孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

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2話にして、執筆中にデータを消した画面の向こうです。ホント、毎週投稿してる、作者さんを尊敬します。


チンジュフセブン

漣が出て行ってしばらくすると、

 

ピンポンパンポン♪

 

「提督が鎮守府に着任しました。皆さん、至急、司令室に集合してください。」

 

漣とは違う声だ。だが、同じくらいの年頃の少女の声だった。そういえば、漣はここを『チンジュフ』と呼んでいた。よくわからないが、なんとなく大きな場所の気がする。彼女の言う『みんな』が何十人もいたらこの狭い部屋には全員入らないだろうなと思う。そんなことを考えていたら、

 

コンコン

 

部屋のドアをノックする音がして、7人の少女が入って来た。みんな同じくらいの年頃の少女だ。

 

「ドーン」

 

1人の少女が先頭で入って来た。

 

「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと島風の如しです。」

 

『しまかぜ』と名乗った少女の格好はひと言で言えばコスプレだった。セーラー服なのだろうが、上着の丈が短くてお腹が丸見え。スカート丈もミニどころではなく、上からヒモパンらしきものが見える。綺麗な金髪とウサ耳みたいなリボンも相まって、とても目立つ少女だ。正直、目のやり場に困る。

 

「島風、落ち着きなよ。提督は逃げたりしないさ」

 

漣や『しまかぜ』と同じくらいの年頃だが、落ち着いた雰囲気がある三つ編みの少女。少し髪がハネて耳みたいだ。そして何より『大きい!』男って単純な生き物なのである。

 

「ボクは白露型駆逐艦『時雨』これからよろしくね。提督。」

 

優しく微笑む『しぐれ』おそらく『時雨』だろう。それにしても、漣や島風も名乗った『くちくかん』とはオレには『駆逐艦』としか思えない。駆逐艦が女の子?

そんなことを考えていたら、

 

「ぽ〜い」

 

みんなの中から1人の少女が飛び出して抱きついて来た。イヌ耳?いや、髪がハネて耳みたいに見えるだけか。

 

「こんにちは。白露型駆逐艦『夕立』よ。よろしくね。提督さん浜で気絶してたらしいけど大丈夫っぽい?」

 

そう言いながら、上目遣いで腕に抱きついている。腕に柔らかい感触が!『しぐれ』も大きいが、『ゆうだち』も中々。素晴らしい!

 

「ちょっと『夕立』!司令官が困ってるじゃない!」

 

セーラー服のちびっ子が『ゆうだち』を注意している。いえ、お構いなく。

 

「うーん。提督さんが困ってるなら仕方ないっぽい」

 

そう言って離れる『膨らみ』じゃなかった。『ゆうだち』

 

「雷よ!かみなりじゃないわ。そこのとこもよろしく頼むわね。」

 

精一杯、頑張って挨拶しようとする姿を見て、雷の頭がちょうどいい位置にあったので

思わず撫でてしまった。

 

「ん♪」

 

目を閉じてくすぐったそうにする『雷』かわいいなぁ。

 

「あー。もういいかなぁ?」

 

黒いセーラー服にメガネの少女が声をかけて来た。

 

「ンー。あ、望月でーす。ヨロシク。」

 

頭を掻きながら、気だるげに自己紹介する『もちづき』初対面ならそんなもんか。

残ったサイドテールの少女に声をかける。

 

「えーと。キミの名前は?」

 

「特型駆逐艦『曙』よ。ってこっち見んな!このクソ提督!」

 

アレ?この子に何かしたっけ?オレ?

 

 

 

 

 




『スズノネセブン』
作者が一番好きなゲームメーカー『クロシェット』のゲーム。莉里先輩が工口かわいい。クロシェットにしては、実妹が出てこない珍しいシリーズです。

さて、次回は、時雨に鎮守府周辺を案内される。一方で、記憶喪失の主人公がなぜ提督に任命されたのか?海軍の闇に巻き込まれる主人公。
次回、
「孤島鎮守府とその周辺」
そこんとこヨロシク!
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