実装されたので急遽書き上げました。
あなたは改ニ?それとも丹陽?
それは突然のことだった。珍しく本部から分厚い資料が送られてきた。艦娘の詳細なデータだ。わざわざ直属の提督の所見書まで添付してある。
「どうしたんだい提督?」
秘書艦をしていた時雨がたずねた。
「鎮守府に新しい艦娘が来るらしいぞ」
「その割に浮かない顔だね?」
「所見書の端々にこの娘が問題児だと書かれている。一応は本人の希望による異動という建前だけど、程よく追い出したんだ」
「そんな・・・」
新しい艦娘が着任することはみんなに伝えた。
「何よ!それじゃあウチの鎮守府が左遷先みたいじゃない!」
曙が怒るのも当然だ。
「まあまあ。ところで、問題児ってどんな娘だろう?」
「はい!きっと、サングラスかけて、釘バット担いで、ヤンキー座りしてるような娘じゃない?」
「いやいや。島風、そんな典型的な不良がいるわけないじゃない」
「きっと望月を重症化したような娘じゃない?引きこもって部屋から出ないとか」
「或いはヘンな宗教にハマっているのかも知れませんぞ?食堂で隣に座ると『貴方はこの世界の真実に気づいていますか?』みたいな」
それはやだなぁ。
やがて、新しい艦娘が着任する日がきた。
「陽炎型駆逐艦8番艦雪風です。どうぞよろしくおねがいします」
あどけなさの残る少女。しかし、明るさはなく瞳もどこか虚ろだ。
「あぁ。もっちー系かぁ」
「私を問題児みたいに言わないで。私はちゃんとするべきことはしてる」
「サングラスにバット担いでいる感じじゃないっぽい」
「望月よりも引きこもりなんて、とってもお世話し甲斐があるわ!」
「や〜め〜て!」
さっきから何故か望月にダメージが入っている
「あの、引きこもりなのは気合いと根性が足りないからです!この朝潮、雪風さんのお姉ちゃんとして雪風さんに特訓します!」
「朝潮、アンタいつから熱血キャラになったのよ」
こうして朝潮が雪風の面倒を見ることになった
朝潮と雪風は2人でひと通り鎮守府を回った。
「ここが雪風さんのお部屋です。我が鎮守府では艦娘一人一人に個室が与えられています。なのでお部屋の整理整頓は自分できちんとしなければいけません」
「・・・はい」
「さて、今日はバタバタしてまだご飯を食べていませんでしたね。今から食堂に案内します」
「・・・はい」
雪風が食堂の扉を開けた途端に、
パン!パン!パン!
「「雪風、孤島鎮守府へようこそ!」」
朝潮は雪風をテーブルのお誕生日席に連れて行く。
「ほら雪風、ケーキだよ」
しかし、雪風は
ポロポロ
雪風は涙を流し、嗚咽する
「ゆきかじぇ、こんなことしてもらえる娘じゃないんですぅ」
雪風が泣きながら話した内容をまとめると、
雪風の所属していた鎮守府で大規模な作戦があった。しかし、作戦は失敗。轟沈者こそ出さなかったものの、戦艦・空母の多くが大破。消費した資材の割りに得るもののない結果に終わった。
そんな中、1人だけ無傷だったのが雪風だ。
鎮守府提督も周りの艦娘も何も言わなかったが、多くの視線が向けられた。雪風が自分の身を優先して主力艦の護衛を怠ったのではないかと。
その悪意に耐えられず、雪風は転属願いを出した。戦艦も空母もいない鎮守府へ
「そんな・・・」
曙はショックで言葉が出ないみたいだ。
「ぐすん。だから、ゆきかじぇ・・・」
「雪風」
オレは雪風の頭を撫でながら、
「ここには守るべき空母も戦艦もいない。仲間は守らないといけないがそれは雪風が1人で守るんじゃなくてみんながお互いがお互いを守るんだ」
「・・・はい」
「ここには雪風のことを悪く言う娘はいない」
「・・・はい」
「さぁ、折角用意したご馳走が冷めてしまうぞ。食べよう食べよう」
「はい!」
雪風は口の周りをクリームだらけにしながら、
「しれぇ!おいひいですぅ」
「ふふ。雨はいつか止むさ」
「流石、提督!雪風を笑顔にするのも速〜い」
「雪風ちゃん、笑えるようになってよかったっぽい」
「雪風が、望月よりお世話出来ないのは残念だけど、よかったわ」
「まぁ、クソ提督にしてはやるじゃない」
「結果オーライですなご主人様?」
「これで私に流れ弾が飛んで来なくて良かったよ」
「この朝潮、雪風さんのお姉ちゃんとして、これからもビシビシ鍛えていきます」
「さて、このままだと、雪風1人に全部食べられるぞ」
わぁー!
その夜遅くまでみんなと盛り上がった。
孤島鎮守府に新しい仲間が加わった!
ハローレディー
暁ワークスのゲーム
セカンドOPが名曲
ちなみにタイトルのハローは挨拶ではなく陽光