孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

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今日は何の日?

七駆の日!

というわけで七駆回です。


潮提督さんゴメンなさい。


明日の七駆と会うために

いつもの定期船を鎮守府の艦娘達は来るのを楽しみにしているが、今日は特別にワクワクしていた。なぜなら、

 

「潮!朧!」

 

漣と曙の姉妹艦、七駆の2人がやってきたからだ。

 

「漣ちゃん!曙ちゃん!」

 

七駆の4人が手を繋いで再開を喜んでる。微笑ましい光景だ。

 

「あ、あの。綾波型駆逐艦、潮です。ヒトヒトマルマル。孤島鎮守府に到着しました!」

 

「あー。今日は任務じゃなくてプライベートだから、そこまで堅くならなくてもいい」

 

「あ、はい。それではよろしくお願いします!」

 

勢いよく頭を下げる潮。

 

たゆん

 

つられて動く胸部装甲。

 

潮の胸元から見えそうな谷間。

 

で、デカい。何?同じ駆逐艦なの?ポケット戦艦じゃなくて?

 

バッチーン!!

 

背中に走る激痛!

 

見たら曙に背中を叩かれていた。

 

「ちょっと!潮をヘンな目で見ないで」

 

ヤバ!バレた!

 

「はは。胸の大きさに関係なく、曙が可愛いに決まっているじゃないか」

 

「ばば、馬鹿じゃないの!!!」

 

とりあえず褒めて誤魔化す。

 

「ご主人様。ぼのたんとイチャイチャしてないで2人を鎮守府に案内してあげてください」

 

 

 

とはいえ、この島にはカラオケもボーリングもゲームセンターもない。

 

というわけで海で泳ぐことになった。

 

 

目前の海のようなエメラルドグリーンのトップにお揃いのスカート。

 

紺碧の海ような紺色に水玉のトップにお揃いのスカート

 

 

可愛いらしい水着の2人と漣、曙と一緒にビーチバレーをすることになった。

 

「そーれ」

 

「朧」

 

「漣ちゃん」

 

「ぼのたん」

 

「クソ提督」

 

「潮」

 

「えっと、朧ちゃん」

 

「提督さん」

 

「潮」

 

「さ、漣ちゃん」

 

「ご主人様」

 

「潮」

 

「え?え?曙ちゃん」

 

「漣」

 

「オボロン」

 

「潮ちゃん」

 

「提督さん」

 

「潮」

 

たゆん

 

「曙ちゃん」

 

「ふん!」

 

バチーン!!!

 

曙の全力スパイクがオレの顔面に直撃した。

 

「いたた。何するんだ曙」

 

「フンだ。潮にばっかりパスを回してムネばかり見てたでしょう!」

 

「な、何のことかな?」

 

「ばーか」

 

 

バレーを抜けて、パラソルの下で休む。

 

「ふぅ」

 

 

朧が横に腰を下ろした。

 

「朧?」

 

「えへへ。少し疲れたので休憩です」

 

ビーチバレーは夕立や島風が入って続いているみたいだ。

 

「曙ちゃんや漣ちゃんって可愛いですよね」

 

朧が遠い目をしながら呟いた。

 

「私って、漣ちゃんみたいに社交的じゃないし、曙ちゃんみたいに可愛くないし、潮ちゃんみたいにおっぱいおっきくないから」

 

「でも、朧だって真面目で一生懸命だし、可愛いよ」

 

そう言って朧の頭を撫でる。

 

「そうですか?」

 

嬉しそうな表情の朧。

 

「みんな〜。カニが茹で上がったよ」

 

水着のままの雷と時雨がみんなを呼ぶ。大きな鍋に真っ赤なカニが茹で上がり、美味そうだ。

 

「カニ〜?」

 

カニと聞いた途端に、これまでの可愛いらしい表情が夜叉みたいになる。

 

「オボロンはカニを飼っているくらいカニが好きなんです」

 

マジか

 

「ええ、折角だからタラバガニ茹でたの。キライだった?」

 

すると、

 

「タラバはヤドカリの仲間だからセーフ!」

 

みんなで水着のままカニを食べた。

 

 

その後も、みんなで温泉に行ったみたいだ。もちろんオレはお留守番だった。

 

望月曰く、

 

「同じ駆逐とは思えなかった」

 

らしい。ナニかわからないが。

 

 

 

そして、朧と潮が帰る日がやってきた。

 

「潮、朧。元気でね。手紙書きなさいよ」

 

「うん。曙ちゃんも漣ちゃんも元気でね」

 

 

名残惜しく挨拶する2人。

 

「曙ちゃん」

 

潮がこっそり曙に囁く

 

「提督さんのコト、頑張ってね」

 

「はぁ?何であんなヤツのこと!」

 

その後、漣に

 

「漣ちゃんも応援してるから」

 

「べべ、べつに私はご主人様のコトなんて・・・」

 

 

一方、朧は、

 

「あの、もう一回、頭を撫でて下さい」

 

「ああ」

 

ナデナデ

 

「えへへ」

 

 

 

「2人共、もうすぐ船がでるよ」

 

「「はーい」」

 

 

2人を乗せた定期船が出港した。

 

俺達は船が見えなくなるまで手を振り続けた。

 




明日の七海と逢うために

パープルソフトウェアの作品。

作者未プレイ

明日の君と逢うためにのファンディスク。

ちなみに「七海」は名前ではなく苗字

さて、次回は、

明石から間違って送られてきた時計。
その時計には時を遡る能力があった。
時計を使って提督は鎮守府のメンバーにイタズラをする。

次回、

「アカシノクロック」

そこんとこヨロシク

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