孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

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皆さん、元気ですか!

お盆のデスマーチもなんとか生き抜いた社畜、画面です。

予告していた、新艦が登場します!


はれたみなもに

休日の寝坊。これほどの贅沢がほかにあるだろうか。何人たりとも邪魔されず至福の時間を貪る。

しかし、その贅沢はあっという間に破られた。

 

「提督、大変だよ!!」

 

島風が慌てた様子でノックもしないで入ってきた。

 

「島風、早朝訓練するのは勝手だが、オレはゆっくり寝かせてくれ」

 

「もう!それどころじゃないよ!海面に人が浮いているの!」

 

「なに!」

 

オレは急いで飛び起きた!

 

「雷はお湯とタオル、布団の用意!」

 

「望月は周辺海域の海難情報の確認!他にもいるかもしれない!」

 

「残りは溺者の救助!島風、先行して安全を確保!溺れた人は静かに沈むからな!絶対に目を離すな」

 

「了解です!」

 

島風は部屋を飛び出した!

 

オレも慌てて着替える。顔も洗わないまま通信室に向かう。中では、望月が海難情報を確認していた。

 

「ダメだね。周辺海域では、難破どころか、行方不明者もいないみたい。付近を航行中の船舶とも連絡がついているみたい」

 

「わかった。引き続きよろしく頼む」

 

「あいよー」

 

バタン!

 

通信室のドアが乱暴に開く。島風が息を切らして入ってくる。

 

「艦隊帰投しました。要救助者を確保。意識はありませんが呼吸、脈拍とも異常ナシ!現在、雷が世話しています」

 

「ご苦労。要救助者の意識が戻ったら教えてくれ」

 

「それが・・・」

 

良くも悪くもはっきり物を言う島風にしては珍しく口ごもっている。

 

「要救助者は艦娘みたいなんです!」

 

「何だと!」

 

 

 

工廠に出向くと、そこには、要救助者が掴まっていた大きな板の上に置かれている鉄の塊。

 

・・・明らかに艤装だった。

 

「島風、望月に追加で周辺海域での戦闘と、それに伴う轟沈や行方不明者がいないか確認してくれと伝えてくれ」

 

「了解です!」

 

 

妖精さんに艤装のメンテナンスを依頼して、司令室に戻った。途中、通信室に寄ったが、やはり近海で戦闘のあった報告はなかった。

 

 

「提督」

 

しばらくすると、時雨が司令室に入って来た。

 

「彼女、目を覚ましたよ」

 

「わかった。すぐに行く」

 

 

駆逐艦寮の使われていなかった部屋に寝かせていたらしい。

 

ドアをノックして開けると、黒髪のキレイな少女が布団に寝ている。オレに気づいたのか、慌てて上半身を起こして敬礼しながら、

 

「朝潮型駆逐艦、朝潮です!司令官、ご命令を!」

 

「お、おう」

 

時雨が見かねたのか、

 

「彼女は朝潮の艦娘らしいよ」

 

「はい。いつでも出撃可能です!」

 

いや、寝てなさいよ!

 

「それで、所属は?」

 

「所属?」

 

「どっかあるだろう。呉とか横須賀とか」

 

「わかりません!」

 

時雨がフォローで、

 

「彼女、記憶がないようなんだ。自分が朝潮であるコトしか憶えてないみたい」

 

マジっすか。

 

とりあえず、どうすっかなぁ。

 

コンコン

 

「あー。望月です」

 

望月はドアを開けて入室すると、

 

「本土から連絡が来ました。やはり、周辺海域で戦闘はナシ。付近の鎮守府からも行方不明になった艦娘はいないって」

 

「そうか。わかった」

 

「あと、朝潮は、ウチの所属艦でいいって」

 

「そうか。わかった!」

 

こうして、新しく、朝潮型駆逐艦、朝潮が仲間になった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「はるるみなもに」

相変わらず、作者大好きクロシェットのゲーム。幼馴染がエロい!

名作なので是非プレイしてみてください!


はれたみなもに朝潮が浮いていた!

さて、次回は、

そろそろ秋が深まって(るといいなぁ)何かをするには絶好の季節!
鎮守府のみんなはどう秋を過ごすのか!

次回、

「秋色空模様」

そこんとこヨロシク!




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