ハイスクールDxD JOKER 〜禁断の果実をその手に   作:ナシカ30

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どうも、主です。
ハングリージョーカーの情報がかなり少なくて1話から悩んでます。単行本3巻までしか出てないし当たり前なんだけどね。
流れができればスラスラ行けると思うのでお待ちください!
ではcase1 どうぞ!



断片1 旧校舎のディアボロス/悪魔と堕天使と万有引力
case1 イッセーに彼女?


「ふむ、やはり放課後はここで寝るに限るな。」

 

グラウンドの隅の木の影、オレは右手で赤いリンゴを転がしながら考える。春の風が心地いい。そして……

「「「キャー!!!!」」」

いつも通り聞こえてくる女子の叫び声。

 

「はぁ、イッセーのやつまたやっているのか」

 

全くうちの兄貴はこうも懲りずによくやるものだ。

 

引き取られてから4年と数ヶ月が経った。父さんと母さんはオレを中学に通わせてくれた。感謝しなければならないな。学校は記憶上初めて通ったので少し心配だったが、勉強面は全く問題なかった。まぁ大学レベルが問題なければ当たり前か。中学三年間は全く問題ない学生生活を過ごせた。おそらく充実した学生生活だったのだろう。オレの記憶についてだがあまり成果は得られなかった。しかしリンゴの正体は分かった。施設から貰ってきた金槌と紙も同じ類のものだ。とりあえずこのリンゴや金槌のようなものをエウレカと呼ぶことにした。まぁ名前はなんでもいいんだかな。

高校進学の時、先生はオレの学力ならどの高校でも行けると言っていた。ふむ、そうなのか、特に行きたいところもないんだがな。なら兄貴と一緒の学校に行くか。オレはイッセーのことを家では兄貴と読んでいる。まぁ呼びだしたのは中学二年からだが、学校ではイッセー呼びだが…まぁ問題ないだろう、兄貴もそれで納得している。

ということでオレと兄貴は駒王学園に通うことにした。兄貴が進学した理由は不純だったようだが。まぁオレの今までのことはこれくらいにして現在に戻るとしよう。

「またやっていたのか、イッセー。毎回毎回懲りないものだな。」

 

「ん?なんだよイヤミか?成績優秀でモテモテなハイジくんよ。」

 

「成績などただの結果でしかない、誰でも取れる。そして現在オレは不純異性交遊に興味はないぞ。」

 

「はぁ!?お前本当に男かよ!?男ならおっぱい大好きだろ!?」

 

「ふむ、乳房がなんだというのだ?」

 

「…悪かった、お前はそういうやつだったな。そうだった」

 

「なぜ呆れているのかオレには分からんが、まぁいいだろう。オレは帰るが、イッセーはどうする?」

 

「んー、俺はもう少ししたら帰るわ、お袋にはそう言っといてくれ。」

 

「了解だ、では先に帰るとしよう。また後でな兄貴。」

 

ふむ兄貴は相変わらずだな、さてオレは帰ってMAXコーヒーでも飲みながらス●ブラするとしよう。最近新作が出たばかりだからな、練習しなければ。

 

晩飯の時兄貴がニヤニヤしていたが何かあったんだろうか?

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ピピピピ ピピピピ

「んー……眠いな…」

やはり夜更かしが過ぎたか…5時まではやり過ぎたようだな。

 

「今の時間は……10時…か。ふむ、完全に遅刻だな。」

これはしょうがないな。ゆっくり行くとするか。しかしなぜ10時に目覚ましがなったのだろうか?分からないな、まぁいいか。

 

「さて着替えたし行くとしよう、母さんにバレると面倒だ。」

こっそりと音を立てずに家から出ようとする。…が

 

「ハイジちゃん?今まで何してたの?」

階段の下には母さんが居た。後ろに鬼が見える。

 

「寝ていた。す、すまない。」

 

「全くしょうがない子ね。まぁ成績もいいから見逃してあげます。早く行きなさい。」

 

許してくれた母さんには感謝だな、圧倒的感謝、ありがとう母さん。とりあえず学校へ行くとしよう。

 

この時間の日差しはなかなかに気持ちがいいな。

____________________

ガラガラガラ

「おはようございます」

 

オレは授業中の教室に堂々と入っていく

 

「兵藤遅いぞ、早く席に着け。」

 

今の科目は化学、オレが1番仲の良い先生の授業だったのは幸いだろう。周りからかなりの野次が飛んでいるが気にしない。

 

「おいハイジ!お前何してたんだよ!」

 

「何をしていたも何もただの寝坊だが?イッセーなら知っていると思ったが。」

 

「確かに寝てたもんなお前。まぁいい、今の俺は機嫌がいいんだ!」

 

松田と元浜が泣いている、何があったんだろうか。

 

「何かあったのか?イッセー?」

 

「ふふん!実はな、彼女が出来た!」

 

………は? え、ちょ、ま、…は?

ふむこれはあれか、変態をこじらせてしまったのか?

 

「兄貴、ついに壊れてしまったのか。家に帰ったらオレのMAXコーヒーをやろう、気が休まるぞ。」

 

「いや、あの甘いコーヒーは要らないし俺は壊れてねぇよ。本当に彼女が出来たんだよ。」

 

「まぁにわかに信じ難いがいいだろう、そういうことにしておく。」

 

うちの兄貴は大丈夫だろうか。ついに妄想と現実の区別がつかなくなってしまったのか、心配だ。

 

帰宅途中、兄貴からメールが来た。

[明日デートに行くから邪魔すんなよ!]

なぜ同じ家に帰ると言うのにこのタイミングでメールをしてきたのか分からない。

やはりオレの兄貴はバカだったのだろうか…

本当に大丈夫だろうか、昔作った盗聴器探しておくか……

 

 




MAXコーヒーが出てきたのは主の趣味です。
最近ハマってるんです。あれ美味しいですよね?ね?

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