孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

20 / 47
皆さま、トリックオアトリート

ハロウィン回です!

朝潮のハロウィンコスプレマジカワユス




ウチの艦娘はヒトでなし?

10月末日

 

明日から11月か。だんだんと寒くなってきたなぁ。

 

バタン!!

 

島風がノックもしないで入って来たが、いつもの露出の格好と異なり、全身タイツにホネが書かれており、ショッ◯ーの戦闘員みたいだ。

 

「提督、お菓子ください!」

 

「は?」

 

「端折り過ぎました。イタズラされたくなかったらお菓子ください!」

 

あぁ。ハロウィンか。そういえば今日だっけ?

キャンディか何かあったかなぁ?机の引き出しを探すと、何故か人数分のお菓子入りの袋が用意されていた。

 

「ほら」

 

お菓子をあげると、島風は嬉しそうに、

 

「ありがとう提督!大好き!」

 

やっすいな。オレへの愛。

 

「なんでその格好なんだ?」

 

「よくないですか?究極に空気抵抗を減らして、スピードを追求したボディですよ?」

 

はぁ。島風に聞いたのが間違いだった。

 

「わーい!」

 

島風は嬉しそうに両手でお菓子を抱えて走って行った!

 

 

コンコン

 

頭に大きなカボチャを被った望月が入って来た!

 

「おー!司令官!イタズラするの面倒だからお菓子をよこせ」

 

「いや、あげるけどさ、もう少し言い方ないのか?」

 

「いーじゃん。お互い面倒っしょ?」

 

望月は相変わらずだ。

 

 

「ほら」

 

望月にお菓子をあげる。

 

「うん。サンキュー。司令官!」

 

望月と入れ替わりに、雷が入って来た。

 

「カミナリ様よ!今だけはイカヅチじゃないわ。そこのところもよろしく頼むわね!」

 

2本角のカチューシャに、トラ柄のビキニ。このカッコって、

 

「ダーリン。お菓子をくれないとイタズラしちゃうだっちゃ!」

 

◯ムちゃんじゃねーか!

 

まぁいい。それよりも、

 

「ありがとうな雷。ハロウィン用にお菓子を事前に用意してくれて。オレ、こういった行事に疎くって」

 

「???よくわからないけど、私じゃないわ」

 

なら一体誰が用意したんだ?

 

「くちゅん!」

 

雷が可愛らしいくしゃみをした。

 

「ほら、もう寒いから、ビキニは着替えてカチューシャだけにしなさい」

 

「うん。司令官が言うならそうする」

 

雷はお菓子を持って着替えに行った。

 

お菓子を用意したのが雷じゃなかったら誰なんだ?

 

 

「ぽーい!」

 

頭にイヌミミのカチューシャをつけた夕立が現れた。

 

「お菓子をくれないと、お菓子の代わりに提督さんを食べちゃうっぽい!」

 

がるる!がるる!とオオカミのマネをする夕立。そう、食べちゃう。というのは頭からバリバリいくイメージで決してエロい意味ではない。

 

「はい。お菓子!」

 

「わーい。ありがとうっぽい!」

 

お菓子を掲げてクルクル回る夕立は本当に可愛いな。

 

「でも」

 

クルクル回りながらオレに近づくと、耳元で、

 

「提督さんのこと、パクリと食べちゃいたかったっぽい?」

 

妖しく呟いて去っていった。心臓に悪い!

 

 

コンコン

 

ノックの後に吸血鬼姿の曙が入って来た。

 

「クソ提督。トリックオアトリート!」

 

もちろん、お菓子をあげてもいいのだが、少し曙にイジワルをしたくなった。

 

「イタズラって何されちゃうんだろう?曙のえっち!」

 

「な!」

 

咄嗟のことで上手く反論出来ないのか、顔を真っ赤にして、口がパクパクしてる。

 

「も、もういいわよ!」

 

曙は怒鳴って出て行ってしまった。

 

「あーあ。ぼのタンを泣〜かせた!」

 

いつのまにか、頭に大きなBORU・・・ボルトのカチューシャをつけて、顔にふた昔前のコントみたいなマジックでヌイメが描かれた漣が立っている。

 

「漣か」

 

「はい。フランケンシュタインの怪物、漣ちゃんです!ちなみにらフランケンシュタインは人造人間を作った博士の名前で、この人造人間は単に怪物と呼ばれています」

 

「そんな豆知識はどうでもいい」

 

「わかってますよ。ぼのタンには、ワタシから言っておきますねー。でもぉ、タダではできませんねぇ」

 

「ほら、二人分のお菓子だ」

 

しかし、漣はお菓子を受け取りながらも、

 

「チッチッチ、コイツはイタズラされない対価で、ぼのタンへの口利きは別料金ですぜ」

 

クソ!足元見やがって!

 

「何が望みだ?」

 

「・・・頭撫でてください」

 

「はい?」

 

「もう。いつもポイちゃんにしてるみたいに頭を撫でて可愛がりやがってください!」

 

「お、おう」

 

リクエスト通り、漣の頭を撫でる。

 

うわぁ。髪サラサラ。やぁらけー

 

「えへへ〜」

 

漣はゴキゲンなまま、

 

「タイタニック並みの大船に乗ったつもりで任せてください!」

 

と出て行った。沈むじゃねーか!

 

 

その後、朝潮が入って来た!

 

「し、司令官!トリック、オア、トリート!」

 

つばの広い帽子を被り、マントを羽織った朝潮が噛みながらも一生懸命セリフを言う。

 

「ははは。朝潮は可愛いなぁ」

 

思わず帽子の上から撫でてしまう。

 

「あ、あの!これは新しい暗号なのでしょうか?」

 

「ははは。そうだぞう!意味は、朝潮は可愛い。だ」

 

朝潮は顔を真っ赤にして、

 

「はわわ。そんな、私が可愛いなんて」

 

朝潮は魔女っ子帽子を引っ張って顔を隠そうとするが、頭を撫でられているためそれもできない。

 

あぁ。朝潮は可愛いなぁ。お菓子あげたい。

・・・あぁ、そうだ。お菓子あげないと!

 

「ほら、朝潮。お菓子だ」

 

「へ?もう、ナデナデはおしまいなのですか?」

 

「え?」

 

「な、なんでもありません!ありがとうございます。司令官!」

 

朝潮は、お菓子を抱えながら魔女っ子帽子を引っ張って部屋を出て行った。

 

 

コンコン、ガチャ!

 

めちゃくちゃ露出の多い、漆黒の衣装を身に纏った時雨が登場した。

 

「ふふふ。提督にイタズラしに来たよ!」

 

よく見ると、時雨のキレイな黒髪と衣装同様にハイライトが仕事してない。漆黒の闇だった。

 

「ほ、ほら。時雨にもお菓子をあげるさ」

 

オレは慌てて引き出しを開けるが、その中にお菓子が残ってなかった!

 

「残ってないよ。最初から7つしか用意してないからさ」

 

!!!

 

「お菓子を用意したのは時雨だったのか?」

 

「ふふふ。そう。今夜のハロウィンコスプレを企画したのも、それを見越してお菓子を7つ用意したのも。そして、お菓子が無くなる8番目に現れたのも、全部ボクの計画さ」

 

時雨はコスチュームだけではない妖艶さでゆっくり近づいてくる。

 

「提督はボクにイタズラされたい?それとも、ボクにイタズラしたいのかな?」

 

衣装のモチーフである淫魔(サキュバス)のように、オトコを惑わす時雨。

 

落ち着け!ここはR18じゃない。コメディなんだ。しかし、時雨は、双丘を押し付けながら耳元で囁く。

 

「いいよ。ボクのこと、いっぱい可愛がって?」

 

ガチャ!

 

「クソ提督。雷がカボチャケーキ作ったからクソ提督を呼んでこいって・・・な!何やってるの時雨!!」

 

「チッ!」

 

入室した曙は慌てて時雨を引き離す。

 

「ほら、さっさと食堂に行くわよ」

 

オレの手を引っ張って食堂に向かう曙。吸血鬼の格好をした曙が天使に見える。

 

「大体、時雨に抱きつかれてデレデレしてるアンタも悪いのよ!」

 

だって男の子だもん。

 

 

 

食堂で食べた、雷のカボチャケーキは大変美味しゅうございました。

そう、テーブルの片隅でブツブツ言いながらケーキをつつく時雨なんていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「俺の彼女(ツレ)はヒトでなし?」

みなとそふとのゲーム。

ヒロインが魔女とかライカンスロープみたいなヒト以外のゲーム。

メインヒロインの幼馴染の愛がウチの時雨より重い!


ハロウィンぽいぬかわいい!


さて、次回は、

面倒くさがりの望月が、秘書艦になったら?

次回、

「望月に寄り添う提督(オトコ)の作法」

そこんとこヨロシク!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。