果林ちゃん・せつ菜ちゃん・しずくちゃんをクリアし、今は彼方ちゃんの絆レベル上げに奮闘中。
早くコンプリートせねば・・・
翌日・・・
「・・・ん・・・くん・・・天くんっ!」
「えっ?」
千歌さんに呼びかけられ、ハッとする俺。
千歌さんが心配そうに俺を見ていた。
「大丈夫?何か様子がおかしいけど・・・」
「あぁ、すみません・・・少しボーっとしちゃって・・・」
「えぇっ!?もしかして熱中症!?」
「いや、ちょっと考え事を・・・」
「大変ですダイヤさんっ!天くんが熱中症かもしれませんっ!」
「何ですって!?」
「人の話聞けや」
「それはブーメランだよ、天くん」
呆れている曜さん。
「気分転換に、少し休憩してきなよ。今はお店も落ち着いてるし、私達だけで回せるだろうからさ」
「・・・すみません。お言葉に甘えさせてもらいます」
俺は曜さんに頭を下げると、店の奥にある休憩スペースに移動した。
ここには畳が敷かれており、横になって休むことも出来るようになっている。
「・・・ハァ」
俺は溜め息をつきつつ、仰向けに寝転がる。
昨夜果南さんと話をしてからというもの、どうしても色々と考えてしまうのだ。
もしあの話が本当なら・・・
「どうしたもんかなぁ・・・」
「何が?」
「うおっ!?」
急に顔を覗き込んできた梨子さんに、思わずビックリしてしまう俺。
「ど、どうしたんですか?」
「客足が落ち着いたから、私も休憩して良いって」
梨子さんは俺のすぐ側に座ると、ポンポンッと自分の太ももを叩いた。
「・・・マッサージしろと?」
「違うわよ!?膝枕してあげるって言ってるのっ!」
「・・・いくら払えと?」
「お金なんて取らないわよ!?いいから早く来なさいっ!」
「・・・失礼します」
今の梨子さんは水着の上にパーカーを羽織っているだけなので、完全な生足状態だ。
その白く綺麗な太ももの上に、ゆっくりと自分の頭を乗せる。
おぉ、スベスベ・・・しかも柔らかい・・・
「う、うぅ・・・」
「自分から来いって言っといて、何でちょっと恥ずかしそうなんですか」
「いや、その・・・男の子に膝枕するなんて、初めてだから・・・」
「じゃあ何で『膝枕してあげる』なんて言い出したんですか・・・」
呆れる俺。
耳を真っ赤にしてまですることないだろうに・・・
「・・・天くん、悩んでるみたいだったから」
「っ・・・」
気付かれてたのか・・・
流石は梨子さん、鋭いな・・・
「だから、少しリラックスした方が良いんじゃないかと思って・・・」
「・・・あのですね、梨子さん。梨子さんみたいな美少女に膝枕されて、ドキドキしない男なんていませんって。リラックスどころか、メッチャ緊張してるんですけど」
俺の言葉にポカーンとしていた梨子さんだったが、やがてクスクス笑い始めた。
「フフッ、天くんも緊張してるんだ?」
「そりゃあまぁ・・・」
「じゃあお互い様だね」
梨子さんは笑いながらそう言うと、俺の頭を優しく撫でた。
「・・・天くんって私と少し似てるから、こういう時心配になるのよね」
「似てる?俺と梨子さんが?」
「うん。天くんって、悩み事を一人で抱え込んじゃうタイプでしょ?私もそういうタイプだから、何か放っておけなくて・・・」
確かにそうかもしれない。
あんまり周りに相談しようとしないかも・・・
「それなのに天くんって、他人の悩み事に関しては相談に乗ろうとするじゃない?自分の悩み事は話さないくせに」
「・・・悪かったですね」
「ホントよ。天くんの悪い癖」
俺の頭を撫で続ける梨子さん。
「私は天くんに悩みを聞いてもらって、優しい言葉をかけてもらった。そのおかげで凄く救われたの」
「いや、そんな大袈裟な・・・」
「そんなことないわよ。本当に心が軽くなったもの」
微笑む梨子さん。
「だから私も、少しでも天くんの力になれたらって思う。無理に悩みを話せとは言わないけど・・・せめて側に寄り添えたらって」
「梨子さん・・・」
梨子さんの優しさが心に沁みた。
幸せ者だな、俺は・・・
「・・・一つ、聞いても良いですか?」
「何?」
「昔は仲良しだった人と距離ができて、そこからまた昔みたいに仲良しな関係に戻りたい時・・・梨子さんだったらどうしますか?」
「んー、そうねぇ・・・」
考え込む梨子さん。
「答えになってないかもしれないけど・・・新しい関係を築こうとする、かな」
「新しい関係?」
「えぇ。昔の自分と今の自分って、やっぱりちょっと違ったりするでしょ?どんなに変わってないって思っても、人は常に変化する生き物なんだから」
「まぁ確かに・・・」
「だからこそ、昔と全く同じ関係になることは出来ないと思うの。昔の自分と昔の相手だからこそ、その時の関係が築けたんだろうし・・・でもそれなら、今の自分と今の相手だからこそ築ける関係があると思わない?」
「・・・なるほど」
今の自分と今の相手だからこそ築ける関係、か・・・
「それなら私は、その関係を築きたいかな。また新しく、その人と関係を築いていきたい・・・答えになってるかな?」
「・・・えぇ、十分です」
今の話のおかげで、自分がどうしたいのかよく分かった。
これから何をすべきなのかも。
「ありがとうございます。何とかなりそうです」
「そう?良かった」
笑う梨子さん。
この際なので、俺はもう一つ梨子さんに尋ねてみることにした。
「梨子さん、もう一つ良いですか?」
「何?」
「ピアノコンクール、どうするつもりですか?」
「えぇっ!?」
驚愕している梨子さん。
「な、何で知ってるの!?」
「昨日奈々さんから、梨子さんにピアノコンクールの案内が来てることを聞きまして。梨子さんが出るとも出ないとも言わないって、奈々さん心配してましたよ」
「お母さん・・・余計なことを・・・」
梨子さんが大きな溜め息をつく。
「・・・天くんのことだから、もうコンクールについて調べてるんでしょ?私がどうするつもりなのか、予想がつくんじゃない?」
「ラブライブの予備予選と重なるから出ない、ですか?」
「大正解」
苦笑する梨子さん。
「確かに、初めて知らせが届いた時は戸惑ったわ。チャンスがあったらもう一度っていう気持ちもあったし」
「じゃあ何で・・・」
「・・・今の私の居場所は、ここだから」
笑みを浮かべる梨子さん。
「今の私の目標は、今までで一番の曲を作って予選を突破すること。ピアノコンクールで良い結果を残すことよりも、そっちの方が大切なの」
「梨子さん・・・」
「心配かけちゃってゴメンね。そういうわけだから、安心してちょうだい」
笑顔で俺の頭を撫でてくれる梨子さんに、俺はどこか複雑な思いを抱くのだった。
どうも〜、ムッティです。
12月に入り、ますます冷え込んできましたね・・・
余談ですが、最近になってマフラーの素晴らしさに気付きました(今さら)
今まで首が少し圧迫される感じがして、ちょっと苦手だったんですよね。
ところが旅行に行った時、USJでハリー・ポッターのマフラーを買って巻いてみたところ・・・
『何これメッチャ暖かい!最高じゃん!』
という衝撃を受けたんです(本当に今さら)
今では毎朝マフラーを着用しております。
皆さんも外に出る時は暖かい格好で、風邪をひかないようお気を付け下さい。
さてさて、本編では天が梨子ちゃんに膝枕されるという羨ましい展開になっていますが・・・
自分がどうしたいか気付いた天は、果たしてこの後どう動くのか・・・
これからの展開をお楽しみに(・∀・)ノ
次の話は明日投稿します。
それではまた次回!以上、ムッティでした!