今後マンガ読んでみようかな・・・
「浦の星女学院へようこそ!」
「説明会の会場はこちらです!」
「後で我が校のスクールアイドル、Aqoursのライブもありますよ!」
「よろしくお願いします!」
学校説明会当日、俺はよいつむトリオと一緒にビラ配りに励んでいた。
思ったよりも多くの人が来てくれており、浦の星をアピールするには絶好の機会と言えた。
「すみません、手伝ってもらっちゃって・・・」
「何水臭いこと言ってんの!アタシ達だってここの生徒なんだよ?」
「そうだよ天くん!統廃合を阻止する為なら、私達は何だってやるよ?」
「いつも天達に頼りっぱなしなんだし、こんな時くらい一緒に頑張らせてよ!」
笑顔でそう言ってくれるよしみさん、いつきさん、むつさん。
良い先輩達だなぁ・・・
「お~い、天く~ん!」
翔子先生が駆け寄ってくる。
「ビラ配りは順調?」
「えぇ、もう少しで配り終わる勢いです」
「本当!?凄いわね!?」
驚く翔子先生だったが、すぐに気遣わしげな表情に変わる。
「・・・本当に良かったの?予備予選の方に行かなくて」
「人手が少ない中、榛名先生をお借りしてますからね。せめて穴埋めくらいしないと」
「そんな気を遣わなくても良いのに・・・」
「大丈夫ですよ。どの道向こうに行ったところで、俺に出来ることも無いですし」
「でも天くん、本当に大丈夫なの?」
いつきさんも心配そうな表情をしていた。
「予備予選の会場って、山の中なんでしょ?出番が終わってすぐに会場を出ても、こっちの時間には間に合わないんじゃ・・・」
「あぁ、それなら大丈夫です。その為に榛名先生をお借りしてるんで」
「え、どういうこと?」
怪訝な表情を浮かべるよいつむトリオに対し、俺はニヤリと笑うのだった。
「まぁ見てて下さい・・・必ず間に合いますから」
*****
《梨子視点》
「お、お待たせしました・・・」
「わぁ・・・!」
本番前に衣装に着替えたダイヤさんを見て、感嘆の声を上げる私達。
「綺麗・・・」
「素敵・・・」
「そ、そんなに見ないで下さい・・・」
千歌ちゃんと曜ちゃんのキラキラした眼差しに、恥ずかしそうに俯くダイヤさん。
これは見惚れるわ・・・
「流石はルビィちゃん、衣装が凝ってるよね」
「職人技デース♪」
「お、大袈裟だよぉ・・・」
果南ちゃんと鞠莉ちゃんに頭を撫でられ、恥ずかしがりながらも嬉しそうなルビィちゃん。
あの日以来、凄く距離が縮まったわね・・・
「それにしても、この曲・・・『MY舞☆TONIGHT』って、今までのAqoursには無かったタイプの曲よね」
「そうそう。でも良い曲だよね」
私の言葉に、曜ちゃんが頷く。
こんな和テイストな曲を、あの鞠莉ちゃんが作曲したなんて・・・
「鞠莉ちゃん・・・日本人の心があったのね」
「梨子!?どういう意味よ!?」
「いや、身も心もアメリカ一色だと思ってたから」
「違うわよ!?これでもハーフなのよ私!?」
「ニューヨークとワシントンのハーフ?」
「それハーフって言わない!完全にアメリカ人!」
鞠莉ちゃんのツッコミ。
鞠莉ちゃんもなかなかのツッコミスキルの持ち主よね。
「梨子、アンタ天みたいなボケしてるわよ・・・」
呆れている善子ちゃん。
あれ、私だんだん天くんに似てきた?
「天くんって言えば、この曲の作詞は天くんがしたんだよね?」
「そうずら」
千歌ちゃんの問いに答える花丸ちゃん。
「ちなみに、ダイヤさんとルビィちゃんをセンターにしたのも天くんずら」
「えっ、そうなの!?」
「えぇ、『この曲のセンターは二人が良い』と仰って・・・」
「当然じゃない。この曲のイメージにピッタリだもの」
戸惑った様子のダイヤさんの肩を、笑いながら叩く鞠莉ちゃん。
確かに、二人ほど和のイメージにピッタリな人はいないわね・・・
「この曲で会場を沸かせて、その勢いのまま説明会に直行デース♪」
「それにしても・・・大胆な作戦を思いついたもんだよね」
苦笑する果南ちゃん。
「みかんトロッコに乗って山の中を突っ切るなんて・・・考えもしなかったよ」
そう、それこそが説明会に間に合う為の奇策だった。
私も初めて知ったのだが、山の中のみかんを収穫する為のみかんトロッコというものがあるらしい。
その線路が山の中のあちこちに敷かれているらしく、それに乗って山の中を突っ切ろうというのが今回の作戦なのだ。
こんな作戦、よく思いついたわね・・・
「金剛先生、本当に良いんですか?」
「フフッ、勿論です」
ニコニコしている金剛先生。
今日は天くんの代わりに、私達の付き添いとして来てくれているのだ。
「説明した通り、この辺りの山はウチの実家が所有しているんです。みかんトロッコもウチのものなので、好きに使っちゃって大丈夫ですよ」
そう、金剛先生がここに来ている最大の理由はそれだ。
私達は本番が終わり次第、金剛先生にみかんトロッコまで案内してもらうことになっているのである。
「でも先生、みかんトロッコって大人数で乗れるんですか?」
「そもそも、そんなにスピードが出る乗り物じゃないような・・・」
不安そうな曜ちゃんとルビィちゃん。
「大丈夫ですよ。荷台を下ろしたので、皆ちゃんと乗れます。スピードもしっかり出るので、問題ありません・・・安全は保障出来ませんけどね(ボソッ)」
「何か不穏なこと言いませんでした!?」
怯える私達なのだった。
*****
《梨子視点》
「こっちです!急いで下さい!」
「し、しんどいずらぁ・・・! 」
息切れしながらも走る花丸ちゃん。
予備予選の出番を終えた私達は、すぐに会場を出てダッシュでみかんトロッコに向かっていた。
「でも、良いステージだったね!」
笑っている曜ちゃん。
「あれなら、無事に突破出来るんじゃない?」
『MY舞☆TONIGHT』のパフォーマンスは大好評で、会場は大盛り上がりだった。
私達は、確かな手応えを掴んでいたのだった。
「着きました!ここです!」
先頭を走っていた金剛先生の声が聞こえる。
あれがみかんトロッコ・・・
「乗って下さい!」
金剛先生が先頭に乗り、私達も後ろの席に乗り込む。
「さて・・・しっかり掴まっていて下さいね」
「こ、金剛先生・・・?」
何だろう、先生の雰囲気が変わったような・・・
「ここから先は・・・フルスロットルで飛ばしマース」
「・・・え、鞠莉ちゃん?」
「私はここにいるんだけど!?」
鞠莉ちゃんのツッコミ。
いや、分かってはいるんだけど・・・
金剛先生、口調が変わってない・・・?
「それでは、行きますヨ・・・出発進行!バーニングゥ!ラアアアアアブッ!」
「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアアッ!?」」」」」」」」」
みかんトロッコがもの凄いスピードで発進し、悲鳴を上げる私達。
何このスピード!おかしくない!?
「ちょ、金剛先生!?何ですかこれ!?」
「みかんトロッコですヨ?」
「いやそうじゃなくて!明らかにスピードおかしいですよねぇ!?」
「この日の為に改造しただけネ!これぞ金剛型の真の力なのデース!」
「もう人格変わってません!?あと金剛型って言うの止めて下さい!艦●れをパクってるのがバレバレじゃないですか!」
「梨子ちゃんもそういう発言止めてくれる!?」
千歌ちゃんのツッコミ。
もうメタ発言なんて気にしてる場合じゃないわ!
「全員今すぐ口を閉じて下サーイ!」
金剛先生はそう言うと、思いっきりブレーキをかけた。
身体が思いっきり前につんのめる中、みかんトロッコが急停車する。
どうやら、みかんトロッコの終着点らしい。
「到着しました!」
「あっ、口調が元に戻った・・・」
「し、死ぬかと思ったわ・・・」
呆然としている善子ちゃん。
ルビィちゃんとダイヤさんなんて、白目を剥いて気絶しているくらいだし・・・
「おーい!」
「こっちこっちー!」
「急いで!」
前方に車が三台止まっており、曜ちゃんのお母さん・美渡さん・志満さんが手を振っていた。
そういえば、協力を要請したって天くんが言ってたっけ・・・
「私はみかんトロッコを元の場所に戻すので、皆は早く行って下さい!」
「分かりました!ありがとうございます!」
気絶した二人を鞠莉ちゃんと果南ちゃんが抱え、私達は車へと走る。
「ママ、お願い!」
「任せなさい!」
「美渡姉!志満姉!よろしく!」
「オッケー!」
「勿論よ!旦那様のお願いを叶えるのが、妻の仕事なんだから!」
「志満さん!?天くんの奥さんになるのは私ですよ!?」
「NO!マリーデース!」
「いくら梨子ちゃんと鞠莉ちゃんでも、正妻の座は譲れないわ!」
「どうでもいいから早くしてくれる!?」
ギャーギャー騒ぎつつ、浦の星へと向かう私達なのだった。
どうも〜、ムッティです。
榛名先生、すっかり別人格になってますね(笑)
完全に金剛さんが出ちゃってます(笑)
まぁそれはさておき、みかんトロッコに乗って山を突っ切ったAqours・・・
っていうか、あれで本当に間に合うのかな?←
ちなみにアニメで果南ちゃんがハンドル(?)を壊した時の、『取れちゃった・・・』が可愛すぎて悶えたのはここだけの話(笑)
まぁ今回は榛名先生がぶっ飛ばしたので、そんなシーンは無かったんですけどね(´・ω・`)
次の話で、アニメ第三話の内容は終わりです!
果たしてAqoursは、説明会に間に合うのか・・・
それではまた次回!以上、ムッティでした!