絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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案の定、0時投稿出来なくてすいません(土下座)

今回はルビィちゃんの誕生日回!

ルビィちゃん、頑張ルビィ!←


【黒澤ルビィ】心を掴まれた人

 「えぇっ!?ルビィの誕生日って明日なんですか!?」

 

 「えぇ、そうですわ」

 

 頷くダイヤさん。

 

 俺達は今、生徒会室で仕事をしていた。

 

 「マジですか・・・昨日は梨子の誕生日で、明日はルビィの誕生日ですか・・・」

 

 「同じグループで、よくここまで誕生日が近いメンバーがいるものですわね」

 

 「ホントですよ・・・誕生日回の執筆が間に合わないんですけど・・・」

 

 「メタ発言は止めていただけます!?」

 

 ダイヤさんのツッコミ。

 

 「コホンッ・・・ところで天さん、明日は何かご予定がお有りでしょうか?」

 

 「ありったけの夢をかき集めて、捜し物を探しに行く予定です」

 

 「どこのワン〇ースですの!?真面目に答えて下さいます!?」

 

 「いや、特に何も無いですけど・・・」

 

 「それでしたら、ルビィと一緒に過ごしていただけませんか?」

 

 「はい?」

 

 首を傾げる俺。

 

 「だって明日、ルビィの誕生日なんですよね?だったら俺と過ごすより、ダイヤさんと過ごした方が良いんじゃないですか?」

 

 「ハァ・・・やはりルビィの気持ちには気付いていないのですね・・・」

 

 何故か溜め息をつくダイヤさん。

 

 何やら呟いていたが、何を言ってたんだろう・・・

 

 「実はあの子、東京のスクールアイドルショップに行きたがってまして。一人で東京に行かせるのは不安なので、天さんに同行していただきたいのですわ」

 

 「あぁ、なるほど・・・って、ダイヤさんじゃダメなんですか?」

 

 「私はその・・・そう!家の用事でどうしても行けないのですわ!」

 

 「家の用事ってことは、ルビィも行けないんじゃ・・・」

 

 「ルビィは大丈夫です!私だけで十分ですので!」

 

 何故か必死なダイヤさん。

 

 まぁ、俺としては全然問題無いけど・・・

 

 「分かりました。後でルビィに連絡しておきますね」

 

 「お願いします・・・ルビィ、チャンスメイクはしておきましたわよ」

 

 何故か満足気な表情を浮かべているダイヤさんなのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 翌日・・・

 

 「来ないなぁ・・・」

 

 駅前でルビィを待っている俺。

 

 あの後ルビィとも連絡をとり、集合場所と時間を決めたのだが・・・

 

 約束の時間を、既に十分ほど過ぎていた。

 

 「・・・電話してみるか」

 

 スマホを取り出し、ルビィに電話をかけようとすると・・・

 

 「天く~ん!」

 

 ルビィの声が聞こえる。

 

 振り向くと、ルビィが急いで走ってくるところだった。

 

 「ハァ・・・ハァ・・・遅くなってゴメンなさい!」

 

 「そんなに待ってないから大丈夫だよ」

 

 勢いよく頭を下げるルビィに、思わず苦笑してしまう俺。

 

 「それより、誕生日おめでとう」

 

 「あ、ありがとう・・・」

 

 照れ臭そうに笑うルビィ。

 

 そこで俺は、あることに気付いた。

 

 「あれ?ルビィ、今日はツインテールじゃないんだね?」

 

 そう、今日のルビィは髪をサイドテールに結っていた。

 

 いつもと髪型が違うと、何か新鮮だなぁ・・・

 

 「うん、偶には違う髪型にしてみようかなって・・・似合わなかったかな?」

 

 「いや、最高に可愛い」

 

 「ふぇっ!?」

 

 率直な感想を述べると、ルビィの顔が真っ赤になった。

 

 照れてるなぁ・・・

 

 「やっぱり可愛い女の子は、どんな髪型にしても似合うんだね」

 

 「か、可愛いって・・・」

 

 「あ、でも坊主は止めてね?」

 

 「しないよ!?急にどうしたの!?」

 

 「いくらアイドルが好きだからって、熱愛報道のケジメで坊主になったアイドルをフィーチャーしないでね?」

 

 「だからしないって!?っていうか何年前の話!?」

 

 ツッコミが止まらないルビィなのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「わぁ・・・!」

 

 目を輝かせているルビィ。

 

 東京へとやって来た俺達は、秋葉原にあるスクールアイドルショップを訪れていた。

 

 「このお店凄い!レアな商品がいっぱい置いてある!」

 

 「でしょ?良いお店だよね」

 

 実はここ、にこちゃんや花陽ちゃんの行きつけのお店だったりする。

 

 亜里姉も度々訪れており、俺もよく付き合わされていた。

 

 「あっ、A-RISEのグッズ!」

 

 小走りで駆けて行くルビィ。

 

 いまやプロのアイドルとして有名なA-RISEだが、スクールアイドル時代のグッズは今でも販売している。

 

 まぁ既に生産はされていないので数は少ないし、値段もそこそこするのだが。

 

 「た、高い・・・!」

 

 声が震えているルビィ。

 

 その視線の先には、スクールアイドル時代のA-RISEのクリアファイルが置いてあった。

 

 その下の値札には、女子高生のお小遣いでは払えないであろう金額が・・・

 

 あ、鞠莉は別ね。アイツは最早チーター・・・いや、ビーターだから。

 

 「どこのキ〇トくん!?」

 

 「よく心の声が読めたね・・・それにしても高いなぁ」

 

 「うぅ・・・欲しいけど手が出ない・・・」

 

 物欲しそうな目でクリアファイルを見つめるルビィ。

 

 やれやれ・・・

 

 「ルビィ、ちょっとここで待っててね」

 

 「え・・・?」

 

 首を傾げるルビィを置いて、俺は別のコーナーでわざとらしく商品整理をしている店員さんの耳に顔を近づけ・・・

 

 「・・・ふぅっ」

 

 「ひゃんっ!?」

 

 そっと息を吹きかけた。

 

 店員さんが変な声を上げて飛び上がる。

 

 「ちょ、何するの天くん!?」

 

 「いや、音ノ木坂の精霊(笑)に挨拶しようと思って」

 

 「バカにしてるよねぇ!?」

 

 そうツッコミを入れるのは、水瀬いおりちゃん・・・

 

 音ノ木坂アイドル研究部の現部長だ。

 

 厨二病のような考え方の持ち主で、Aqoursの皆からは音ノ木坂の精霊(笑)だと思われている。

 

 こう見えても、一応はスクールアイドルだ。

 

 「一応って何!?れっきとしたスクールアイドルだから!」

 

 「さらっと心の声を読んでいくスタイルは置いといて・・・何してんの?」

 

 「私がここでバイトしてること、天くんも知ってるでしょ!?何でAqoursのメンバーを連れてきたのよ!?」

 

 「いおりちゃんと遭遇させようかなって」

 

 「やっぱり確信犯かっ!」

 

 「このままだと、いおりちゃんが精霊(笑)でも何でもないことが判明しちゃうね」

 

 「くっ、脅しをかけてきたか・・・A-RISEのクリアファイルが目的なら、私を脅したところで無駄よ!?バイトにどうにか出来る力なんて無いわ!」

 

 「いや、脅すつもりは無いんだけど。そもそも、いおりちゃんごときがどうにか出来るなんて思ってないし」

 

 「何か凄い見下されてる!?事実だけど腹立つわね!?」

 

 「悪いんだけど、店長呼んで来てくれる?下っ端じゃ話にならないから」

 

 「ホントに腹立つうううううっ!絶対呼んであげないんだからぁっ!」

 

 「おーいルビィ、ここに音ノ木坂の精霊(笑)が・・・」

 

 「店長おおおおおおおおおおっ!」

 

 血涙を流して店長さんを呼びに行くいおりちゃん。

 

 やがてバックヤードから、若い女性が姿を現した。

 

 「お待たせしました・・・って天くんじゃないですか!お久しぶりです!」

 

 「お久しぶりです、五月さん」

 

 俺を見てパァッと顔を輝かせる女性・・・上杉五月さん。

 

 このお店の店長さんで、俺もこのお店に通ううちにすっかり顔馴染みとなっていた。

 

 「いおりちゃんから話は聞いてますよ!今はAqoursのマネージャーをやってるそうじゃないですか!」

 

 「えぇ、まぁ色々ありまして」

 

 「それを聞いてから、Aqoursのことは要チェックしてますよ!この間の新曲も素晴らしかったです!」

 

 「ありがとうございます」

 

 他愛無い雑談をしたところで、俺は本題を切り出すことにした。

 

 「ところで五月さん、あそこに置いてあるA-RISEのクリアファイルですけど・・・」

 

 「あぁ、あれですか・・・えっ、あの赤髪の子はまさか・・・!」

 

 「えぇ、Aqoursの黒澤ルビィです」

 

 「やっぱりそうですよね!?あぁ、可愛い・・・じゅるり」

 

 「店長、涎が垂れてます」

 

 うっとりしている五月さんを見て、呆れているいおりちゃん。

 

 この通り、五月さんはスクールアイドルに目が無いのである。

 

 「あのクリアファイル、ルビィが欲しがってて・・・どうにかなりません?」

 

 「あげちゃいます!」

 

 「ちょ、それは流石にマズいですよねぇ!?」

 

 「だ、だっていおりちゃん・・・!」

 

 「じゃあ、こういうのはどうでしょう?」

 

 提案する俺。

 

 「このお店で売っているAqoursのグッズ・・・その中のルビィのグッズ全てに、ルビィ本人の直筆サインを入れてもらいましょう」

 

 「「えぇっ!?」」

 

 驚きの声を上げる二人。

 

 「ちょ、良いんですか天くん!?」

 

 「まぁ決めるのはルビィですけど、嫌とは言わないと思いますよ?本人の直筆サインが入るとなると、グッズの価値は格段に跳ね上がるわけで・・・クリアファイルをもらえるだけの価値ある仕事だと思いますが?」

 

 「わ、私もサインもらって良いですかね・・・?」

 

 「店長!?公私混同してません!?」

 

 「勿論です。五月さんにはお世話になってますし、俺からルビィにお願いしますよ」

 

 「あぁ、天くんが神様に見えます・・・!」

 

 「ハッハッハッ」

 

 「・・・何この茶番」

 

 俺の手を号泣しながら握る五月さんを見て、溜め息をつくいおりちゃんなのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「ほ、本当にもらって良かったのかな・・・?」

 

 恐る恐る、しかし大事そうに紙袋を抱えるルビィ。

 

 スクールアイドルショップ巡りを終えた俺達は、内浦へと帰る電車に乗る為に駅へとやって来ていた。

 

 「大丈夫だって。店長さんが良いって言ったんだから」

 

 「で、でも・・・ルビィのサインなんて、価値あるのかな・・・?」

 

 不安そうなルビィ。

 

 やれやれ・・・

 

 「ホント・・・ルビィは花陽ちゃんに似てるね」

 

 「えっ、花陽ちゃんに・・・?」

 

 「うん。花陽ちゃんも自分に自信が無くて、よくそういうネガティブな発言してたよ」

 

 苦笑する俺。

 

 「初めて会った時から、何となく重なるなぁとは思ってたけど・・・ルビィが花陽ちゃんに憧れてるって知った時は、不思議と納得したよ」

 

 多分ルビィは花陽ちゃんに、自分と近しいものを感じたんだと思う。

 

 そんな花陽ちゃんがスクールアイドルとして活躍する姿を見て、憧れを抱いたんだろう。

 

 「自分に自信が無くても、何かを目指してひたむきに頑張る・・・そういう人の姿は、人の心を掴むものだと思う。だからルビィの頑張る姿を見て、心を掴まれた人が絶対いるはずなんだよ」

 

 「そ、そうかな・・・?」

 

 「うん。そういう人達にとって、ルビィのサインはとっても価値のあるものだから。だからルビィは、もっと自分を誇って良いんだよ。ルビィの頑張りは皆見てるし、マネージャーの俺だってよく知ってるんだから」

 

 「天くん・・・」

 

 瞳を潤ませるルビィ。

 

 俺はルビィに笑顔を向けた。

 

 「改めて誕生日おめでとう、ルビィ。これからもよろしくね」

 

 「っ・・・こちらこそ!」

 

 笑顔で頷いてくれるルビィ。

 

 やっぱりこの子には、笑顔がよく似合う。

 

 「さぁ、帰ろうか」

 

 「うんっ!」

 

 二人並んで歩き出す俺達なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《ルビィ視点》

 

 「すぅ・・・すぅ・・・」

 

 「フフッ、気持ち良さそう・・・」

 

 ルビィの肩に寄りかかって眠る天くんを見て、思わず笑みが零れる。

 

 ルビィ達は今、電車に乗って内浦へ帰る途中だった。

 

 「・・・楽しかったな」

 

 まさか誕生日に、天くんと二人で過ごせるとは思わなかった。

 

 お姉ちゃんから『喜びなさいルビィ!天さんとデートの約束を取り付けてきましたわ!』って言われた時は、本当にビックリしたけど・・・

 

 お姉ちゃんに感謝しなくっちゃ。

 

 「・・・んぅ」

 

 天くんの目がうっすら開く。

 

 「あ、ゴメン・・・寝ちゃってた」

 

 「大丈夫だよ」

 

 天くんの眠そうな顔が、何だか愛おしくて仕方ない。

 

 そう思うのはやっぱり・・・

 

 ルビィが天くんに、恋してるからなんだろうなぁ・・・

 

 

 

 

 

 『ひょっとして、スクールアイドルやりたいんじゃない?』

 

 

 

 

 

 ルビィの本当の気持ちを見抜いて、そっと背中を押してくれた・・・

 

 

 

 

 

 『我慢しなくて良いよ・・・気が済むまで泣いて良いから』

 

 

 

 

 

 落ち込んだ時、ずっと側に寄り添ってくれた・・・

 

 

 

 

 

 『だからルビィは、もっと自分を誇って良いんだよ』

 

 

 

 

 

 自信を持てないルビィを、優しく励ましてくれた・・・

 

 

 

 

 

 いつの間にかルビィの心は、天くんに掴まれてたのかもしれないなぁ・・・

 

 「えいっ!」

 

 「うわっ!?」

 

 天くんの身体を横にさせ、頭をルビィの太ももに乗せて膝枕してあげる。

 

 「ちょ、ルビィ!?」

 

 「フフッ、どうしたの天くん?顔真っ赤だよ?」

 

 「いや、だって・・・」

 

 恥ずかしそうな天くん。

 

 これはまだ、ルビィにもチャンスがあるかな・・・

 

 そんなことを考えつつ、クスクス笑いながら天くんの頭を撫でるルビィなのだった。




どうも〜、ムッティです。

ルビィちゃん、お誕生日おめでとう!

可愛すぎかオイ(唐突)

ちなみにサイドテールのルビィちゃんは、劇場版の最初に登場してましたね。

マジで可愛かった(´・ω・`)




さて、今回登場したいおりちゃん・・・の紹介は省いて(笑)

店長の上杉五月ちゃんが登場しましたね。

まぁ多分今回だけの登場になると思います(笑)

『五等分の花嫁』を知っている方々はお分かりかと思いますが、モチーフキャラは中野五月ちゃんです。

苗字は上杉風太郎くんから取りました。

ちなみに前回全く触れませんでしたが、真姫ちゃんママの名前は『美姫』にしてみました。

『喜久子』にしようか悩みましたが、娘の名前と似た名前にしようかなと・・・

性格はちょっと可愛くし過ぎた感がありますが、大目に見て下さい(´・ω・`)



そしてここで、恒例の支援絵紹介!

今回もことりちゃん大好きさんが、本日が誕生日のルビィちゃんの絵を描いてくれました!


【挿絵表示】


可愛すぎかオイ(二回目)

そして相変わらずクオリティ高い(゜ロ゜)

ことりちゃん大好きさん、いつも素敵な絵をありがとうございます!



さてさて、これでAqoursメンバーの誕生日回は全て終わりましたね。

次回は10月21日、絵里ちゃんの誕生日回です。

これまでμ'sメンバーは天とくっつけてきましたが、絵里ちゃんは姉ですからね・・・

どういった話にしようか悩む・・・

・・・禁断の姉弟愛もアリかも←

色々考えてますので、お楽しみに(・∀・)ノ

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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