アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』も7月から始まりますし、今から楽しみです(^^)
「うぅ・・・」
明らかに具合が悪そうな海未ちゃん。
ラブライブ予備予選&学校説明会の翌朝、俺は東京へ帰る海未ちゃんを見送りに沼津駅までやって来ていた。
「だから『飲み過ぎるな』って言ったのに・・・」
海未ちゃんを支えつつ、溜め息をつく俺。
学校説明会終了後、海未ちゃん・麻衣先生・翔子先生・榛名先生の四人は俺の家で飲み会を敢行していた。
俺は早々に寝たのだが、四人は明け方まで飲んでいたらしい。
今朝起きてリビングに行ったら、四人とも床に転がって爆睡してたもんな・・・
全員“雷鳴●卦”で叩き起こしたけども。
「先生方は仕事だから仕方ないけど、海未ちゃんはもう少し休んでから帰ったら?」
「そうしたいのは山々なんですが、今日は午後から講義があって・・・二日酔いで休むなんて嫌ですから・・・」
「真面目だねぇ・・・」
俺だったら絶対サボるけどな・・・
そんなことを考えながらホームへ向かうと、ちょうど電車が到着するところだった。
ドアが開き、海未ちゃんがフラフラしながら乗り込む。
「すみません、天・・・これから学校があるのに、わざわざ送ってもらって・・・」
「気にしないの。俺と海未ちゃんの仲でしょ」
申し訳なさそうにする海未ちゃんの頭を、苦笑しながら優しく撫でる。
「電車の中でちゃんと休むんだよ。お茶とサンドイッチも渡しておくから」
「すみません、何から何までありがとうございます・・・」
海未ちゃんに手提げ袋を渡す。
「あぁ、そうでした・・・Aqoursの皆に伝言をお願い出来ますか?『決勝ステージは必ず見に行きます』と」
「いや、気が早くない?まだ予備予選を突破したかも分からないのに・・・」
「突破しますよ、必ず」
断言する海未ちゃん。
「動画は見せてもらいましたが、素晴らしいパフォーマンスでした。あれなら予備予選突破は間違いありません。それに加えて、昨日の学校説明会でのパフォーマンス・・・あれほどの力があるのなら、地区予選突破も難しくないでしょう。まず間違いなく、決勝まで勝ち進むでしょうね」
「珍しく自信満々だね?いつもなら『油断は禁物です』とか言うのに」
「ですが、油断など微塵もしていないでしょう?」
「勿論。ラブライブが甘くないことは、全員身を持って知ってるからね」
「フフッ、それなら大丈夫です」
微笑む海未ちゃん。
「私も応援していますから。頑張って下さいね」
「ありがとう。頑張るよ」
どちらからともなく抱き合う俺達。
「また遊びに来てね。待ってるから」
「えぇ。天の方こそ、たまには帰って来て下さい。皆会いたがってるんですから」
「そうそう。ウチも天くんに会えないのは寂しいんよ」
「うん、また今度東京に・・・ん?」
「え?」
第三者の声に、思わず固まってしまう俺と海未ちゃん。
恐る恐る振り向くと・・・
「おはようさん♪」
キャリーバッグを持った希ちゃんが、にこやかに手を振っていた。
「えぇっ!?希ちゃん!?」
「何故希がここに!?」
「フフッ、サプライズ大成功やね」
クスクス笑う希ちゃん。
「実はウチ、今日からしばらく連休なんよ。まだ取ってなかった夏季休暇プラス、有給も使ってガッツリ仕事休んだからね」
「そうだったんだ・・・それで遊びに来てくれたの?」
「うん。早く天くんに会いたくて、始発に乗って来ちゃった」
楽しそうな希ちゃん。
これはまさかの展開だな・・・
「海未ちゃんが来てるのは知らなかったなぁ・・・具合悪そうやけど大丈夫?」
「えぇ、何とか・・・それより希、その荷物の多さ・・・しばらく内浦に滞在するつもりですか?」
「勿論。連休中はずっとこっちで過ごすつもりやしね」
「・・・その間、どこに泊まるつもりですか?」
「天くんの家やけど?」
「だったら私も残りますうううううっ!」
「ちょ、海未ちゃん!?」
慌てて電車を降りようとする海未ちゃんを、必死に電車内に押し留める。
「講義あるんでしょ!?何で降りようとしてんの!?」
「天と希を二人きりにするわけにはいきません!確実に間違いが起きます!」
「間違いって何!?」
『ドアが閉まります。ご注意下さい』
音楽と共にアナウンスが流れる。
すると希ちゃんが、素早くドアに近付き・・・
「“わしわしMAX”!」
「きゃあっ!?」
海未ちゃんの両胸を揉んだ。
悲鳴を上げた海未ちゃんは、慌てて後ずさり希ちゃんから離れ・・・
海未ちゃんと希ちゃんの間を、ドアが遮った。
「あぁっ!?」
「気を付けて帰ってな~♪」
『しまった』という表情の海未ちゃんを乗せて出発した電車を、手を振って見送る希ちゃん。
うわぁ・・・
「希ちゃん、相変わらず策士だねぇ・・・」
「海未ちゃんを安全に帰せる上に、海未ちゃんの胸も堪能出来る・・・一石二鳥やね」
「・・・変態親父め」
「おっぱい星人に言われたくないなぁ」
クスクス笑う希ちゃん。
それを言われると否定できない・・・
「まぁそんなわけで、しばらくお世話になるからよろしくね」
「はいはい・・・ってか、俺はこれから学校に行かないといけないんだけど・・・希ちゃんどうする?俺の家知らないよね?」
「せやね・・・そしたら、天くんと一緒に浦の星に行こうかな。鞠莉ちゃんにお願いして、校内を見学させてもらいたいんやけど」
「まぁ、鞠莉なら即OKするだろうね・・・じゃ、一緒に行こっか」
「うんっ♪」
嬉しそうに笑う希ちゃんなのだった。
*****
「ふんふんふ~ん♪」
「フフッ、ご機嫌やね?」
「だって希さんに会えたんですよ!?テンション上がっちゃいます!」
「嬉しいこと言ってくれるやん、千歌っち♪」
ニコニコしながら会話している千歌と希ちゃん。
放課後、俺達は部室に集まっていた。
「千歌ちゃん、浮かれてるねぇ・・・」
「全く、浮かれている場合ではないというのに・・・」
「希ちゃんにサインもらって、千歌と一緒に浮かれてた姉妹が何を言っているのやら」
「「ぴぎぃっ!?」」
悲鳴を上げる黒澤姉妹。
海未ちゃん・真姫ちゃん・絵里姉に続いて、希ちゃんで四人目のサイン・・・
千歌も黒澤姉妹も、μ'sメンバーのサインをコンプリートする気満々なんだよなぁ・・・
「むむむ・・・」
一方、何やら真剣な表情で希ちゃんを見つめる鞠莉。
曜が首を傾げる。
「鞠莉ちゃん?どうしたの?」
「やっぱり凄いわね・・・」
「あぁ、希さん?オーラがあるよね」
「どうやったらあんな風になるのかしら・・・」
「んー、経験を積むしか無いんじゃないかな?」
「経験・・・確かにマリーは経験ゼロだし、もっと経験するべきかも・・・」
「いや、ゼロではないでしょ。場数は結踏んでるじゃん」
「ちょっと曜、失礼なこと言わないでちょうだい!」
「えぇっ!?」
怒る鞠莉に戸惑う曜。
「何!?私何か失礼なこと言った!?」
「場数なんて踏んでるわけないでしょ!?人をビッチみたいに言わないで!」
「誰もそんなこと言ってないよ!?スクールアイドルとして何度もステージに立ってきてるわけだし、場数は踏んでるでしょ!?」
「・・・What?何の話をしているの?」
「いやだから!希さんみたいにオーラのあるスクールアイドルになるには、どうしたらいいのかっていう話でしょ!?」
「いや、どうしたらあんな大きな胸になるのかっていう話なんだけど」
「そっち!?」
「だって凄いじゃないあの胸!マリーの目測だと、B92のGカップよ!?」
「何で目測で分かるの!?」
「おっ、マリチ正解!流石やね!」
「Yes!」
「まさかのドンピシャ!?しかも認めちゃうんだ!?」
曜のツッコミが止まらない。
大変そうだなぁ・・・
「希、胸を大きくする秘訣を教えてちょうだい!」
「んー、ウチも経験ゼロでこれやけど・・・天くんに触ってもらったおかげかな?」
「いや、触った覚えなんて・・・」
「覚えなんて?」
「・・・さて、飲み物買ってくるかな」
「ちょっと!?」
部室を出て行こうとした俺を、果南が慌てて引き止めてくる。
「何で急に話を逸らしたの!?確実に触ってるよねぇ!?」
「それでもボクはやってない」
「映画じゃん!?」
「天、今すぐマリーの胸を揉みしだいて!」
「オッケー」
「オッケーじゃないずら!」
花丸に止められる。
チッ・・・
「くっ、今の私じゃ勝ち目が無い・・・ちょっと●須クリニック行ってくる!」
「はいはい、落ち着きなさい」
「ぐえっ!?」
溜め息をついた善子が、梨子の襟首を掴んで止める。
何してんの梨子・・・
「もう、皆落ち着きなよ」
呆れた表情の千歌。
「そろそろ予備予選の結果が発表されるからって、気持ち昂ぶり過ぎだって」
「よく覚えてたね。一番忘れそうなのに」
「天くん!?酷くない!?」
千歌のツッコミ。
てっきり忘れてると思ってたけど・・・
「っていうか、何でそんなに落ち着いてるの?千歌のくせに」
「『くせに』って何さ!?私が落ち着いてちゃいけないの!?」
「いけないでしょ。キャラ的に」
「どんなキャラ!?」
「暴走機関車キャラ」
「そんなキャラになった覚えないんだけど!?」
一通りツッコミを入れた千歌が、コホンッと咳払いをする。
「実は昨日、聖良さんと電話したんだよ。そしたら聖良さん、『トップ通過間違い無し』って言ってくれたんだ。だから大丈夫だよ、きっと」
「・・・・・」
「露骨に嫌そうな顔しないでくれる!?ホントに聖良さんのこと嫌いだね!?」
どうやら顔に出ていたらしい。
あのブロッコリー嫌い女め・・・
「アハハ、噂には聞いてたけど・・・本当に毛嫌いしてるんやね、Saint Snowのこと」
苦笑する希ちゃん。
「ホント、当時のA-RISEに対する反応にそっくりやん」
「天くん、そんなにA-RISEを嫌ってたんですか?」
「うん、それはもう凄かったよ。特にツバサちゃんなんて、天くんに会う度に心バッキバキに折られてたしね」
「ツバサちゃんが豆腐メンタルだっただけでしょ」
「いや、ウチがツバサちゃんの立場でもキツかったと思うよ?」
「希ちゃんにはそんなことしないよ。大好きだもん」
「フフッ、ウチも天くんが大好きだよ。はい、お茶どうぞ」
「ありがと。『穂むら』の和菓子あるから、一緒に食べよっか」
「うんっ♪」
「・・・何この落ち着いた感じ」
「確かに、ことりさんの時みたいな甘々過ぎる感じじゃないね・・・」
「前に海未先生が言ってたこと、何となく分かったかも・・・」
二年生組が、何やらヒソヒソ話している。
すると・・・
「あっ!結果発表きた!」
パソコンの前に陣取っていたルビィが、大きな声を上げる。
皆が慌ててパソコンの画面を覗き込む中・・・
「予備予選通過グループ、一組目・・・Aqours!」
「やったぁ!」
「しかも一組目ってことは、トップ通過ってことだよね!?」
「そういうことだね」
抱きついてくる梨子の頭を撫でつつ、曜の言葉に頷く俺。
数多くのグループが参加する中、トップで通過というのは誇って良いことだと思う。
まずは第一関門突破だな・・・
「果南ちゃん!やったずら!」
「嬉しいね!花丸ちゃん!」
「マリー!」
「Yes!」
抱き合いながら喜ぶ花丸と果南に、ハイタッチを交わす善子と鞠莉。
一年生組と三年生組も、すっかり仲良くなったなぁ・・・
と、そんな皆を何故か複雑そうな表情で見つめるダイヤさん。
あれ・・・?
「やったね!千歌ちゃん!」
「ふふん、言った通りだったでしょ?」
千歌はルビィとハイタッチを交わすと、ダイヤさんにも手を向けた。
「ほら、ダイヤさんも!」
「え、えぇ・・・」
戸惑いながらも、千歌とハイタッチを交わすダイヤさん。
「よーし、今日も練習頑張るぞー!」
「ヨーソロー!」
「地区予選も突破出来るように頑張ろうね!」
「海未先生に、決勝ステージの応援に来てもらおうね!」
盛り上がる皆。
俺も予備予選突破を喜びつつも、様子のおかしいダイヤさんがどうも気になるのだった。
どうも〜、ムッティです。
お待たせしましたが、ようやく本編再開です。
やっとダイヤさん回が書ける・・・
気合い入れて書いていくぞーっ!
・・・えっ、曜ちゃんの誕生日回?
全く書けてないです←
が、頑張ります・・・(震え声)
まぁそれはさておき、今回は希ちゃんが登場しました・・・東條だけに←
出したかったのよ、希ちゃん。
何と言っても作者の推しメンだもの。
なおバストサイズは適当、もとい作者の願望なので悪しからず・・・
エマちゃんに負けたくなかったんや・・・
これからもちょいちょいμ'sメンバーは出していきますので、お楽しみに(・∀・)ノ
それではまた次回!以上、ムッティでした!