漣が出て行ってしばらくすると、
ピンポンパンポン♪
「提督が鎮守府に着任しました。皆さん、至急、司令室に集合してください。」
漣とは違う声だ。だが、同じくらいの年頃の少女の声だった。そういえば、漣はここを『チンジュフ』と呼んでいた。よくわからないが、なんとなく大きな場所の気がする。彼女の言う『みんな』が何十人もいたらこの狭い部屋には全員入らないだろうなと思う。そんなことを考えていたら、
コンコン
部屋のドアをノックする音がして、7人の少女が入って来た。みんな同じくらいの年頃の少女だ。
「ドーン」
1人の少女が先頭で入って来た。
「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと島風の如しです。」
『しまかぜ』と名乗った少女の格好はひと言で言えばコスプレだった。セーラー服なのだろうが、上着の丈が短くてお腹が丸見え。スカート丈もミニどころではなく、上からヒモパンらしきものが見える。綺麗な金髪とウサ耳みたいなリボンも相まって、とても目立つ少女だ。正直、目のやり場に困る。
「島風、落ち着きなよ。提督は逃げたりしないさ」
漣や『しまかぜ』と同じくらいの年頃だが、落ち着いた雰囲気がある三つ編みの少女。少し髪がハネて耳みたいだ。そして何より『大きい!』男って単純な生き物なのである。
「ボクは白露型駆逐艦『時雨』これからよろしくね。提督。」
優しく微笑む『しぐれ』おそらく『時雨』だろう。それにしても、漣や島風も名乗った『くちくかん』とはオレには『駆逐艦』としか思えない。駆逐艦が女の子?
そんなことを考えていたら、
「ぽ〜い」
みんなの中から1人の少女が飛び出して抱きついて来た。イヌ耳?いや、髪がハネて耳みたいに見えるだけか。
「こんにちは。白露型駆逐艦『夕立』よ。よろしくね。提督さん浜で気絶してたらしいけど大丈夫っぽい?」
そう言いながら、上目遣いで腕に抱きついている。腕に柔らかい感触が!『しぐれ』も大きいが、『ゆうだち』も中々。素晴らしい!
「ちょっと『夕立』!司令官が困ってるじゃない!」
セーラー服のちびっ子が『ゆうだち』を注意している。いえ、お構いなく。
「うーん。提督さんが困ってるなら仕方ないっぽい」
そう言って離れる『膨らみ』じゃなかった。『ゆうだち』
「雷よ!かみなりじゃないわ。そこのとこもよろしく頼むわね。」
精一杯、頑張って挨拶しようとする姿を見て、雷の頭がちょうどいい位置にあったので
思わず撫でてしまった。
「ん♪」
目を閉じてくすぐったそうにする『雷』かわいいなぁ。
「あー。もういいかなぁ?」
黒いセーラー服にメガネの少女が声をかけて来た。
「ンー。あ、望月でーす。ヨロシク。」
頭を掻きながら、気だるげに自己紹介する『もちづき』初対面ならそんなもんか。
残ったサイドテールの少女に声をかける。
「えーと。キミの名前は?」
「特型駆逐艦『曙』よ。ってこっち見んな!このクソ提督!」
アレ?この子に何かしたっけ?オレ?
『スズノネセブン』
作者が一番好きなゲームメーカー『クロシェット』のゲーム。莉里先輩が工口かわいい。クロシェットにしては、実妹が出てこない珍しいシリーズです。
さて、次回は、時雨に鎮守府周辺を案内される。一方で、記憶喪失の主人公がなぜ提督に任命されたのか?海軍の闇に巻き込まれる主人公。
次回、
「孤島鎮守府とその周辺」
そこんとこヨロシク!