絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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曜ちゃん、誕生日おめでとう!

そんなわけで、今回は曜ちゃんの誕生日回です。

それではいってみヨーソロー(`・ω・´)ゞ


【渡辺曜】負けないからね!

 「えっ、曜の誕生日って四月なんですか!?」

 

 「そうだよ。知らなかった?」

 

 首を傾げる果南さん。

 

 ダイビングショップのアルバイトを終えた俺は、休憩しつつ果南さんと談笑していた。

 

 「意外ですね・・・てっきり七月とか八月だと思ってました」

 

 「アハハ、まぁ夏生まれっぽいよね」

 

 笑う果南さん。

 

 四月といえば今月、しかも十七日って・・・

 

 「もうすぐじゃん・・・プレゼントどうしましょう?」

 

 「天の気持ちがこもった物だったら、曜はきっと喜んでくれると思うよ?」

 

 「マジですか。じゃあメッチャ際どい水着をあげます」

 

 「それ気持ちじゃなくて下心こもってるよねぇ!?」

 

 「失礼な。曜のエロい姿が見たいだけですよ」

 

 「それを下心と呼ぶんでしょうが!」

 

 「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」

 

 「サンボ●スターかっ!」

 

 「まぁ冗談はさておき、本当にどうしようかな・・・」

 

 曜へのプレゼントに悩んでいると・・・

 

 

 

 

 

 『新しい日々をつなぐのは~、新しい君と僕なのさ~♪』

 

 

 

 

 

 「ピッ・・・もしもし?」

 

 「タイムリーすぎない!?いつの間にサン●マスターが着信音になったの!?」

 

 果南さんのツッコミ。

 

 ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ・・・発情期ですかコノヤロー。

 

 『もっ、もしもし!?天くん!?』

 

 「曜?」

 

 電話の相手は曜だった。

 

 何故か声が裏返っており、緊張しているのが電話越しでも伝わってくる。

 

 『あ、あの・・・その・・・わっ、私とデートしないっ!?』

 

 「・・・は?」

 

 呆気にとられてしまう俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「とりゃーっ!」

 

 曜の投げたボールが綺麗に転がっていき、多くのピンを弾き飛ばす。

 

 「あっ、一本だけ残った!?ストライクだと思ったのに!?」

 

 「・・・何でボウリング?」

 

 呆れる俺。

 

 曜の誕生日当日、俺達は二人でボウリング場へとやって来ていた。

 

 あんな緊張した様子でデートに誘ってきたかと思えば・・・

 

 「いやぁ、久々にやりたかったんだよ・・・ねっ!」

 

 曜の二投目が、残った一本のピンを倒す。

 

 おっ、スペアだ・・・

 

 「そっか、ヤリたかったのか」

 

 「気のせいかな!?何か意味合いが違う気がするんだけど!?」

 

 「だったら最初から誘ってくれれば良かったのに・・・ホテルに」

 

 「やっぱりかっ!やっぱりそっちの意味かっ!」

 

 「っていうか久々って何?俺達はそんなことしてないはずだけど」

 

 「だからそっちの意味じゃないんだってば!?ボウリングが久々なのっ!」

 

 「まさか曜、過去に別の男と・・・?」

 

 「人の話聞いてくれる!?私は処j・・・み、未経験だからっ!」

 

 「あっ、言い直した」

 

 「う、うるさいなぁっ!それより次、天くんの番だよっ!」

 

 ボールを手渡してくる曜。

 

 そういえば俺も、ボウリングなんて久々だな・・・

 

 「よし、いっちょやりますか」

 

 「うん、やる気になってくれたのは良いんだけどさ・・・あのプレーヤー名は何?」

 

 呆れたようにスクリーンを見上げる曜。

 

 ボウリング場で使用申し込みをする際、スクリーンに表示されるプレーヤー名を決めることが出来るのだが・・・

 

 

 

 

 

 『プレーヤー名:ドラゲナイ2』

 

 

 

 

 

 「え、カッコ良くない?」

 

 「どこが!?っていうか完全にセカオワだよねぇ!?」

 

 「セカオワ?あぁ、SEKAI N○ ○WARIね」

 

 「いや伏せ字おかしくない!?そもそもなんで2なの!?」

 

 「1は曜だから」

 

 「え、私のプレーヤー名『ドラゲナイ1』になってるの!?」

 

 「うん。テキトーに決めて良いっていうから、テキトーに決めちゃった」

 

 「テキトーすぎない!?」

 

 どうやら曜は不服らしい。

 

 良いセンスだと思ったんだけどなぁ・・・

 

 「まぁ良いや・・・それより天くん、私と勝負しない?」

 

 「勝負?」

 

 俺が首を傾げると、曜が不敵な笑みを浮かべた。

 

 「うん。これから5ゲームやって、先に3ゲーム取った方の勝ちでどう?負けた方は勝った方の言うことを、1つだけ何でも聞くっていうことで」

 

 「ほほう・・・つまり俺が勝った場合、曜にあんなことやこんなことが出来ると?」

 

 「うっ・・・エ、エッチなのはダメっ!」

 

 「えー・・・気乗りしないなぁ・・・」

 

 「露骨にテンション下げるの止めてくれる!?」

 

 「いや、だってさぁ・・・」

 

 「それとも・・・勝つ自信が無いの?」

 

 曜がニヤリと笑いながら挑発してくる。

 

 ハッ、そんな安い挑発に乗るわけ・・・

 

 「そんなわけあるかあああああっ!」

 

 「メッチャ乗ってる!?」

 

 俺は勢いよくボールをぶん投げると、全てのピンをぶっ倒した。

 

 「嘘!?いきなりストライク!?」

 

 「舐めんなよ!?こちとらエリーチカ先生のボウリング講座受講者だぞ!」

 

 「何その講座!?っていうかエリーチカ先生ってお姉さんだよねぇ!?」

 

 「エリーチカ先生から免許皆伝をもらった実力、とくと思い知るが良いっ!」

 

 そう言って俺は、曜にボールを差し出した。

 

 「ほら、早く投げろ。『ドラゲナイ1』」

 

 「そのプレーヤー名で呼ばないでくれる!?」

 

 「まぁスペアしか取れないようじゃ、俺には勝てないだろうけど」

 

 「カッチーン・・・上等だよっ!『ドラゲナイ2』じゃ『ドラゲナイ1』には勝てないことを証明してやろうじゃんっ!」

 

 俺と曜の仁義なき戦いの火蓋が切られたのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「つ、疲れた・・・」

 

 「ど、同意であります・・・」

 

 ソファに突っ伏す俺と曜。

 

 ボウリングを終えた俺達は、俺の家へとやって来ていた。

 

 何故なら・・・

 

 「チクショウ、負けた・・・」

 

 「接戦だったけどね・・・私が勝ったんだから、言うこと聞いてよ?」

 

 「好きにしなよ・・・っていうか、ホントにそんなことで良いの?」

 

 「勿論」

 

 頷く曜。

 

 激しい勝負の末に勝利を収めた曜は、俺に『今日は天くんの家に泊めさせてほしい』とお願いしてきたのだ。

 

 「天くんは私の家に泊まったことがあるのに、私が天くんの家に泊まったことが無いのは不公平だと思って。勝負に勝とうが負けようが、今日は最初から天くんの家に泊まるつもりだったんだよね」

 

 「いや、不公平って・・・」

 

 呆れる俺。

 

 「そもそも年頃の娘が、男の家に泊まるなんて親御さんが・・・って、星さんなら普通にオッケーしそう」

 

 「アハハ、ご名答・・・」

 

 苦笑する曜。

 

 あの人は本当に大らかというか、そういうこと気にしないというか・・・

 

 奈々さんや西華さんとかもそうだもんなぁ・・・

 

 「まぁとりあえず、汗もかいたしお風呂に入りますか・・・曜、先に入ってきなよ」

 

 「いや、天くんの家だし天くんが先の方が・・・」

 

 「・・・もしかして、『私の浸かった湯船に天くんが入るとか嫌だ。きっといかがわしい妄想をするに違いない』とか思ってる?」

 

 「思ってないよ!?何その被害妄想!?」

 

 「じゃあ俺が先に・・・って、そうすると『天くんの浸かった湯船に入るとか嫌だ。気持ち悪い』とか思われそうだな・・・」

 

 「何でそんなにネガティブなの!?」

 

 結局、曜が先に入ることになるのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《曜視点》

 

 「おぉ、今日は満月だね」

 

 「ホントだ・・・綺麗」

 

 空を見上げる私達。

 

 夕飯を済ませ一息ついた私達は、縁側に腰掛けて月を眺めていた。

 

 「やっぱり曜、料理上手だよね。手際が良いもん」

 

 「天くんこそ。凄く慣れてるなって思ったよ」

 

 お互いを褒め合う。

 

 今日の夕飯は二人で作ったのだが、驚くほどやりやすかった。

 

 息が合うというか、凄くスムーズに進んだし・・・何より、一緒に作っていてとても楽しかった。

 

 まるで新婚夫婦みたいな・・・

 

 「っ・・・」

 

 「曜?顔赤いけど大丈夫?」

 

 「だ、大丈夫!何でもない!」

 

 慌てて誤魔化す。

 

 うぅ、私ってば何考えてんだろ・・・

 

 「楽しかったし、また一緒に料理しようね」

 

 そう言って微笑む天くん。

 

 その笑顔は反則だなぁ・・・

 

 「勿論!」

 

 笑顔で頷く私。

 

 今度は何を作ろうかなぁ・・・

 

 「あっ・・・そういえば、今日は何で俺を誘ってくれたの?」

 

 尋ねてくる天くん。

 

 「最初に『デートしない?』って誘われた時は、ちょっとビックリしたよ」

 

 「そ、それは言葉の綾っていうか・・・迷惑だった?」

 

 「まさか。俺は凄く嬉しかったけど、誕生日を過ごす相手が俺で良いのかなって」

 

 「・・・天くんじゃなきゃダメだったんだよ」

 

 「ん?何て?」

 

 「な、何でもないっ!」

 

 本当のことなんて言えるわけがない・・・

 

 

 

 

 

 初めて好きになった男の子に、誕生日を祝ってもらいたかったからなんて・・・

 

 

 

 

 

 「ほ、ほらっ!天くんはAqoursのマネージャーなわけだから!メンバーの誕生日を祝う義務があるんだよ!」

 

 「どんな義務やねん」

 

 呆れている天くん。

 

 うぅ、こんなことが言いたいわけじゃないのに・・・

 

 「・・・まぁ、ちゃんとお祝いさせてもらうけどさ」

 

 苦笑しながらそう言うと、天くんが小さな箱を取り出した。

 

 「はいコレ、誕生日プレゼント」

 

 「えぇっ!?」

 

 驚く私。

 

 そんなもの用意してくれてたんだ・・・

 

 「も、もらっていいの・・・?」

 

 「あ、要らないなら別に・・・」

 

 「要る要るっ!メッチャ欲しいっ!」

 

 慌ててプレゼントを受け取る。

 

 「あ、開けていい・・・?」

 

 「どうぞ」

 

 震える手で箱を開ける。

 

 中に入っていたのは・・・

 

 「これ・・・ミサンガ?」

 

 「うん、俺の手作り」

 

 「手作り!?」

 

 ライトブルーを基調としたミサンガだった。

 

 色が凄く綺麗なのは勿論のこと、とてもしっかりとした出来映えだ。

 

 これが手作りだなんて・・・

 

 「天くん、ホントにこういうの上手だね・・・」

 

 「それほどでもないよ。もっと早く曜の誕生日を知ってたら、ちゃんとした物をプレゼント出来たんだけど・・・ゴメンね」

 

 「そんなことないよ!?メッチャ嬉しい!ありがとう!」

 

 本当に嬉しかった。

 

 天くんが私の為に作ってくれたんだし、嬉しくないわけがない。

 

 「ねぇ、付けてもらって良い?」

 

 「勿論。どこに付ける?」

 

 「んー・・・どこが良いのかな?」

 

 首を捻る私。

 

 すると天くんが、そっとミサンガを手に持った。

 

 「曜、利き足ってどっち?」

 

 「え、右だけど・・・」

 

 「じゃあ右足出して」

 

 天くんに言われるがままに、右足を天くんの前に出す。

 

 すると天くんは、私の右足首にミサンガを結び始めた。

 

 「勝負運を上げたい時は、利き足にミサンガを付けると良いんだって。ラブライブもそうだけど、曜の勝負事が上手くいくことを願ってここに付けよう」

 

 「勝負運・・・」

 

 「それと色なんだけど・・・基調になってる水色には、『美しさ・爽やかさ・笑顔』の意味があるみたい。曜のイメージカラーだから選んだんだけど、意味的にも曜にピッタリの色だよね」

 

 「っ・・・」

 

 顔がカァッと熱くなるのを感じる。

 

 もう、何でそうやってサラッと恥ずかしいことが言えるのかなぁ・・・

 

 「曜はAqoursのムードメーカーだから。これからもその笑顔で、皆を明るく照らしてほしい。Aqoursがラブライブで優勝する為には、曜の力が必要不可欠なんだよ」

 

 天くんはミサンガを結び終えると、私に微笑みかけた。

 

 「いつもありがとう。これからもよろしくね」

 

 「っ・・・うんっ!」

 

 我慢出来ず、勢いよく天くんに抱きつく。

 

 ヤバい、嬉しくて泣きそう・・・

 

 「おっと・・・もう、曜は甘えん坊だなぁ」

 

 「良いのっ!誕生日なんだから、もっと私を甘やかしなさいっ!」

 

 「はいはい」

 

 苦笑しながら抱き締めてくれる天くん。

 

 私の気持ちは、まだ天くんには伝えられない。

 

 でも、いつか必ず伝えるんだ・・・

 

 「ねぇ、天くん・・・私、負けないからね!」

 

 「うん。期待してる」

 

 笑顔を見せる天くん。

 

 負けないっていうのは、ラブライブもそうだけど・・・

 

 「・・・恋の争いも、ね」

 

 「曜?何か言った?」

 

 「何でもないっ!」

 

 笑みを浮かべ、天くんの胸に顔を埋める。

 

 大好きな人の温もりに包まれ、幸せを感じる私なのだった。




どうも〜、ムッティです。

今回は曜ちゃんの誕生日回でした!

改めて曜ちゃん、誕生日おめでとう!

何だかんだ言いつつ、天と曜ちゃんって良いコンビですよね。

空(天)と太陽(曜)みたいな?

海未ちゃんが嫉妬しそうですけど(笑)

ちなみに『ドラゲナイ1』や『ドラゲナイ2』は、以前自分が友達とボウリングへ行った時に登録したプレーヤー名です(笑)

あの時は4人だったから、『ドラゲナイ4』まであったなぁ・・・

それからミサンガの意味ですが・・・合ってます?

完全にネット情報ですので、悪しからず・・・

っていうか、投稿間隔が空いてしまってスミマセン(´・ω・`)

曜ちゃんと真姫ちゃんの誕生日回を書いていたら、本編を書く時間がありませんでした(>_<)

早く本編進めないと・・・

ちなみに真姫ちゃんの次の誕生日回は、6月9日の希ちゃんを予定しております。

その4日後の6月13日が、鞠莉ちゃんの誕生日ですね。

それまでの間になるべく本編を進めたいと思いますので、お楽しみに(・∀・)ノ

それではまた次回!以上、ムッティでした!

全速前進!ヨーソロー!
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