絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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Little Glee Monsterさん、本当に凄いわ・・・

他のガオラーさん達に失礼なので自分のことをガオラーとは名乗れませんが、すっかり好きになってしまいました。

皆さん本当に歌が上手ですが、個人的にはアサヒさん推しです。

歌声もそうですが、楽しそうに歌う姿がとても素敵だなと思いました。

もっとリトグリの曲を聴こうと決めた今日この頃です。


仲間がいるというのは幸せなことである。

 「くしゅんっ!」

 

 「大丈夫?」

 

 心配してくれる千歌さん。

 

 俺達は今、千歌さんの家で新曲の歌詞について話し合っているところだった。

 

 「大丈夫ですよ。誰かが噂でもしてるんじゃないですか?」

 

 「志満姉達かな?絵里さん達と一緒にお風呂入ってるみたいだし」

 

 「あっ、何か身体が冷えてきた気がする・・・お風呂お借りしますね」

 

 「ちょっと!?完全に覗く気だよねぇ!?」

 

 「ハァ・・・千歌さん、人を覗き魔扱いするの止めてもらえますか?」

 

 「あ、ゴメン・・・そうだよね、天くんはそんなことしn・・・」

 

 「一緒に入るに決まってるじゃないですか」

 

 「余計に悪いわっ!」

 

 「ごふっ!?」

 

 思いっきり頭を引っ叩かれる。

 

 「全く、天くんは本当にエッチなんだから・・・」

 

 「男は皆そうですよ。さっきから千歌さんの胸の谷間がチラチラ見えているにも関わらず、鋼のような理性で手を出さない俺はまともな部類だと自負してます」

 

 「胸を見てる時点でアウトだからね!?」

 

 慌てて胸元を隠す千歌さん。

 

 だったらそんな胸元の緩い服着なきゃ良いのに・・・

 

 「ほら、遊んでないで作詞しましょうよ」

 

 「誰のせいだと思ってるのっ!」

 

 唸る千歌さん。

 

 やれやれ・・・

 

 「それで?何か閃きました?」

 

 「アハハ、ビックリするくらい何も閃かないんだよね」

 

 「うらぁっ!」

 

 「グハァッ!?」

 

 今度は俺が千歌さんの頭を引っ叩く。

 

 全く、このアホミカンめ・・・

 

 「立てよド三流。俺達とお前の格の違いってやつを見せてやる」

 

 「どこのエ●ワードさん!?」

 

 「かかってこいよ、アホの錬金術師」

 

 「そんな不名誉な二つ名は要らないよ!?」

 

 千歌さんは一通りツッコミを入れると、大きな溜め息をついた。

 

 「ハァ・・・考えれば考えるほど、頭がグチャグチャになるよぉ・・・」

 

 「いや、そんなに難しく考えなくても・・・」

 

 「ねぇ、天くんはどうやって作詞してたの?」

 

 尋ねてくる千歌さん。

 

 「『未熟DREAMER』とか凄く良い歌詞だったし、μ'sの曲も作詞してたって聞いたし・・・実は前から気になってたんだよね」

 

 「どうやって、と聞かれても・・・」

 

 答えに困る俺。

 

 「特に変わったことはしてませんよ。まずはテーマを決めて、そこから膨らませていくというか・・・『未熟DREAMER』は三年生の一件があったんで、それを基に作詞した感じでしたけど」

 

 「テーマかぁ・・・」

 

 「何かテーマにしたいこととか無いんですか?」

 

 「それがまとまらなくてさぁ・・・」

 

 机に突っ伏す千歌さん。

 

 「何かこう・・・気持ちを上手く言葉にできないっていうか・・・」

 

 「あぁ、小田●正現象ですか」

 

 「どんな現象!?確かに『言葉にできない』って曲を歌ってるけども!」

 

 「とりあえず、考えてることを教えてもらって良いですか?どんなに曖昧でも良いですから、まずは俺に伝えてみて下さい」

 

 「う、うん・・・」

 

 おずおずと口を開く千歌さん。

 

 「・・・新曲はね、前向きな明るい曲にしたいんだ」

 

 「前向きな明るい曲、ですか?」

 

 「うん。皆が一つになれるような、そんな曲にしたいの」

 

 微笑む千歌さん。

 

 「だってこの曲は・・・Aqoursが十人になってから、初めて歌う曲だもん」

 

 「っ・・・」

 

 千歌さん、そんな風に考えてくれてたのか・・・

 

 「天くんがAqoursに入ってくれた時、思ったんだ。『これで全員揃ったな』って。『ここからが本当のスタートだな』って」

 

 「千歌さん・・・」

 

 「だから今回の曲は、皆で前を向いて進めるような・・・未来に向かって歩いて行けるような、そんな曲にしたいんだ」

 

 そう言ってニッコリ笑う千歌さんに、俺は不覚にもドキッとしてしまった。

 

 こういうことをハッキリ言えるなんて、本当にズルい人だよな・・・

 

 「どうしたの天くん?何か顔が赤くない?」

 

 「夕陽のせいです」

 

 「いや、もう夜なんだけど・・・」

 

 「じゃあ月のせいです」

 

 「月の光は赤くないよ!?」

 

 「何当たり前のこと言ってるんですか?頭おかしくなりました?」

 

 「腹立つ!この子腹立つ!」

 

 机をバンバン叩く千歌さん。

 

 やれやれ・・・

 

 「まぁ、千歌さんの頭がおかしいのは置いといて・・・」

 

 「置かないでよ!?そもそもおかしくないから!」

 

 「今の千歌さんの話を聞いて、ちょっと思い浮かんだんですけど・・・」

 

 ギャーギャー騒ぐ千歌さんを無視して、ノートを開く俺。

 

 シャーペンを持ち、思いついた歌詞を書き連ねていく。

 

 「こういうのどうですか?」

 

 「どれどれ・・・おぉ、良いね!」

 

 「でしょ?イメージ的にはこんな感じで・・・」

 

 「なるほど・・・じゃあこんな歌詞はどうかな?」

 

 「あ、良いですねそれ。採用しましょう」

 

 「やった!じゃあこんなのはどう?」

 

 「オッケーです。もしくはこんな感じで・・・」

 

 千歌さんと二人で、新曲の作詞に励む俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《絵里視点》

 

 「ふぅ・・・」

 

 ベランダに置いてあるベンチに腰掛け、空を見上げる私。

 

 満天の星が輝く夜空は、とても綺麗だった。

 

 「東京じゃ、こんなの見られないわね・・・」

 

 「でしょ?」

 

 背後から声がしたかと思うと、私の肩に薄手のブランケットがかけられた。

 

 「夏とはいえ、夜に外にいると湯冷めしちゃうよ?」

 

 「ありがとう」

 

 私の隣に腰掛ける天にお礼を言う。

 

 我が弟ながら、相変わらず気が利くわね・・・

 

 「亜里沙は?」

 

 「速攻で寝ちゃったよ」

 

 苦笑する天。

 

 「幸せそうな顔しちゃってさ・・・どんな夢を見てるんだか」

 

 「・・・嬉しかったのよ、きっと」

 

 微笑む私。

 

 「今日会った人達は皆、天のことを凄く褒めてた。弟があんなに褒められたら、姉としては嬉しいもの」

 

 「・・・そっか」

 

 照れ臭そうに笑う天。

 

 「それならまぁ・・・良かったかな」

 

 「えぇ。『ウチの娘を救ってくれた』って、皆感謝してたわよ?」

 

 「そんな大層なことはしてないよ。俺は俺のやりたいようにやっただけだし」

 

 「・・・相変わらずね」

 

 苦笑する私。

 

 天が『やりたいようにやった』結果、μ'sもAqoursも救われてるんだけど・・・

 

 本人に『救った』という実感は無いらしい。

 

 「『ウチの娘とくっついてほしい』とも言ってたわよ?」

 

 「アハハ、そう言ってもらえるのは嬉しいんだけど・・・あれだけ可愛くて魅力的な女の子達だし、他にもっと良い男がいるでしょ。俺じゃ釣り合わないよ」

 

 「・・・本当に相変わらずね」

 

 自己評価が著しく低いのは、天の昔からの悪い癖だ。

 

 もっと自分に自信を持っても良いのに・・・

 

 「気になる子とかいないの?例えば・・・鞠莉とか」

 

 「いや、何でそこで鞠莉が出てくるの?」

 

 「だって幼馴染だし、昔から凄く仲良かったじゃない」

 

 「まぁ仲は良いけど・・・あくまで幼馴染としてだよ?まぁすっかりスタイル抜群の美女になっちゃったから、ちょっと意識はするけどさ・・・」

 

 「ふぅん・・・じゃあダイヤは?天の好きそうな『大人の女性』って感じだけど」

 

 「お姉さん、かな。ダイヤさんは絵里姉に似てるところがあって、初めて会った時から他人とは思えないというか・・・支えたいと思う人だね」

 

 「ふむふむ・・・果南は?よくハグしてるらしいけど」

 

 「果南はハグ魔だからねぇ・・・まぁ美少女にハグしてもらえるわけだし、俺としては役得だと思ってるよ。バイトでもお世話になってるし、頼れるお姉さんって感じかな」

 

 「なるほど・・・善子はどうなの?天には『ヨハネ』って言い返さないそうじゃない」

 

 「まぁ善子の方から『名前で呼んで』って言われてるからね。それだけ信頼してもらってるってことだろうし、ありがたく思ってるけど・・・一言で言うと相方かな?どんなボケでも拾ってツッコミ入れてくれるし」

 

 「いや、芸人じゃないんだから・・・まぁそれは置いといて、花丸はどう?練習でも結構気にかけていたような気がするけど」

 

 「花丸がAqoursに入る時、『サポートする』って約束したからね。俺が落ち込んだ時とか、花丸が励ましてくれたりしたし・・・信頼出来る友達だと思ってるよ」

 

 「へぇ・・・ならルビィは?花丸と同じくらい、ルビィのことも気にかけていたような気がしたけど」

 

 「まぁルビィも、俺が引き込んだみたいなところがあるから・・・それに何か、ルビィのことは放っておけないんだよね。同級生だけど、妹みたいな感じかな?」

 

 「妹ねぇ・・・じゃあ曜は?仲は凄く良さそうだったけど」

 

 「曜は人と壁を作らない分、俺も絡みやすいからそう見えるのかもね。まぁ実際仲は良いし、良い意味で年上って感じがしないというか・・・悪友みたいな?」

 

 「いや、悪友って・・・それなら千歌はどうなのよ?さん付けしてる割には、もの凄くフランクに接してるように見えるけど」

 

 「穂乃果ちゃんと同じ。以上」

 

 「簡潔!?でも分かりやすい!?」

 

 「アハハ・・・まぁでも、千歌さんはやっぱり凄い人だと思うよ。いざって時に頼れる人だと思うし・・・『この人について行こう』って思えるリーダーだよ、あの人は」

 

 「・・・そう。じゃあ最後に、梨子はどうなの?この間東京に来たのも、ピアノ発表会に出場する梨子を応援する為だったって聞いたわよ?」

 

 「まぁね。それも俺がそうさせたみたいなところがあったし、ずっと苦しんできたことも聞いてたから・・・まぁ結果的に、俺が梨子に助けられちゃったんだけど」

 

 「どういうこと?」

 

 「絵里姉と会う決心がつかない俺に、喝を入れてくれたのが梨子だったんだよ。おかげで決心がついて、絵里姉に会えて仲直りも出来て・・・本当に感謝してる。梨子には色々助けられてるし、俺にとっては・・・恩人かな」

 

 「・・・そうだったのね」

 

 今度私からも、改めてお礼を言った方が良いかしら・・・

 

 それにしても・・・

 

 「・・・良い仲間に巡り会えたわね」

 

 「・・・うん」

 

 頷き、星空を見上げる天。

 

 「内浦に来て、本当に良かったと思う。Aqoursの皆は勿論、ここで出会った人達は皆良い人達ばかりで・・・俺はこの町が、本当に好きだよ」

 

 そう語る天の顔は、とても活き活きしてして・・・家を出る前より、何だか大人びて見えた。

 

 どうやら今回の内浦行きは、天を成長させてくれたようだ。

 

 「フフッ・・・そう」

 

 私は小さく笑うと、天の肩に寄りかかった。

 

 「・・・それを聞いて安心したわ。楽しく過ごせているなら良かった」

 

 「ゴメンね、色々と心配かけて・・・」

 

 「謝らないの」

 

 天の腕にギュッと抱きつく。

 

 「私は天のお姉ちゃんなんだから。弟の心配くらいさせてよ」

 

 「・・・ありがと」

 

 お互いに身を寄せ合い、星空を眺める私達なのだった。




どうも〜、ムッティです。

私事ではありますが、9月6日に誕生日を迎えました!どーん

いやぁ、また1つ歳を重ねてしまった・・・

皆様、いつも応援ありがとうございます。

これからもムッティをよろしくお願い致します。



さてさて、誕生日といえば・・・

もうすぐ9月12日、ことりちゃんの誕生日ですね!

現在誕生日回を執筆中ですが、甘々にすべく頑張っております( ´∀`)

お楽しみに(・∀・)ノ

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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