絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

138 / 173
劇場版『鬼滅の刃』の興業収入が、200億を突破したそうですね(゜ロ゜)スゲェ

先月2回観に行きましたが、ニュースで取り上げられているのを見てまた観に行きたくなってしまいました(´・ω・`)

早く続編やってほしいなぁ・・・


大切なものが無くなってしまうのは悲しい。

 翌日、急遽として全校集会が開かれた。

 

 その場で鞠莉が学校説明会の中止、及び統廃合の件を正式に発表。

 

 生徒達の間に、大きな衝撃が走ったのだった。

 

 「じゃあ、先生方も統合先の学校に異動するんですか?」

 

 「えぇ、そういう話になってるわ」

 

 放課後、俺は麻衣先生と一緒に校内を回っていた。

 

 各クラスの担任と学級委員長で、校内に貼られた学校説明会のポスターを回収することになったのだ。

 

 ウチのクラスの委員長は何故か俺になっていた為、こうして麻衣先生と一緒に行動しているのだった。

 

 「統合先に知ってる先生がいた方が、生徒達も安心するでしょ?その辺りはちゃんと配慮してくれてるみたいよ」

 

 「じゃあ、麻衣先生も一緒なんですね・・・良かった・・・」

 

 「そ、天くん・・・そんなに私を慕ってくれてたのね・・・!」

 

 「クビになって路頭に迷った挙句、ウチに転がり込んできたらどうしようかと・・・」

 

 「そっちの心配!?っていうか、そうなったら受け入れてよ!?」

 

 「ズボラ女を二人も養えません」

 

 「誰がズボラ女ですって!?」

 

 「ぐえっ!?」

 

 麻衣先生に背後から羽交い絞めにされる。

 

 俺がもがいていると、不意に麻衣先生の力が弱くなり・・・

 

 そのままそっと抱き締められた。

 

 「麻衣先生・・・?」

 

 「・・・この学校、本当に無くなっちゃうのね」

 

 麻衣先生の呟き。

 

 その声は、いつになく弱々しかった。

 

 「私、この学校が大好きなのになぁ・・・」

 

 「麻衣先生・・・」

 

 前に聞いた話だが、麻衣先生と翔子先生は浦の星の卒業生なんだそうだ。

 

 二人とも当時から仲が良く、共に教師の道を志すことを決めたんだとか。

 

 そして大学で教員免許を取得し、卒業後に二人揃って浦の星への赴任が決まったらしい。

 

 『あの時は嬉し過ぎて号泣しちゃったわ』なんて言いながら、二人とも懐かしそうに語っていた姿が印象深い。

 

 それだけこの学校に思い入れがあるのなら、当然寂しくもなるだろうな・・・

 

 「・・・今夜の晩御飯、ウチで食べませんか?麻衣先生の好きなもの作りますから」

 

 「フフッ・・・ありがとう、天くん」

 

 俺を抱き締める腕に、ギュッと力を込める麻衣先生。

 

 すると・・・

 

 「あーっ!?」

 

 廊下に響く大きな声に、二人揃ってビクッとなってしまう。

 

 翔子先生がこっちを指差して、隣にいるダイヤさんに訴えかけていた。

 

 「見てダイヤちゃん!不純異性交遊の決定的瞬間よ!?しかも教師と生徒!」

 

 「鶴見先生、廊下であまり大きな声は出さない方がよろしいかと・・・」

 

 「私も混ぜてえええええっ!」

 

 「混ざりにいくのですか!?そして廊下を走らないで下さいます!?」

 

 翔子先生がダッシュで俺達に駆け寄り、真正面から俺に抱きつく。

 

 俺は今、翔子先生と麻衣先生に挟まれる形になっていた。

 

 「ちょ、苦しいんですけど・・・」

 

 「良いじゃない。こんな美女二人に挟まれてるんだから」

 

 「自分で美女って言っちゃったよ・・・」

 

 「フフッ・・・それで天くん、おっぱいサンドイッチの感想は?」

 

 「幸せです」

 

 前には翔子先生の、後ろには麻衣先生の大きくて柔らかなモノが当たっている。

 

 これ以上の幸せは無い。

 

 「アハハ、翔子ちゃんは元気ねぇ」

 

 「麻衣ちゃんはそんな暗い顔しないの」

 

 「あたっ!?」

 

 苦笑する麻衣先生の頭を、翔子先生が軽く小突く。

 

 「・・・こんな時だからこそ、私達教師は明るく振る舞わなきゃ。私達が暗い顔してたら、生徒達が余計不安になるでしょ」

 

 「・・・ゴメンなさい。その通りだわ」

 

 「分かればよろしい。まぁ私だって思うところは色々あるし、そこら辺は今晩語り合うとしましょう・・・天くんの家で」

 

 「何で俺の家なんですか」

 

 「あら、麻衣ちゃんは誘ってたのに私はダメなの?」

 

 「・・・どこから聞いてたんですか」

 

 「『じゃあ、先生方も統合先の学校に異動するんですか?』から」

 

 「最初からじゃない」

 

 「あたっ!?」

 

 今度は麻衣先生が翔子先生の頭を小突く。

 

 やれやれ・・・

 

 「お三方共、仲がよろしいのは結構ですが・・・」

 

 いつの間にか側に来ていたダイヤさんが、怒りで頬をピクピクさせていた。

 

 「いつまでその体勢でいるつもりですの・・・?」

 

 「「「・・・何か問題でも?」」」

 

 「大アリですわよ!?早く離れて下さい!」

 

 何故か怒っているダイヤさん。

 

 何をカッカしてるんだろう・・・?

 

 「あらダイヤちゃん、もしかして嫉妬?」

 

 「なっ!?そんなわけないでしょう!?」

 

 麻衣先生がニヤニヤしながらそう言うと、ダイヤさんの顔が真っ赤に染まった。

 

 「あぁ、そういうこと・・・愛されてるわねぇ、天くん」

 

 「だから違うと言ってるでしょう!?」

 

 「いやぁ、ダイヤさんに愛されてるなんて幸せだなぁ」

 

 「天さんも調子に乗らないで下さい!」

 

 「そうですよね・・・ダイヤさんは俺みたいなヤツのこと、好きでも何でもないですよね・・・むしろ嫌いですよね・・・調子に乗ってすみませんでした・・・」

 

 「ちょ、天さん!?」

 

 「あーあ、天くんが落ち込んじゃった・・・」

 

 「ダイヤちゃん、今のは酷いわよ・・・」

 

 「私が悪いのですか!?」

 

 あたふたするダイヤさん。

 

 やがて顔を赤らめ、恥ずかしそうに制服の裾を握り締めた。

 

 「き、嫌いなわけないでしょう・・・天さんは私にとって、その・・・た、大切な方なのですから・・・」

 

 「可愛すぎかオイ」

 

 「ひゃあっ!?」

 

 顔を真っ赤にして恥じらうダイヤさんに、思いっきり抱きつく。

 

 そんな俺達を、微笑ましそうに見つめる麻衣先生と翔子先生なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「さて、早く帰って夕飯の支度しなくちゃ・・・」

 

 最寄りのバス停から、家までの道のりを歩く俺。

 

 麻衣先生と翔子先生は仕事が終わり次第来るって言うし、それまでに準備しておかないとな・・・

 

 「わんっ!」

 

 『十千万』の前に差し掛かると、しいたけが勢いよくこちらへ走ってきた。

 

 「ただいま、しいたけ」

 

 「わんっ!」

 

 じゃれついてくるしいたけ。

 

 そんなしいたけに構っていると・・・

 

 「あら天くん、お帰りなさい」

 

 「ただいまです、志満さん」

 

 ちょうどしいたけの毛繕いをしていたらしい志満さんが、声を掛けてくれた。

 

 「今日は千歌ちゃんも早めに帰ってきたけど、Aqoursの練習はお休み?」

 

 「えぇ。今は皆、練習に熱が入らないでしょうから」

 

 「・・・統廃合の件ね」

 

 溜め息をつく志満さん。

 

 「自分の母校が無くなるっていうのは、やっぱり寂しいわ・・・」

 

 「えっ、志満さんも浦の星の卒業生なんですか?」

 

 「あら、言ってなかったかしら?」

 

 首を傾げる志満さん。

 

 そうだったんだ・・・

 

 「私だけじゃなくて、美渡やお母さんもそうよ」

 

 「へぇ・・・じゃあ高海家の女性陣は、皆浦の星出身なんですね」

 

 「えぇ、皆浦の星で青春時代を過ごしてるの」

 

 懐かしそうな表情の志満さん。

 

 「思い出がたくさん詰まった学校だから、無くなってほしくないんだけどね・・・」

 

 「志満さん・・・」

 

 寂しそうな志満さんに何も言えずにいると、玄関から美渡さんが出てきた。

 

 「志満姉、やっぱりダメだった・・・って天じゃん。お帰り~」

 

 「ただいまです、ダメ人間美渡さん」

 

 「ちょ、誰がダメ人間よ!?」

 

 「いや、今自分で『ダメだった』って・・・」

 

 「私のことじゃないわよ!?」

 

 「ダウト」

 

 「しばき倒すっ!」

 

 「ちょっと美渡、私の未来の旦那様を苛めないでちょうだい」

 

 「志満姉の方から旦那呼ばわり!?」

 

 「当然じゃない!私は天くんの嫁になるべき女よ!」

 

 「何でそんなに自信満々なの!?」

 

 「だってアンケートでぶっちぎりの一位だったもの。しかも三回連続で」

 

 「何の話!?」

 

 美渡さんのツッコミが止まらない。

 

 やれやれ、話が進まないじゃないか・・・

 

 「それで?何がダメだったんですか?」

 

 「・・・千歌を元気付けようとしたのよ」

 

 溜め息をつく美渡さん。

 

 「統廃合の件でずいぶんショックを受けてて、今日も帰って来るなり部屋に閉じ篭もっちゃってさ・・・何とか励まそうとしたんだけど、完全に心ここにあらず状態なのよ。今は何を言っても無駄だろうから、そっとしておくのが賢明ね」

 

 「ですよね。じゃ、俺は家に帰って夕飯の支度するんで」

 

 「あれ!?メッチャあっさりしてない!?」

 

 「いや、美渡さんも『そっとしておくのが賢明ね』って言ったじゃないですか」

 

 「いやそうだけども!そこは『俺に任せて下さい』って言う場面じゃないの!?」

 

 「甘えんなダメ人間」

 

 「だから誰がダメ人間よ!?」

 

 ギャーギャー騒ぐ美渡さん。

 

 やれやれ・・・

 

 「・・・千歌のことは、美渡さんだってよく分かってるでしょうに」

 

 「え・・・?」

 

 「これくらいで心が折れる人じゃないって言ってるんです。むしろ本番はこれからでしょうに」

 

 キョトンとしている美渡さんと志満さんに、笑みを浮かべる俺なのだった。

 

 「まぁ見てて下さい。Aqoursも、浦の星も・・・このままじゃ終わりませんから」




どうも〜、ムッティです。

ちゅんるん、歌上手すぎません?(今更)

透明感溢れる、伸びのある歌声・・・めっちゃ好きです( ´∀`)

そして何と言っても、『Evergreen』『声繋ごうよ』からの『哀温ノ詩』ですよ。

曲調がガラッと変わる中、見事に歌いこなすちゅんるん・・・

素敵やん?←

っていうか、何で指出毬亜さんの愛称が『ちゅんるん』なんでしょう?

由来をご存知の方、是非教えて下さい(´・ω・`)



さてさて、先日第三回目のアンケートを実施しました!

回答して下さった皆様、ありがとうございました!

そんな皆様から、最も多くの票を集めた選択肢がこちら・・・





『千歌ちゃん・・・の姉である志満さんかな!』





・・・何も言えねぇ(北島●介風)

また過半数超えてるし・・・

その人気にお応えして、今回は志満さんを登場させてみました(笑)

思い返してみると、天と志満さんが二人きりのシーンってこれまで無かったですよね・・・

今度から書いてみようかな・・・

まぁそれはさておき、第四回目やります←

一年生・二年生とくれば、まぁ三年生ですよね。

是非回答していただけると幸いです(^^)

よろしくお願い致します(`・ω・´)ゞ

それではまた次回!以上、ムッティでした!

もしヒロインが三年生組だとしたら、ぶっちゃけどの子が良い?

  • ぶっぶー!ダイヤさん以外有り得ませんわ!
  • これは果南ちゃん一択なんじゃないかなん?
  • 絶対マリーがなるべきデース♪シャイニー☆
  • だから志満さんだって言ってるでしょうが!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。