絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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最近、Da-iCEさんの『DREAMIN'ON』をメッチャ聴いてます。

ONE PIECEの新OPでもあるこの曲・・・メッチャカッコ良くないですか?

YouTubeにご本人達のダンス動画がアップされてましたけど、キレッキレで本当にカッコ良くて・・・

個人的には、花村想太さんのあの高い歌声にすっかりハマってしまいました。

今度他の曲も聴いてみようかな。


人から愛されるというのは幸せなことである。

 《絵里視点》 

 

 「美味っ!これ美味っ!」

 

 「フフッ、たくさん食べてね」

 

 美味しそうに料理を食べる天を見て、嬉しそうに笑う梨子のお母さん。

 

 私達は今、桜内家で夕食をご馳走になっていた。

 

 「亜里沙ちゃんと絵里ちゃんも、いっぱい食べてね」

 

 「ありがとうございます!」

 

 「すみません、初対面でいきなり夕飯をご馳走になってしまって・・・」

 

 「そんなこと気にしないの。天くんは私の息子みたいなものだし、それなら二人も私の娘みたいなものでしょ」

 

 「そうですよ、お義姉さん!」

 

 「梨子!?何ちゃっかり『お義姉さん』呼びしてるの!?」

 

 「この子ったら東京から帰って来てから、天のことになると急にポンコツになっちゃうんです・・・すみません」

 

 隣に座る梨子を見て溜め息をつき、私に頭を下げる善子。

 

 夕食の席には、善子と善子のお母さんも同席していた。

 

 「ちょっと善子ちゃん!?誰がポンコツですって!?」

 

 「アンタよ。あと善子じゃなくてヨハネ」

 

 「私のどこがポンコツだって言うの!?」

 

 「気付いてない時点で立派なポンコツじゃない」

 

 「容赦ないほどの毒舌ぶりね!?」

 

 ショックを受けている梨子。

 

 自分のことを『堕天使ヨハネ』なんて名乗る割に、意外と常識人なのね善子・・・

 

 「ヨハネです」

 

 「貴女人の心が読めるの!?」

 

 どれだけ『善子』って呼ばれたくないのかしら・・・

 

 「ちょっと善子、アンタも梨子ちゃんを見習ってもっとアピールしなさいよ。このままだと天くん取られちゃうわよ?」

 

 「娘の色恋沙汰に首突っ込むんじゃないわよ。あとヨハネ」

 

 母親からの言葉に、溜め息をつく善子。

 

 「今さらアピールも何も無いでしょ。私のみっともないところは、もう全部天に見られちゃってるんだから」

 

 「善子?さっきから何話してんの?」

 

 「何でもないわ。それより天、口元にご飯粒ついてるわよ・・・はい、取れた」

 

 「ありがと」

 

 あれ!?何かこの二人良い感じ!?

 

 「ナイスよ善子!流石は私の娘!」

 

 「ヨハネだってば。何がナイスよ」

 

 「ぐぬぬぬ・・・悔しいけど、今のは流石だったわ善子ちゃん・・・」

 

 「だからヨハネだって。ホントにどうしちゃったのよアンタ・・・」

 

 呆れている善子。

 

 「ご馳走様でした。洗い物は私がやります」

 

 「手伝うよ、善子。梨子、食器はどこにしまえば良い?」

 

 「あ、えっとね・・・」

 

 三人がキッチンへと消える。

 

 そのその光景を見て、善子のお母さんが微笑んでいた。

 

 「フフッ、善子も変わったわね・・・天くんに感謝しなくっちゃ」

 

 「天に、ですか?」

 

 「えぇ、あの子を変えてくれたのは天くんだもの」

 

 笑う善子のお母さん。

 

 「善子はああ見えて人見知りだから、自分の殻に閉じこもりがちでね・・・でも天くんは、そんなあの子を殻から引っ張り出してくれた。母親である私にさえ出来なかったことを、天くんはいとも簡単にやってのけてくれたわ」

 

 「天が・・・」

 

 「だからこそ、善子は天くんに心を許してるのよ。私達が『善子』って呼ぶと『ヨハネ』って言い返してくるくせに、天くんには何も言い返さなかったでしょ?」

 

 「あっ・・・」

 

 そう言われてみれば、天にだけは『ヨハネ』って言わなかったような・・・

 

 「善子の方から天くんに、『善子って呼んでほしい』って言ったんですって。今までのあの子だったら、考えられないようなお願いだけど・・・自分からそんなことを言い出すなんて、よっぽど天くんに心を許したのね」

 

 どこか嬉しそうな善子のお母さん。

 

 「あの子が天くんに、恋をしているかまでは分からないけど・・・母親としては、あの二人がくっついてくれたらって思うのよね。天くんだったら、安心して善子のことを任せられるし」

 

 「フフッ、その気持ち分かるわ」

 

 笑顔で頷く梨子のお母さん。

 

 「私も天くんだったら、安心して梨子のことを任せられるもの。まぁ実際、梨子は天くんにハートを撃ち抜かれちゃったみたいだし」

 

 「梨子ちゃん、天と何かあったんですか?」

 

 「善子ちゃんと同じで、あの子も天くんに救われてるのよ」

 

 亜里沙の問いに答える梨子のお母さん。

 

 「あの子も元々は、絵里ちゃんや亜里沙ちゃんと同じで音ノ木坂の生徒だったんだけど・・・思うようにピアノが弾けなくなって、浦の星に転校したの」

 

 「えっ、そうだったんですか!?」

 

 「えぇ。でも内浦に引っ越して来て、あの子は本当に明るくなったわ。前みたいに、楽しくピアノを弾くようになった。それは勿論、千歌ちゃん達に出会えたおかげでもあるけど・・・一番は、天くんが梨子に寄り添ってくれたからだと思う」

 

 微笑む梨子のお母さん。

 

 「あれだけ親身になってくれて、否定していた自分を全力で肯定してくれたら・・・惚れちゃってもおかしくないわよね。だからこそ母親としては、あの子の恋が実ってくれることを願ってるのよ」

 

 「・・・やっぱりここでも、天は天だったんだ」

 

 嬉しそうに呟く亜里沙。

 

 私も同じ気持ちだった。

 

 「それにやっぱり、天くんみたいな子が息子に欲しいもの」

 

 「分かるわ。何ならもう息子みたいに思ってるし」

 

 「そうそう。Aqoursのお母さん達は、皆同じ気持ちなんじゃないかしら」

 

 「フフッ、間違いないわね」

 

 楽しそうに話す二人。

 

 どうやら、マダム・キラーぶりも相変わらずのようだった。

 

 「・・・愛されてるわね、あの子」

 

 自然と笑みが零れる私なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《絵里視点》

 

 「あぁ、極楽・・・」

 

 「年寄り臭いわよ、亜里沙」

 

 苦笑する私。

 

 私達は今、千歌の実家である『十千万』の温泉に浸かっていた。

 

 「フフッ、気に入ってもらえたなら嬉しいわ」

 

 「すみません、突然お邪魔してしまって・・・」

 

 「遠慮しないで良いのよ。天くんの身内は、私達の身内みたいなものなんだから」

 

 ニコニコしている志満さん。

 

 桜内家を出て帰ろうとした時、天のスマホに千歌から着信が入ったのだ。

 

 何でも新曲の歌詞について相談したかったらしく、だったら直接会おうということで高海家にお邪魔することになった。

 

 そこで初めて千歌の家が旅館だということを知った私達は、志満さんと美渡さんの勧めで温泉に入らせてもらうことになったのだ。

 

 「それにこの時間はお客さんも来ないから、ゆっくり浸かってもらって大丈夫よ」

 

 「そうそう、いつもアタシ達が使ってる時間だしね」

 

 笑っている美渡さん。

 

 「それにしても・・・本当にスタイル抜群だね」

 

 「な、何ですか急に・・・」

 

 「いや、女から見ても惚れ惚れするような身体してるなって・・・えいっ」

 

 「ひゃんっ!?ど、どこ触ってるんですか!?」

 

 「おぉ、大きくて柔らかい・・・Fか」

 

 「揉むだけで分かるんですか!?」

 

 「美渡さん正解!μ's時代はEだったんですけど、さらに成長してるんですよね」

 

 「亜里沙!?私のプライバシーはどこへいったの!?」

 

 「マジかぁ・・・っていうか、亜里沙ちゃんもスタイル良いよね」

 

 「いえいえ、お姉ちゃんと比べたら全然ですよ」

 

 「いやいや、十分過ぎるくらい良いって・・・えいっ」

 

 「あんっ♡」

 

 「ふむふむ・・・Dか」

 

 「おぉ、正解!」

 

 「どんな特技ですか!?」

 

 へ、変態だわ!

 

 ここにとんでもない変態がいるわ!

 

 「美渡、その辺でおしまいにしなさいね?」

 

 「アハハ、ゴメンゴメン」

 

 志満さんの言葉に苦笑する美渡さん。

 

 「それにしても、ホント天はどういう星の下に生まれてきたんだろうねぇ・・・こんな美女二人が姉で、海未ちゃんや真姫ちゃんみたいな美女達に大事に想われて・・・しかもAqoursという美少女グループと大の仲良しとか・・・」

 

 「そんなの、天くんが良い子だからに決まってるじゃない」

 

 微笑む志満さん。

 

 「『類は友を呼ぶ』って言うでしょ?天くんが良い子だから、周りに集まってる子達も良い子ばかりなのよ。その良い子達が偶然、美女か美少女なだけじゃないかしら」

 

 「いや、その偶然が凄い奇跡だと思うんだけど。ここまでくるともう、天文学的な数字だと思うんだけど」

 

 「『天』くんだけに?」

 

 「何も上手くないからね!?」

 

 「「アハハ・・・」」

 

 苦笑する私と亜里沙。

 

 まぁ確かに、天の周りに可愛い子が多いのは間違いない。

 

 μ'sの時からそうだったわけだし・・・

 

 「流石は私の未来の旦那様、やっぱりスケールが違うわ」

 

 「未来の旦那様!?」

 

 「どういうことですか!?」

 

 「あー・・・天は志満姉にもの凄く懐いてて、会う度にプロポーズしてんのよ」

 

 溜め息をつきながら説明してくれる美渡さん。

 

 「志満姉も満更でもない態度とるし・・・お互い本気じゃないでしょうに・・・」

 

 「あら、それは心外ね」

 

 笑う志満さん。

 

 「天くんが本気で結婚したいと言ってくれるのなら、私は応えるつもりよ?」

 

 「はい!?」

 

 「一緒にいて凄く楽しいし、私のことを大切にしてくれそうだし・・・美渡や千歌ちゃんとも仲が良いじゃない。結婚相手として申し分ないと思ってるわ」

 

 「ちょ、嘘でしょ!?」

 

 「フフッ、甘いわね美渡。貴女が思ってる以上に、私は天くんのことが大好きなのよ?」

 

 クスクス笑っている志満さん。

 

 こ、こんなところに思わぬ伏兵が・・・!

 

 「そういうわけだから、絵里ちゃんや亜里沙ちゃんを『お義姉さん』って呼ぶ日が来るかもしれないわね」

 

 「そ、そんなの認めませんからねっ!」

 

 グルルル・・・と唸る亜里沙。

 

 全く、天ったらどこまで人タラシなの・・・

 

 「というか、美渡だって天くんのこと好きでしょうに」

 

 「す、好きって・・・まぁ好きだけどさ・・・」

 

 「えぇっ!?美渡さんまで!?」

 

 「いや、恋愛的な意味じゃないよ!?」

 

 慌てて否定する美渡さん。

 

 「絵里ちゃん達がいるのに、こんなことを言うのもどうかと思うけど・・・アタシは天のこと、弟みたいに思ってるんだよね。身内感覚っていうかさ・・・」

 

 「フフッ、二人は仲が良いものね」

 

 「・・・まぁ、アタシはそう思ってるけど」

 

 恥ずかしそうに俯く美渡さん。

 

 天のこと、大切に想ってくれてるのね・・・

 

 「だからこそアタシは、天と千歌がくっつかないかなぁって思ってるんだよね。そうすれば、晴れて天はアタシの義弟になるし」

 

 「あら、義兄じゃダメなの?」

 

 「だから何で志満姉が結婚する気満々なの!?」

 

 「うぅ、まさか妹が幸せを邪魔するなんて・・・お姉ちゃん悲しいわ・・・」

 

 「あれ!?アタシ悪者扱い!?」

 

 「・・・仲の良い姉妹ねぇ」

 

 茶番を繰り広げる二人を見て、思わず苦笑してしまう私。

 

 すると私の側に、亜里沙がスッと近付いてきた。

 

 「ねぇ、お姉ちゃん・・・天、愛されてるね」

 

 「・・・えぇ、本当に」

 

 Aqoursのメンバーだけでなく、その家族からも愛されている・・・

 

 そんな天を、姉として誇らしく思う私なのだった。

 

 「全く、あの子は本当に人たらしなんだから・・・」




どうも〜、ムッティです。

今回も絢瀬姉妹が、Aqoursメンバーの家族から天の話を聞いております。

それにしても、天はどれだけ愛されているのやら(´・ω・`)

そして誰とくっつくのでしょうか?

ヒロインレースからも目が離せません。

ちなみに今回、絵里ちゃんと亜里沙ちゃんのカップ数の話が出ましたが・・・

あくまでも勝手に決めたカップ数ですので、悪しからず・・・

ちなみにエリチより胸が大きい希ちゃんは、現在Gカップという設定です(聞いてない)

さてさて、果たしてこれからどのような展開になっていくのか・・・

お楽しみに(・ω・)ノ

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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