絢瀬天と九人の物語   作:ムッティ

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スクスタで真姫ちゃんと梨子ちゃんが連弾してる絵を見て、尊すぎてスクショしました。

まきりこ(りこまき?)も良いですね!


助けられたことは覚えているものである。

 《梨子視点》 

 

 「天くううううううううううんっ!」

 

 「秋穂さああああああああああんっ!」

 

 茶髪の女性と抱き合う天くん。

 

 雪穂さんに案内されて高坂家の居間にお邪魔していたところ、この女性がやって来たのだ。

 

 この人も穂乃果さんと同じで、雪穂さんのお姉さんなのかしら・・・

 

 「全く・・・お母さんも天くんもはしゃいじゃって・・・」

 

 「お母さん!?」

 

 「うん、ウチのお母さん」

 

 雪穂さんの紹介に、驚きのあまり固まってしまう私。

 

 嘘でしょ!?若すぎない!?

 

 「あら、花陽ちゃんに凛ちゃん!いらっしゃい!」

 

 「こんにちは」

 

 「お邪魔してます」

 

 挨拶する花陽さんと凛さん。

 

 と、雪穂さんのお母さんが私を見た。

 

 「あら、貴女どこかで・・・」

 

 「ほらお母さん、Aqoursの・・・」

 

 「あぁっ!?天くんがマネージャーやってるグループの子!?」

 

 雪穂さんの説明で、雪穂さんのお母さんが大声を上げる。

 

 「は、初めまして!桜内梨子です!」

 

 「や~ん♡可愛い~♡」

 

 「お母さん、年齢を考えよう?気持ち悪いよ?」

 

 「失礼ね!?いくつになっても私は女よ!?」

 

 雪穂さんのお母さんはツッコミを入れると、改めて私の方を見た。

 

 「初めまして、高坂秋穂です。ウチの息子がいつもお世話になってます」

 

 「息子!?」

 

 「えぇ、天くんは私の息子同然よ。何だったら、穂乃果か雪穂を嫁にもらってほしいと思ってるわ」

 

 「えぇっ!?」

 

 「だってさ、雪穂ちゃん。俺と結婚する?」

 

 「私は構わないけど?」

 

 「ダメええええええええええっ!?」

 

 思わず天くんを抱き寄せてしまう。

 

 「ちょ、梨子!?」

 

 「ウ、ウチの天くんは渡しませんからねっ!」

 

 「フフッ、冗談よ・・・一割は」

 

 「九割本気じゃないですか!?」

 

 確かにこの人、目が本気だ・・・

 

 油断ならないわ・・・!

 

 「・・・ねぇ、何で梨子はこんなに必死なの?」

 

 「それは私達には言えないかな」

 

 「何で気付かないにゃ・・・」

 

 「あぁ、なるほど・・・梨子ちゃんも大変だねぇ」

 

 花陽さんが苦笑し、凛さんが溜め息をつく。

 

 雪穂さんも気付いたらしく、私に同情的な視線を送っていた。

 

 うぅ、難しい戦いに身を投じてしまったわ・・・

 

 「あ、そうそう・・・秋穂さん、いつも和菓子ありがとうございます」

 

 「いえいえ。こちらこそ、いつも注文してくれてありがとね」

 

 「『穂むら』の和菓子は日本一だと思ってるんで。大将にも挨拶したいんですけど、今大丈夫ですかね?」

 

 「えぇ、大丈夫よ。一緒に行きましょうか」

 

 「お願いします・・・ちょっと行ってくるね」

 

 「あ、うん」

 

 雪穂さんのお母さんに連れられ、居間を出て行く天くん。

 

 と、雪穂さんがずいっと私に顔を近付けてきた。

 

 「そっかぁ、梨子ちゃんは天くんに惚れちゃったかぁ」

 

 「うぅ、はい・・・」

 

 顔を赤くして頷く私。

 

 会ったばかりの雪穂さんにも見破られるなんて・・・

 

 「ひょっとして、他のAqoursの皆も?」

 

 「んー、どうでしょう・・・好意は抱いてると思いますけど・・・」

 

 何しろ皆、一度は天くんに助けられている身だ。天くんに惚れていても不思議ではないと思う。

 

 特に曜ちゃんと鞠莉さんは、先輩だけど天くんに呼び捨てにさせてるくらいだし・・・

 

 鞠莉さんなんて、スキンシップが激しいものね・・・

 

 「天くんはおっぱい星人だから、おっぱいが大きい子に惹かれやすいにゃ。μ'sの中でも、一番大きい希ちゃんにもの凄く懐いてるし」

 

 「・・・今すぐ鞠莉さんを消すべきかしら」

 

 「落ち着いて梨子ちゃん!?目が怖いよ!?」

 

 花陽さんに宥められる。

 

 いけない、つい思考が危ない方向に・・・

 

 「にゃはは・・・梨子ちゃんは天くんにゾッコンだにゃ」

 

 苦笑する凛さん。

 

 「まぁ、気持ちは分かるにゃ。凛も天くんにはずいぶん助けられたにゃ」

 

 「凛さんもですか?」

 

 「うん、たくさん助けてもらったにゃ」

 

 微笑みながら頷く凛さん。

 

 「凛ね、ずっと自分にコンプレックスを抱いてたんだ。小学生の時、中性的な容姿を男子にからかわれたりして・・・それ以来、『女の子らしい服は自分には似合わない』って抵抗を持つようになったにゃ」

 

 凛さんはそう言うと、天井を見上げた。

 

 「でも天くんは、そんな凛のコンプレックスを粉々に破壊してくれたにゃ。『誰が何と言おうと、凛ちゃんは可愛い女の子だよ』って。『自分のことが信じられないなら、俺の言葉を信じてほしい』って・・・あんな真っ直ぐな目でそんなこと言われたら、もう天くんを信じるしかないにゃ」

 

 「凛さん・・・」

 

 「μ'sに入ってから、悩んだり苦しんだりすることもあったけど・・・いつも天くんの言葉に励まされて、背中を押されて進むことが出来たにゃ。天くんがいなかったら、今の凛はいないにゃ」

 

 微笑む凛さん。

 

 「凛が一番尊敬する人は、間違いなく天くんにゃ。だから梨子ちゃんは、本当に良い人を好きになったと思うにゃ。自信持って良いにゃ」

 

 「・・・ありがとうございます」

 

 何だか凄く勇気づけられた。

 

 改めて、『天くんを好きになって良かった』と思えた。

 

 「だからこそ梨子ちゃん、覚悟するにゃ・・・ライバルは多いにゃ」

 

 「うっ・・・」

 

 「昨日分かったと思うけど、μ'sの中でことりちゃん・海未ちゃん・真姫ちゃんの三人は天くんガチ勢にゃ。かよちんと希ちゃんは『天くんに求められたら応える』ことを公言している、ある意味ガチ勢より厄介な存在にゃ」

 

 「いや、厄介って・・・私はただ、天くんが大好きなだけなのになぁ・・・」

 

 溜め息をつく花陽さん。

 

 いや、厄介なことこの上ないんですけど・・・

 

 「凛に関しては心配しなくても大丈夫にゃ。天くんのことは大好きだけど、今の関係が一番良いと思ってるし・・・あと、穂乃果ちゃんも大丈夫にゃ」

 

 「えっ、何で言い切れるんですか?」

 

 「んー、何と言うか・・・あの二人の関係は、ちょっと特別なんだにゃ」

 

 笑う凛さん。

 

 「穂乃果ちゃんは天くんのことを、本当に対等な存在として見てるっていうか・・・勿論凛達もそうなんだけど、穂乃果ちゃんはより一層そんな感じなんだにゃ」

 

 「そうそう。穂乃果ちゃんって、誰よりも天くんを信頼してるっていうか・・・逆に天くんも、穂乃果ちゃんに絶大な信頼を寄せてるもんね」

 

 「・・・さっきの会話を聞くかぎり、信頼なんて微塵も感じなかったんですけど」

 

 「アハハ・・・まぁ普段はね」

 

 苦笑する雪穂さん。

 

 「でも何だかんだで、いざという時に天くんが頼るのはお姉ちゃんなんじゃないかな。当時もそうだったもん」

 

 「逆に穂乃果ちゃんも、何かあったら天くんを頼ってたにゃ」

 

 「あの二人の信頼関係は、私達から見ても特別なものだったよね」

 

 「信頼関係・・・」

 

 そういえば天くんって、穂乃果さんに頼まれてμ'sのマネージャーをやることになったのよね・・・

 

 当時小学五年生だった天くんに、どうして穂乃果さんはマネージャーを頼んだのかしら・・・?

 

 「まぁそんなわけで、あの二人の関係はちょっと特別なんだにゃ。凛達からすると、あの二人が男女の仲になることが想像出来ないというか・・・まぁ梨子ちゃんも実際、穂乃果ちゃんに会ってみたら分かると思うにゃ」

 

 笑いながらそう言う凛さん。

 

 今の私には、その言葉の意味がよく分からないけど・・・

 

 穂乃果さんに会ってみたい気持ちが強くなる私なのだった。




どうも〜、ムッティです。

ここで恒例の支援絵紹介タイム!

今回も『ことりちゃん大好き』さんからいただきました!

今回いただいた支援絵はこちら!


【挿絵表示】


か、かよちんんんんんんんんんん!

やっぱり可愛い( ´∀`)

五年経ったかよちんも、きっと綺麗なんだろうなぁ・・・

『ことりちゃん大好き』さん、ありがとうございました!



そしてもう一つ。

☆評価を付けて下さった方が、80人になりました!

ありがたいことだと思っております。

☆評価を付けて下さった方々・・・

お気に入りに登録して下さった方々・・・

感想を書いて下さる方々・・・

そしていつもこの作品を読んで下さる方々・・・

たくさんの方々の応援に支えられ、この作品を書くことが出来ています。

皆様、本当にありがとうございます。

これからも『絢瀬天と九人の物語』をよろしくお願い致します。

それではまた次回!以上、ムッティでした!
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