絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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スクスタでフォレストフェアリーの衣装を着たエリーチカが、SAOのリーファに激似な件について。

そして何と言ってもエロい。


忘れてと言われることほど忘れられない。

 「あっ、天さん・・・それ以上は・・・!」

 

 「ダメですよ、ダイヤさん。ちゃんとほぐしておかないと、後で痛い思いをすることになるんですから」

 

 「そ、そうかもしれませんが・・・あんっ・・・!」

 

 「ダイヤさんは敏感ですね・・・それじゃ、そろそろイキますよ」

 

 「あっ、ちょっと待って・・・はああああああああああんっ!?」

 

 「・・・この会話だけ聞くと、いかがわしいことしてるみたいだよね」

 

 俺のマッサージを受けているダイヤさんを見て、果南さんが苦笑する。

 

 海の家の手伝いからのトレーニングを終えた俺達は、お風呂に入った後千歌さんの部屋に集まっていた。残念ながら部屋は全て埋まっていたらしく、借りることが出来なかったらしい。

 

 なので合宿中は、皆で千歌さんの部屋に泊まることになったのだ。

 

 「そう聞こえてしまう果南さんの方がいかがわしいんですよ」

 

 「なっ!?天に言われたくないんだけど!?」

 

 「失敬な。俺は心の清らかな人間ですよ」

 

 「どこが!?」

 

 「果南さんに豊満な胸を何度も押し付けられてるのに、一度も襲ったことないじゃないですか」

 

 「誤解を招く言い方止めてくれる!?ハグしてるだけだから!」

 

 「結果的に同じことでしょ」

 

 「うぐっ・・・」

 

 言葉に詰まる果南さん。

 

 俺は溜め息をつくと、部屋を見渡した。

 

 「それにしても、果南さんは元気ですね・・・他の皆は屍になってるのに」

 

 そう、この部屋で元気なのは果南さんと俺だけ・・・他の皆は床やベッドに倒れ込み、ぐったりとしている。

 

 「つ、疲れたぁ・・・」

 

 「海の家で働いてからの練習とか、キツ過ぎる・・・」

 

 千歌さんと曜さんの表情が死んでいた。

 

 体育会系の曜さんがぐったりしているくらいだし、だいぶキツかったんだろうな・・・

 

 「しっかりして下さい。海未ちゃんが考案したメニューより、全然楽だったでしょ」

 

 「いや、アレに比べたらマシだったとは思うけど・・・それでもキツいって」

 

 「この練習メニューを、μ'sはきっちりこなしてましたよ」

 

 「頑張らなきゃ!」

 

 急にやる気を出す千歌さん。チョロいな。

 

 「ほらダイヤさん、マッサージ終わりましたよ」

 

 「うぅ・・・ありがとうございました・・・」

 

 うつ伏せのまま動かないダイヤさん。

 

 相当疲れたんだな・・・

 

 「あとマッサージ受けてない人います?」

 

 「あ、私まだ受けてないんだけど」

 

 「元気な人は対象外です」

 

 「何でよ!?」

 

 「あとゴリラも対象外です」

 

 「そろそろ泣いていい!?」

 

 涙目の果南さん。やれやれ・・・

 

 「っていうか千歌さん、俺はどこで寝たら良いんですか?」

 

 「え?ここだけど?」

 

 「・・・言うと思った」

 

 海未ちゃんの実家でのこともあったから、まさかとは思ったけど・・・

 

 「今回は果南さんもダイヤさんも小原理事長もいるんですよ?三人の気持ちも考えてですね・・・」

 

 「私は全然構わないけど?」

 

 「わ、私も・・・少し恥ずかしいですが、天さんでしたら・・・」

 

 「マリーも勿論OKよ♪」

 

 「わー、貞操観念の欠片もなーい」

 

 俺、この人達の将来が本気で心配になってきた・・・

 

 「っていうか俺、志満さんと一緒に寝たいんですけど」

 

 「どんだけ志満姉好きなの!?結婚前の男女が一緒に寝るなんて破廉恥だよ!?」

 

 「そのセリフをそっくりそのまま返すわっ!」

 

 「ぐほぉっ!?」

 

 千歌さんの鳩尾に枕を叩き込む俺なのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 「うぅ、天くんってホント容赦ないよね・・・」

 

 「男女平等がモットーなんで」

 

 「だからこういう場面で使う言葉じゃないって!?」

 

 鳩尾を擦りながらツッコミを入れる千歌さん。

 

 俺達は皆の分の飲み物を運ぶ為、階段を下りて一階のキッチンに向かおうとしていた。

 

 すると・・・

 

 「あら、天くん」

 

 「え、奈々さん?」

 

 玄関口に奈々さんが立っていた。

 

 どうしたんだろう?

 

 「こんばんは。どうしてここに?」

 

 「煮物を作り過ぎちゃったから、お裾分けに来たのよ。今日から梨子がお世話になってるし、そのお礼も兼ねてね」

 

 「わーい!梨子ちゃんのお母さんが作った煮物、美味しくて大好き!」

 

 「あら千歌ちゃん、嬉しいこと言ってくれるわね」

 

 喜ぶ千歌さんを見て、嬉しそうに笑う奈々さん。

 

 と、ちょうどキッチンから志満さんが袋を持って出てきた。

 

 「お待たせしました。良かったらこれ・・・って、天くんと千歌ちゃんもいたのね」

 

 「えぇ、志満さんに夜這いしようと思って」

 

 「本人の前でそういうこと言っちゃうんだ!?」

 

 「フフッ、天くんってば積極的なんだから♡」

 

 「何で志満姉は満更でもない感じなの!?」

 

 「ちょっと天くん、夜這いならウチの梨子にしてちょうだい」

 

 「梨子ちゃんのお母さん!?それで良いの!?」

 

 「そうですか?じゃあ遠慮なく」

 

 「させないからね!?」

 

 「あらあら千歌ちゃん、もしかして自分が夜這いされたいの?」

 

 「どこからそういう結論になったの!?」

 

 「梨子、これは思わぬライバルが出現したわよ・・・!」

 

 「勝手にライバル認定されてる!?」

 

 「千歌さん・・・気持ちは嬉しいんですけど、ゴメンなさい・・・」

 

 「何で勝手にフラれてるの私!?」

 

 ツッコミを連発しすぎて、ゼェゼェ言っている千歌さん。

 

 大変だなぁ・・・

 

 「ところで天くん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」

 

 真面目な表情になる奈々さん。

 

 「ピアノコンクールについて、梨子から何か聞いてない?」

 

 「ピアノコンクール?」

 

 「えぇ。近いうちにあるみたいで、梨子にも案内が来てたんだけど・・・あの子、出るとも出ないとも言ってなくて」

 

 「いや、梨子さんからそんな話は聞いてないですけど・・・千歌さん聞いてます?」

 

 「私も聞いてないなぁ・・・」

 

 「そう・・・じゃああの子、出ないつもりなのかしら・・・」

 

 考え込む奈々さん。しかしすぐに笑みを浮かべる。

 

 「変なこと聞いてゴメンなさい。忘れてちょうだい」

 

 「え、えぇ・・・」

 

 「それじゃ、私は帰るわ。梨子のことよろしくね」

 

 「あ、これどうぞ。煮物のお礼です」

 

 「あら、ありがとう志満ちゃん。ありがたくいただくわね」

 

 奈々さんは志満さんから袋を受け取ると、手を振りながら出て行った。

 

 「ピアノコンクールかぁ・・・梨子ちゃん、一言も言ってなかったよね・・・」

 

 「・・・千歌さん、志満さん、ちょっと出てきます。すぐ戻りますんで」

 

 「え?」

 

 「天くん?」

 

 首を傾げる二人をよそに、俺は玄関を出て奈々さんを追った。

 

 「奈々さん!」

 

 「天くん?」

 

 俺に呼び止められ、驚いてこちらを振り向く奈々さん。

 

 「どうしたの?」

 

 「いえ、ちょっと聞きたいことがあって・・・」

 

 奈々さんと向き合った俺は、思い切って気になることを聞いてみるのだった。

 

 「教えてほしいんです・・・音ノ木坂時代の梨子さんについて」




どうも〜、ムッティです。

相変わらずスクスタにハマっております。

UR果林ちゃんが欲しい(´・ω・`)

もう虹ヶ咲は完全に果林ちゃん推しになってる自分がいます(笑)

虹ヶ咲、アニメ化しないかなぁ・・・



さてさて、本編では梨子ちゃんにピアノコンクールの案内が届いていたことが判明。

天が奈々さんに梨子ちゃんについての話を聞くようですね。

次の話では少々オリジナルの設定が出てくる予定ですので、お楽しみに(・∀・)ノ

次の話は明日投稿します。

それではまた次回!以上、ムッティでした!

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