絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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0時投稿出来なくてすいませんでした(土下座)

何とか6月9日が終わる前に投稿出来たぜ・・・

それでは希ちゃんの誕生日回、張り切っていってみよー!


【東條希】一番の幸せは・・・

 「天くん、起きて」

 

 「んぅ・・・」

 

 身体を優しく揺すられる。

 

 俺は起きたくなくて、瞼を閉じたままにしていた。

 

 「もうちょっと寝かせて・・・」

 

 「ダーメ♡」

 

 「んむっ!?」

 

 顔の上に、重量感のある柔らかいものが乗せられる。

 

 あっ、何か幸せな感触・・・

 

 じゃなくて、鼻と口が塞がれて息が出来ない。

 

 「ぶはぁっ!?」

 

 「あんっ♡」

 

 急いで飛び起きて息をする。

 

 あぁ、死ぬかと思った・・・

 

 「ちょっと希、起こし方が手荒過ぎない?」

 

 「にししっ、起きない天くんが悪いんだよ」

 

 悪戯っぽく笑う希。

 

 「ところで天くん、ウチのおっぱいで目覚めた感想は?」

 

 「幸せだったけど、やっぱり揉むのが一番だわ」

 

 「もうっ、エッチ♡」

 

 大きな胸を両腕で隠す希。

 

 高校生の時からかなりの大きさを誇っていたその胸は、当時よりさらに成長していた。

 

 本当にありがとうございます。

 

 「フフッ、天くんは相変わらずおっぱいが好きやね♪」

 

 「アハハ、それは否定できないかな」

 

 俺はそう言って笑うと、希の身体を抱き寄せた。

 

 「まぁ、俺が一番好きなのは希だけど」

 

 「フフッ、知ってる」

 

 俺に身体を委ねてくれる希。

 

 「ウチが一番好きなのも天くんやから」

 

 「知ってる」

 

 俺達は笑い合うと、そのまま顔を近付けてキスをした。

 

 朝から幸せを噛み締める俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「それにしても、内浦は良い所やね」

 

 「俺も本当にそう思う」

 

 手を繋ぎ、海辺を散歩する俺達。

 

 休みの日は、こうして二人で散歩するのが決まりになっているのだ。

 

 「フフッ、こっちに引っ越して来て良かった」

 

 笑顔の希。

 

 今年の三月に東京の大学を卒業した俺は、四月から沼津で働き始めていた。

 

 希はそんな俺についてきてくれて、俺達は今内浦で一緒に暮らしている。

 

 ちなみに家は、俺が内浦で一人暮らしをしていた時に住んでいたあの平屋だ。

 

 本来は小原家の所有物だが、鞠莉に相談したところ快く貸してもらえることになった。

 

 しかも『マリーと天の仲じゃない』の一言で家賃はタダ・・・

 

 本当に鞠莉には頭が上がらない。

 

 「それにしても、希って行動力あるよね・・・まさかあんなスッパリ仕事辞めるとは思わなかったわ」

 

 呆れる俺。

 

 実は俺は最初、一人で内浦に引っ越して来ようと思っていた。

 

 希には仕事があるし、それを辞めさせるつもりもなかった。

 

 ところが俺が沼津での就職を考えていることを知った希が、『仕事を辞めて天くんについていく』と宣言。

 

 引き止める俺だったが、『天くんはウチと離れたいの・・・?』と涙目になる希を前にあえなく撃沈。

 

 二人で内浦で暮らすことが決まったのだ。

 

 「天くんは浮気性やからね。目を離したら他の女のところに行きそうやし」

 

 「まさかの信頼度ゼロ?俺は希一筋なんだけど」

 

 「じゃあ聞くけど、志満さんから『今夜どう?』って誘われたらどうする?」

 

 「・・・オ、オコトワリシマス!」

 

 「間があったしカタコトだし信用できません」

 

 ジト目で睨む希。

 

 クッ、まさか女神である志満さんの名前を出してくるとは・・・

 

 真姫ちゃんの真似じゃ騙せなかったか・・・

 

 ちなみに家が近いこともあり、高海家の皆さんには今でもお世話になっている。

 

 志満さんは若女将として旅館を切り盛りしているし、美渡さんも会社員としてバリバリ働いている。

 

 千歌さんは志満さんの手伝いをしており、よく俺に『志満姉が厳しいんだよぉ・・・』と愚痴を零していた。

 

 まぁ言葉とは裏腹に充実した表情をしているので、何だかんだで今の仕事が楽しいんだろうな。

 

 「それに・・・仕事より、好きな人と一緒にいることの方が大事やから」

 

 「希・・・」

 

 希の両親は共働きなので、子供の頃は寂しい思いをしたという話は聞いていた。

 

 現に高校の時に一人暮らしをしていた希は、俺の目から見てもどこか寂しそうだった。

 

 そんな希の力になりたいと、あの時強く思ったことをよく覚えている。

 

 「・・・一人になんかしないから」

 

 「天くん・・・?」

 

 希の手を握る手に、ギュっと力を込める。

 

 「これからもずっと一緒だから。ね?」

 

 「・・・もう、天くんはズルいなぁ」

 

 笑みを浮かべる希。

 

 「全く・・・天くんに惚れそうや」

 

 「え、惚れてるから付き合ってるんじゃないの?」

 

 「そうなんやけど・・・もう惚れてるけど、それでも惚れそうなんよ」

 

 「イミワカンナイ」

 

 「相変わらず真姫ちゃんのモノマネ好きやね・・・」

 

 呆れている希。

 

 俺達は結婚しておらず、あくまでも同棲中のカップルだ。

 

 勿論お互いに結婚するつもりでいるが、今はまだその時期ではないと思っている。

 

 俺もまだ社会人一年目だしな・・・

 

 「真姫ちゃんかぁ・・・久しぶりに会いたいなぁ・・・」

 

 「・・・むぅ」

 

 ジト目で俺の腕に抱きつく希。

 

 「ウチとのデート中に他の女の子に会いたいだなんて、ええ度胸やね?」

 

 「あ、嫉妬した?」

 

 「・・・ふんっ」

 

 ぷいっとそっぽを向く希。

 

 大人な希がこういう一面を見せてくれると、愛されていることを実感できて嬉しくなるんだよな・・・

 

 いや、当の本人は怒ってるんだけども。

 

 「ゴメンゴメン。どうしたら許してくれる?」

 

 「・・・ん」

 

 目を閉じて唇を突き出す希。

 

 全く、俺の彼女は本当に可愛いんだから・・・

 

 俺は苦笑すると、希の唇に自分の唇を重ねるのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「わぁ・・・!」

 

 目を輝かせている希。

 

 俺達の目の前には、夕陽に染まった内浦の海が広がっていた。

 

 「綺麗・・・」

 

 「でしょ?」

 

 笑う俺。

 

 俺達が今いるのは、淡島神社へと続く階段の途中の開けた場所だ。

 

 浦の星時代にダイヤさんから教えてもらったこの場所は、今でも俺のお気に入りスポットである。

 

 「そういえばこの階段、Aqoursの練習でよく使ってたんだっけ?」

 

 「そうそう。結構キツいんだけど、体力強化にはもってこいだったよ」

 

 苦笑する俺。

 

 まだAqoursが千歌さんと曜と梨子だけだった頃は、ここまで辿り着くのがやっとだったっけ・・・

 

 俺も含め、皆でよくそこのベンチでぐったりしてたなぁ・・・

 

 この階段を涼しい顔で駆け上っていく果南は、本当に体力お化けだと思う。

 

 「・・・フフッ」

 

 「希・・・?」

 

 急に笑う希に、首を傾げる俺。

 

 どうしたんだろう?

 

 「いや、楽しそうな顔してるなぁって思って。当時のことを思い出してたんやろ?」

 

 「・・・まぁね」

 

 千歌さん、曜、梨子、花丸、ルビィ、善子、ダイヤさん、果南、鞠莉・・・

 

 Aqoursとして過ごした日々は、一生忘れられない大切な宝物だ。

 

 勿論μ'sもそうだが、Aqoursも俺にとってかけがえのないものなのである。

 

 「・・・だから内浦に来たかったんよ」

 

 「え・・・?」

 

 柔らかく微笑む希。

 

 「天くんがここで何を見て、何を感じて過ごしていたのか・・・ウチは知らなかったから。ここに来て、天くんと一緒に過ごしてみたら分かるかなって・・・そう思ったんよ」

 

 「それで俺についてきてくれたの・・・?」

 

 「勿論、天くんと離れたくなかったっていうのが一番の理由だよ?でも、それも理由の一つだったんよ」

 

 希はそう言うと、照れたようにはにかんだ。

 

 「大好きな人のことやもん・・・知りたくなるのは当然やろ?」

 

 「っ・・・」

 

 急に愛しさが込み上げてきて、希をギュッと抱き締める。

 

 腕の中の温もりが、どうしようもなく愛おしかった。

 

 「フフッ、天くんは甘えん坊やね」

 

 「大好きな人が相手やもん・・・甘えたくなるのは当然やろ?」

 

 「ウチのモノマネせんといて」

 

 苦笑しつつも、俺を抱き締め返してくれる希。

 

 そんな希に、俺はどうしても聞きたいことがあった。

 

 「・・・ねぇ、希」

 

 「ん?なぁに?」

 

 「今日のデート、いつも通りだったけど・・・良かったの?今日は希の誕生日なのに」

 

 六月九日・・・つまり今日は希の誕生日なのだ。

 

 俺は何か特別なことをしようと思っていたのだが、希の希望は『いつも通りのデートが良い』だった。

 

 二人で散歩をしながら、Aqours時代の思い出の場所を巡ったり・・・

 

 希が望んだのは特別なことではなく、あくまでも普通のことなのだ。

 

 「当たり前やん」

 

 微笑む希。

 

 「大好きな人と一緒に、穏やかな一日を過ごす・・・こんな幸せなこと、他に無いと思う。ウチにとっては、それが何よりの幸せなんよ」

 

 「・・・分かるわぁ」

 

 「おっ、分かってくれる?」

 

 「もう惚れてるけど惚れそうな気持ち・・・今なら良く分かるわぁ」

 

 「あ、そっち?」

 

 希のツッコミ。

 

 俺は笑うと、希を抱く腕に力を込めた。

 

 「希・・・誕生日おめでとう」

 

 「フフッ、ありがとう」

 

 「こんな俺に着いてきてくれて、本当にありがとう・・・心の底から愛してる」

 

 「・・・ウチも愛してるよ、天くん」

 

 お互いの視線が合い、どちらからともなく顔が近付き・・・その距離がゼロになる。

 

 目の前の愛しい存在を、絶対に離さない・・・心に強く誓う俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《希視点》

 

 翌日・・・

 

 「ふんふんふ~ん♪」

 

 鼻歌を歌いながら、朝ご飯の支度をするウチ。

 

 その時、スマホのアラーム音が鳴った。

 

 「あっ・・・そろそろ天くんを起こさないと」

 

 アラームを止めて寝室へと向かう。

 

 そこでは、天くんが幸せそうな表情で眠っていた。

 

 「フフッ・・・気持ち良さそうやね」

 

 寝ている天くんの側に座り、寝顔を見つめながら頭を撫でる。

 

 「全く・・・普段は穏やかなのに、何で夜になると獣になるんや・・・」

 

 昨夜のことを思い出し、思わず顔が熱くなってしまう。

 

 相変わらずおっぱい大好きやし、これ以上大きくなったらどうしてくれるんや・・・

 

 「・・・まぁ、天くんが喜んでくれるなら良いかな」

 

 そんな風に思えてしまうあたり、自分がいかに天くんに惚れているかが分かる。

 

 最初は弟みたいな存在だと思ってたのに・・・

 

 

 

 

 

 『希ちゃんのワガママだったら、俺は何でも叶えてあげたい。そう思えるほど、俺にとって希ちゃんは大切な存在なんだよ』

 

 

 

 

 

 μ'sとして活動していた頃、天くんから言われた言葉だ。

 

 ウチが皆に遠慮していることに気付いた天くんが、屈託の無い笑みを浮かべてかけてくれた言葉・・・

 

 本当に嬉しかった。

 

 ウチのことを、そこまで想ってくれていることが。

 

 「・・・ウチにとっても、天くんは大切な存在だよ」

 

 仕事は好きだった。

 

 でも天くんが再び内浦へ行こうとしていることを知った時、迷い無く辞めることを決めた。

 

 好きな仕事を辞めてついて行きたいと思えるほど、天くんのことが大好きやから。

 

 天くんと一緒にいられるなら、ウチはもう何も要らない。

 

 天くんと何でもない一日を過ごすことが、ウチにとって一番の幸せなんやから。

 

 「・・・ありがとう、天くん」

 

 ウチを誰よりも大切にしてくれて、誰よりも愛してくれて・・・

 

 本当にありがとう。

 

 「いつかちゃんと・・・ウチを天くんのお嫁さんにしてね」

 

 天くんの頬に手を添え、顔をゆっくり近付ける。

 

 そして・・・

 

 「・・・大好き」

 

 重ね合わせた唇から感じられる温もりが、何よりも愛おしく感じるウチなのだった。




どうも〜、ムッティです。

希ちゃん、お誕生日おめでとう\(^o^)/

いやぁ、間に合わないかと思ったわぁ・・・

執筆する時間が無くてどうなることかと思いましたが、無事に書き上げることが出来てホッとしております。

それにしても天の野郎、希ちゃんとイチャイチャしやがって・・・

ギルティ(゜言゜)

希ちゃんと結婚したいだけの人生だった(涙)



さてさて、恒例の支援絵紹介のコーナー!

ことりちゃん大好きさんが、新しい支援絵を描いて下さいました!

まずはこちら・・・


【挿絵表示】


希ちゃあああああんっ!!!!!

ムッティの推しメンっ!

本日の主役っ!

最高に可愛いです。

そしてこちら・・・


【挿絵表示】


絢瀬姉妹キタアアアアアッ!!!!!

以前リクエストを求められたので、絵里ちゃん&亜里沙ちゃんをリクエストさせていただいたのですが・・・

まさか本当に描いていただけるとは・・・

ことりちゃん大好きさん、本当にありがとうございます!



そして4日後の6月13日は、Aqoursの小原鞠莉ちゃんの誕生日ですね!

・・・何にも書けてないや(汗)

が、頑張ります(震え声)

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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