絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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忌々しい夏が終わり、ようやく秋の到来・・・

過ごしやすさハンパない( ´∀`)

もう夏なんて来なくて良いわ(タイトルとのギャップ)


いつだって太陽は皆を照らしてくれる。

 「名古屋だあああああっ!」

 

 「だぎゃあああああっ!」

 

 「テンション高っ!?」

 

 はしゃぐ俺と花丸にツッコミを入れるルビィ。

 

 遂に迎えた地区予選の日、俺達は会場のある名古屋へとやって来ていた。

 

 「みそかつ食べたい!」

 

 「手羽先も外せないずら!」

 

 「落ち着きなさい」

 

 呆れているダイヤさん。

 

 「私達はこれから地区予選なのですよ?グルメツアーをしている暇などありませんわ」

 

 「うわぁ、これだからお嬢様は・・・どうせ『そんな庶民の食べ物、お嬢様である私はいつでも食べられますわ』とか思ってるんでしょ?」

 

 「天さん!?何ですかその私に対する偏見は!?」

 

 「天くん、ダイヤさんに庶民の気持ちを理解してもらうのは無理ずら。頭も固いから尚更無理ずら」

 

 「花丸さん!?そこまでストレートに人を貶す方でしたか!?」

 

 「じゃあ終わったら、皆で何か食べに行きましょう!マリーが奢りマース♪」

 

 「鞠莉大好き!」

 

 「キャッ♡もう、天ってば抱きついてきちゃって♡情熱的なんだから♡」

 

 「流石は本物のお嬢様!前髪パッツン堅物ですわ女とは大違いずら!」

 

 「ぐすん・・・だいやはもう、おうちにかえりたいですわ・・・」

 

 「あぁっ!?ダイヤさんがショックのあまり幼児退行化してる!?」

 

 「しっかりしてダイヤ!?」

 

 慌ててダイヤさんを励ます曜と果南。

 

 大変だなぁ・・・

 

 「誰のせいだと思ってるの?」

 

 俺の心の声を読んだらしい梨子が、何故か不機嫌そうな顔で俺と鞠莉を引き剥がす。

 

 「ダイヤさんの言う通りよ。私達は遊びに来たわけじゃないんだから」

 

 「そっかぁ・・・梨子とグルメデートしたかったのになぁ・・・」

 

 「今すぐ行きましょう天くん!まずは何が食べたい!?」

 

 「あぁ、梨子ちゃんが壊れた・・・」

 

 「早速頭のネジを外してんじゃないわよ」

 

 呆れている千歌さんと、梨子の頭を引っ叩く善子。

 

 「それより天、絵里さんと亜里沙さんは?」

 

 「あぁ、ママ軍団の皆と一緒に行動してるよ」

 

 「ママ軍団って何よ!?」

 

 「え、皆のお母さん達だけど?」

 

 「あの人達来てるのかあああああっ!」

 

 頭を抱える善子。

 

 来てくれたことがよっぽど嬉しかったらしい。

 

 「いや違うから!その逆だから!」

 

 「何で皆ナチュラルに人の心を読めるの?」

 

 俺ってそんなに分かりやすいかなぁ・・・

 

 「あと、今日は浦の星の全校生徒が集まったそうですよ。さっきいつきさんから連絡があって、全員で応援してくれるそうです」

 

 「全校生徒!?よく集まったね!?」

 

 「麻衣先生と翔子先生が呼び掛けてくれたんですって。二人から鬼のようにラインが飛んできてるんですよ・・・全部既読スルーしてますけど」

 

 「何で!?返事してあげてよ!?」

 

 千歌さんのツッコミ。

 

 いや、だって面倒なんだもの。

 

 「まぁそれはさておき・・・覚悟は出来ましたか?」

 

 「勿論!」

 

 「準備万端だよ!」

 

 「いつでも行けるわ!」

 

 「大丈夫ずら!」

 

 「頑張ルビィ!」

 

 「ヨハネの辞書に不可能の文字は無いわ!」

 

 「いざ参りますわ!」

 

 「やってやろうじゃん!」

 

 「絶対に勝ち進んでやりマース!」

 

 皆の頼もしい言葉に、思わず口元が緩む俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「気合い入れて応援するぞおおおおおっ!」

 

 「「「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」」」

 

 「何でアンタはメンバーのお母さん達のリーダーみたいになってんのよ!?」

 

 美渡さんのツッコミ。

 

 観客席に移動した俺は、応援に来てくれた皆と合流していた。

 

 「何言ってるの美渡ちゃん。『みたい』じゃなくて、ママ軍団のリーダーは天くんよ?」

 

 「えぇっ!?」

 

 善恵さんの指摘にビックリしている美渡さん。

 

 「何でママじゃないヤツがリーダーなんですか!?」

 

 「だって私達を繋いでくれたの天だし」

 

 「私達をまとめてくれたの天くんだし」

 

 「ラインのグループ立ち上げてくれたの天だし」

 

 西華さん・奈々さん・星さんが口々に言う。

 

 「な、何なの?この天に対する全幅の信頼は・・・」

 

 「今さら何を仰っているのですか、美渡さん」

 

 「そうだよ美渡ちゃん、ここにいる皆が天くんを信頼してるんだから」

 

 「サラッと話しかけてきましたけど、お二人は初対面ですよねぇ!?」

 

 あ、そういえばこの二人は美渡さんと会ったことなかったっけ・・・

 

 「紹介しますね、美渡さん。黒澤真珠さんと、国木田満点さんです」

 

 「初めまして」

 

 「よろしくね」

 

 挨拶する二人。

 

 真珠さんはダイヤさんとルビィの、満点さんは花丸のお母さんだ。

 

 「真珠さんと満点さんも、来て下さってありがとうございます。お忙しいでしょうに」

 

 「娘達の晴れ舞台ですもの。黒澤家の用事は完全にすっぽかして来たので大丈夫です」

 

 「何が大丈夫なんですか!?黒澤家って結構な名家ですよねぇ!?」

 

 「私も大丈夫だよ。おばあちゃんは置き去りにしてきたから」

 

 「こっちも大丈夫じゃなさそうなんだけど!?」

 

 「うぅ、娘の為に何かを犠牲に出来るなんて・・・親の愛って素晴らしいっ!」

 

 「犠牲にしてるものがとんでもないけど大丈夫!?」

 

 美渡さんのツッコミが止まらない。

 

 何をギャーギャー騒いでいるのやら・・・

 

 「天く~ん、お待たせ~♪」

 

 俺達が楽しくお喋りしていると、俺の嫁がこちらへ駆け寄ってきた。

 

 「だからアンタの嫁じゃないって!?」

 

 「ダーリン、遅くなってゴメンなさい」

 

 「ハハハ、構わないよハニー」

 

 「何でノリノリなの!?」

 

 美渡さんのツッコミはスルーして、手を取り合う俺達。

 

 俺の嫁が美しすぎる・・・

 

 「フフッ、ラブラブねぇ」

 

 「えぇっ!?お母さん!?」

 

 志満さんの背後から現れた人物を見て、驚愕する美渡さん。

 

 千歌さんを一回り小さくしたような女性が、笑顔でこちらに手を振っている。

 

 「こんにちは、天くん。一応、初めまして・・・になるのかしら?」

 

 「確かにそうですね。では改めて・・・初めまして、理恵さん」

 

 この人は高海理恵さん・・・千歌さん達のお母さんだ。

 

 普段は仕事で東京に行っていることが多いらしいが、今日はAqoursを応援する為にわざわざ駆けつけてくれたのだ。

 

 「天!?アンタいつの間にお母さんと知り合いになったの!?」

 

 「志満さん経由でグループラインに入ってくれたんで、ラインではずっとやり取りしてたんですよ。こうして顔を合わせるのは、今日が初めてです」

 

 「まぁラインでは、既に仲良くなってたけど」

 

 「「ね~♪」」

 

 「・・・何なの、この子の交流の広さ」

 

 呆れている美渡さん。

 

 志満さんがクスクス笑っている。

 

 「フフッ、流石は天くんね」

 

 「お~い、天~!」

 

 今度はむつさんがやって来る。

 

 よしみさんといつきさんも一緒だ。

 

 「全員応援する準備バッチリなんだけど、本番まだ始まらないの?」

 

 「まだ時間ありますから。いつきさんに一発ギャグでもやってもらって下さい」

 

 「何で私なの!?」

 

 「一番スベりそうですし」

 

 「最低だよこの子!?私がスベるのを見て楽しもうとしてるんだけど!?」

 

 「アハハ、私も見てみたいかも!」

 

 「よしみまで何言ってるの!?」

 

 「あっ、いた!」

 

 「天くん!?」

 

 よいつむトリオと話していると、今度は麻衣先生と翔子先生がやって来た。

 

 「ちょっと!?何でライン既読スルーするの!?」

 

 「だって面倒なんだもの」

 

 「み●をみたいに言わないでくれる!?私達凄く寂しかったんだから!」

 

 「そうよ!?ウサギさんは寂しいと死んじゃうのよ!?」

 

 「どこにウサギがいるんですか。ハイエナの間違いでしょ」

 

 「「酷い!?」」

 

 爆笑している皆。

 

 良い雰囲気になってきたな・・・

 

 「さて・・・俺もそろそろ行きますかね」

 

 「行くってどこに?」

 

 「千歌さん達のところです。緊張してるでしょうし、力ずくでほぐしてきます」

 

 「いや、力ずくって・・・まぁ天らしいけどさ」

 

 苦笑する美渡さん。

 

 「頼んだよ、天」

 

 「頼まれました」

 

 俺は美渡さんと拳を合わせると、集まってくれた皆を見渡した。

 

 Aqoursメンバーのお母さん達、志満さんに美渡さん、麻衣先生に翔子先生、よいつむトリオを含む浦の星の生徒達・・・

 

 そして・・・

 

 「・・・ハハッ」

 

 少し離れたところにいる、絵里姉と亜里姉。

 

 二人とも優しく微笑んでいた。

 

 「今日はAqoursの為に集まっていただいて、ありがとうございます」

 

 俺は皆に対して、感謝の言葉を述べた。

 

 「これからAqoursは、全力でパフォーマンスをします。だから皆さんも・・・全力で応援して下さい!」

 

 「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」」」

 

 皆の歓声に、とても勇気付けられる俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《絵里視点》

 

 「・・・凄いなぁ、天は」

 

 私の隣で呟く亜里沙。

 

 その表情は、どこか誇らしげだった。

 

 「浦の星に入学して、まだ半年も経ってないのに・・・皆の中心にいるなんて」

 

 「・・・えぇ、本当に」

 

 頷く私。

 

 Aqoursメンバーのご家族、浦の星の全校生徒、さらには教師陣・・・

 

 今その中心に立っているのは、間違いなく天だった。

 

 「本当に・・・変わらないわね」

 

 μ'sのリーダーである穂乃果には、人を惹き付けるカリスマ性があった。

 

 穂乃果が先頭を走り、私達はどこまでもついていく・・・それがμ'sだった。

 

 その穂乃果と同様のカリスマ性を持ちながらも、先頭には立たず私達を支えてくれた人・・・

 

 いつでも側に寄り添ってくれて、私達を強く惹き付けた人・・・

 

 それがμ'sのマネージャー・・・絢瀬天だった。

 

 「・・・ねぇ、天」

 

 天には聞こえないだろうが、天に向けて想いを口にする。

 

 「貴方は本当に謙虚で、自己評価が恐ろしく低いけど・・・私達にとって貴方は、本当に大きな存在なのよ?」

 

 

 

 

 

 周囲に遠慮しがちなことりが、ありのままの自分でいられ・・・

 

 

 

 

 

 男性が苦手な海未が、すっかり心を許し・・・

 

 

 

 

 

 あまり人と関わりたがらない真姫が、力になってあげたいと全力で動き・・・

 

 

 

 

 

 ムードメーカーの凛が、本当に心から楽しそうな笑顔を見せ・・・

 

 

 

 

 

 引っ込み思案な花陽が、大胆に甘えられ・・・

 

 

 

 

 

 人に対して手厳しいにこが、その人柄を心底気に入り・・・

 

 

 

 

 

 いつも大人の雰囲気を纏う希が、少女のような初々しい反応を見せる・・・

 

 

 

 

 

 そんな相手はただ一人・・・天しかいないのだ。

 

 

 

 

 

 『天くんがいてくれるから、私も全力で突っ走れるんだよ。だから私にとって天くんは・・・背中を預けることの出来る相棒、かな』

 

 

 

 

 

 その昔、穂乃果が言っていたことを思い出す。

 

 穂乃果・天という太陽コンビに照らされながら、μ'sはラブライブ優勝を勝ち取ったのだ。

 

 「・・・行ってきなさい、天」

 

 そう呟く私は・・・当時と同じくらい、気持が昂ぶっているのだった。

 

 「今の貴方はAqoursの一員・・・Aqoursの魅力を存分に引き出して、私に・・・会場の皆に、最高のパフォーマンスを見せてちょうだい・・・!」




どうも〜、ムッティです。

先日セブ●イレブンさんで、μ'sメンバーのクリアファイルがもらえるというキャンペーンが行われていましたね。

皆さん、ゲットしましたか?

自分は9人全員のクリアファイルをゲットしてきましたよ!

大量のチョコレート菓子と共に(´・ω・`)

お菓子を2つ買ってクリアファイルが1枚もらえるので、お菓子を18個買わないといけない計算なんですよね・・・

お菓子18個とクリアファイル9枚をレジへ持って行くと、店員さんに白い目で見られることが多いのです(経験者は語る)

『コイツ、何でこんなにお菓子を・・・あぁ、コレの為か』みたいな(被害妄想かもしれませんが)

幸い、今回の店員さんは愛想良く対応していただきました。

ありがとう店員さん( ;∀;)

ちなみに大量のチョコレート菓子は、知り合いに配って食べてもらいました。

いやぁ、良いことしたなぁ←



さてさて、今回はダイヤさん&ルビィちゃんのお母様である真珠(しんじゅ)さん・・・

そして花丸ちゃんのお母様である満点(まんてん)さんと、千歌ちゃんのお母様である理恵さんが登場しました!

やっぱり黒澤家のお母様なので、名前は宝石関係が良いかなと・・・

カタカナの名前も考えましたが、大和撫子感があって良いなと思い『真珠』にしました。

『満点』に関しては完全に『花丸』から連想しましたが、検索したらこういう名前もあるとのことです。

何かカッコ良い(゜ロ゜)

あっ、千歌ちゃんのお母様は声優さんの名前です。

もうお決まりのパターンですね(笑)



さぁ、いよいよ地区予選のステージが始まろうとしていますね。

果たしてこれからどうなるのか・・・

次回もお楽しみに(・∀・)ノ

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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