孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

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なんとか秋分の日に間に合った画面です。

秋の夜長に可愛い艦娘をどうぞ。


秋色空模様

9月も終わろうかという頃。日に日に涼しくなり、秋の訪れを感じている今日この頃。

せっかくの休みをみんなどう過ごしているかな?

 

 

運動場から元気な声が聞こえる。

 

体操服を着た島風と夕立が運動場を走っている。

 

「あ、提督だ」

 

「ぽい?提督さーん!」

 

はは、二人とも元気だな。

 

「スポーツの秋っぽい?」

 

「提督も一緒に走ろう?」

 

「折角だが、鎮守府内の見廻りをしないといけないからな」

 

「ぽい。なら島風ちゃん。また競争するっぽい!」

 

「うん!負けないよ!」

 

二人は仲良く走って行った。可愛いなぁ。

 

 

 

 

談話室のソファーの上で寝転がって読書してる望月がいた。

 

「望月、お行儀が悪いから、図書室の読書用机で読みなさい」

 

「ん?あー、司令官か。いいの。この体勢がラクだから」

 

まったく仕方ないヤツだ。

しかし、すごい量の本だな。マンガかと思ったら文学本じゃねーか。

 

「司令官も読む?」

 

「いや、まだ巡回が残っているからな」

 

そんな本読んだりしたら寝てしまうわ。

そのタイミングで雷が現れた!

 

 

「あ、司令官。望月も、ごはんできたわよ」

 

「わかった」

 

「あー、行くよ」

 

 

食堂に行くと、すでにみんな集まっていた。

食卓の上には、

新米の栗ごはん。椎茸と筍の煮物。秋刀魚の塩焼き。デザートにスイートポテト。

 

秋の味覚尽くしだ。

 

「みんな、いーっぱい食べてね!」

 

「「「いただきます!」」」

 

あぁ、雷のご飯は美味しいなぁ。

 

「司令官、美味しい?」

 

「あぁ。雷のごはんは最高だよ」

 

「ホント?食欲の秋だから、いっぱい食べてね。おかわりあるから!」

 

 

結局、食べ過ぎるくらいに食べてしまった。

 

 

 

食後、腹ごなしに散歩していたら、どこかに出かける漣と曙がいた。

 

「やぁ、どこに行くんだい?」

 

「あら、クソ提督」

 

「ご主人様。今から、ぼのタンと一緒に鉢伏山にある温泉に行ってくるのです!」

 

鉢伏山は島の中にある火山だ。

 

 

「行楽の秋だから」

 

「ご主人様も一緒に来ます?」

 

曙は顔を真っ赤にして、

 

「ななな、なんでクソ提督と混浴しないといけないのよ!」

 

「山の中の温泉は、天然温泉が岩のくぼみに溜まっているのを、近くの小屋で着替えて入る形なので、男湯女湯の概念がないのです!」

 

「あー、それは一緒に入れないな」

 

漣は意地の悪い笑みを浮かべて、

 

「えー、ご主人様は興味ないですか?私とぼのタンの、ハ・ダ・カ!」

 

ものすごくあります!

 

「何言ってるの!私はイヤよ!」

 

「でも、ぼのタンは興味ない?ご主人の胸筋とか」

 

「クソ提督の胸板・・・」

 

ゴクリ

 

「あー、今、生唾ごっくんしたでしょう!ぼのタンのムッツリ〜!」

 

「な!」

 

曙は顔を真っ赤にしてプルプル震えている。

 

「漣!」

 

「わー、ムッツリが怒ったー!」

 

小学生か。

 

そのまま曙は漣を追いかけて行ってしまった。

それはいい。問題は、

 

「朝潮、何してるんだ?」

 

さっきから後ろにいて、何かを書き留めている朝潮に話しかけた。

 

「はい!折角の芸術の秋なので何か絵が描こうと思ったので、時雨さんから、司令官を描くといいと言われました。あと、その様子を報告するように言われています!」

 

オレは頭を抱えた。

 

「あー、これだけ綺麗なんだから、風景画とか描くといいんじゃないか?後、時雨に報告しなくていい」

 

朝潮は元気いっぱいに、

 

「はい!わかりました!」

 

返事をして、走って行った。

 

さて、

 

「し〜ぐ〜れ〜!!」

 

何故か司令室のソファーでお茶を飲んでいる時雨を問い詰める。

 

「おや、提督。いい風だね。暑さが和らいで、秋の訪れを感じさせてくれるよ」

 

「季節の挨拶は聞いてない!」

 

「おや、ご機嫌ナナメだね?何かあったのかしら?」

 

「朝潮にストーキングするように言っただろう」

 

「チッ!あのバカ真面目!あっさりバラしやがって!(何の事かな?ボクわからないや)」

 

「本音と建て前を間違ってるぞ」

 

「おや、ボクとしたことが」

 

「はぁ。とにかく、もうこんなコトしないでくれよな」

 

「ふふ、気になる男の子のことは、どんな些細なことでも気になってしまう。ボクの悪いクセ」

 

そんな警部殿は嫌だ!

 

コンコン。

 

「司令官。あら、時雨もいたのね。落ち葉掃除したから、おいもを焼きましょう!」

 

雷が入って来た。焼き芋か。いいな。

 

中庭に、うず高く積まれた落ち葉を中心に、みんな集まっていた。

 

「あれ?漣と曙は温泉に行くんじゃなかったのか?」

 

「雷が焼き芋するって言うから、また今度ね!」

 

「焼き芋が嫌いな乙女はいませんって!」

 

みんな楽しそうだ。

 

「焼き芋は速くないけど、美味しいから好きです!」

 

「焼き芋!焼き芋!まだっぽい?」

 

「あの、夕立さん。そんなに近づくと危ないですよ」

 

「さあ、みんな焼けたわよ!」

 

あちこちで美味しそうに焼き芋を食べるみんな。

 

長閑な秋の夕暮れだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「恋色空模様」

すたじお緑茶のゲーム。

ファンディスクの妹の親友が可愛い!

ストーリーとキャラクターの名前が秀逸です。




スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、ストーキングの秋。

さて、次回は、

ハッピーハロウィン!

ハロウィンの夜に現れるコスプレ艦娘!

次回、

「ウチの艦娘は人でなし?」

そこんとこヨロシク!
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