ようやく次の話に進めるわぁ・・・
全く、ここまで引っ張ったの誰だよ!
・・・すみませんでした(土下座)
《ダイヤ視点》
「皆、今日は本当にありがとう」
お礼を言って下さる三玖さん。
伊豆・三津シーパラダイスも閉館時間となり、私達のアルバイトも終わりを迎えていたのでした。
「これ、今日のお給料。受け取って」
「わーい!」
「ありがとうございます!」
お給料を受け取り、喜んでいる皆さん。
そんな中・・・
「ダイヤ・・・」
何故か神妙な顔をした果南さんと鞠莉さんが、私に近付いてきました。
「お二人とも、そんな顔をしてどうしたのですか?」
「いや、その・・・ゴメン」
「はい?」
謝ってくる二人に、思わず首を傾げてしまう私。
何を謝っているのでしょう・・・?
「ダイヤが真剣に悩んでるのに、真面目に相談に乗ろうともしないで・・・無責任なことだけ言って、ダイヤを助けようともしないで・・・本当にゴメン」
「それでも親友なのかって、天に怒られちゃって・・・本当にその通りだと思うわ。ダイヤと一緒に悩むべきだったのに・・・ゴメンなさい」
頭を下げる二人。
なるほど、そういうことでしたか・・・
「お二人とも、頭を上げて下さい。そんなに謝られると気持ち悪い・・・じゃなくて、こっちが申し訳なくなりますわ」
「今気持ち悪いって言わなかった!?」
「良いから頭を上げて下さい。キモいので」
「隠すこともなく断言した!?」
「そんな胸元の緩い服を着て、頭を下げることで胸の谷間を見せつけるなんて・・・嫌味ですの?優越感に浸りたいんですの?」
「そんなつもり微塵も無かったんだけど!?」
「誰の胸が微塵も無いですって!?ぶっ飛ばしますわよ!?」
「言ってないから!?どうしちゃったのダイヤ!?」
ツッコミが止まらない二人。
まぁ冗談はこれくらいにして・・・
「・・・気にしないで下さいな」
微笑む私。
「そもそも、私がウジウジしていたのがいけないのです。おかげさまで吹っ切れましたので、もう大丈夫ですわ」
「ダイヤ・・・」
「それより・・・私も、鞠莉さんには謝らないといけませんわね」
「え・・・?」
「あっ、いたいた」
鞠莉さんが首を傾げる中、天が私を見つけて近付いてきます。
「ダイヤ、これダイヤの分のお給料だって」
「ありがとうございます、天」
「えっ、『ダイヤ』・・・!?」
「しかも今、天のことを呼び捨てに・・・!?」
ビックリしている二人。
私は悪戯っぽく笑うと、天の腕に抱きつきました。
「鞠莉さん、大変申し訳ありませんが・・・負けませんわよ?」
「え、ちょ・・・えぇっ!?」
「うわぁ、あのダイヤをオトすとか・・・ヤバいね、天」
「ん?何の話?」
「フフッ、何でもありませんわ」
キョトンとしている天の表情に、思わず笑ってしまいます。
全く、天は相変わらずなんですから・・・
「ちょ、ダイヤちゃん!?」
「え・・・?」
不意にちゃん付けで呼ばれ、驚いて振り向くと・・・
梨子さんが慌ててこちらへ駆け寄ってくるところでした。
「何で天くんに抱きついてるの!?」
「大変よ梨子!ライバルが増えてしまったわ!」
「えぇっ!?」
何やら焦った様子で話し合う二人をよそに、私はポカンとしてしまいました。
「梨子さん、今・・・」
「あっ、ダイヤちゃんずら!」
「ダイヤちゃん、お給料もらった!?」
花丸さんと曜さんに話しかけられました。
二人とも、ダイヤ『ちゃん』って・・・
「ダイヤ、さっきは助かったわ。ありがとね」
笑顔でお礼を言って下さる善子さん。
呼び捨て、しかもタメ口・・・?
「あ、あの・・・皆さん、どうしたんですの・・・?」
「フフッ、お姉ちゃんこそどうしたの?」
悪戯っぽく笑うルビィ。
「果南ちゃんも鞠莉ちゃんも、ちゃん付けで呼ばれてるしタメ口で話してるでしょ?お姉ちゃんだってそうなってもおかしくないんじゃない?」
「ルビィ・・・」
「そういうこと」
ルビィの後ろから、千歌さんがニコニコしながらやってきます。
「改めて、これからもよろしくね・・・ダイヤちゃん」
「っ・・・えぇ、勿論ですわ!」
笑みを浮かべる私。
本当に、良く出来た後輩達ですわ・・・
「そうだ皆、これからご飯食べに行かない?私が奢るから」
「マジですか!三玖さん愛してる!」
「ちょ、天!?」
「簡単に愛してるとか言わないのっ!」
「ご飯・・・じゅるり」
「花丸ちゃんは食欲に忠実過ぎない!?」
「まぁそれがずら丸よね・・・」
「でも、お腹空いたであります!」
「確かにね。お言葉に甘えよっか」
「よーし!食べるぞー!」
わいわい盛り上がる皆さん。
元気ですわねぇ・・・
「フフッ・・・良かったね、ダイヤちゃん」
いつの間にか、希さんがすぐ側に立っていました。
「皆との距離も縮まったし、天くんへの気持ちにも気付けたし・・・一件落着やね」
「えぇ、おかげさまで」
苦笑してしまう私。
「希さん、こうなることが分かっていたのではありませんか?」
「さぁ、どうやろうね?」
クスクス笑う希さん。
全く、この人には敵いませんわ・・・
「それよりダイヤちゃん、天くんに告白しないの?」
「・・・今はまだ、心の準備が出来ていませんので」
何しろ、先ほど自分の気持ちを自覚したばかりなのです。
今はまだ、告白する勇気を持つことが出来ません。
ですが・・・
「これからしっかり、自分の気持ちに向き合っていきます。逃げたりしません」
「それなら良し。頑張ってね」
「はい!」
「希ちゃん!ダイヤ!早く行くよ!」
「はーい」
「今行きますわ」
天に声を掛けられ、皆さんのところへ向かう私達。
今はまだ、貴方に気持ちを伝えることは出来ません。
ですが・・・
「天」
「ん?」
振り向いた天に、私は手を差し出しました。
「・・・ん」
「はいはい」
天は意図が分かったのか、笑いながら私の手を取りました。
そのままそっと握られ、優しく引かれます。
「ダイヤったら、急に甘えん坊になったね」
「私だって、たまには甘えたいんです」
「アハハ、じゃあ喜んで甘えられようかな」
「えぇ、覚悟していて下さいな」
この人を好きになって、本当に良かった・・・
笑顔で天の手を握り返しつつ、心からそう思う私なのでした。
どうも〜、ムッティです。
アニメ二期四話の内容も終わり、梨子ちゃん・鞠莉ちゃんに続きダイヤちゃんがヒロインレースに参戦・・・
果たしてヒロインレースの行方やいかに・・・
ヒロインレースといえば、ずいぶん前にヒロイン希望No.1メンバーを決めるアンケートを採ったことを覚えてますか?
まぁ志満さんがぶっちぎりで一位だったのはさておき、Aqoursメンバー第一位は果南ちゃんだったんですが・・・
この前結果を見てみたら、梨子ちゃんが逆転してました(゜ロ゜)
何か激しいデッドヒートが繰り広げられてるわぁ・・・
まぁ志満さんがぶっちぎりなんですけど(´・ω・`)
ヒロイン、誰になるんですかね?(他人事)
最後に真面目な話になりますが、花丸ちゃん役の高槻かなこさんが活動休止を発表されました。
AZALEAのライブ直前だったこともあり、かなりの衝撃でしたが・・・
今はただ身体を大切に、ゆっくり休んでほしいなと思います。
またステージの上で、元気な姿を見せてくれることを願っています。
次からは五話の内容に入ります。
よしりこ回ですが、果たしてどうなるのか・・・
それではまた次回!以上、ムッティでした!