絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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な〜つよ終〜わ〜れ〜(切実)

それはさておき、今回は穂乃果ちゃんの誕生日回です!

それではいってみよー!


【高坂穂乃果】素直な気持ちを・・・

 「んー・・・今日も良い天気だなぁ・・・」

 

 玄関から外に出た俺は、空を見上げながら身体を伸ばしていた。

 

 すると・・・

 

 「おはようございます、天」

 

 不意に声をかけられる。

 

 ランニングウェア姿の海未ちゃんが、こちらに向かって走ってくるところだった。

 

 「おはよう、海未ちゃん。毎朝よくランニング続けられるね」

 

 「日課ですから。天こそ毎朝早いですね」

 

 「仕込みがあるからね」

 

 他愛も無い会話をする俺達。

 

 「穂乃果は・・・まだ寝てそうですね」

 

 「うん、まだ熟睡してたよ」

 

 俺が苦笑しながら言うと、海未ちゃんが溜め息をついた。

 

 「穂乃果も起きないといけない時間でしょうに・・・叩き起こした方が良いのでは?」

 

 「まぁお店が開くまでまだ時間あるし、大丈夫でしょ」

 

 「ハァ・・・天は穂乃果に甘すぎます。もう少し厳しくした方が良いと思いますよ?」

 

 「海未ちゃんが厳しくしてくれるし、俺は甘くても良いでしょ」

 

 「天だけでなく、ことりも甘いのでダメです。全然相殺出来てません」

 

 「大丈夫。その分雪穂ちゃんが厳しいから」

 

 そんな会話をしていると・・・

 

 『いつまで寝てるのお姉ちゃんっ!いい加減起きなさいっ!』

 

 『ギャアアアアアッ!?』

 

 雪穂ちゃんの大声と、穂乃果の悲鳴が聞こえてきた。

 

 あぁ、やっぱり・・・

 

 「ほらね?」

 

 「流石は雪穂です」

 

 感心している海未ちゃん。

 

 「天もあれくらいやってしまって良いと思います」

 

 「俺には無理かなぁ・・・」

 

 苦笑しながら答える俺なのだった。

 

 「何と言っても・・・愛する妻だもん」

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「うぅ、雪穂に苛められたぁ・・・」

 

 「よしよし、こっちおいで」

 

 涙目の穂乃果を優しく抱き締める。

 

 俺達は今、『穂むら』の開店準備をしていた。

 

 「えへへ、やっぱり天くんは温かいなぁ」

 

 「母親の前で、よく平然と甘えられるわねぇ・・・」

 

 俺の胸元に顔を埋める穂乃果を見て、秋穂さんが呆れていた。

 

 「全く、見てるこっちが恥ずかしいわ・・・」

 

 「夫婦なんだから良いじゃん!」

 

 「はいはい」

 

 溜め息をつく秋穂さん。

 

 俺と穂乃果が結婚したのは、今から一年半ほど前のことだ。

 

 俺の大学卒業と同時に結婚した俺達は、穂乃果の実家での暮らしをスタートさせた。

 

 それと同時に、俺は『穂むら』に就職。

 

 義父となった大将に弟子入りし、和菓子職人となる為に日々修行をさせてもらっている。

 

 穂乃果も『穂むら』での仕事を秋穂さんから本格的に教わり始めており、ゆくゆくは二人で『穂むら』を継ぎたいと考えていた。

 

 「さて、そろそろ大将の手伝いに行ってくるかな」

 

 「お願いね、天くん。ほら穂乃果、天くんから離れなさい」

 

 「僕は嫌だ!」

 

 「何で不●和音!?」

 

 「殴れば良いさ!」

 

 「ホントに殴って良いかしら!?」

 

 「穂乃果、また後で。ね?」

 

 「うぅ・・・」

 

 名残惜しそうに俺から離れる穂乃果。

 

 俺は穂乃果に顔を近付けると・・・そのまま穂乃果の唇を奪った。

 

 「っ!?」

 

 「御馳走様。今日も一日頑張ろうね」

 

 「う、うん・・・」

 

 「・・・天くんの方が大胆だったわね」

 

 顔を真っ赤にする穂乃果と、苦笑する秋穂さんなのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「今日も疲れたぁ・・・」

 

 「そうだねぇ・・・」

 

 穂乃果と二人揃って、ベッドに横たわっている俺。

 

 お店の仕事も終わり、俺達はまったりと自分達の時間を過ごしていた。

 

 「それにしても、天くんもすっかりこの家に馴染んでるよね」

 

 「それは自分でも思うわ」

 

 元々大将や秋穂さん、雪穂ちゃんとは仲良くさせてもらってたけど・・・

 

 今では心から皆を『家族』と呼ぶことが出来る。

 

 俺はもうすっかり、高坂家の一員になったようだ。

 

 「・・・フフッ」

 

 「穂乃果?」

 

 突然笑みを零した穂乃果に、首を傾げる俺。

 

 「天くんが家族になるなんて、あの頃は想像もしてなかったよ」

 

 「確かにねぇ・・・」

 

 あの穂乃果と結婚することになるなんて、当時は思ってもみなかった。

 

 俺と穂乃果は、そういう関係になることは無いだろうと思っていたから。

 

 「俺達が初めて会った時のこと、覚えてる?」

 

 「勿論覚えてるよ」

 

 笑う穂乃果。

 

 「私が店番してた時に、まだ小さかった天くんが一人でお店に入ってきてさ。目をキラキラさせながらウチの和菓子を見つめてて・・・可愛かったなぁ」

 

 「アハハ、初めて見る和菓子に感動しちゃって」

 

 苦笑する俺。

 

 その時に穂乃果が試食させてくれて、その美味しさにまた感動して・・・

 

 その日以来度々店を訪れるようになって、穂乃果や高坂家の皆と仲良くなって・・・

 

 ことりちゃんや海未ちゃんにも出会えたんだよな・・・

 

 「今にして思えば・・・あの日穂乃果と出会えたことが、全ての始まりだったような気がするよ」

 

 「・・・私もそう思う。あの日天くんと出会えたから、今の私があるんだなって」

 

 俺の手をギュッと握る穂乃果。

 

 「μ'sとして駆け抜けることが出来たのも、天くんのおかげだもん」

 

 「・・・それは違うよ」

 

 穂乃果の手を握り返す。

 

 「μ'sが駆け抜けることが出来たのは・・・穂乃果が先頭を走ってくれたから。だからこそ皆、迷わずに全力で走れたんだよ」

 

 「天くん・・・」

 

 「・・・ありがとね、穂乃果」

 

 穂乃果を優しく抱き締める。

 

 「穂乃果に出会えて良かった。あの時の経験は、穂乃果と出会えてなかったら絶対に経験出来なかったことだから」

 

 微笑む俺。

 

 「出会ってくれてありがとう。穂乃果に出会えて、夫婦になれて・・・俺は幸せだよ」

 

 「っ・・」

 

 穂乃果の顔が真っ赤になる。

 

 「もう・・・天くんはズルいよぉ・・・」

 

 「せっかくの誕生日なんだもん。素直な気持ちを伝えなきゃね」

 

 そう、今日は穂乃果の誕生日なのだ。

 

 素直な気持ちを口にするのは恥ずかしいが、こういう時くらいは素直にならないと。

 

 「素直に、か・・・」

 

 穂乃果は小さく呟くと、俺の上に馬乗りになってきた。

 

 「ほ、穂乃果・・・?」

 

 「素直になって良いんだよね・・・?」

 

 「え?あ、うん・・・」

 

 「だったら・・・えいっ」

 

 穂乃果に唇を奪われる。

 

 あまりの速さについていけない。

 

 「ぷはっ・・・ちょ、穂乃果!?」

 

 「天くん・・・今夜は寝かさないからね・・・?」

 

 「え、ちょ・・・」

 

 「覚悟おおおおおおおおおおっ!」

 

 「うわぁっ!?」

 

 この日の夜、全然眠れなかったことは言うまでもないのであった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《穂乃果視点》

 

 翌朝・・・

 

 「・・・ちょっとハッスルし過ぎた」

 

 うつ伏せの状態で固まっている私。

 

 うぅ、腰が痛い・・・

 

 「私はまぁ良いとして・・・天くん大丈夫かなぁ・・・」

 

 隣で気絶している天くんに目をやる。

 

 流石にやり過ぎたかな・・・

 

 「・・・ま、いっか」

 

 苦笑しながら天くんの顔を眺めていると、昨日天くんが言ってくれた言葉が蘇った。

 

 

 

 

 

 『μ'sが駆け抜けることが出来たのは・・・穂乃果が先頭を走ってくれたから。だからこそ皆、迷わずに全力で走れたんだよ』

 

 

 

 

 

 「私が先頭を走れたのは・・・天くんのおかげなんだよ」

 

 呟く私。

 

 「いつでも天くんが私を支えてくれたから、いつでも天くんが皆に寄り添ってくれたから・・・だから私は先頭を走れたし、皆も全力で走れたんだよ」

 

 μ'sが駆け抜けることが出来たのは、天くんのおかげだ。

 

 でもそれを本人に言っても、昨夜のように『そんなことない』と否定することだろう。

 

 本当に謙虚な人だと思う。

 

 「・・・まぁ、そこが天くんの良いところなんだけどさ」

 

 天くんの頭を撫でる私。

 

 「私の方こそありがとう、天くん」

 

 昨夜彼に伝えられなかった言葉を、今ここで口に出す。

 

 「私も天くんに出会えて、夫婦になれて・・・本当に幸せだよ」

 

 「・・・それは良かった」

 

 「っ!?」

 

 天くんの目が開き、穏やかな微笑を浮かべていた。

 

 「お、起きてるなら言ってよ!?」

 

 「アハハ、おかげで嬉しい言葉が聞けたよ」

 

 天くんはそう言うと、私を抱き締めた。

 

 「・・・大好きだよ、穂乃果」

 

 「・・・私も大好きだよ、天くん」

 

 天くんの腕の中で、幸せを噛み締める私なのだった。




どうも〜、ムッティです。

穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう\(^o^)/

ラブライブといったら、やっぱり穂乃果ちゃんのイメージが強いですね。

何といっても、μ'sのリーダーですから。

穂乃果ちゃんに『ファイトだよっ!』って言われたいだけの人生だった・・・

さてさて、これで8月の誕生日回は終了ですね。

1日が千歌ちゃんで、3日が穂乃果ちゃん・・・

誕生日回、よく間に合ったぜ・・・(涙)

次回は9月12日のことりちゃんですね。

その次が19日の梨子ちゃん、21日のルビィちゃん・・・

メッチャ続くやん(´・ω・`)

それまでに本編を進めねば・・・

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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