眠気なんかには負けないッ!どーん
・・・スヤァ(。-ω-)zzz
翌日・・・
「天あああああっ!」
勢いよく抱きついてくる鞠莉。
内浦からやって来たAqoursの皆を、俺は東京駅まで出迎えにやって来ていた。
「久しぶり!会いたかったわ!」
「いや、久しぶりって・・・たかだか数日ぶりでしょ」
「こっちの世界ではそうだけど、現実ではもう三ヶ月近く経ってるじゃない!」
「メタ発言止めて」
「フフッ、天~♪」
甘えてくる鞠莉。
俺は苦笑すると、鞠莉を優しく抱き締めて頭を撫でた。
「そ、天・・・?」
「ん?どうしたの?」
「いや、凄く嬉しいんだけど・・・どうしたの?ずいぶんサービスが良いわね?」
「あぁ、何ていうか・・・金髪の色白女性を、凄く甘やかしたい気分なんだよね」
「どんな気分!?しかも対象がピンポイントすぎない!?」
「ほれほれ~♪甘やかさせろ~♪」
「あ~ん♡ダメになっちゃう~♡」
「公衆の面前で何をイチャイチャしてますの!?」
怒るダイヤさん。
「男女が人前でそんなにくっつくなんて!破廉恥ですわよ!?」
「ダイヤさんだって海開きの時、俺に思いっきり抱きついてきたじゃないですか」
「ぴぎゃあああああっ!?」
「お姉ちゃん!?落ち着いて!?」
顔を真っ赤にして絶叫するダイヤさんを、ルビィが必死に宥めている。
大変だなぁ・・・
「誰のせいだと思ってるずら」
「おぉ花丸、先月は誕生日おめでとう」
「天くんもそういう発言止めるずら!今この世界は夏ずら!」
「いや、アンタも『この世界』とか言うんじゃないわよ」
呆れている善子。
「っていうか天、アンタ連絡くらい寄越しなさいよ。こっちはアンタの動向が気になって仕方がなかったんだから」
「え、善子って俺のストーカーだったの?」
「違うわ!」
「皆心配してたんだよ」
苦笑する果南さん。
「梨子ちゃんから、天が喧嘩中のお姉さんに会いに行ったっていう連絡があってさ。まさかそんなことになってると思わなかったから、皆ビックリしちゃって。天からは一度もそんな連絡無かったからね」
「・・・何で梨子は話しちゃうかなぁ」
皆には後で報告しようと思ってたのに・・・
「えーっと、心配かけてすみません。実は絵里姉とは昨日・・・」
「それも梨子ちゃんから聞いたよ。仲直りしたんでしょ?」
「アイツ引っ叩く」
「止めたげて!?」
「っていうか天くん、梨子ちゃんのこと呼び捨てにした?」
首を傾げる曜。
あぁ、そういえば知らないんだっけ・・・
「実は梨子から『呼び捨てにしてほしい』って言われて、そうなったんだよね」
「むぅ・・・最初はマリーだけだったのに・・・」
「ほれほれ~♪」
「あ~ん♡」
頬を膨らませる鞠莉だったが、甘やかすとすぐに機嫌が直った。
あれ、何かチョロい女になってない?
「ところで天くん、梨子ちゃんは?」
キョロキョロと辺りを見渡す千歌さん。
梨子とも連絡を取り、この場所で待ち合わせていたのだが・・・
「さっき連絡があって、少し遅れるみたいです。片付けが大変なんですって」
「片付け?」
首を傾げる千歌さん。
すると・・・
「キャアッ!?」
近くで悲鳴が上がった。
あれ、今の声って・・・
「梨子?」
振り向くと、梨子がコインロッカーの側で散らばった本を拾っていた。
「あっ、梨子ちゃん!」
「ち、千歌ちゃん!?」
キョドる梨子。
もしかしてあの本って・・・
「大丈夫?それ何の本?」
「キャアアアアアッ!?」
「ちょ、梨子ちゃん!?」
覗きこもうとする千歌さんの目を、慌てて両手で隠す梨子。
梨子の肩越しに覗いてみると・・・案の定『壁ドン』『壁クイ』系だった。
「あー、やっぱり・・・」
「ちょ、天くん!?これはその・・・」
「大丈夫ですよ桜内さん、何も見てませんから」
「何で急に他人行儀!?」
「趣味は人それぞれですよね、えぇ。僕はちゃんと理解してますよ」
「止めて!?何か泣きそうだから止めて!?」
既に涙目の梨子。
仕方が無いので、本を手早くまとめてコインロッカーに押し込む。
「これで良し・・・梨子、そろそろ千歌さんを離してあげて」
「あっ!?ゴメン千歌ちゃん!?」
「も~、梨子ちゃん酷いよ~!」
目にパンダみたいな痕が残っている千歌さん。
何この人、面白いんだけど。
「それにしても・・・やっと全員揃ったね」
俺達を見回し、笑みを浮かべる千歌さん。
「梨子ちゃん・・・お帰り」
「っ・・・ただいま、千歌ちゃん」
抱き合う二人。
やっぱり、九人揃ってこそのAqoursだよな・・・
「九人じゃないわ」
俺の心を読んだかのように、鞠莉が微笑む。
「Aqoursは十人よ・・・まぁ、私達が勝手にそう思ってるだけなんだけどね」
「鞠莉・・・」
「そんな顔しないの」
俺の頬に手を添える鞠莉。
「天は自分のことを、Aqoursの十人目だとは思えていない・・・それはちゃんと分かってる。それを分かってて、私達は貴方にマネージャーをお願いしたんだから」
「最初は『お願い』ではなく『脅し』でしたけどね」
「ちょ、ダイヤ!?それ蒸し返しちゃう!?」
「事実ではありませんか」
鞠莉の反応が面白かったのか、クスクス笑っているダイヤさん。
「天さん、気にする必要はありませんわよ。鞠莉さんの仰る通り、私達が勝手にそう思っているだけ・・・天さんが考えを改める必要はありませんわ」
「ダイヤさん・・・」
「私達の側にいて、支えてくれてるんだもん。それだけで十分すぎるくらいだよ」
抱きついてくる果南さん。
「そんなわけだから天、私とハグしよ?」
「・・・ギュー」
「わわっ!?今日はずいぶん積極的だね?」
果南さんを抱き締める。
今度は甘やかすんじゃなくて、甘えたくなってしまった・・・
「ちょ、ズルいわよ果南!?」
「鞠莉はいっぱい甘やかしてもらったでしょ?今度は私が天を甘やかすのっ!」
「天くん、次は私とハグしよっ!」
「その次はマルずら!」
「じゃ、じゃあルビィも天くんとハグする!」
「ルビィまで!?で、では私も・・・」
「フッ、甘えん坊なリトルデーモン・・・ヨハネが甘やかしてあげても良いわよ?」
「あ、間に合ってるんで大丈夫です」
「間に合ってるって何!?私だけ仲間外れにするんじゃないわよ!?」
「ちょっと皆!?私の天くんに何してるの!?」
「梨子ちゃん!?さらっととんでもないこと言ってない!?」
皆との交流を、心から楽しいと感じる俺なのだった。
どうも〜、ムッティです。
ようやく梨子ちゃん以外のAqoursメンバーが、再登場を果たしました。
ここしばらく、梨子ちゃんやμ'sメンバーの出番が圧倒的に多かったですもんね・・・
ここからはAqoursメンバーが通常通り出る予定ですので、お楽しみに(・∀・)ノ
っていうか、早く12話の内容を終わらせて次に行きたい(´・ω・`)
頑張って進めねば・・・
それではまた次回!以上、ムッティでした!