スローペース過ぎるでしょ・・・
翌朝・・・
「眠い・・・」
「完全に睡眠不足だね・・・」
フラフラしている果南とルビィ。
あの後盛り上がりまくった俺達は、徹夜で新曲を完成させていた。
振り付けやフォーメーション、衣装のデザインまでバッチリである。
「気付いたら朝だったわね・・・」
「のめり込み過ぎたわ・・・」
善子と鞠莉も眠そうだ。
まぁ、電気が復旧したことにさえ気付かなかったくらいだもんなぁ・・・
「ずらぁ・・・」
「花丸さん、よく眠ってますわね・・・」
「限界だったんでしょうね・・・ダイヤさんは大丈夫ですか?」
「えぇ、ありがとうございます」
花丸をおんぶしつつ、ダイヤさんと話す俺。
微笑んではいるものの、ダイヤさんも明らかに疲労の色が見えた。
「・・・学校は休もうか」
「そう言うと思って、既に手配済みデース」
「流石だぜ幼馴染」
「いや、休むのはマズいのでは・・・」
「このままだと、生徒会長が授業中に爆睡するという事件が起きますよ」
「・・・偶には休息が必要ですわね」
あっさり方針転換したダイヤさん。
流石にそんな事態になるのは嫌らしい。
「おっ、着きましたよ」
そうこうしているうちに、目的地である『十千万』に到着した。
二年生組の三人は、ここに泊まって曲作りをしていたらしい。
「あれ、屋根の上にいるの千歌じゃない?」
果南がそんなことを言い出す。
いやいやいや・・・
「いくら何でも、屋根の上なんて危ない場所にいるわけ・・・」
「あっ、皆!お~い!」
屋根の上から手を振っている千歌。
あんにゃろう・・・
「落ちてしまえば良いのに」
「天くん!?何でそんなこと言うの!?」
「逆にそんなところで何してんの?」
「輝いてる」
「鞠莉キング・・・あのアホ毛、撃ち抜け」
「了解」
「どこのエニエス・ロビー!?鞠莉ちゃんもパチンコでこっち狙わないでくれる!?」
「千歌、まだお前の口から聞いてねぇ!『落ちたい』と言えェ!」
「落ぢたいっ・・・って言うかあああああっ!」
「・・・何この茶番」
「どれだけワンピ●ースが好きなのよ・・・」
いつの間にか『十千万』から出てきた曜と梨子が呆れている。
大好きに決まってるわバカヤロー。
名シーンなんだぞここ。
「っていうか・・・何か皆、距離が近くなってない?」
「色々あったんだよ、色々」
果南とルビィは手を繋いでるし、善子と鞠莉は互いの腰に手を回して支え合っている。
ダイヤさんは俺の背中で眠る花丸の頭を、微笑みながら優しく撫でてるし・・・
この一晩で、皆の距離がグッと縮まったのは間違いない。
「新曲もバッチリ出来上がったから、楽しみにしといて」
「フフッ、期待してるわ」
笑顔を見せる梨子。
その時、鞠莉のスマホが鳴った。
「ピッ・・・もしもし?」
電話に出る鞠莉。
「うん・・・うん・・・えぇっ!?」
「うおっ!?」
急に大声を上げる鞠莉。
ビックリしたぁ・・・
「ど、どうしたの・・・?」
「今度は何・・・?」
おずおずと尋ねるルビィと果南。
鞠莉の表情を見ると、良い知らせではなさそうだ。
「・・・学校説明会が、一週間延期になるって」
「えぇっ!?」
「そんな!?」
善子とダイヤさんが悲鳴を上げる。
ってことは・・・
「次の週の日曜日になる、ってことよね・・・」
「でも、次の週の日曜日って・・・」
顔を見合わせる曜と梨子。
そう、これは非常にマズい事態だったりする。
「昨晩の雨の影響で、道路の方に影響が出てるみたい・・・復旧に少し時間がかかりそうだから、一週間延期した方が良いって・・・」
険しい表情の鞠莉。
マジか・・・
「・・・厳しいな」
正直、こういう事態は予想していなかった。
どうするべきか・・・
「どうしたの皆?そんな難しい顔しちゃって」
キョトンとしている千歌。
「その分もっと良いパフォーマンスが出来るように、頑張れば良いじゃん」
「・・・マジで言ってる?」
「大マジですっ」
ドヤ顔で胸を張る千歌。
やっぱり大きい・・・じゃなくて。
「・・・どうやら状況が分かってないみたいですわね」
「アハハ・・・まぁ千歌らしいけど」
溜め息をつくダイヤさんと、呆れている果南。
何で気付かないの、アイツ・・・
「耳の穴かっぽじってよく聞け、腐ったミカン」
「また腐ったミカンって言われた!?」
「俺、金●先生をリスペクトしてるから」
「あの人は『腐ったミカンなんかじゃない』って言ってる人なんだけど!?」
「あっそう」
「リスペクトしてるんじゃなかったの!?」
ギャーギャー騒がしい千歌。
発情期なら相手になるぞコノヤロー。
「ラブライブの予備予選がいつ行なわれるか、ちゃんと覚えてる?」
「学校説明会の次の日曜日でしょ?」
「『何を今さら聞いてんの?』みたいな顔しないでくれる?マジで屋根から突き落としたくなるから」
「さっきより不機嫌になってない!?」
何でそれが分かってて、今の状況が分からないのか・・・
「じゃあ、学校説明会が一週間延期になったら・・・どうなる?」
「どうなるって、学校説明会とラブライブの予備予選が重なる・・・ああっ!?」
ようやく気付いたらしい千歌が悲鳴を上げる。
それと同時に、千歌の体勢が崩れた。
「うわぁっ!?」
「っ・・・曜、パスっ!」
「うわっ!?」
曜に花丸をパスし、勢いよく駆け出す俺。
屋根から落ちる千歌の下へと滑り込み、何とかそのまま千歌をキャッチした。
「天くん!?千歌ちゃん!?」
「大丈夫!?」
駆け寄ってきてくれる皆。
いったぁ・・・
「痛・・・くない?」
目をギュッと閉じていた千歌が、恐る恐る目を開ける。
「って天くん!?大丈夫!?」
「平気平気・・・それより千歌は?怪我してない?」
「う、うん・・・大丈夫・・・」
「・・・良かったぁ」
思わず千歌を抱き寄せる。
危ないところだった・・・
「あんな高いところに上るから・・・危険なマネはしないこと。いい?」
「ご、ごめんなさい・・・」
何故か顔が赤い千歌。
あれ、何か右手が柔らかいものを・・・むにっ。
「あっ・・・」
何やら声を出す千歌。
もしかして、今の衝撃でどこか痛めて・・・
「どうした!?どこか痛い!?」
「そうじゃなくて・・・んっ・・・胸・・・あっ・・・」
「胸って・・・あっ」
俺は今、千歌をお姫様抱っこしている状態なのだが・・・
俺の右手が、千歌の左胸を揉んでいる状態だった。
おぉ、大きくて柔らかい・・・
しかもこの感触、恐らくノーブラだな・・・
その証拠に、中心にコリコリしたものが・・・
って感触を味わってる場合じゃなかったあああああっ!?
「すみませんわざとじゃないんです勘弁して下さい」
「ちょ、大丈夫だから!」
急いで千歌を下ろして土下座する俺。
やってしまった・・・
「全然怒ってないから!むしろ助けてくれて感謝してるから!」
「さて、警察に自首してくるか・・・」
「ストップうううううっ!」
千歌に羽交い絞めにされる俺。
一方、他の皆は苦笑していた。
「アハハ、相変わらずのラッキースケベっぷりだね・・・」
「これが天デース」
「昨日のダイヤの裸とかね」
「ぴぎゃあああああっ!?」
「だから思い出させないでってば!?」
「お姉ちゃんしっかり!?」
「全く、これだから天くんは・・・」
「ずらぁ・・・」
いや、花丸はいい加減起きろや。
何であんな乱暴にパスしたのに寝てられんの?
「でもホント、無事で良かったわ・・・」
「あ、ありがと・・・」
何故か再び顔が赤くなる千歌。
俺が胸を揉んだせいか・・・
「こういうところが鈍感なんだよなぁ・・・」
曜が何やら呟いていたが、聞こえなかったのでスルーして・・・
「それで本題に戻るけど・・・千歌、どういう状況か理解出来た?」
「っ・・・はい、出来ました・・・」
一気に表情が青褪める千歌。
学校説明会が開催される日と、ラブライブの予備予選が行なわれる日が重なる・・・
つまり、俺達は選択しなければならないのだ。
「学校説明会と予備予選・・・どっちを優先する?」
「どうしよおおおおおおおおおおっ!?」
頭を抱える千歌なのだった。
どうも〜、ムッティです。
前書きでも述べましたが、これにてアニメ二話の内容は終了です。
次回からは三話に入っていくのですが・・・
個人的に、早く四話を書きたいんですよね。
ダイヤさんメインの回ですし、今のところ天がさん付け及び敬語で話してるメンバーがダイヤさんだけなんですよ。
この回を機に、二人の仲をグッと縮めさせたいところ・・・
お楽しみに(・∀・)ノ
・・・その前に三話を終わらせなきゃ(´・ω・`)
それではまた次回!以上、ムッティでした!