前半をまだお読みでない方はそちらからお読みください。
この話には鎮守府メンバーが出てきません。
ボー!
孤島鎮守府からの帰りの船上。査察の任務を終えた天龍と龍田が船べりで話している。
「今回はチビ共がナマイキで大変だったぜ」
「天龍ちゃん、駆逐の子達に人気があるから」
「しっかし、あそこの提督も大変だな。毎日駆逐のお守りなんて」
「あら、あの子たちは下手したら天龍ちゃんよりオトナかもよ?恋を知ってるもの」
「アイツらが?あの提督に?」
「天龍ちゃん気づかなかったの?私達を見る目。ものすごくヤキモチ焼いてたわよ?」
「うーむ。やっぱり時雨か?オレから見てもあの提督好きそうだったし、1番大人びてるし」
「アレはガッ付きすぎ。普通の殿方はあそこまで押されたら逆に引いちゃう。あの子が提督さんとお付き合いするには引くコトを覚えないと難しいわね」
「なら、妹の夕立か?」
「あの子はだいぶ迷走してるわね。自分は一番になれない。でも好きな人のそばにいたい。例え、わんこみたいな扱いでも。でもやっぱりオンナノコとして見て欲しい。」
「わんこなら朝潮は?いかにも忠犬って感じだったけど」
「今の彼女は、憧れと恋の区別がまだついていないんじゃないかしら。知人がいない中で優しくしてくれるかっこよくて頼れる上司。先輩はタダで貰えるホレ薬と言うけど、好きになっても仕方がないわよね」
「なら、島風は?」
「あの子は夕立ちゃん以上に迷走してるわね。艦(フネ)として、速さを追い求める速さバカとしての自分と、オンナノコとしての自分とがいる。今はまだ速さバカの自分が強いけど、いずれオンナノコとしての自分が勝る日が来るわ」
「ふぅん。雷は?」
「彼女はまだ提督さんのお世話をすることに生き甲斐を感じているみたいね。彼女というより、世話焼きお姉さんのつもりみたいね。ただ彼女は世話好きすぎてオトコをダメにするタイプね」
「確かに。ダメって言えば望月は?」
「提督さんの親友みたいなポジションになることで結果的に提督さんの近くにいることが出来たわね。ただ、そのポジション故に、なかなかオンナノコとして見てもらいにくい。二律背反ね」
「なるほどな。なら曙はどうだ?」
「提督さんが大好きなのに素直にソレを伝えられない。そう思っているのは曙ちゃん本人だけで、周りのみんなは気づいている。ただ、提督さん本人は気づいていないみたいね。態度でバレバレなのに、気づいていないのが本人と提督さんだけなんて皮肉な話ね」
「その親友の漣は?」
「あの子も難義な道を選んでしまったわよね。親友の恋は応援したい。でも、自分も提督さんが好き。もしも曙ちゃんと提督さんが結ばれたら笑顔で祝福するけど、きっと部屋に帰って泣いてしまうでしょう。そして、もしも自分が提督さんに選ばれてしまっても素直に喜べない。」
「まるで昼ドラみたいだな。そういう龍田はどうなんだ?」
龍田は意味有り気な笑みを浮かべると、
「さぁ?どうでしょう?」
「おい!」
「ふふふ。少し冷えるから船室に入りましょう」
「こら、龍田」
穏やかな洋上。
2人を乗せた定期船は進む。
本土までまだ少しかかるみたいだ。
ゲームの元ネタは前編。
この話の元ネタはグリザイアの楽園。
正直、天龍型姉妹そのものよりも、第三者から鎮守府メンバーと提督との関係を考察してもらう回が書きたかったです。
さて、次回は、
艦これ7周年おめでとうございます
孤島鎮守府に第七駆逐隊の残りのメンバー、朧と潮が遊びに来ました。
次回、
「明日の七駆と会うために」
ソコんとこヨロシク