁手(バランス・ブレイカー)に、それはよく似ているような気がした。

 

「冥界の危機のため。行くぞ、レグルス!!」

 

『はっ!!』

 

 鎧自体から応える声がして、同時に筋肉達磨はシャルバへと突撃した。

 

 対するシャルバも見えているのかすらわからない眼でそれを見つけ、反撃する。だが、拳だ。元来から魔力を扱えないという筋肉達磨はともかく、シャルバまでもが拳を振り回す。かといって元から格闘戦が主力であったのかと思えばそうでもないらしく、シャルバの打撃は素人同然、赤子如き稚拙な動作であっさりと空を切り、筋肉達磨の打撃は逆に完璧に、シャルバの顔に突き刺さった。

 

 その時点で筋肉達磨も顔をしかめたが、しかし今更止まるはずもない。シャルバの抵抗を難なく躱し、次々打撃をえぐり込む。そうまでされてもやはりシャルバは変わらず魔力を出さず、幼児のように腕を遮二無二振り回すだけだ。

 

 最初に抱いた切望の感覚に、大きな亀裂がいくつも走った。

 

「……あれには……」

 

 思った通り、もう理性も知性も残っていないのだ。ただその力を無様に振るうだけ。キメラの力を持て余し、そしてやがて、無様に負けるだけの存在だ。

 

 そんなものが果たして、ボクの仲間(家族)であるだろうか。

 

 守るべきものだろうか。大事に庇護し、受け入れれば、そう思えるだろうか。

 

 そんなわけがない。

 

 あれはキメラの力を持ち、呑まれながらも振るっているが、その芯は所詮悪魔なのだ。悪魔を好んで食らいはしないし、種のすべてを憎悪したりもしないだろう。

 それは、“キメラアント”では、決してない。あれはただキメラの力をその身に宿し、それを無様に貶めただけの悪魔。仲間でも家族でもなく、ボクたち(キメラ)の怨敵だ。

 

 だからボクは、筋肉達磨の目配せを無視して駆け出した。キメラアントを凌辱された怒り、憎悪を手に乗せ、シャルバに向けて引き絞った。

 

 ――だけど、

 

 なら、ボクの家族(キメラ)はどこにいるのだろう。

 

 思い至る。構えた手に、クロカを打った時の感触が蘇る。

 

 どこにもいないのだと、気付いて怒りがすぅっと冷えた。

 

 そして、ボクの眼はシャルバと筋肉達磨を捉えた。戦いとも呼べないほどの一方的な蹂躙で、とうとう止めを刺さんと仕掛ける筋肉達磨。全身と、特に拳に集中する【気】が神器(セイクリッド・ギア)のそれと混ざり合い、黄金に瞬いている。

 

 その攻撃はシャルバを、肉袋に押し込められた“キメラの力”をも殺し、フリードの時のように消し去ってしまうだろう。

 あの時、ボクが欲したのは何だったのか。それをはっきりと理解したボクは、今度こそその矛先を間違えなかった。

 

「――ッ!!?フェル殿!!?」

 

 地を蹴り加速する。一瞬で肉袋まで距離を詰め、そして追い越し、本気の攻撃を筋肉達磨へと叩きつけた。

 

「ぐお――ッ!!」

 

 味方だと思っていたボクからの攻撃に筋肉達磨は目を見開くが、しかし身体は殺気に反応した。攻撃のための拳が瞬時に守りに入り、ボクのそれを受け止める。鎧の強度はかなりのもので、バキバキとひびは入るも中身は守り、吹っ飛んだ。

 

 受け身を取って即座に体勢を取り戻した筋肉達磨は、着地で砕けた石板の上でボクを見上げ、その驚愕の顔を忌々しげに歪め、肉袋に向けた。

 

「く……やけに手応えがないと思えば……そうか、フェル殿を操る術か何かに魔力を割いていたわけか。つくづく魔力を感じられない己が恨めしい……!」

 

 そして次いで、ボクへ言う。

 

「聞こえているかはわからんが、済まないフェル殿、加減の余裕はない。手荒く行かせてもらう!!」

 

 ボクの両足が床の石板に付くと同時、襲い掛かってきた。鎧まで纏った巨体のくせに素早く、さらに膂力と【念】から生み出される右ストレートの威力は、間近にしてみると想像以上に圧迫感が強い。すなわちその一撃はボクでも身で受けるわけにはいかないほどで、即座にボクは回避を決めた。

 

 ごう、と顔の横で筋肉達磨の太い腕と黄金色が空を叩く。重ねて脇の下を潜らせるように、ボクも攻撃を放った。が、もう片方の腕のガードをすり抜けても、拳が打つのは奴が纏った鎧の装甲。大したダメージにはなっていないだろう。

 

 短い苦悶の呻き声を聞き、瞬時に下がって攻撃を避けては反撃。そういう攻防を幾度か繰り返し、筋肉達磨の想像以上の厄介さ、硬い上に高火力、そして鈍重というわけでもない脚と頭が身に染みて厄介に思えてきた頃、ようやくその膠着の戦況が動き始めた。

 

「がっ……!!」

 

 積み重ねたボクの打撃は筋肉達磨自身に大したダメージを与えなかったが、しかし鎧は別。何本も入ったひびがついに縦横に走り、砕けたのだ。

 

 一部、脇腹の装甲のみだったがとうとう貫き、内臓まで伝わった威力が筋肉達磨の口から血が噴き出させた。慌てて跳び退り、距離を取った奴は口元を拭いながら、食いしばった歯の隙間から悔しさを絞り出した。

 

「まさか……【獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)】を纏った状態でもこうまでいいようにされてしまうとは……。だが、ここでやられるわけにはいかん……!!許せよ、フェル殿!!」

 

 険しい表情から眉間の皺をさらに深くし、筋肉達磨は力強く一歩を踏みしめる。先ほど見た踏み込みと同じ動作。そして同じように拳が【硬】となり、やがて白銀に輝いた。

 

 ボクがボクの間合いに奴を入れるよりも早く、二歩目が跳んだ。

 

「【猛虎の剛腕(バイフーウードゥ)――】!!」

 

 地面を滑る矢のように、前傾姿勢で突っ込んでくる。【硬】の手は前に出し、ボクを射抜く眼はこれでの決着を決意していた。

 

 それだけの威力であるという自信の表れでもあるし、実際並み以上の使い手でも確実に必殺。そしてボクにとっても、躱してしまいさえすれば【硬】のためにがら空きになったその他の防御は、奴を倒す絶好の機会だ。

 

 時間もない。逃げるわけにはいかない。故にボクも突撃した。【堅】を維持しつつ、見切るために筋肉達磨の白銀の両拳を凝視する。

 

 互いにあと三歩で接触する、という時に、それは動いた。届きもない拳が引き絞られ、打ったのだ。

 

「【――滅】ッ!!」

 

 念弾だ。拳本体と比較すればさほどのものだが、それでもすさまじい威力と速度。受ければ少なくとも無傷ではいられない。

 

 悟ったボクは反射的に回避を選択した。低い姿勢から跳ね上がるように胴に迫る白銀の光に対し、跳躍する。間近で放たれたそれを回避する道は上空しかなかった。

 故に反射の行動だとしても致し方のないことなのだが、それが筋肉達磨の狙い。跳躍を予測していた奴は、すでにもう片方の拳を打ち放っていた。

 

「【――破】ッ!!」

 

 打撃。今度こそ本物の拳が襲い掛かる。宙に逃げたボクにはもう回避の術はなく、必中。筋肉達磨の変わらず鋭い眼は、最初からこれを本命としていたのだ。

 

 そう、ボクは考えた。故にその策をかいくぐる術も頭の中には描かれている。集中し、同じく【硬】となった手のひらを、迫る筋肉達磨の拳へ向けた。

 それで受けずに軌道を逸らし、腕を軸に鎧の破損したわき腹に蹴りをくれてやるつもりだったのだ。だが寸前、気付いた。

 

 拳の【硬】が解けている。それを筋肉達磨の修行不足と思うほど、ボクは奴を甘くは見れなかった。

 

 ボクの手と奴の拳が接触した。気付きの通り、大した衝撃もなく拳は叩き落とされる。いや、むしろ自ら引いたように思えた。そしてその感覚もまた正しく、

 

「【奥義――】」

 

 引いた拳ともう一方は、白銀と黄金が混ざり合い、新たな型を取っていた。

 

「【獣神撃滅拳(ライガースマッシュ)】!!」

 

 低くから跳ね上がってくるそれは、今までの攻撃をはるかに上回る威力を秘めた一撃だった。脇腹に蹴りを叩き込むための軸を失い、再び宙に置いてきぼりにされたボクがその一撃に対して取れる行動は、さっきと同じく一つだけ。

 

 だがしかしさっきとは異なり、そのあまりの威力への緊張は、ボクの脳から回避以外を気にする余裕を削いでいた。

 

 ボクの【硬】と奴の【硬】、神器(セイクリッド・ギア)の【気】とも融合した【結】が、今度こそ衝突し、周囲に破壊の余波を撒き散らした。攻撃は、破壊力だけを見ればネテロ並み。つまり今のボク以上であり、押し負ける。辛うじていなしはしたが身体の重心は壊滅的なまでに乱され、手のひらで受けた衝撃が腕を伝って上体を叩き、のけぞらせた。

 拳の圧がまさに頭を弾き飛ばしたかのようで、一瞬意識が飛びかけるほど。だから瞬間、頭の頂点にすうっと生暖かい風が入り込んだ違和感を、余裕を削がれたボクの意識は掴み損ねた。

 

 改めて気付いたのは、筋肉達磨が一撃に留まらず、もう片方の拳の二撃目をボクに見舞おうとする、脂汗の滲んだ決死の表情を見た時だった。

 

 筋肉達磨の顔、感情と煽れを表す拳が固まり、次の瞬間、一瞬にして驚愕へと塗りつぶされた。

 

「――フェル、殿。耳――」

 

 呟くその目玉に反射する、かぶっていたはずのキャスケット帽が引き裂かれ、中から人間である“フェル”には絶対にない猫の耳が出て来る光景。驚愕が疑念、そして戦慄と敵意に変わる一瞬の様子。

 

 ボクの頭は、それを認めると瞬時に能力の封を解いた。

 

黒子舞想(テレプシコーラ)】――ッ!!

 

 我に返った筋肉達磨の拳が再び瞬くよりも早く頭上に出現した念人形は、筋肉達磨の動きの全てを置き去りにして力を振るった。

 

 のけぞった上体を抑え込んでかかと落としが脳天に、続いてもう片足が顎を蹴り上げ、たまらず力が抜ける巨体。蹴り上げの勢いで浮き上がった身体の鎧を、さっきのパンチを受けてとうとう壊れたらしい義指付きの手袋を突き破った左手が掴み、引き寄せ、瞬時に膨大な【気】を【硬】にした右拳が鎧ごと腹を貫いた。

 

 ばぎゃっ、と一撃で、その破壊は鎧の全体に及んだ。至る所まで侵食したひび割れは、そしてたちまちのうちに鎧を黄金の破片に変える。砕け散り、床の石板できらきらと綺麗な音を奏でるそれら。そこに中身の筋肉達磨が大量の血を吐き出して、赤く濡らした。

 

 虚空を見つめて震える瞳孔は、その意識ももはや消えかけだった。それでも着地し、ふらふらと揺れながらも二本の脚で立つ筋肉達磨へ、同じく足の裏に石板を踏んだボクは手をかける。残った僅かな戦意も狩り取るため、もう一度【硬】をした。

 

………

 

「……ふぅ」

 

 と、ボクは糸の壁の傍で血濡れに転がっている筋肉達磨と、神器(セイクリッド・ギア)であったらしい仮面の悪魔を見やり、ようやくの息を吐き出した。

 

 キメラであることを知られてしまい、生じた焦りも一緒に吐いて気を静める。能力も解き、戦闘のスイッチも切ってから、筋肉達磨どもから眼を外す。そして、次いで肉袋へと意識を向けた。

 

「あ……ばぶ、ぶぼあ……あ、あ……」

 

 半開きの口から相変わらず漏れ出る意味の分からない声は、その肉体の状態と同じくすでにボロボロだ。筋肉達磨の攻撃になすすべなく叩きのめされ、弱った状態で今まで放置されていた奴。狂い、もはや感情などあるはずもないが、ゆっくりと近寄るボクに対し、合いもしない眼は救いを求めているようにも見えた。

 少なくとも抵抗する気はないようだ。自分を圧倒した筋肉達磨をも圧倒したボクに対し、服従する気満々であるらしい。

 

 強者に媚びへつらうその姿はもはや獣以下。プライドも誇りも、シャルバ・ベルゼブブであったことすらもう消え失せている。

 

 ならばこの肉袋には、もう何一つ意味がない。

 

 傍まで近づくと、ボクは躊躇なく、その頭を踏み潰した。

 

 ぐしゃり。砂埃だらけの石板に広がる脳漿と脳髄。純血で、しかも魔王の系譜のものと来ればそれはボクにとって最上級の御馳走だが、狂った姿に食欲の類は湧かなかった。

 残った肉体に関しても、筋肉達磨の殺しを誤魔化すのには使えるだろうとか、興味はもはやその程度。ボクの確信は、ひたひたと広がる赤い“死”にのみ向いていた。

 

 それはやはり、キメラアントではなかった。フリードや九重も、所詮は他種族。ボクが守りたいのはそれではなく、その中身だった。唯一本物、この世にあるボクの“家族”とは、このキメラアントの力だけなのだ。

 

 ぴちゃ

 

 血の上に膝をつく。散らばる脳味噌の欠片を掬い上げ、目の前に持っていく。

 

 まだそこに“キメラの力”は留まっていた。いずれ霧散するだろうが、今は確かにそこにある。フリードや九重とは違い、手が届く。

 

 ボクはゆっくりと、それを口に運んだ。

 

 初めて、ボクはボクの意思でそれを食らった。

 

「………」

 

 本来であれば存在しえないものだっただろう。

 

 ボク以外のキメラアントはみんな死に、あるいは生まれなかったために。だからボクは代替を求める他なく、そしてクロカとシロネの関係を目の当たりにし、それは叶わないものだと知らしめられた。

 

 だが今、存在しないはずのボクにとっての本物が目の前にある。肉はないけれど、この“キメラの力”は確かにボクと血の繋がった存在、“家族”であるのだ。

 

 ならボクはそれが欲しい。クロカとシロネの“家族”は手に入れられなかったが、これならきっと大丈夫。憂いなく愛することができるだろうし、それはたぶん、クロカと共にいた時と同じくらい幸福であるはずだ。

 

 そう、ボクが幸福になるためにはそれしかない。キメラアント以外を本物とすることなど、ボクには許されないのだから。

 

「――それでも……」

 

 何度も口に運び、血まみれになったボクの顔が、ふと空を見た。

 

「ボクがキメラアントでも、クロカはボクのこと、愛していてくれるかにゃ……」

 

 糸の壁にその姿を見ながら、ボクはそう思った。

 

 キメラアントを受け入れれば、ボクはもうクロカの隣にはいられないだろう。それがどういう形になるのかはわからないが、少なくとも、悪魔であることを選んだ彼女とはもう、今までのようにはいられない。離れることになって、そしていつか再開した時、せめて同じハンターとして笑えるだろうか。

 

 そうなればいいなと、ボクは散らばる“力”の最後の一かけらを口に入れ、そして呑み込んだ。

 

 その瞬間、

 

「――あ――」

 

 訪れた喜びに、ため息のような歓喜が零れ出た。




オリジナル念能力

猛虎の剛腕(バイフーウードゥ)】 使用者:サイラオーグ・バアル
・強化系能力
・手に集中させた【気】を、“滅”の放出系、“破”の強化系、“斬”の変化系のいずれかの形にして放つ能力。
ゴンの【ジャジャン拳】サイラオーグ版。

獣神撃滅拳(ライガースマッシュ)】 使用者:サイラオーグ・バアル
・強化系能力と【獅子王の剛皮】の【結】
・自身の【気】と【獅子王の剛皮】の力の全てを一点集中させた攻撃を放つ能力。
・【獅子王の剛皮】の防御力をもすべて攻撃力に変えるため、カウンターは致命傷。

白音のと比べて書くこと少ないのさすが強化系。そしてピトーに色々起きましたが今回の更新はここまでです。続きを待たれよ。
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