孤島鎮守府の奮闘   作:画面の向こうに行きたい

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遅くなりました。

次こそ『孤島鎮守府とその周辺』をお送りします。


ヤンデレ注意


閑話 好意と艦娘とチョコレート 後編

ヒトフタマルマル

 

昼になったし、そろそろメシにするか。

 

食堂に行く。今日の昼食当番は望月だ。望月ってよく言えば簡単レシピ。悪く言えば手抜き料理なんだよなぁ。

 

今日の昼食は生姜焼き丼か!美味そうだ!

 

いただきます!

 

食事はみんな一緒にとる。全員分の食事を別々に作るのは手間がかかるからだ。

 

「司令官〜。」

 

食後に望月が声をかけて来た。

 

「今日のごはんはどう?美味しかった?」

 

「まぁ、バレンタインなんてガラじゃないし、面倒くさいけど、司令官にはお世話になってるし」

 

そう言いながら小さな包みを差し出す望月。

 

「調理場がいっぱいだったから、出来合いのものだけど、下手なものあげるよりいいかと思って」

 

箱に書いてあるロゴのデザインは有名ブランドのものだった。気軽にオヤツにするには結構な値段である。

 

「ありがとう望月。大事に食べるから!」

 

オレは望月の頭を撫でながら礼を言う。

 

「やめてよー。ガラじゃないのわかっているからー。髪がぐしゃぐしゃになるー」

 

そう言いながらも望月は嫌がってなさそうだ。むしろ嬉しそう。

 

ヒトサンマルマル

 

「やはり、望月のメシにハズレはないな。今日も美味かった」

 

満腹になった腹をさすりながら、雷と漣と一緒に司令室に帰るところだった。

 

「アレ?ぼのたん?」

 

司令室から曙が出て行ったようだ。曙はこちらに気づいてない。

 

そのまま急いで走り去ってしまった。

 

「どうしたんでしょうね?さっき一緒に食堂にいたからご主人様いないのわかっているハズなのに?」

 

ガチャ

 

司令室に入ると机の上に見覚えのない箱が置いてあった。キレイにラッピングされ、カードが付いていた。

 

「なんですかねー?コレ?」

 

漣がニヤニヤしながらオレを突いてくる。

カードを開けると差出人の名前はなく、ただ一言だけ、

 

『いつもありがとう』

 

箱の中はハート型のチョコレートだった。

 

 

 

 

ヒトゴーサンマル

 

コンコン

 

「ご主人様ー、お茶にしましょうよー」

 

漣がラムネと皿に山盛りのウエハースを持って司令室に顔を出した。

 

「お茶は良いが、なんだ?その大量のウエハースは?」

 

「いやぁ、ホラ、今日ってバレンタインじゃないですか?日頃の感謝と愛情をご主人様にお伝えしたいなぁと思いまして。後は今、ヒックリマンシールを集めてまして!」

 

「程のいい在庫処分じゃねーかよ!」

 

まったく。仕方ないな漣は。

山盛りのウエハースを食べ終えると、

 

「それじゃあ、失礼しますねー。お返し、期待してますねー。」

 

そう言って去っていった。

 

 

フタマルマルマル

 

「提督、そろそろ夕食にしないかい?」

 

時雨がお盆を抱えて来た。

 

「そうだな。ハラが減った。」

 

時雨が用意してくれたカレーを食べる。

 

「それからね、提督」

 

時雨はおもむろに小さな箱を出した。

 

「これ、僕からのチョコレート。一応手作りだから、あまり自信がないんだ。よかったら今食べて感想を聞かせて欲しいな」

 

今カレー食ってる最中なんだけど。よく見ると時雨の手に絆創膏が貼ってある。そこまで時雨が言うなら仕方ないか。

 

包みを開けると小さなチョコレートが6つ並んでいる。

それじゃあいただきま・・・

 

「ぽーい!!」

 

突如、夕立が乱入して来た。

 

「提督さん、お仕事終わった?なら、夕立と遊ぶっぽい!」

 

そう言いながら抱きついてくる夕立。言動は小動物みたいだが、当たっている柔らかい膨らみは彼女が女性であることを主張してくる!

 

「あー!チョコレートっぽい!いっただっきまーす!」

 

そう言って箱の中のチョコレートを勝手に食べた。

 

「あ!コラ!」

 

「ぽ・・・い・・・」

 

食べた直後、夕立は、崩れ落ちるように、寝た。

 

「チッ!」

 

アレ?時雨さん?

 

「まったく、この駄犬が!後で躾しないと!」

 

瞳からハイライトが消えた目でつぶやいている。

 

「夕立は遊び疲れて寝ちゃったみたいだから、部屋に連れて帰るね」

 

夕立を引きずりながら、部屋を出て行った。

 

あの。時雨さん?

 

部屋には冷めたカレーが残った。

 




恋と選挙とチョコレート

作者未プレイ

アニメ見てもあまりピンと来ませんでした。
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