0時投稿出来なくてすいませんでした(土下座)
それではいってみよー!
《梨子視点》
「天くんに告白しようと思います!」
「「へー」」
「興味無し!?」
千歌ちゃんと曜ちゃんの反応にショックを受ける私。
ある日のお昼休み、私達三人は部室でお昼ご飯を食べていた。
「ちょっと!?少しは興味持ってよ!?」
「そりゃ興味も無くなるよ」
溜め息をつく千歌ちゃん。
「だって梨子ちゃん、そうやって宣言しても結局告白しないじゃん」
「うっ・・・」
言葉に詰まる私。
そう、私が告白を決意したのは今日が初めてではない。
ずいぶん前から決意はしていたのだが・・・
「これまで何度も告白を断念してきたもんねぇ・・・」
呆れている曜ちゃん。
「『今日はお化粧のノリが悪い』から始まり、『前髪が決まらない』『少し汗をかいた』とか・・・挙句の果てには、『星座占いで一位じゃなかった』『黒猫が横切った』とか言い始めてさぁ・・・」
「し、仕方ないじゃない!完璧なコンディションで告白したいんだもん!」
「『天くんが忙しそう』っていう理由もあったよね」
「タ、タイミングを大事にした方が良いかなって・・・」
「そういうのめんどいから、早く告って玉砕してくれない?」
「何てこと言うの曜ちゃん!?しかも何で玉砕前提なの!?」
「じゃあ私が天くんに言ってあげるよ。『梨子ちゃんが天くんのこと好きらしいから、その幻想をぶち殺してあげて』って」
「どこの上条さん!?そして何で千歌ちゃんも私の恋を終わらせようとするの!?」
「私だって彼氏いたこと無いのに、梨子ちゃんに先を越されたくないなって」
「あれ!?千歌ちゃんってこんなゲスい子だったっけ!?」
「まぁ冗談はこれぐらいにして・・・そろそろ覚悟を決めなよ、梨子ちゃん」
溜め息をつく曜ちゃん。
「Aqoursメンバーは皆、梨子ちゃんの恋を応援してるけどさぁ・・・ライバルは多いし、ハッキリ言って強敵だよ?」
「うっ・・・」
言葉に詰まる私。
曜ちゃんの言うライバルとは、恐らくμ'sメンバーのことだろう。
ガチ勢と言われることりさん・海未先生・真姫さんは勿論のこと、厄介勢と言われる花陽さんと希さんもいる。
全員かなりの美女であり、世の男性陣が絶対に放っておかないであろう存在・・・
まさかそんな人達が皆、天くんのことを狙っているなんて・・・
「・・・よし、豊胸手術を受けてくるわ」
「あっ、梨子ちゃんの頭のネジが外れた・・・」
「天くんのことになると、ホント緩くなっちゃうんだから・・・」
溜め息をつきつつ、私の襟首を掴む千歌ちゃんと曜ちゃん。
「とりあえず、まずは天くんをデートに誘うところから始めない?もうすぐ梨子ちゃんの誕生日だし、『一緒に出掛けよう』って言えば天くんならオッケーしてくれるでしょ」
「『いや、梨子と二人はちょっと・・・』とか言われないかしら・・・?」
「何でそんなにネガティブなの!?」
「実は私、ホロホロの実の能力者なの・・・」
「どこのペ●ーナさん!?」
「あぁ、どうせならメロメロの実が食べたかった・・・」
「海賊女帝にでもなりたいの!?」
「あ、スベスベの実も悪くないかも・・・」
「確かにアル●ダさんは美女になったけども!」
「私は美女になりたい・・・」
「『私は貝になりたい』みたいに言われても困るんだけど!?っていうか、梨子ちゃんは十分美女だってば!?」
「あー、もうめんどくさい!梨子ちゃんスマホ貸して!」
「ちょ、曜ちゃん!?何するの!?」
「『愛しの天くんへ。私と情熱的なデートをしてくれませんか?』っと・・・」
「ナイス曜ちゃん!」
「止めてええええええええええっ!?」
全力で止める私なのだった。
*****
「なるほど・・・梨子らしくない文面だと思ったけど、曜の仕業だったのね・・・」
「うぅ、恥ずかしい・・・」
顔を真っ赤にして恥らっている梨子。
梨子の誕生日当日、俺達は二人で東京へとやって来ていた。
真姫ちゃんがピアノコンクールに出場することになり、梨子がそれを見に行きたいと言い出したのだ。
「それにしても、曜ったらふざけ過ぎでしょ。『愛しの天くん』だの『情熱的なデート』だの・・・梨子みたいな可愛い女の子にそんな誘われ方したら、普通は勘違いしてもおかしくないっていうのに」
「・・・逆に何で天くんは勘違いしてくれないのかしら」
「ん?何か言った?」
「何でもないわ・・・ハァ」
何故か溜め息をついている梨子。
曜のヤツ、梨子に迷惑かけやがって・・・
帰ったらお仕置きしてやろうかな。
「それにしても、真姫ちゃんがコンクールに出場するなんて珍しいな・・・『医大生は忙しいのよ』とか言って、進学してからはこういう大会に参加してなかったはずだけど」
「ほら、私が出場したコンクールを真姫さんも見に来てくれたじゃない?その時の演奏を聴いて『刺激を受けた』って言ってくれて、コンクールへの出場を決めたんですって」
「あぁ、なるほど。そういうことだったのね」
「えぇ。それで事前に連絡をくれて、『梨子に聴いてほしい』って招待してくれたの」
嬉しそうに話す梨子。
自分の誕生日だというのに、誘いを断らず律儀に知り合いの応援に来るなんて・・・
「・・・良い女だね、梨子って」
「っ!?ど、どうしたの急に!?」
「いや、前々から思ってはいたけど・・・改めてそう思ったよ」
「や、止めてよ・・・恥ずかしいじゃない・・・」
耳まで真っ赤にして、困ったような表情で俯く梨子。
可愛すぎかオイ。
「あっ、そろそろ始まるわよ!演奏は静かに聴かなくちゃ!」
「はいはい」
慌てて話を終わらせようとする梨子を見て、思わず苦笑してしまう俺なのだった。
*****
「素晴らしい演奏でした!」
「フフッ、ありがとう」
顔を輝かせている梨子に、笑みを浮かべる真姫ちゃん。
コンクールも終わり、俺達は真姫ちゃんに会いに来ていた。
「やっぱり真姫さんは凄いです!あんなに人を惹きつける演奏が出来るなんて!」
「そ、そんなことないわよ・・・」
少し俯き、髪の毛先を弄り出す真姫ちゃん。
あ、照れてるな・・・
「そんなことあるって。俺は真姫ちゃんが弾くピアノ、凄く好きだよ」
「待ってて天!日本一のピアノ奏者になってみせるから!」
「急に意欲的になりましたね!?」
梨子のツッコミ。
相変わらずチョロ可愛いな・・・
「真姫ちゃ~ん?」
真姫ちゃんそっくりな女性が、笑顔でこちらへやって来る。
「お疲れ様・・・って天くん!?」
「お久しぶりです、美姫さん」
「久しぶり~っ!」
「むぐっ!?」
勢いよく抱き締められ、豊満な胸に顔が押し付けられる。
あぁ、幸せ・・・じゃなくて呼吸が出来ない・・・
「ちょ、何してるのよ!?」
「あら、真姫ちゃんったら嫉妬してるの?可愛い~♡」
「いいから早く天を離しなさい!」
「フフッ、は~い♪」
「ぷはぁっ!?」
ようやく解放され、息が出来るようになる。
死ぬかと思った・・・
「ごめんなさいね、天くん。久しぶりに会えたのが嬉しくて」
「いえ、幸せだったので大丈夫です」
「あら、相変わらずおっぱいが好きなの?」
「大好きです」
「どんな会話してんのよ!?」
慌てて真姫ちゃんに抱き寄せられる。
一方、梨子は困惑していた。
「えーっと・・・真姫さんのお姉さんですか?」
「・・・母親よ」
「えぇっ!?」
「初めまして、西木野美姫です♪」
微笑む美姫さん。
ホントに真姫ちゃんそっくりの美女というか・・・
真姫ちゃんも髪が伸びたし、ますます美姫さんに似たよなぁ・・・
「は、初めまして・・・桜内梨子といいます・・・」
「あぁ、Aqoursの・・・もしかして、天くんの彼女!?」
「そうです」
「違うでしょうが!」
梨子の頭を思いっきりはたく真姫ちゃん。
ナイスツッコミ。
「梨子、こんなところでボケなくても・・・」
「・・・そうよね。どうせ天くんは勘違いしないものね」
何故か落ち込んでいる梨子。
今日の梨子、何かおかしくない・・・?
「ねぇ真姫ちゃん、もしかしてこの子・・・」
「・・・お察しの通りよ」
「あぁ、やっぱり・・・変わらないわねぇ、天くん」
苦笑している美姫さんと、溜め息をついている真姫ちゃん。
何話してるのかな?
「あー、久しぶりのコンクールで疲れたわね・・・悪いけど、私は帰って休ませてもらうわ。行きましょう、ママ」
「はいはい。それじゃ天くん、また会いましょうね」
「えぇ、またご挨拶に伺います」
一礼する俺。
美姫さんは俺に笑みを向けると、真姫ちゃんの側へと駆け寄った。
「良いの真姫ちゃん?恋のライバルを、天くんと二人きりにさせちゃうなんて」
「・・・せっかくの誕生日に、わざわざ私の演奏を聴きに来てくれたんだもの。今日は梨子に譲るわ」
「フフッ、やっさしー♪」
小声なので聞こえないが、何かを話しながら仲睦まじく帰路に着く二人なのだった。
*****
《梨子視点》
「いや~、やっぱり真姫ちゃんが弾くピアノは素敵だよね」
「そ、そうね・・・」
天くんの言葉に相槌を打つ私。
私達は今、内浦へと帰る電車の中にいた。
「どうしたの梨子?何か表情が固くない?」
「そ、そんなことないわよ?」
「そう?ならいいけど・・・」
不思議そうな表情の天くん。
一方の私は、これから自分がしようとしていることに不安しかなかった。
(が、頑張らなくちゃ・・・勇気を出して告白しなくちゃ・・・!)
私は今、これまでの人生の中で一番緊張していた。
手の震えが止まらない・・・
(ちゃんと天くんに伝えるんだ・・・『貴方のことが好きです』って・・・)
天くんはどんな反応をするだろうか・・・
想像するのがとても怖い。
(それでも・・・ハッキリ伝えないと)
意を決して天くんに視線を向け、口を開こうとしたその時・・・
窓の外を見つめる天くんの表情が、とても寂しげなものであることに気が付いた。
私も窓の外へと目を向けてみると・・・
「あっ・・・」
とある駅のホームだった。
前に天くんが穂乃果さんを見つけて、慌てて電車を降りていった駅だ。
後で天くんに聞いたが、この駅は・・・
「・・・μ'sが解散を決めた日に訪れた駅、よね?」
「・・・うん」
この駅の近くにある浜辺で、μ'sは解散することを決めたそうだ。
この駅を通過する度に当時を思い出すんだって、前に天くんが教えてくれたっけ・・・
「駅で電車を待つ間、もの凄く寂しい気持ちが押し寄せてきて・・・皆で抱き合って、人目も憚らずに号泣したんだよね」
苦笑する天くん。
「俺が今までで一番泣いたのは、間違いなくあの時だよ。子供みたいにわんわん泣いてさ・・・まぁ小五だったから、『みたい』じゃなくてホントに子供だったんだけど」
「天くん・・・」
「あの時、改めて気付いたんだ。俺にとって、μ'sがどれほど大切だったか・・・だからこそ、『μ'sの一員で終わりたい』って思ってたけど・・・梨子達に出会った」
微笑む天くん。
「今度はAqoursでマネージャーをやることになって、最初は葛藤もあったけど・・・今は良かったと思ってる。マネージャーを辞めようとした時、梨子達が引き止めてくれたおかげだよ・・・ありがとう」
「っ・・・」
気が付いたら、思いっきり天くんを抱き締めていた。
天くんの背中に手を回し、力いっぱい抱き締める。
「梨子・・・?」
「・・・『ありがとう』はこっちのセリフよ」
呟く私。
「私は天くんに救ってもらって、今ここにいる。私だけじゃなくて、皆そう・・・私達を繋いでくれたのは、間違いなく天くんなのよ」
「梨子・・・」
「だから・・・ありがとう、天くん」
天くんへの想いが、ドッと胸から溢れてくる。
天くんがとても愛おしくて、ずっとこうしていたい。
きっと今なら、自分の気持ちを素直に言葉に出来るだろう。
でも・・・
「・・・私達、頑張るから。統廃合を阻止して、ラブライブで優勝してみせる。だからこれからも、私達のことを支えてね」
「・・・勿論」
私の背中に天くんの手が回され、優しく抱き締められる。
「俺はμ'sの十人目であり・・・Aqoursの十人目だから。皆の力になってみせるよ」
天くんの温もりを感じ、心が温かくなっていくのが分かる。
この温もりを感じることが出来たら、今はそれで良い・・・
自分の気持ちを伝えられなくても。
「・・・ありがとう」
私が天くんに伝えたい言葉は、こうして伝えられたんだから。
気持ちを伝えるのは、もう少し後・・・
きっといつか、そのタイミングがやってくる。
その時は・・・
(絶対に伝えるから・・・『大好きです』って)
心に誓う私なのだった。
*****
《梨子視点》
翌日・・・
「そんなわけで、告白はしませんでした!」
「「へー」」
「だから興味持ってってば!?」
部室で昨日の報告をした私を待っていたのは、千歌ちゃんと曜ちゃんのとてつもなく冷たい反応だった。
「どうせ告白しないとは思ってたけど・・・」
「改めて聞くと、梨子ちゃんのヘタレっぷりが分かるよね・・・」
「ヘタレって言わないでくれる!?『今じゃないな』って思っただけだから!」
「そこは『今でしょ!』って思わなくちゃ」
「懐かしい流行語ね!?」
「今度からヘタレ内さんって呼んで良い?」
「良いわけないでしょ!?」
「全く、これだからヘタレ子ちゃんは・・・」
「今度は苗字じゃなくて名前の方!?」
「失礼しまーす」
私がツッコミを連発していると、部室に天くんが入ってきた。
「あれ?どうしたの天くん?」
「いや、梨子に呼ばれたんだよね」
曜ちゃんの質問に答える天くん。
そう、天くんを呼んだのは私だった。
それにはちゃんとした理由があって・・・
「実は今日、天くんにお弁当を持ってきたのよ」
「お弁当?」
「えぇ、私の手作りよ」
「マジで!?」
驚いている天くん。
フッフッフッ、感動して言葉も出ないかしら・・・
「梨子って料理出来たの!?」
「そっち!?私だって料理くらい出来るわよ!?」
「いや、だって中の人・・・」
「ストップうううううっ!?『中の人』とかNGワードだから!」
あ、危ない・・・
この子は何を言い出すのかしら・・・
「そ、それよりお弁当よ!ほら、食べて食べて!」
「じゃあ遠慮なく・・・」
お弁当のフタを開ける天くん。
そこには・・・
「ふふん、どう?ハンバーグ弁当よ?」
「・・・スーパーで買った出来合いのやつ?」
「違うわよ!?昨日ちゃんと自分で作ったんだから!」
「いや、だって中の人・・・」
「だからそれはNGワードだって言ってるでしょうがあああああっ!?」
「落ち着きなよ、先生」
「そうだよ画伯、ヒートアップし過ぎだって」
「二人も『先生』とか『画伯』とか止めてくれる!?」
「ちょっと、静かにしなよボトラー」
「絶対分かってるわよねぇ!?分かっててそういうこと言ってるわよねぇ!?」
全く、これ以上のツッコミは身体に悪いわ・・・
「ほら、食べさせてあげるから・・・あ~ん」
「あ~ん・・・あ、美味しい」
「でしょ?どんどん食べてね!」
「・・・ねぇ曜ちゃん、この二人って付き合ってないんだよね?」
「千歌ちゃん、そこに触れるのは止めよう・・・ツッコミを入れたいところだけど」
ヒソヒソ声で会話している二人。
何を話してるのかしら・・・
「梨子って料理上手いんだね・・・良いお嫁さんになりそう」
「じゃ、じゃあ・・・天くんのお嫁さんになってあげても良いわよ・・・?」
「アハハ、ありがと。お世辞でも嬉しいよ」
「・・・お世辞じゃないのに」
「あれ?何で落ち込んでんの?」
「・・・険しい道のりだねぇ」
「・・・同感であります」
千歌ちゃんと曜ちゃんから、憐憫の眼差しを向けられる私なのだった。
どうも〜、ムッティです。
改めて梨子ちゃん、誕生日おめでとう!
Aqoursの中で、唯一天への恋心を自覚しているメンバーですね。
鈍感な天に振り向いてもらおうと、健気にアタックを続けております。
今のところヒロインレースをリードしていますが、果たしてこれからどうなるのか・・・
そして明後日はルビィちゃんの誕生日!
・・・誕生日回、全然書けてないや(´・ω・`)
が、頑張ります・・・(震え声)
それではまた次回!以上、ムッティでした!